カレンダーに「冬至」と書かれているのを見て、今年はいつだったかと確かめたくなることがあります。かぼちゃを食べる日、ゆず湯に入る日、という覚え方をしている人も多いかもしれません。ただ、冬至が12月21日の年と22日の年があるのはなぜか、なぜかぼちゃなのかまで説明できる人は意外と少ないものです。この記事では、2026年の冬至の日付と時刻をまず示したうえで、日の出・日の入りの時刻、年によって日付が動く仕組み、かぼちゃとゆず湯の由来までまとめました。結論からいうと、2026年の冬至は12月22日(火)です。
冬至はいつ?2026年は12月22日(火)
2026年の冬至は12月22日(火)です。冬至は「12月22日ごろ」と説明されることが多いのですが、これは年によって21日になったり22日になったりするためです。日付が固定された記念日とは、その点で性格が違います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 2026年の冬至 | 12月22日(火) |
| 読み方 | とうじ |
| 二十四節気の順番 | 22番目(大雪のあと、小寒の前) |
| 天文上の定義 | 太陽の黄経が270度になる日 |
| 期間としての冬至 | 12月22日ごろ〜1月4日ごろ |
| 主な風習 | かぼちゃ、ゆず湯、小豆粥 |
冬至の瞬間は12月22日の朝5時50分ごろ
冬至には「日」としての冬至と、「瞬間」としての冬至があります。天文の世界で冬至というときは、太陽の黄経がちょうど270度になった瞬間を指します。2026年の場合、その瞬間は12月22日の朝5時50分ごろ(日本時間)です。
そして、その瞬間が含まれる日が「冬至の日」になります。つまり冬至とは、一日をまるごと指す言葉であると同時に、一瞬を指す言葉でもあるわけです。カレンダーに載っているのは前者のほうだと考えてください。
この瞬間が何時になるかは、年ごとに5時間から6時間ほどずつ後ろにずれていきます。ずれが積み重なって日付をまたぐと、冬至が1日動く、という仕組みです。
2027年から2030年の冬至はいつ
先の年の冬至も見ておきましょう。数年先まで並べると、21日と22日が入れ替わる様子がわかります。
| 年 | 冬至の日付 | 曜日 |
|---|---|---|
| 2026年 | 12月22日 | 火 |
| 2027年 | 12月22日 | 水 |
| 2028年 | 12月21日 | 木 |
| 2029年 | 12月21日 | 金 |
| 2030年 | 12月22日 | 日 |
ひとつ知っておきたいのは、日付が正式に確定するのは前の年だということです。国立天文台は毎年2月に「暦要項(れきようこう)」を官報で発表し、そこで翌年の二十四節気の日付が公式に決まります。それより先の年の日付は、計算にもとづく見込みという扱いになります。
12月21日の年と22日の年がある理由
日付が動く原因は、地球が太陽を一周するのにかかる時間にあります。一周にかかるのは365日ちょうどではなく、約365.2422日。端数がおよそ0.25日、つまり6時間ぶんあります。
カレンダーの1年は365日なので、実際の一周との差がそのまま持ち越されます。その結果、冬至の瞬間は毎年およそ6時間ずつ後ろへずれていきます。3年も続けばずれは18時間に達し、日付をまたぐ年が出てきます。
これを調整しているのが閏年(うるうどし)です。4年に一度2月29日を入れることで、たまった6時間×4年ぶんのずれをまとめて戻します。冬至の日付が21日と22日のあいだを行き来するのは、この「ずれては戻す」というサイクルの表れなのです。
なお、21世紀の冬至は12月21日か22日のどちらかになります。かつては12月23日だった年もありましたが、それは20世紀前半までの話です。
冬至とは?太陽の高さが一年で最も低くなる日
冬至とは、北半球で太陽の南中高度が一年でいちばん低くなる日です。南中高度とは、太陽がその日いちばん高く昇ったときの角度のこと。この角度が低いほど日ざしは弱く、昼の時間も短くなります。
地球は地軸を約23.4度かたむけたまま太陽のまわりを回っています。冬至のころ、北半球は太陽に対してもっとも「そっぽを向いた」状態になります。東京での冬至の南中高度はおよそ31度で、夏至の約78度と比べると半分以下です。影が長く伸びるのはこのためです。
二十四節気での位置は大雪と小寒のあいだ
冬至は二十四節気のひとつで、順番でいうと22番目にあたります。前後の並びは次のとおりです。
- 立冬(11月7日ごろ)…暦のうえで冬が始まる
- 小雪(11月22日ごろ)…雪がちらつきはじめる
- 大雪(12月7日ごろ)…本格的に雪が降る
- 冬至(12月22日ごろ)…昼がもっとも短い
- 小寒(1月5日ごろ)…寒の入り。寒さが厳しくなる
- 大寒(1月20日ごろ)…一年でもっとも寒い時期
並べてみると、冬至が冬のまんなかに位置しているのがわかります。「もっとも昼が短い日」と「もっとも寒い日」がずれているのは、地面や海に熱がたまったり逃げたりするのに時間がかかるためです。日ざしが弱くなってから気温が底を打つまで、1か月ほどの遅れが出ます。
冬の入口にあたる立冬については、こちらで詳しく説明しています。

期間としての冬至は1月4日ごろまで
二十四節気には、その日だけを指す使い方と、次の節気までの約15日間を指す使い方があります。後者でいえば、2026年の冬至は12月22日から1月4日ごろまで。翌1月5日の小寒から、暦は次の区切りに入ります。
この期間は、クリスマスから年末年始にかけてのもっとも慌ただしい時期と重なります。俳句で冬至が冬の季語として使われるとき、多くはこの期間の情景を指しています。
一陽来復|冬至を底に日が伸びはじめる
冬至を語るときによく出てくるのが「一陽来復(いちようらいふく)」という言葉です。もともとは中国の古典『易経』に由来する言葉で、陰が極まったところで陽が生じる、という考え方を表します。
冬至は昼がいちばん短い日ですから、太陽の力がもっとも弱まる日ともいえます。裏を返せば、翌日からは日が伸びていく一方です。この折り返し点を「悪い時期が終わり、これから良い方へ向かう節目」と受け止めてきたのが、一陽来復という言葉の背景にあります。
2026年の日の出・日の入り|東京の昼は約9時間45分
2026年12月22日の東京は、日の出が6時47分ごろ、日の入りが16時32分ごろです。昼の長さにすると、およそ9時間45分。夏至の日の東京は昼が約14時間35分ありますから、その差は4時間50分ほどにもなります。
同じ場所でも、半年で一日の明るい時間がこれだけ変わるわけです。冬至のころに「帰るころにはもう真っ暗」と感じるのは、気のせいではありません。
札幌と那覇では昼の長さが1時間半も違う
冬至の昼の長さは、住んでいる場所によってかなり違います。北へ行くほど短く、南へ行くほど長くなるためです。冬至の日の目安は次のとおりです。
| 地点 | 日の出 | 日の入り | 昼の長さ |
|---|---|---|---|
| 札幌 | 7時3分ごろ | 16時3分ごろ | 約9時間0分 |
| 東京 | 6時47分ごろ | 16時32分ごろ | 約9時間45分 |
| 大阪 | 7時1分ごろ | 16時51分ごろ | 約9時間50分 |
| 那覇 | 7時13分ごろ | 17時43分ごろ | 約10時間30分 |
札幌と那覇を比べると、昼の長さに1時間半ほどの開きがあります。おもしろいのは日の出の時刻で、那覇のほうが札幌より遅い点です。これは那覇が西に位置しているためで、日本全国が同じ標準時を使っていることから起こります。
日の入りが一番早いのは冬至ではない
意外に思われるかもしれませんが、日の入りがもっとも早いのは冬至ではありません。東京の場合、日の入りがいちばん早くなるのは12月上旬で、冬至の2週間ほど前にあたります。逆に日の出がもっとも遅くなるのは、年が明けた1月上旬です。
冬至はあくまで「日の出から日の入りまでの合計がもっとも短い日」であって、両端がそれぞれ極端になる日ではない、ということです。
この現象は、時計が刻む時刻と太陽の動きにずれがあることから生まれます。地球の公転軌道はわずかに楕円で、太陽に近いところでは速く、遠いところではゆっくり進みます。さらに地軸が傾いているため、太陽が真南に来る時刻は日によって前後します。このずれは均時差(きんじさ)と呼ばれ、冬至の前後では一日あたり30秒ほど南中時刻が遅くなっていきます。
「冬至を過ぎたのに、暗くなる時間が変わった気がしない」と感じるのは自然なことです。日の入りはすでに12月上旬から少しずつ遅くなっており、体感で差が出てくるのは1月に入ってからになります。
冬至にかぼちゃを食べる理由|「ん」がつく運盛り
冬至にかぼちゃを食べるのは、「ん」のつく食べ物を食べると運が呼び込めるという考え方によるものです。これを「運盛り(うんもり)」といいます。かぼちゃは漢字で南瓜と書き、「なんきん」と読みます。「ん」が2つ入っているため、運もその分だけ重なるとされました。
もうひとつ、実用的な理由もあります。かぼちゃは夏から秋に収穫される野菜ですが、まるごとであれば風通しのよい場所で数か月もちます。野菜の乏しい冬に食べられる貴重な保存食だったことが、冬至の食べ物として定着した背景にあると説明されます。

「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」という言い方も各地に伝わっています。ただしこれは古くからの言い伝えであって、食べることで病気を防げるという意味ではありません。冬の食卓に彩りを添える習わしとして楽しむのがよいでしょう。
冬至の七種(ななくさ)
「ん」が2つ入る食べ物を7つ集めたものを、冬至の七種と呼びます。春の七草と違って決まった行事食があるわけではありませんが、縁起かつぎとして知られています。
- なんきん(かぼちゃ)
- れんこん
- にんじん
- ぎんなん
- きんかん
- かんてん(寒天)
- うんどん(うどんの古い呼び方)
全部そろえるのは大変ですが、いくつか取り入れるだけでも冬至らしさが出ます。れんこんとにんじんを煮物に足す、うどんを夕食にする、といった形なら無理なく続けられます。
小豆粥やこんにゃくを食べる地域も
冬至の食べ物はかぼちゃだけではありません。地域によっては小豆粥(あずきがゆ)を炊く習わしがあり、冬至粥とも呼ばれます。小豆の赤い色には邪気をはらう力があると考えられてきたためです。
かぼちゃと小豆をいっしょに煮た「いとこ煮」を作る地域もあります。運盛りと厄よけを一度に取り入れた形といえます。
また、こんにゃくを食べる地域もあります。こちらは体にたまったものを出すという意味で「砂おろし」と呼ばれ、年の変わり目に身をきれいにするという発想からきています。
小豆粥は、年明けの小正月にも登場します。同じ小豆の料理が冬のあいだに二度出てくるわけです。

冬至にゆず湯へ入る由来
冬至といえばゆず湯、という人も多いはずです。この習慣は江戸時代の銭湯から広まったとされます。当時の銭湯が客を呼ぶために始めた、という説明がよく知られています。
もともと日本には、香りの強い植物には邪気をはらう力があるという考え方がありました。端午の節句の菖蒲湯(しょうぶゆ)と同じ発想です。一年の節目にあたる冬至に、香りの強いゆずを湯に浮かべて身を清める。そうした意味づけが、銭湯の習慣と結びついたと考えられています。

「冬至」と「湯治」の語呂合わせ
ゆず湯がこの日に選ばれた理由として、語呂合わせもよく挙げられます。
- 冬至(とうじ)と湯治(とうじ)…湯に入って体をいたわる日
- 柚子(ゆず)と融通(ゆうずう)…融通が利きますように
「一陽来復に備えて身を清める日」といった格式ばった説明よりも、この語呂合わせのほうが当時の人々の感覚に近かったのかもしれません。縁起かつぎと実用をかけ合わせるのは、日本の年中行事によく見られる形です。
ゆず湯の作り方と肌への注意
ゆず湯の作り方に決まりはありません。丸ごと浮かべるのがいちばん手軽で、香りもよく立ちます。
- 丸ごと浮かべる…数個をそのまま湯に入れる。香りは穏やか
- 切って浮かべる…半分や輪切りにすると香りが強く出る。種が散らばりやすい
- 袋に入れる…洗濯ネットやガーゼの袋にまとめると後片づけが楽になる
- 皮だけ使う…果肉を料理に使ったあとの皮を活用する
ひとつ気をつけたいのが肌への刺激です。ゆずの皮に含まれる成分の影響で、人によっては湯に入るとぴりぴりすることがあります。とくに小さな子どもや肌の弱い人は、皮を切らずに丸ごと使う、数を減らす、短めに入るといった調整をするとよいでしょう。
冬至と夏至の違いを比べる
冬至とちょうど対になるのが夏至です。半年へだてた2つの日を並べると、それぞれの性格がはっきりします。
| 項目 | 冬至 | 夏至 |
|---|---|---|
| 2026年の日付 | 12月22日(火) | 6月21日(日) |
| 太陽の黄経 | 270度 | 90度 |
| 昼の長さ(東京) | 約9時間45分 | 約14時間35分 |
| 南中高度(東京) | 約31度 | 約78度 |
| 二十四節気の順番 | 22番目 | 10番目 |
| 代表的な食べ物 | かぼちゃ、小豆粥 | 地域により異なる(関西ではタコなど) |
昼の長さでは5時間近い差があり、南中高度にいたっては2倍以上ひらきます。同じ東京の空でも、太陽の通り道が季節でこれほど変わるということです。
もうひとつ押さえておきたいのは、この関係が北半球に限った話だという点です。オーストラリアやニュージーランドのある南半球では、12月22日ごろが一年でもっとも昼の長い日にあたります。日本が冬至を迎えるころ、南半球は夏の盛りというわけです。
冬至と夏至に春分・秋分を加えた4つは、まとめて二至二分(にしにぶん)と呼ばれます。一年を4等分する目印であり、二十四節気を組み立てるときの土台になった区切りです。ここに立春・立夏・立秋・立冬の四立(しりゅう)を足した8つを八節といい、それぞれをさらに3つに分けたものが二十四節気にあたります。
風習の面では、冬至のほうが全国共通の行事食を持っている点が対照的です。夏至は田植えの時期と重なるため、地域ごとの習わしに分かれました。
夏至の日付や日の出・日の入りの時刻は、こちらでまとめています。

冬至についてよくある質問
- 2026年の冬至は何月何日ですか
-
12月22日(火)です。太陽の黄経が270度になる瞬間は同日の朝5時50分ごろで、その瞬間を含む日が冬至の日になります。
- 冬至は毎年12月22日で固定ですか
-
固定ではありません。地球が太陽を一周する時間が365日ちょうどではないため、冬至の瞬間は年ごとに約6時間ずつずれ、閏年でまとめて戻ります。21世紀は12月21日か22日のどちらかになります。
- 冬至は一年でいちばん寒い日ですか
-
いいえ。冬至は昼がもっとも短い日であって、気温が最も低い日ではありません。地面や海が冷えきるまでに時間がかかるため、寒さの底は1か月ほど遅れて大寒(1月20日ごろ)のあたりに訪れます。
- なぜ冬至にかぼちゃを食べるのですか
-
かぼちゃを「なんきん」と読むと「ん」が2つ入り、運を呼び込む食べ物とされたためです。冬に食べられる保存の利く野菜だったことも、定着した理由に挙げられます。
- ゆず湯は冬至の当日に入らないといけませんか
-
決まりはありません。冬至の前後で都合のよい日に入る家庭も多く、銭湯や温浴施設でも冬至の前後に催されることがあります。
- 冬至は祝日ですか
-
国民の祝日ではありません。二十四節気のひとつなので、春分の日・秋分の日のように祝日として定められてはいない点が異なります。
- 冬至の日付は誰が決めているのですか
-
国立天文台が計算し、毎年2月に官報で発表する「暦要項」で翌年ぶんが確定します。それより先の年の日付は、計算による見込みという扱いになります。
まとめ
2026年の冬至は12月22日(火)、太陽の黄経が270度になるのは朝5時50分ごろです。東京の昼の長さは約9時間45分で、夏至と比べると5時間近く短くなります。
冬至が21日と22日のあいだで動くのは、一年の長さが365日ちょうどではないからでした。かぼちゃは「なんきん」の「ん」にちなむ運盛り、ゆず湯は「冬至」と「湯治」の語呂合わせ。どちらも、寒さの底を前向きに越えていくための工夫だったといえます。
冬至は一年でいちばん昼が短い日。裏を返せば、翌日から日が伸びていく折り返し点でもあります。かぼちゃを煮てゆず湯に入り、季節が向きを変える日として過ごしてみてはいかがでしょうか。
冬至の前の月、11月の行事もあわせてご覧ください。

