8月の季語一覧|初秋(立秋・処暑)の代表50語と意味・読み方

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8月の季語と聞くと「真夏の言葉」を思い浮かべるかもしれません。ところが俳句の世界では、8月は秋の始まりとして扱われます。立秋を境に、夏の季語ではなく秋の季語を使うのが基本です。

この記事では、8月に使える代表的な季語を「時候」「天文・地理」「行事・暮らし」「動植物」に分けて、意味と読み方つきで紹介します。残暑見舞いや俳句づくり、季節の挨拶にそのまま使える言葉を集めました。

「8月なのに秋の季語?」と戸惑う方が多いんです。まずはその理由から見ていきましょう。

目次

8月の季語とは?暦の上では「初秋」に入る

8月の季語は、その多くが秋の季語に分類されます。これは旧暦をもとにした二十四節気で、8月7日頃の「立秋」から暦の上で秋が始まるためです。

実際の気候はまだ真夏でも、俳句や手紙の世界では立秋を過ぎると「秋」として言葉を選びます。8月の季語を「初秋(しょしゅう)」の言葉と呼ぶのはこのためです。

夕暮れの空と稲穂など、初秋の気配を感じさせる風景イメージ

立秋(8月7日頃)から季節は秋になる

立秋(りっしゅう)は二十四節気のひとつで、暦の上で秋が始まる日です。2026年は8月7日にあたります。この日を過ぎると、暑中見舞いではなく「残暑見舞い」を使うのが慣例です。

俳句でも、立秋の前なら「夏」、立秋以降なら「秋」の季語を使い分けます。8月の前半と後半で季節の言葉が切り替わると覚えておくと便利です。

処暑(8月23日頃)で暑さが和らぐ

処暑(しょしょ)は「暑さが止む」という意味の節気で、2026年は8月23日頃です。厳しい暑さが峠を越え、朝晩に涼しさを感じ始める時期とされています。

この頃になると、季語にも「新涼」「秋めく」といった、涼しさや秋の気配を表す言葉が増えていきます。

「秋」がつく季語が増えるのが8月の特徴

8月の季語には「秋の風」「秋の雲」「秋めく」など、頭に「秋」がつく言葉が目立ちます。これも立秋を過ぎて秋に入ったことを示すサインです。

あわせて、お盆にまつわる「送り火」「茄子の馬」などの行事の季語が多いのも、8月ならではの特徴といえます。

8月の季語のポイント

立秋(8月7日頃)を境に、季語は夏から秋へ切り替わります。8月の季語の多くは「初秋」の言葉として扱われると覚えておきましょう。

時候の季語(残暑・初秋・新涼など)

時候の季語は、季節そのものや暑さ・涼しさの移り変わりを表す言葉です。8月は「まだ暑いけれど秋が近づく」という二面性があり、それを映した言葉が多くそろっています。

立秋前後の言葉

立秋のころに使われる代表的な時候の季語です。手紙の書き出しや俳句の季感づくりに役立ちます。

季語読み方意味
立秋りっしゅう暦の上で秋が始まる日(8月7日頃)
初秋しょしゅう秋の初めの時期
残暑ざんしょ立秋を過ぎても残る暑さ
処暑しょしょ暑さが和らぎ始める頃(8月23日頃)
八月はちがつ初秋を代表する月の名そのもの

涼しさ・秋の気配を表す言葉

処暑の頃から増えてくる、涼やかさや季節の移ろいを感じさせる言葉です。残暑見舞いの結びにも自然に使えます。

季語読み方意味
新涼しんりょう秋になって初めて感じる涼しさ
秋めくあきめくあたりが秋らしくなってくること
秋暑しあきあつし秋に入ってもなお暑いこと
夜の秋よるのあき夏の夜に感じるわずかな秋の気配
残る暑さのこるあつさ立秋後に居残る暑さ

天文・地理の季語(天の川・盆の月など)

8月の天文・地理の季語は、夜空や水辺の情景を描くものが中心です。空気が澄み始める初秋ならではの、すがすがしい言葉がそろいます。

季語読み方意味
天の川あまのがわ夜空を横切る星の帯。秋の季語
盆の月ぼんのつきお盆のころに見える月
秋の初風あきのはつかぜ秋になって初めて吹く風
秋の雷あきのらい秋に鳴る雷
稲妻いなずま秋の夜に光る雷光
不知火しらぬい夜の海上に見える光の現象

「天の川は夏のイメージ」という方も多いですが、俳句では立派な秋の季語なんですよ。

行事・暮らしの季語(お盆・送り火・茄子の馬など)

8月は、お盆を中心とした行事の季語が豊富です。先祖を迎え、送る一連の風習が、そのまま季語として残されています。

季語読み方意味
盂蘭盆うらぼんお盆の正式な呼び名
迎へ火むかえび先祖の霊を迎えるために焚く火
送り火おくりび先祖の霊を送るために焚く火
精霊馬しょうりょううま茄子や胡瓜で作る供え物(茄子の馬)
盆踊ぼんおどりお盆に踊られる踊り
墓参はかまいりお盆などに墓へ参ること

こうした行事の季語は、地域の風習や思い出と結びつきやすく、俳句に深みを与えてくれます。お盆の情景を一語で表せるのが季語の魅力です。

動植物の季語(朝顔・鬼灯・蜩など)

8月の動植物の季語は、夏の名残と秋のきざしが入り混じるのが特徴です。朝顔や鬼灯のように、夏のイメージが強くても秋の季語に分類されるものがあります。

植物の季語

季語読み方意味
朝顔あさがお初秋の花。夏の印象が強いが秋の季語
鬼灯ほおずき赤い実をつける初秋の植物
芙蓉ふよう夏から秋に咲く大きな花
菩提樹の実ぼだいじゅのみ初秋に実る木の実
西瓜すいか秋の季語に数えられる夏の果実

動物・虫の季語

季語読み方意味
ひぐらし夕暮れに鳴く秋の蝉
法師蝉ほうしぜみ「つくつくぼうし」のこと
秋の蝉あきのせみ立秋以降に鳴く蝉の総称
蜻蛉とんぼ秋の空を飛ぶ虫の代表
鈴虫すずむし美しい音色で鳴く秋の虫
季語選びのコツ

朝顔や西瓜のように夏の印象が強い言葉でも、俳句では秋の季語になるものがあります。迷ったら歳時記で季節の分類を確認すると安心です。

8月の季語を使った有名な俳句

8月(初秋)の季語を使った、出典のはっきりした古典の名句を紹介します。季語が句の中でどう働いているかを見ると、言葉の選び方の参考になります。

松尾芭蕉の句

荒海や 佐渡に横たふ 天の川(あらうみや さどによこたふ あまのがわ)

季語は「天の川」で秋。荒れた日本海の向こうに佐渡島が見え、夜空には天の川が横たわる――雄大な情景を描いた一句です。

加賀千代女の句

朝顔に つるべ取られて もらひ水(あさがおに つるべとられて もらいみず)

季語は「朝顔」で初秋。井戸の釣瓶に朝顔のつるが巻きつき、花を惜しんで近所へ水をもらいに行く――やさしい心づかいが伝わります。

どちらも季語が情景の中心になっています。8月の季語をひとつ決めてから句を組み立てると、季節感のある俳句がつくりやすくなります。

俳句を引用するときは、出典や季節の分類を確かめるのがおすすめです。同じ言葉でも季節が変わることがあります。

よくある質問

8月の季語はなぜ秋の季語が多いのですか?

二十四節気の「立秋」が8月7日頃にあり、暦の上ではそこから秋が始まるためです。実際の気候は真夏でも、俳句では立秋以降を秋として言葉を選びます。

立秋の前と後で季語は変わりますか?

変わります。立秋より前は夏の季語、立秋以降は秋の季語を使うのが基本です。8月は前半と後半で使う言葉が切り替わると考えるとわかりやすいです。

残暑見舞いに季語を使ってもよいですか?

使えます。「残暑」「新涼」「秋めく」などの時候の季語は、残暑見舞いの書き出しや結びに自然になじみます。

朝顔や西瓜は夏の季語ではないのですか?

俳句では秋(初秋)の季語に分類されます。旧暦で朝顔や西瓜の盛りが秋の始まりにあたるためで、現代の感覚とずれることがあります。

まとめ:8月の季語で初秋の移ろいを表現しよう

朝顔や鬼灯など、初秋の植物を添えた季節感のあるイメージ

8月の季語は、立秋を境に夏から秋へと切り替わります。残暑が残る一方で、新涼や秋めくといった涼しさの言葉も使えるのが、この時期ならではの魅力です。

俳句でも手紙でも、季語をひとつ選ぶだけで文章に季節感が生まれます。今回紹介した言葉の中から、その日の空気に合う一語を選んでみてください。

8月の季語は「初秋」の言葉。立秋(8月7日頃)以降は秋の季語を選び、残暑と秋の気配が同居する季節感を楽しみましょう。

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