11月の二十四節気とは?立冬・小雪の意味と2026年はいつ

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朝の空気が冷たくなり、日が暮れるのもすっかり早くなりました。天気予報で「暦の上では今日から冬です」と聞いて、まだ紅葉の時期なのに、と不思議に感じた方もいるのではないでしょうか。

この記事では、11月の二十四節気である立冬(りっとう)と小雪(しょうせつ)について、2026年の日付・言葉の意味・七十二候・この時期の行事や旬の食べ物までまとめて解説します。

2026年の立冬は11月7日(土)、小雪は11月22日(日)です。11月は、暦の上で秋が終わり、冬が始まる月にあたります。

目次

11月の二十四節気は「立冬」と「小雪」|2026年の日付

11月に入りの日を迎える二十四節気は、立冬と小雪の2つです。二十四節気は1年を24等分して季節の目安とした暦で、立春から数えると立冬は19番目、小雪は20番目にあたります。

10月の寒露・霜降が秋の締めくくりだったのに対し、11月の2つは冬の最初と2番目の節気です。つまり11月は、暦のうえで季節が秋から冬へ切り替わる月ということになります。

二十四節気は「節(せつ)」と「中(ちゅう)」が交互に並んでいて、新暦ではどの月も前半に節、後半に中が巡ります。11月なら、上旬に入る立冬が節、下旬に入る小雪が中です。

2026年は立冬が11月7日・小雪が11月22日

国立天文台の暦要項によると、2026年の立冬は11月7日(土)、小雪は11月22日(日)です。二十四節気には「その日」を指す使い方と、「次の節気の前日までの期間」を指す使い方があります。

節気読み方2026年の日付期間意味
立冬りっとう11月7日(土)11月7日〜11月21日冬の気配が立ちはじめるころ
小雪しょうせつ11月22日(日)11月22日〜12月6日わずかに雪が降りはじめるころ

小雪の期間は12月のはじめまで続き、12月7日(月)の大雪(たいせつ)へ引き継がれます。節気は入りの日が属する月で数えるため、小雪は「11月の節気」として扱われます。

日付が年によって1日前後する理由

二十四節気の日付は毎年同じではなく、年によって1日ほど前後します。二十四節気は、太陽の通り道(黄道)を15度ずつ24に分け、太陽がその位置を通過する瞬間で決められているためです。立冬は太陽黄経225度、小雪は240度にあたります。

地球が太陽を一周する時間はちょうど365日ではないので、通過の瞬間が属する日付が少しずつずれます。国立天文台は毎年2月に翌年の暦要項を発表しており、これが日付の根拠になります。前後の年もあわせて並べると、次のとおりです。

年立冬小雪
2026年11月7日11月22日
2027年11月8日11月22日
2028年11月7日11月22日

2027年は立冬の瞬間が11月8日の0時台にかかるため、日付が1日あとへ移ります。カレンダーや手帳で日付を確かめるときは、その年の暦要項を見るのが確実です。

ひとつ前の10月の二十四節気(寒露・霜降)については、こちらの記事で解説しています。

立冬(りっとう)とは?暦の上で冬が始まる日

立冬は、暦の上で冬が始まる日です。秋分と冬至のちょうど中間にあたり、この日から立春の前日までが暦の上での冬になります。

その長さを日数で数えると、暦の冬はおよそ89日です。地球は1月のはじめに太陽へいちばん近づき、その前後は公転の速さが増し、節気と節気の間隔が詰まります。反対に、太陽からいちばん遠ざかる7月はじめをはさむ暦の夏は94日前後あり、四季のなかで冬がもっとも短く、夏がもっとも長くなります。

「冬が立つ」の意味|立春・立夏・立秋と並ぶ四立

「立」には、新しい季節が始まるという意味があります。立春・立夏・立秋・立冬の4つはまとめて「四立(しりゅう)」と呼ばれ、それぞれ季節の入口を示す節気です。江戸時代の暦の解説書『暦便覧』では、立冬を「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と説明しています。

冬の気配が立ちのぼり、ここから寒さが増していく、という意味合いです。立冬の前日は霜降の最終日で、10月から続いた秋の節気はここで終わります。

立冬のころの気候|暦と体感のずれと小春日和

立冬といっても、11月上旬の日中はまだ過ごしやすい日が多く、「冬」という実感はあまりありません。東京の月平均気温は、平年値で11月が12.5度、12月が7.7度です(1991〜2020年)。暦の冬は、体感の冬よりひと足早くやってくるわけです。

このころの穏やかに晴れた暖かい日を「小春日和(こはるびより)」と呼びます。「小春」は旧暦10月の別名で、今の暦ではおよそ11月ごろにあたります。春の言葉のように聞こえますが、晩秋から初冬にかけての晴天を表す言葉です。

小春日和の合間には冷たい北風の日もはさまり、寒暖の差が大きくなります。木枯らし1号の条件は、10月の二十四節気の記事で紹介しています。

初冬の小春日和の庭で、咲きはじめた山茶花と落ち葉のイメージ

立冬の七十二候|山茶花が咲き、地が凍りはじめるころ

七十二候は、二十四節気をさらに約5日ずつ3つに分けた季節の区分です。立冬の3つの候は、花と大地の変化を順に描いています。

候名前と読み方2026年の日付意味
初候山茶始開(つばきはじめてひらく)11月7日ごろ山茶花(さざんか)が咲きはじめる
次候地始凍(ちはじめてこおる)11月12日ごろ大地が凍りはじめる
末候金盞香(きんせんかさく)11月17日ごろ水仙の花が咲き、香りはじめる

初候の「山茶」は椿を表す字ですが、この時期に咲くのは山茶花のほうです。末候の「金盞」は水仙のことで、白い花びらの中心にある黄色い部分を金の盃に見立てた呼び名とされます。立冬の由来や当日の過ごし方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

小雪(しょうせつ)とは?意味と読み方

小雪は、寒さが進み、雨が雪に変わりはじめるころを指す節気です。雪といっても、本格的に積もるほどではなく、山のほうや北の地方で初雪が降りはじめる時期を表しています。

小雪という名前は、前漢の時代(紀元前2世紀)にまとめられた中国の書物『淮南子(えなんじ)』に、すでに立冬と大雪のあいだの節気として記されています。24の名前がひととおりそろって登場する書物として、早い例に数えられるものです。小雪の名前と位置は、当時のものが今の暦にそのまま受け継がれています。

「こゆき」とは読まない|わずかに雪が降りはじめる時期

小雪は、節気の名前としては「しょうせつ」と音読みします。人名や「小雪がちらつく」のような表現では「こゆき」と読みますが、二十四節気を指すときは「しょうせつ」です。

『暦便覧』では、小雪を「冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるが故也」と説明しています。冷え込みが強まり、雨が雪となって降ってくる、という意味です。「小」は、雪の量がまだ少ないことを表しています。

小雪のころの気候|初冠雪・初雪の便り

小雪のころになると、各地の山で初冠雪が観測され、北日本では平地でも雪が舞う日が出てきます。関東や近畿の平野部ではまだ雪は珍しいものの、朝晩の冷え込みはぐっと強まり、霜がおりる日も増えていきます。

初雪の平年日は、札幌が10月28日、仙台が11月17日で、どちらも小雪の入りより前に来ます。東京の平年日は年明けの1月3日です。いずれも気象庁が1991〜2020年の観測から求めた値で、初雪には雪だけでなくみぞれも数えます。

日の短さも一段と進み、冬至に向かって昼の時間がどんどん短くなる時期です。夕方の早い時間から暗くなるので、帰り道の明るさや足元に気をつけたい季節でもあります。

小雪の七十二候|虹が隠れ、北風が木の葉を払うころ

小雪の3つの候には、空の様子、風、木の実の色づきが順に登場します。立冬の候と見比べると、季節が一歩ずつ冬へ進んでいく様子がわかります。

候名前と読み方2026年の日付意味
初候虹蔵不見(にじかくれてみえず)11月22日ごろ虹を見かけなくなる
次候朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)11月27日ごろ北風が木の葉を吹き払う
末候橘始黄(たちばなはじめてきばむ)12月2日ごろ橘の実が黄色く色づきはじめる

初候の「虹蔵不見」は、春の清明にある「虹始見(にじはじめてあらわる)」と対になる候です。日差しが弱まり、虹が出にくくなる季節の変化を表しています。次候の「朔風」は北風のこと。末候の橘は日本に古くからある柑橘で、京都御所の紫宸殿の前に植えられた「右近の橘」でも知られています。

小雪と大雪の違い|次の節気へのつながり

小雪の次に来るのが大雪(たいせつ)で、2026年は12月7日(月)です。小雪が「雪が降りはじめるころ」なら、大雪は「雪が本格的に降り積もるころ」を表します。小雪と大雪の2つは、雪の量で冬の深まりを示す、ひと組の節気といえます。

大雪の次は、1年で最も昼が短い冬至です。2026年の冬至は12月22日で、小雪から冬至までのおよそ1か月で、暦の冬は一気に深まります。冬至の日付やゆず湯の由来は、こちらの記事にまとめています。

12月に巡る大雪と冬至の2つは、2026年の日付や七十二候、正月事始めなどの行事とあわせてこちらでまとめています。

立冬・小雪のころの行事と過ごし方

行事の多いこの時期は、1日のうちで気温が大きく上下します。1991〜2020年の平年値では、東京の11月は日最高気温が16.7度、日最低気温が8.8度で、昼と朝晩でおよそ8度の差があります。昼間の行事に出かけた日も、日が傾くころには急に冷え込みます。

立冬から小雪にかけての11月は、子どもの成長を祝う行事や、収穫に感謝する祭りが続く時期です。2026年は節気の日付と行事が重なる日もあるので、あわせて確認しておきましょう。

七五三・酉の市|立冬のころの行事

酉の市は、11月の酉の日に鷲(おおとり)神社や大鳥神社などで開かれる祭りです。2026年は一の酉が11月7日(土)、二の酉が11月19日(木)で、一の酉がちょうど立冬の日に重なります。縁起物の熊手を求める人でにぎわい、冬の訪れを告げる行事として親しまれています。

七五三は11月15日を中心に、子どもの成長を祝って神社へお参りする行事です。2026年の11月15日は日曜日にあたります。立冬の期間のまん中にあたる時期なので、晴れ着の上に羽織るものを用意しておくと安心です。

新嘗祭と勤労感謝の日|小雪の翌日に重なる収穫の祭り

11月23日の勤労感謝の日は、もともと宮中で行われる新嘗祭(にいなめさい)の日でした。新嘗祭は、その年に収穫された新しい穀物を神々に供え、実りに感謝する祭りです。1948年に祝日法が定められた際、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」日として今の名前になりました。

2026年は小雪が11月22日(日)、勤労感謝の日が翌23日(月)で、21日の土曜日から3連休になります。小雪の入りと収穫の祭りが並ぶ流れは、秋の実りを終えて冬ごもりに入る暦の区切りとも重なります。

冬支度と時候の挨拶|立冬の候・小雪の候

立冬は、冬支度を始める目安として使いやすい日です。暖房器具の点検、冬物の寝具や衣類の準備、窓まわりのすき間風対策などを、立冬から小雪のあいだに済ませておくと、12月の冷え込みに慌てずにすみます。茶の湯の世界でも、11月に入ると夏の風炉から冬の炉へ切り替える「炉開き」が行われます。

手紙の書き出しに使う時候の挨拶も、節気に合わせて選べます。目安は次のとおりです。

  • 11月上旬(立冬の前まで):晩秋の候、霜秋の候
  • 立冬から小雪の前日まで:立冬の候、初冬の候、向寒の候
  • 小雪から大雪の前日まで:小雪の候、初霜の候

「立冬の候」は立冬の当日以降に使う表現です。11月の手紙でも、立冬前の11月1日〜6日に出すなら「晩秋の候」などを選ぶと、季節感がずれません。

11月のほかの行事や記念日は、こちらの記事で一覧にしています。

立冬・小雪のころに旬を迎える食べ物

立冬・小雪のころは、秋の実りから冬の味覚へと食卓が移り変わる時期です。寒さとともに甘みを増す野菜や、冬に向けて脂がのる魚が店頭に並びはじめます。

旬は、ある1日を指す言葉ではなく、幅をもった期間です。和食では、出はじめを「走り」、出回る量がもっとも多い時期を「盛り」、終わりがけを「名残」と呼び分けて、季節の移ろいを献立に映してきました。走りの時期は量が少なく値も張りがちで、盛りに入ると店頭に並ぶ量が増え、値段も落ち着いてきます。

野菜|白菜・大根・春菊

白菜と大根は、冬の鍋料理に欠かせない代表的な冬野菜です。どちらも霜に当たる時期になると甘みが増すといわれ、11月から出回る量が増えていきます。白菜は丸ごと買うと、外葉は鍋、中心のやわらかい葉はサラダや浅漬けと使い分けられます。

春菊は名前に「春」とつきますが、秋から冬にかけてが旬の青菜です。独特の香りがあり、すき焼きや鍋の彩りとしてよく使われます。

春菊は、西日本では「菊菜(きくな)」の名で売られていることも多い野菜です。関西から九州にかけては根元から株ごと抜き取った形、関東では伸びた茎と葉を摘み取った形での出荷が主流で、産地によって売り場で見かける姿が異なります。

果物|みかん・ゆず・りんご

11月は、早生みかんが店頭の中心になる時期です。皮が薄く、酸味と甘みのバランスがよいのが早生の特徴で、12月に入ると甘みの強い品種へ移っていきます。小雪の末候に登場する橘と同じ柑橘の仲間なので、七十二候とあわせて味わうのも楽しいものです。

ゆずは黄色く色づいたものが出回り、冬至のゆず湯に向けて手に入りやすくなります。りんごは11月ごろから「ふじ」の収穫が本格化し、長く楽しめる冬の果物です。

冬の食卓に並ぶ白菜の鍋とみかん・ゆずのイメージ

魚介|ぶり・たら・牡蠣

ぶりは冬に向かって脂がのる魚で、12月から2月ごろに獲れるものは「寒ぶり」と呼ばれます。11月はその走りの時期にあたり、照り焼きやぶり大根など、冬のおかずに登場する機会が増えてきます。

たらは漢字で「鱈」と書き、魚へんに雪という字を当てます。雪の降るころにおいしくなる魚として、小雪の時期にぴったりの食材です。牡蠣も冬に旬を迎える貝で、鍋やフライなど、寒い季節の料理を豊かにしてくれます。

よくある質問

2026年の立冬と小雪はいつですか?

立冬は11月7日(土)、小雪は11月22日(日)です。期間としては、立冬が11月7日から21日まで、小雪が11月22日から大雪前日の12月6日までを指します。

小雪は「こゆき」と読みますか?

二十四節気の小雪は「しょうせつ」と読みます。「こゆき」は、少しだけ降る雪を表す一般の言葉や人名で使われる読み方です。立冬は「りっとう」と読みます。

11月なのに「冬」と呼ぶのはなぜですか?

二十四節気は、太陽の位置をもとに1年を区切った暦だからです。昼の長さが最も短い冬至を冬のまん中とし、その約1か月半前の立冬を冬の始まりとしています。気温のピークは昼の長さの変化より遅れてやってくるため、体感よりも暦の冬が早く訪れます。

小雪と大雪の違いは何ですか?

小雪は雪が降りはじめるころ、大雪は雪が本格的に降り積もるころを表します。2026年は小雪が11月22日、大雪が12月7日で、約15日の間隔で続きます。

11月の次の二十四節気は何ですか?

12月の二十四節気は、大雪(たいせつ)と冬至(とうじ)です。2026年は大雪が12月7日(月)、冬至が12月22日(火)です。

まとめ

11月の二十四節気は、冬の始まりを告げる「立冬」と、雪が降りはじめる「小雪」の2つです。2026年は立冬が11月7日(土)、小雪が11月22日(日)。10月の霜降で秋が終わり、11月からは暦の上で冬の節気が続きます。

立冬から大雪までの流れを、要点だけ書き出します。

  • 立冬は暦の上で冬が始まる日、小雪はわずかに雪が降りはじめるころを指す節気
  • どちらも期間を表す言葉でもあり、立冬が明ければ小雪、小雪が明ければ12月の大雪へ移る
  • 暦の冬は体感より早く、立冬のころは小春日和の穏やかな日も多い
  • 2026年は一の酉が立冬と同じ11月7日、勤労感謝の日が小雪の翌日にあたる
  • 旬は白菜・大根・春菊、みかん・ゆず、ぶり・たら・牡蠣と、冬の味覚が出そろいはじめる

七十二候をたどると、山茶花が咲き、大地が凍りはじめ、虹が隠れ、北風が木の葉を払うと、季節が少しずつ冬の顔になっていく様子がわかります。行事や旬の食べ物とあわせて、冬の入口の1か月を味わってみてください。

立冬は冬支度を始める合図、小雪はその仕上げの目安です。本格的な寒さを迎える前に、暮らしを少しずつ冬に合わせていきましょう。

11月の旧暦の呼び名「霜月」の意味と由来は、こちらの記事で解説しています。

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