ジムの前を通りかかったり、SNSで「今日はフィットネスの日」という投稿を見かけたりして、そんな記念日があったのかと気になった人もいるのではないでしょうか。運動にまつわる記念日はいくつもありますが、そのなかで「フィットネスの日」は少し変わった成り立ちを持っています。この記事では、フィットネスの日がいつなのか、なぜその日に決まったのかをまず整理しました。あわせて、記念日を制定した団体の背景、混同されやすい「スポーツの日」「体育の日」との違い、当日にできることまでまとめています。結論からいうと、フィットネスの日は毎年9月22日。ある団体が法人として発足した日にちなんでいます。
フィットネスの日は9月22日|JAFAの設立記念日に由来する
フィットネスの日は毎年9月22日です。日付が年によって前後することはなく、カレンダーの上では固定された記念日にあたります。制定したのは、公益社団法人日本フィットネス協会。英語表記の頭文字をとって「JAFA(ジャファ)」と呼ばれる団体です。
9月22日という日付は、語呂合わせでつくられたものではありません。この協会が1987年(昭和62年)9月22日に社団法人として発足した、その日付をそのまま記念日にしたものです。つまり協会の設立記念日が、そのままフィットネスの日になっているという構図になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | フィットネスの日 |
| 日付 | 9月22日(毎年固定) |
| 制定した団体 | 公益社団法人日本フィットネス協会(JAFA) |
| 由来 | 1987年9月22日の法人設立、9月の健康増進普及月間 |
| 記念日登録 | 2014年(平成26年)に日本記念日協会が認定・登録 |
| 祝日かどうか | 国民の祝日ではない(休日にはならない) |
毎年日付が動かない固定の記念日
記念日には、大きく分けて2つのタイプがあります。ひとつは「敬老の日は9月の第3月曜日」のように、曜日で決まるため毎年日付が変わるもの。もうひとつは、出来事の日付をそのまま使うため動かないものです。フィットネスの日は後者にあたります。
2026年の9月22日は火曜日、2027年は水曜日と、曜日のほうは毎年ずれていきます。ただし日付は9月22日のまま変わりません。手帳やカレンダーアプリに登録するときは、毎年同じ日付で繰り返す設定にしておけば大丈夫です。

国民の祝日ではなく、民間団体が制定した記念日
注意しておきたいのは、フィットネスの日は国民の祝日ではないという点です。学校や会社が休みになる日ではありません。10月の「スポーツの日」は祝日法という法律で定められた休日ですが、フィットネスの日はそれとはまったく別の枠組みになります。
日本には、業界団体や企業が独自に定めた記念日が数多くあります。その多くは一般社団法人・日本記念日協会という民間団体に申請し、審査を経て登録されるという形をとっています。フィットネスの日も、この流れで2014年に登録されました。祝日ではないぶん自由度が高く、企業やジムがイベントやキャンペーンを打つきっかけとして使いやすい日、と考えるとわかりやすいでしょう。
フィットネスの日の由来|9月22日が選ばれた3つの理由
9月22日が選ばれた理由は、ひとつではありません。協会の設立日という事実に加えて、9月という月そのものが持つ意味と、季節の条件が重なっています。この3つがそろったことで、記念日としての説得力が生まれました。
- 1987年9月22日に、日本フィットネス協会が社団法人として発足した
- 9月が厚生労働省の「健康増進普及月間」「食生活改善普及運動」の期間にあたる
- 夏の暑さがやわらぎ、体を動かすのに適した季節である
1987年9月22日、JAFAが社団法人として発足した
もっとも直接的な理由がこれです。日本フィットネス協会の前身は、1983年に任意団体として立ち上げられた「日本エアロビックフィットネス協会」でした。その4年後、1987年9月22日に社団法人へと改組されます。任意の集まりから、国に認められた法人組織になった日、というわけです。
協会にとっては、活動の土台が固まった節目の日でした。その日を記念日にすることで、団体の歩みとフィットネスの普及とを重ねて示す形になっています。設立からの年数を数えると、2026年9月22日で39年目です。
9月は厚生労働省の「健康増進普及月間」
2つ目の理由が、9月という月の位置づけです。厚生労働省は毎年9月1日から30日までの1か月間を「健康増進普及月間」と定めています。生活習慣病と生活習慣の関係について理解を広め、健康づくりの実践を後押しすることが目的とされる期間です。
同じ9月には「食生活改善普及運動」も実施されます。運動と食事の両面から健康を考える月が9月、という整理になります。フィットネスの日がこの月に置かれているのは偶然ではなく、国の取り組みと歩調を合わせる意図があってのことです。
暑さがやわらぎ、体を動かしやすい季節
3つ目は季節の条件です。9月下旬になると、真夏のような厳しい暑さは少しずつ収まってきます。屋外を歩いたり走ったりするハードルが下がる時期であり、運動を始めるタイミングとしては理にかなっています。
暦の上でも、9月22日は秋分のすぐ手前にあたります。秋分を境に昼と夜の長さが入れ替わり、本格的な秋へと季節が移っていきます。夏のあいだ運動から遠ざかっていた人にとって、再開の目印として使いやすい日どりといえるでしょう。
ただし近年は9月後半でも気温が高い日が珍しくありません。屋外で体を動かすときは、時間帯を選んだり水分を用意したりといった備えを忘れないようにしてください。
制定したJAFA(日本フィットネス協会)とは
フィットネスの日を理解するうえで欠かせないのが、制定した団体の性格です。JAFAは、エアロビクスの流行にともなって起きた問題への対応から生まれた組織でした。楽しく体を動かす文化を広めることと、その安全を確保することを、同時に引き受けてきた団体といえます。
エアロビクスブームの安全対策から生まれた団体
1980年代前半、アメリカで広まっていたエアロビックダンスが日本に紹介され、大きなブームになりました。音楽に合わせて全身を動かすスタイルは新鮮で、若い女性を中心に一気に広がっていきます。
ところが当時は指導法が確立しておらず、脚をはじめとする運動傷害が相次いだとされています。そこでエアロビックダンスを健全に普及させるための指導者育成を目的として、1983年に前身団体が立ち上げられました。2007年には対象をエアロビクスに限らない形へ広げ、名称を現在の「日本フィットネス協会」に改めています。
ブームの熱に対して、安全という歯止めを用意する。そういう発想から始まった団体だという点は、記念日の性格を考えるうえでも押さえておきたいところです。
2014年に日本記念日協会へ登録
フィットネスの日が記念日として正式に登録されたのは2014年(平成26年)のことです。設立からはかなり時間が空いていますが、これは記念日の登録制度そのものが後から整ってきたためでもあります。
登録先の日本記念日協会には、現在も多くの記念日が申請され続けています。フィットネスを通じて国民の健康体力づくりを進めたい、という協会の願いを外に向けて示すための手段が、この記念日登録だったと考えられます。
「フィットネス」という言葉の意味と語源
そもそもフィットネスとは何を指す言葉なのでしょうか。語源は英語の「fitness」で、もとをたどれば「fit(適している・ふさわしい)」から派生した名詞です。直訳すると「適している状態」となり、そこから「心身が健康で、活動に耐えられる状態」という意味で使われるようになりました。
日本語では「フィットネス=ジムで筋トレをすること」というイメージが強いかもしれません。ただ本来の語の幅はもっと広く、運動だけでなく、食事や睡眠まで含めた心身の状態全体を指す言葉として使われます。記念日の趣旨も、特定の種目を勧めるものではなく、暮らし全体を見直すきっかけという位置づけです。
同じ9月には、走ることをテーマにした記念日もあります。運動にまつわる記念日のつながりとして、あわせて見てみてください。

「スポーツの日」「体育の日」との違い
フィットネスの日と混同されやすいのが、10月にある「スポーツの日」です。両者の最大の違いは、スポーツの日は国民の祝日で、フィットネスの日は祝日ではないという点にあります。根拠となる仕組みも、日付の決まり方も別物です。
スポーツの日は国民の祝日(2026年は10月12日)
スポーツの日は、祝日法で定められた国民の祝日です。10月の第2月曜日と決まっているため、日付は毎年動きます。2026年は10月12日(月)が該当します。
祝日としての趣旨は、スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会を実現することとされています。国が定めた休日である以上、学校や官公庁は休みになります。この点が、民間団体の記念日であるフィットネスの日との決定的な差です。
体育の日から名前が変わったのは2020年
「体育の日」という呼び名を覚えている人も多いはずです。これは1966年に設けられた祝日で、1964年の東京オリンピック開会式が10月10日だったことにちなんで制定されました。当初は10月10日で固定されていました。
その後、2000年からハッピーマンデー制度によって10月の第2月曜日へ移動します。さらに2020年、名称そのものが「スポーツの日」へと変更されました。体育の日とスポーツの日は、別の祝日ではなく同じ祝日の新旧の呼び名にあたります。
3つの違いを一覧表で整理
名前が似ているぶん混ざりやすいので、表で並べて確認しておきましょう。「法律で決まった休日か、団体が決めた記念日か」という軸で見ると整理しやすくなります。
| 項目 | フィットネスの日 | スポーツの日 | 体育の日 |
|---|---|---|---|
| 日付 | 9月22日(固定) | 10月の第2月曜日 | スポーツの日の旧称 |
| 休日になるか | ならない | なる(国民の祝日) | なる(当時) |
| 決めたもの | 日本フィットネス協会 | 祝日法 | 祝日法 |
| 始まり | 2014年に記念日登録 | 2020年に名称変更 | 1966年制定 |
| 由来 | 協会の設立日と健康増進普及月間 | 体育の日を引き継ぐ | 1964年東京五輪の開会式 |
9月22日のフィットネスの日は「民間団体が定めた記念日」、10月のスポーツの日は「法律で定められた祝日」。休みになるかどうかで見分けると迷いません。
スポーツの日をふくめた10月の行事は、次の記事でまとめて確認できます。

フィットネスの日にやってみたい5つのこと
フィットネスの日に決まった行事はありません。何かをしなければならない日ではなく、体のことを少しだけ気にかけてみる日と考えるのがちょうどよい距離感です。特別な準備がいらない範囲で、いくつか挙げてみます。
今日できる小さな運動から始める
気持ちが盛り上がると、いきなり長い距離を走ったり、重い負荷をかけたりしたくなるものです。しかし、久しぶりに体を動かす日にそれをやると、翌日以降が続きません。記念日をきっかけにするなら、小さく始めるほうが向いています。
- 帰り道に1駅ぶんだけ歩いてみる
- エスカレーターではなく階段を使う
- 寝る前に数分だけストレッチをする
- 近所のジムやスタジオの体験レッスンを調べてみる
- 自治体の広報紙で、健康イベントの予定を確認する
9月は健康増進普及月間にあたるため、自治体が体力測定や健康相談の催しを開いていることがあります。無料で参加できるものも多いので、広報紙やウェブサイトをのぞいてみる価値はあります。

いまの体の状態を数字で記録しておく
運動そのものより先に、記録を取ってみるという手もあります。体重、歩数、睡眠時間。どれもスマートフォンや家庭用の体重計で測れるものばかりです。
毎年9月22日に同じ項目を記録しておくと、1年ごとの変化が並びます。数字が良いか悪いかを判定するためではなく、去年の自分と比べるための基準点をつくるという使い方です。記念日は日付が固定されているぶん、こうした定点観測に向いています。
9月22日はほかにもある記念日
9月22日にはフィットネスの日のほかにも、いくつかの記念日が重なっています。ジャンルがばらばらなので、話のきっかけとして知っておくとおもしろい日どりです。
| 記念日 | 概要 |
|---|---|
| カーフリーデー | 市街地で自動車の利用を控え、交通と環境のあり方を考える日 |
| 国際ビーチクリーンアップデー | 海岸のごみを拾い、海洋汚染の防止を訴える日 |
| 世界サイの日 | 絶滅が心配されるサイの保護を呼びかける日 |
| 孤児院の日 | 1887年に岡山で孤児のための施設が開かれたことにちなむ日 |
9月全体の行事やイベントについては、次の記事でまとめています。同じ9月の記念日としては、防災とならんで生活に近い「救急の日」もあわせて読みやすい内容です。


フィットネスの日についてよくある質問
- フィットネスの日は毎年同じ日付ですか
-
はい、毎年9月22日で固定です。日本フィットネス協会が1987年9月22日に社団法人として発足したことにちなむため、年によって日付が変わることはありません。曜日だけが毎年ずれていきます。
- フィットネスの日は休みになりますか
-
なりません。国民の祝日ではなく、民間団体が定めた記念日だからです。休日になるのは10月の第2月曜日にある「スポーツの日」のほうで、こちらは祝日法で定められています。
- なぜ9月に置かれているのですか
-
協会の設立日が9月22日であることに加えて、9月が厚生労働省の「健康増進普及月間」および「食生活改善普及運動」の期間にあたるためです。夏の暑さがやわらぎ、体を動かしやすい時期という事情も重なっています。
- スポーツの日と体育の日は別の祝日ですか
-
別の祝日ではありません。1966年に始まった「体育の日」が、2020年から「スポーツの日」へ名称変更されたものです。同じ祝日の新旧の呼び名にあたります。
- JAFAはどんな団体ですか
-
公益社団法人日本フィットネス協会の略称です。1983年にエアロビックダンスの指導者育成を目的として立ち上げられ、2007年に現在の名称へ変わりました。指導者向けの資格認定や研修などを行っています。
- フィットネスの日に決まった行事はありますか
-
全国一律で行われる決まった行事はありません。ジムやスタジオがイベントを開いたり、自治体が健康づくりの催しを実施したりする例はあるので、気になる場合は地域の広報や施設の告知を確認してみてください。
まとめ|9月22日は生活習慣を見直すきっかけの日
フィットネスの日は毎年9月22日。公益社団法人日本フィットネス協会が1987年のこの日に社団法人として発足したことにちなむ記念日で、2014年に日本記念日協会へ登録されました。語呂合わせではなく実際の出来事の日付を使っているため、年によって日付が動くことはありません。
9月に置かれている理由は、設立日だけではありません。厚生労働省が9月を「健康増進普及月間」と定めていること、そして夏の暑さがやわらいで体を動かしやすくなる季節であることが重なっています。運動と食事の両面から健康を考える月に、その入口となる日が用意されている形です。
混同しやすい「スポーツの日」は10月の第2月曜日にある国民の祝日で、2026年は10月12日。こちらは祝日法にもとづく休日で、旧称が「体育の日」です。休みになるかどうかで区別すると、取り違えずに済みます。
フィットネスの日は毎年9月22日。祝日ではありませんが、1駅歩く、階段を使う、体重や歩数を記録しておくといった小さなことから、暮らしを見直すきっかけにできる日です。
