11月に入ると、お店やネット通販で「ブラックフライデー」の文字を見かけることが増えてきます。「そもそもいつなの?」「なぜ“ブラック”なの?」と気になりつつ、なんとなくセールの名前として受け流している方も多いのではないでしょうか。
この記事では、2026年のブラックフライデーの日付と毎年の決まり方、アメリカの感謝祭との関係、「ブラック」という名前の由来にある2つの説、日本に広まった経緯、サイバーマンデーとの違い、そしてセールを上手に楽しむための準備までをまとめました。
2026年のブラックフライデーは11月27日(金)です。アメリカの祝日「感謝祭(11月の第4木曜日)」の翌日の金曜日にあたり、毎年日付が変わります。日本では、この日を中心に1〜2週間ほどのセールを開くお店が多く見られます。
ブラックフライデー2026はいつ?今年は11月27日(金)
2026年のブラックフライデーは11月27日(金)です。もともとはアメリカの習慣で、感謝祭の翌日の金曜日を指します。2026年の感謝祭は11月26日(木)なので、その翌日が今年のブラックフライデーです。
日付は「11月の何日」と固定されておらず、曜日で決まるため毎年ずれます。ここでは、日付が決まる仕組み、2026年から2028年までの日付の一覧、日本でのセール期間の考え方を順に整理します。「11月の最後の金曜日」と覚えている方もいますが、年によっては当てはまらないので注意が必要です。
決まり方は「感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日」
アメリカの感謝祭(サンクスギビング・デー)は、11月の第4木曜日と決められています。ブラックフライデーはその翌日なので、「11月の第4木曜日の次の日」と覚えるのが確実です。
11月の第4木曜日は、最も早い年で11月22日、最も遅い年で11月28日になります。そのため、ブラックフライデーは毎年11月23日から11月29日までのどこかに来ます。11月は30日まであるので、第4木曜日の翌日が「11月の最後の金曜日」にならない年もあります。たとえば11月1日が木曜日になる2029年は、感謝祭が11月22日、ブラックフライデーが11月23日です。この年は11月30日も金曜日なので、「最後の金曜日」で数えると1週間ずれてしまいます。カレンダーで金曜日を数えるより、木曜日を数えるほうが間違えません。
2026〜2028年の感謝祭・ブラックフライデー・サイバーマンデー
先の予定を立てたい方のために、感謝祭とブラックフライデー、そのあとに続くサイバーマンデー(感謝祭の次の月曜日)を3年分まとめました。
| 年 | 感謝祭(木) | ブラックフライデー(金) | サイバーマンデー(月) |
|---|---|---|---|
| 2026年 | 11月26日 | 11月27日 | 11月30日 |
| 2027年 | 11月25日 | 11月26日 | 11月29日 |
| 2028年 | 11月23日 | 11月24日 | 11月27日 |
2028年は、アメリカの感謝祭が日本の勤労感謝の日(11月23日)とちょうど同じ日に重なります。2026年は、勤労感謝の日が11月23日(月)で、21日(土)からの3連休のあとの週末がブラックフライデーという並びです。
日本のセールは「1日」ではなく「期間」で開かれる
アメリカでは、ブラックフライデー当日の朝早くから店を開けて大売り出しをするのが本来の形です。一方、日本では「ブラックフライデーセール」として、11月下旬を中心に1週間から2週間ほどの期間を設けるお店が少なくありません。感謝祭の1週間ほど前から「先行セール」を始める通販サイトもあります。
そのため、日本では「11月27日だけが安い」とは限らず、お店ごとに開始日も終了日も違います。2026年の各社のセール期間は、11月上旬の時点ではまだ出そろっていません。
ブラックフライデーとは?アメリカの年末商戦の幕開け
ブラックフライデーは、アメリカで年末の買い物シーズン(ホリデーシーズン)の始まりとされる日です。感謝祭で一年の実りを祝った翌日から、クリスマスに向けた贈り物の買い物が本格的に始まるという流れの中で、小売店が大々的な値引きを打ち出す日として定着しました。
この日の意味を知るには、前日にあたる感謝祭がどんな祝日なのかを押さえておくと理解しやすくなります。ここでは、感謝祭の成り立ちと過ごし方、そしてなぜその翌日がセールの日になったのかを見ていきます。日本の行事に置き換えると、年末年始の初売りに近い位置づけと考えるとイメージしやすいでしょう。
感謝祭(サンクスギビング)はどんな祝日か
感謝祭は、秋の収穫と日々の恵みに感謝する、アメリカの国民の祝日です。起源としてよく語られるのは、17世紀にイギリスから渡ってきた人々(ピルグリム)が、先住民の助けを得て最初の収穫を迎え、ともに食事をしたという話です。
現在の感謝祭は、離れて暮らす家族が実家に集まり、七面鳥の丸焼きやパンプキンパイなどを囲んで過ごすのが定番です。日本のお盆や正月のように帰省する人が多く、空港や道路が一年でも特に混み合う時期として知られています。なお、カナダにも感謝祭がありますが、こちらは10月の第2月曜日で、日付が異なります。

なぜ感謝祭の翌日に大売り出しをするのか
感謝祭は木曜日なので、翌日の金曜日を休みにして4連休にする人が多くいます。家族そろって出かけられる休日で、しかもクリスマスまでおよそ1か月という時期です。小売店にとっては、クリスマスの贈り物を探し始めた人たちを最初に呼び込める、絶好のタイミングといえます。
そこで多くの店が、この金曜日に目玉商品をそろえ、開店時間を早めて客を迎えるようになりました。開店前から行列ができ、テレビのニュースで混雑ぶりが伝えられる光景は、アメリカの冬の風物詩のひとつです。近年はネット通販の広まりで、店に並ばずに自宅から買い物をする人も増えています。
「ブラック」の由来は?よく知られた2つの説
「ブラックフライデー」の「ブラック」が何を表すのかには、主に2つの説明があります。ひとつは、街がひどく混雑する様子を嘆いた否定的な呼び名だったという説。もうひとつは、お店の帳簿が「黒字」になる日だからという説です。
日本では「黒字になる日」という説明がよく紹介されますが、記録をたどると、先に使われていたのは混雑を嘆く意味だったと考えられています。どちらか一方だけが正しいと決めつけず、言葉の意味が時代とともに移り変わったと捉えるのが自然です。ここでは、それぞれの説の中身を順に見ていきます。
1960年代フィラデルフィアの「大混雑」説
よく知られているのが、アメリカ東部の都市フィラデルフィアに由来するという説です。感謝祭の翌日は、買い物客や観光客が一斉に街へ繰り出し、道路も歩道も大混雑になりました。交通整理に追われる警察官たちが、この大変な一日を「ブラックフライデー」と呼んだのが始まりとされています。
この呼び名は1961年ごろのフィラデルフィアで使われていた記録があり、のちに1980年代にかけてアメリカ全土へ広まったといわれます。英語の「ブラック」には「暗い」「不吉な」という意味合いもあり、株価が大暴落した日を「ブラックマンデー」と呼ぶのと同じように、もとは歓迎されない日を表す言葉でした。
帳簿が「黒字」になる日という説
もうひとつの説は、お店の帳簿に由来するというものです。会計では、損失を赤いインクで、利益を黒いインクで書く習慣がありました。日本語の「赤字」「黒字」と同じ考え方です。「この日の大きな売り上げで、それまで赤字だったお店も黒字に転じる」ことから「ブラック」と呼ぶ、という説明です。
ただし、この説明は、否定的な呼び名をお店の側が前向きな意味に言い換えようとして、あとから広まったものだとする見方もあります。新聞などが「小売店が黒字になる日」として紹介したことで、良い意味の言葉として定着したと説明されることが多いようです。今では、混雑のイメージよりも「一年でいちばんの大売り出しの日」という意味で使われるのが一般的です。
日本でブラックフライデーが広まったのはいつ?
日本でブラックフライデーという言葉が広く知られるようになったのは、2010年代の後半です。外資系の玩具店などが先にこの名前でセールを始め、2016年に大手の総合スーパーが参加したことで一気に身近な行事になりました。今では百貨店や家電量販店、衣料品店、ネット通販まで、多くのお店が11月下旬にセールを打ち出しています。
ここでは、日本で先がけとなったお店の動き、日本に根づいた背景、そして11月下旬の日本の行事とどう重なっているのかを見ていきます。ハロウィンと同じく、海外から入ってきて10年ほどで定着した行事のひとつといえます。
トイザらス(2014年)・イオン(2016年)が先がけ
日本でブラックフライデーの名前を冠したセールを早くから行っていたのが、日本トイザらスです。2014年に初めて実施し、3回目となった2016年には対象商品を150アイテム以上に広げています。
大きな転機になったのが、2016年11月25日からのイオンの参加です。同じ年には、衣料品のユニクロやGAPなども同じ時期に値引きを行いました。この年は、政府と経団連も、アメリカで定着している年末商戦の日本版としてブラックフライデーの導入を春から検討していたと報じられています。2014年の消費税率の引き上げのあと伸び悩んでいた個人消費を盛り上げたい、訪日客の需要を取り込みたい、というねらいがあったとされます。
日本で根づいた背景(年末商戦の前倒し・ネット通販)
日本ではもともと、12月のボーナス商戦や年末年始の初売りが大きな買い物の山でした。11月下旬は、冬物衣料や暖房器具、年末の贈り物の準備が始まる時期でもあり、その少し手前にセールを置くことで、買い物の需要を早めに呼び込めます。お店の側から見ると、年末商戦を前倒しで始めるきっかけとして使いやすかったのです。
もうひとつの後押しが、ネット通販の広まりです。その後、大手の通販サイトもブラックフライデーのセールを行うようになり、店に足を運ばなくても参加できる行事になりました。自宅で日程や値段を見比べられることもあって、店頭よりもネットでの買い物の日として意識している人も多いでしょう。
勤労感謝の日・いい夫婦の日など11月下旬の行事との重なり
11月下旬の日本は、記念日や祝日が続く時期です。2026年は、11月22日(日)が「いい夫婦の日」、11月23日(月)が勤労感謝の日で、21日(土)から3連休になります。その週の金曜日がブラックフライデーという並びです。
勤労感謝の日の英語名は「Labor Thanksgiving Day」で、アメリカの感謝祭(Thanksgiving Day)と同じ「感謝の日」という言葉を含みます。ただし由来は別で、勤労感謝の日は、その年の収穫を神に感謝する宮中行事「新嘗祭(にいなめさい)」がもとになっています。秋の実りに感謝する日が、日米どちらも11月の下旬にあるのは興味深い偶然です。勤労感謝の日の由来はこちらで詳しく紹介しています。

サイバーマンデー・独身の日との違い
ブラックフライデーの前後には、似たような名前の大型セールがいくつかあります。代表的なのが、ブラックフライデーのあとに続く「サイバーマンデー」と、中国で11月11日に行われる「独身の日」です。どれも年末に向けた買い物の山ですが、生まれた国や日付、主な舞台となるお店が違います。
日本のお店では、ブラックフライデーとサイバーマンデーをひと続きのセールとして開くことも多く、名前だけでは区別しにくくなっています。ここでは、それぞれの日付と性格の違いを整理します。下の表で全体像をつかんでから、各項目を読むとわかりやすいでしょう。
| 名前 | 日付(2026年) | 生まれた国 | 主な舞台 |
|---|---|---|---|
| 独身の日 | 11月11日(水) | 中国 | ネット通販 |
| ブラックフライデー | 11月27日(金) | アメリカ | 実店舗(現在はネットも) |
| サイバーマンデー | 11月30日(月) | アメリカ | ネット通販 |
サイバーマンデー(2026年は11月30日)
サイバーマンデーは、感謝祭の次の月曜日、つまりブラックフライデーの3日後の月曜日です。2026年は11月30日にあたります。「サイバー」はコンピューターやインターネットを表す言葉で、ネット通販で行われるセールの日を指します。
もともとは、ブラックフライデーが主に実店舗のセール、サイバーマンデーがネット通販のセール、という分け方で説明されてきました。連休明けの月曜日に、職場や自宅のパソコンからまとめて買い物をする人が多かったことが背景にあるとされます。今ではどちらもネットで買い物ができるため、境目はあいまいになり、金曜日から月曜日までを一続きのセールとして扱うお店が増えています。なお日本では、かつて12月にサイバーマンデーのセールを行っていた通販サイトもあり、日付がアメリカと一致しない時期がありました。
中国の「独身の日」(11月11日)
独身の日は、中国で11月11日に行われる大型のネットセールの日です。「1」が4つ並ぶ見た目を、ひとりの人が並んでいる姿に見立てて「独身の日」と呼ぶようになったとされ、中国の大手ネット通販グループがこの日にセールを始めたことで、世界有数の買い物の日になりました。「ダブルイレブン」と呼ばれることもあります。
日本でも、中国向けの通販に出店する企業や、海外通販を利用する人の間で知られるようになっています。日本の11月11日といえば、細長いお菓子の形にちなんだ記念日をはじめ、「1」の並びにちなむ記念日が多い日です。同じ数字の並びから、国によってまったく違う意味の日が生まれているのは面白いところです。
ブラックフライデーを上手に楽しむための準備
ブラックフライデーは、ふだんより値引きされた商品が多く出る時期です。ただ、「セールだから」と勢いで買うと、使わない物が増えたり、思ったほど安くなかったりすることもあります。上手に楽しむコツは、セールが始まる前に準備を済ませておくことです。
ここでは、欲しい物と予算の決め方、値段を見比べるときの注意点、年末の予定と合わせた計画の立て方の3つを紹介します。どれも特別な道具はいらず、11月中旬までにメモとカレンダーがあればできることばかりです。
欲しい物リストと予算を先に決める
まずは、本当に必要な物を書き出します。買い替えを考えていた家電、冬に向けて足りない衣類、年末年始に使う日用品など、用途ごとに分けておくと整理しやすくなります。それぞれに「いくらまでなら買う」という上限の金額を決めておくと、セールの雰囲気に流されにくくなります。
通販サイトでは、お気に入りやほしい物リストに商品を登録しておくと、セール中に値段の変化を確かめやすくなります。セールの対象かどうかや割引の幅は、始まってみないとわからないことも多いので、「対象にならなければ見送る」という選択肢も残しておきましょう。
ふだんの値段を控えておく(二重価格に注意)
セールでは「通常価格◯円→特価△円」のように、2つの値段を並べた表示がよく使われます。お得に見える一方で、もとの値段が実際にどれくらいの期間その価格で売られていたのかは、表示だけでは判断できません。景品表示法では、販売の実績がほとんどない高い値段を「通常価格」として並べ、実際よりも安く見せる表示は「不当な二重価格表示」として問題になり得るとされています。
そこで、欲しい物リストを作るときに、セール前の値段をメモしておくのがおすすめです。複数のお店で同じ商品の値段を見比べておけば、セール中の値段が本当に下がっているのかを自分で確かめられます。送料やポイント還元を含めた「支払う総額」で比べると、より実感に近い判断ができます。
年末の贈り物・冬支度と合わせて計画する
ブラックフライデーは、アメリカでもクリスマスの贈り物を探し始める日です。日本でも、お歳暮、クリスマスプレゼント、年末の大掃除の道具、冬の寝具や防寒具など、12月に向けて必要になる物をまとめて考えるよい機会になります。
ネット通販で贈り物を買う場合は、配送の日数も考えておきましょう。年末は荷物が増えて、届くまでに時間がかかることがあります。クリスマスに間に合わせたい物は、セール期間の早い段階で注文しておくと安心です。12月の行事の準備も並行して進めておくと、慌ただしい年末に余裕が生まれます。

ブラックフライデーについてよくある質問
- ブラックフライデーは毎年同じ日ですか?
-
毎年変わります。アメリカの感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日の金曜日なので、11月23日から29日の間で動きます。2026年は11月27日、2027年は11月26日、2028年は11月24日です。
- 日本のブラックフライデーセールはいつからいつまでですか?
-
お店ごとに違います。日本では11月下旬を中心に1〜2週間ほどの期間で行うお店が多く、感謝祭の1週間ほど前から先行セールを始めるところもあります。正確な日程は各社の公式の告知で確かめてください。
- なぜ「ブラック(黒)」と呼ぶのですか?
-
主に2つの説があります。1960年代のフィラデルフィアで、大混雑に悩まされた警察官が使った否定的な呼び名だったという説と、お店の帳簿が黒字になる日だからという説です。黒字説はあとから広まった説明だとする見方もあります。
- 日本でブラックフライデーが始まったのはいつですか?
-
日本トイザらスが2014年にこの名前のセールを始め、2016年11月にイオンが参加したことで広く知られるようになりました。その後、ネット通販や百貨店などにも広がっています。
- ブラックフライデーとサイバーマンデーの違いは何ですか?
-
ブラックフライデーは感謝祭の翌日の金曜日で、もとは実店舗のセールの日です。サイバーマンデーはその3日後の月曜日で、ネット通販のセールの日とされてきました。現在は両方をひと続きのセールとして開くお店が多くなっています。
- ブラックフライデーは日本の祝日ですか?
-
祝日ではありません。アメリカでも祝日は前日の感謝祭で、ブラックフライデー自体は法律で決められた休日ではありませんが、休みを取る人が多い日です。日本では、11月23日の勤労感謝の日が近くにある祝日です。
まとめ
ブラックフライデーは、アメリカの感謝祭の翌日にあたる金曜日で、年末の買い物シーズンの幕開けとされる日です。2026年は11月27日(金)で、日本では2016年ごろから大手のお店が参加し、11月下旬の定番のセールとして根づきました。
- 2026年は感謝祭が11月26日(木)、ブラックフライデーが11月27日(金)、サイバーマンデーが11月30日(月)
- 日付は「11月の第4木曜日の翌日」で、毎年11月23日〜29日の間で変わる
- 「ブラック」の由来は、フィラデルフィアの大混雑説と、帳簿の黒字説の2つがある
- 日本ではトイザらス(2014年)やイオン(2016年)が先がけとなった
- 日本のセールは期間で開かれることが多く、日程はお店の公式の告知で確かめる
11月はほかにも、文化の日や七五三、勤労感謝の日など行事の多い月です。11月の行事をまとめて知りたい方は、こちらもどうぞ。

ブラックフライデーは、名前の由来を知ると、アメリカの感謝祭の文化まで見えてくる行事です。セールに参加するなら、欲しい物と予算、ふだんの値段を先に控えておき、年末の準備と合わせて計画的に楽しみましょう。
