2026年の立冬は何日なのか、期間はいつまで続くのか、冬至とはどこが違うのか。11月が近づくと、暦にまつわる疑問がまとめて出てきます。手紙に書く「立冬の候」を使える期限や、この日に食べるものが決まっているのかどうかも、調べ始めると情報がばらばらで迷いがちです。
答えはすべてこのページでたどれます。日付と期間、11月7日と8日で揺れる仕組み、二十四節気と七十二候での位置づけ、旬の食材と亥の子・炉開きの風習、冬支度の段取りと「立冬の候」の使い方まで、順に並べました。急ぐ方のために先に書いておくと、2026年の立冬は11月7日(土)で、期間としては11月21日(土)までを指します。
立冬2026年はいつ?日付と期間
2026年の立冬は11月7日(土)です。暦の上ではこの日から冬が始まります。
立冬の「いつ」には、答え方が二通りあります。ひとつは太陽の位置で決まる1日を指す使い方、もうひとつは次の節気が始まるまでの約半月を指す使い方です。行事や記念日として扱うときは前者、手紙の挨拶や俳句の季語として使うときは後者が基本になります。どちらを聞かれているかで答えが変わるため、日付と期間の両方を頭に入れておくと、そのつど調べ直さずに済みます。2026年はその区切りがどちらも土曜日にあたり、予定を組みやすい年です。
2026年の立冬は11月7日(土)
国立天文台の暦要項によると、2026年(令和8年)の立冬は11月7日と発表されています。土曜日にあたるため、家族で冬の訪れを感じながら過ごすのにぴったりの日取りです。
立冬は二十四節気のひとつで、秋から冬へと季節が切り替わる節目とされています。実際にはまだ紅葉が見ごろの地域も多く、「冬」と聞くと少し早いように感じるかもしれません。しかし、朝晩の冷え込みが強まり、日没が早くなるこの時期は、確かに冬の気配が近づいてくるタイミングです。

立冬の期間はいつからいつまで?
二十四節気は「点」ではなく「期間」としても使われます。2026年の立冬の期間は11月7日(土)から11月21日(土)までの約15日間です。
次の節気である「小雪(しょうせつ)」が11月22日に始まるため、その前日までが立冬の期間にあたります。この15日間は、晩秋の名残と初冬の空気が混ざり合う、季節の移ろいを肌で感じられる時期です。
終わりが小雪の前日になるのは、二十四節気が切れ目なく続いていく仕組みだからです。市販のカレンダーや手帳に「立冬」とだけ刷られている場合、それは初日だけを示していることがほとんどです。期間として使いたいときは、次の節気の日付を調べて終わりの日を自分で確認しておくと確実です。
立冬の日付が毎年変わる理由
立冬は毎年11月7日か8日のどちらかになります。日付が固定されていないのは、太陽の動きを基準に決められているためです。
二十四節気は太陽黄経(太陽が天球上を移動する角度)によって定められています。立冬は太陽黄経が225度に達する瞬間を含む日です。地球の公転周期は約365.2422日ですが、暦の1年は365日(うるう年は366日)のため、毎年わずかなズレが生じます。
このズレの積み重ねによって、立冬の日付は年によって11月7日になったり8日になったりするのです。

ちなみに、2027年も11月7日、2028年は11月7日が立冬と予測されています。
立冬とは?意味と由来をわかりやすく解説
立冬は「冬が立つ」、つまり冬の始まりを告げる日という意味を持っています。「立」には「始まる」という意味があり、同じように「立春」「立夏」「立秋」もそれぞれの季節の始まりを表します。
「立」の字が指すのは、その季節がもっとも深まる時点ではなく、動き出す起点です。そのため立冬は寒さの度合いではなく、太陽の位置という天文上の基準だけで決まります。気象庁が統計で用いる季節区分では冬を12月から2月としており、暦の冬と気象の冬は区切りがそもそも違います。両者を別の物差しとして扱うと、11月上旬に「冬」と呼ばれることへの違和感も整理しやすくなります。
二十四節気における立冬の位置づけ
二十四節気とは、太陽の運行をもとに1年を24等分した暦の区切りです。立冬はその中で19番目にあたり、秋の終わりを告げる「霜降(そうこう)」の次に訪れます。
二十四節気には季節の変わり目を示す「四立(しりゅう)」と呼ばれる4つの節気があります。
四立(しりゅう)
- 立春(りっしゅん):春の始まり(2月4日ごろ)
- 立夏(りっか):夏の始まり(5月5日ごろ)
- 立秋(りっしゅう):秋の始まり(8月7日ごろ)
- 立冬(りっとう):冬の始まり(11月7日ごろ)
立冬を過ぎると、暦の上では冬のシーズンに入ります。冬至、小寒、大寒と進み、再び立春を迎えるまでが暦上の「冬」です。


「立冬」の語源と暦の上の冬の始まり
立冬という言葉は中国で生まれた二十四節気に由来します。古代中国では農業を営むうえで季節の変化を正確に把握することが欠かせませんでした。そのため太陽の動きを観測し、1年の移り変わりを24の節気に分けたのです。
日本には奈良時代から平安時代にかけて伝わり、貴族社会の年中行事や和歌の題材として定着していきました。現在でも天気予報やニュースで「暦の上では今日から冬です」と紹介されることがあるように、日本人の季節感覚に深く根づいています。
暦の上の冬は、立冬に始まり、次の立春の前日で終わります。2026年から翌年にかけては、11月7日から2027年の立春の前日までのおよそ3か月が暦の冬です。11月上旬になると「暦の上では冬」という言い回しが急に増えるのは、この長い区切りの入り口が立冬だからです。
立冬と冬至・小雪の違い
3つが混ざりやすいのは、いずれも「冬」と結びついているうえ、日付が1か月半のあいだに集中しているためです。2026年でいえば11月7日・11月22日・12月22日と続きます。呼び分けに迷ったときは、暦の冬を「入り口・深まり・折り返し」の順に並べたものと考えると位置関係がつかめます。なお寒さがもっとも厳しくなるのは折り返しを過ぎた小寒・大寒のころで、日付の並びと体感の順番は一致しません。
立冬と冬至はどう違う?
立冬と冬至は名前が似ていますが、暦の上での役割がまったく違います。
| 立冬 | 冬至 | |
|---|---|---|
| 2026年の日付 | 11月7日 | 12月22日 |
| 意味 | 冬の始まり | 冬の真ん中(昼が最も短い日) |
| 太陽黄経 | 225度 | 270度 |
| 代表的な風習 | 冬支度・鍋料理 | ゆず湯・かぼちゃ |
立冬は冬の「入り口」、冬至は冬の「折り返し地点」と考えるとわかりやすいでしょう。冬至はかぼちゃを食べたりゆず湯に入ったりする風習が有名ですが、立冬にはそうした全国的に定着した行事はあまりありません。
立冬と小雪の関係
小雪(しょうせつ)は立冬の次にやってくる節気で、2026年は11月22日です。「わずかに雪が降り始めるころ」という意味があります。
立冬から小雪までの期間は、ちょうど秋の名残が完全に消え、本格的な寒さへと移り変わる時期です。木枯らしが吹き始め、イチョウが黄金色に染まるのもこのころにあたります。
小雪の次は大雪(2026年は12月7日)で、その次が冬至です。立冬から数えて三つ目の節気で冬の折り返しに届くと考えると、11月の半月がいかに変わり目に位置しているかが見えてきます。



「立冬は冬の入り口、小雪は冬が本格化する合図」と覚えておくとわかりやすいですよ。
立冬の七十二候
二十四節気をさらに3つに分けた暦が「七十二候(しちじゅうにこう)」です。立冬の約15日間は、次の3つの候に分かれています。
七十二候の名前は中国から伝わったあと、日本の気候に合わせて何度も書き改められてきました。いま一般に紹介されているのは、明治7年(1874年)の略本暦に載る候名です。中国の暦では立冬の初候を「水始氷(みずはじめてこおる)」と、水が凍り始める情景で表しますが、日本の候名は花が咲く場面で冬の入り口を描いている点が対照的です。


初候「山茶始開(つばきはじめてひらく)」
11月7日ごろから始まる初候です。「山茶」とは山茶花(さざんか)のことを指します。名前に「椿(つばき)」の字が使われていますが、実際にはこの時期に花を咲かせるのはサザンカです。
サザンカは晩秋から初冬にかけて咲く花で、冬の始まりを彩る存在として古くから親しまれてきました。
サザンカとツバキは姿がよく似ていますが、散り方に違いがあります。サザンカは花びらが1枚ずつばらばらに散り、ツバキは花の形を保ったまま丸ごと落ちます。咲く時期もサザンカが10月から12月ごろ、ツバキが12月から4月ごろと少しずつずれています。立冬のころに生垣で咲いている白やピンクの花を見かけたら、多くはサザンカだと考えてよいでしょう。
次候「地始凍(ちはじめてこおる)」
11月12日ごろからの次候は、大地が凍り始めるころという意味です。朝の冷え込みが厳しくなり、霜が降りる日も増えてきます。
北国ではすでに初雪の便りが届くこともあり、冬の到来を実感する時期です。畑仕事を終え、冬支度を整える目安にもなっていました。
霜柱が立つのは、地表近くの水分が凍りながら細い柱状に押し上げられるためで、土がやわらかく水分を含む場所ほどよく見られます。同じ冷え込みでも、屋外の水道管や車のフロントガラスの凍結が起きるのはもう少し寒くなってからで、この候はその前触れにあたります。農作物への被害が心配されるときには、気象庁から霜注意報が発表されます。
末候「金盞香(きんせんかさく)」
11月17日ごろからの末候です。「金盞」とは水仙(スイセン)のこと。水仙の花が咲き始め、甘い香りを漂わせる時期を表しています。
水仙は厳しい寒さの中でも凛と咲く姿から、古くから冬を象徴する花のひとつとされてきました。見ごろを迎えるのはもう少し先ですが、つぼみがふくらみ始めるのがこのころです。
「金盞」は金の盃を意味します。水仙の中央にある黄色い副冠を盃に、白い花びらを銀の台に見立てた「金盞銀台(きんせんぎんだい)」という異名が候名の由来です。読みが同じキク科のキンセンカを指すという説も暦学者のあいだで唱えられてきましたが、七十二候の金盞香としては水仙と読む解釈が広く紹介されています。
水仙をはじめ、冬に咲く花の見ごろや花言葉は、次の一覧記事で確認できます。


立冬に食べたい旬の食べ物
立冬の食卓を考えるときの手がかりは二つあります。11月上旬に出回りが増える旬の食材と、亥の子や炉開きのように暦の行事と結びついた食べ物です。前者は毎日の献立にそのまま取り入れられますが、後者は地域や家によって残り方の差が大きく、全国どこでも同じという性質のものではありません。「立冬だから必ず食べる」という決まりはないので、手に入りやすいものから選べば十分です。
冬の味覚の代表格
立冬のころに旬を迎える食材には、体を温めてくれるものが多くそろいます。
- 白菜:鍋料理に欠かせない冬野菜の定番。霜にあたると甘みが増す
- 大根:煮物やおでんに最適。冬になるほどみずみずしさが増す
- 里芋:煮っころがしやけんちん汁など、温かい料理と相性が良い
- れんこん:シャキシャキとした食感が楽しめる。きんぴらや天ぷらに
- みかん:ビタミンCが豊富。冬の果物といえばこれ
こうした根菜類や冬野菜は、鍋料理や煮物にすると体が芯から温まります。立冬をきっかけに鍋の季節が始まると考えると、献立の切り替えにも自然と気持ちが向くのではないでしょうか。
選ぶときと使うときにも、この時期ならではのこつがあります。白菜は外側の葉ほど繊維がしっかりしているので、外葉は鍋や煮込み、内側のやわらかい葉はサラダや浅漬けに向きます。大根は先端に近いほど辛みが強いため、根元側は煮物、中央は風呂ふきやおでん、先端はおろしにすると無駄が出ません。半分に切って売られているものは、切り口が白くみずみずしいものを選ぶと見分けやすくなります。
立冬に食べる風習がある食べ物
中国では立冬に餃子を食べる風習があります。これは餃子の形が昔の金銀の貨幣「元宝(げんぽう)」に似ていることから、縁起物として食べられてきたものです。
日本では立冬に特定の食べ物を食べる全国的な風習はあまり定着していません。ただし、「こたつ開き」を立冬に合わせる家庭も多く、初鍋を囲んで冬の始まりを祝うという楽しみ方は広く見られます。
日本でこの時期に残る食の行事としては、旧暦10月の亥(い)の日に行う「亥の子(いのこ)」があります。西日本を中心に伝わる収穫の行事で、小豆などを混ぜた亥の子餅を用意し、子どもが藁を束ねた道具や縄をつけた石で地面を打って歩く「亥の子突き」が続く地域もあります。旧暦10月は新暦のおよそ11月にあたるため、亥の子の日は立冬の前後に巡ってきます。
茶の湯では、この亥の日を目安に、夏のあいだ使った風炉を片づけて炉に火を入れます。これが「炉開き」で、亥は陰陽五行で水にあたることから火伏せの願いを込めた日取りだと説明されます。炉開きの席では、小豆を用いた亥の子餅が菓子として出されます。暖房を使い始める日を暦で決めるという発想そのものが、この火伏せの考え方とつながっています。



かぼちゃを食べるのは冬至の風習なので、立冬と混同しないように注意してくださいね。


立冬の過ごし方と季節の楽しみ方
立冬の前後は、日の入りが早まり、朝の最低気温が一段下がる時期です。暦の区切りを「そろそろ準備を始める合図」として使うと、寒波が来てから慌てずに済みます。暖房器具の点検や衣類の入れ替えは、天気のよい日を選んでおくと作業がはかどります。行事が少ない節気なので決まった作法もなく、暮らしの節目として自由に使えるのも立冬の特徴です。
日の入りがもっとも早くなるのは冬至の日ではなく、12月上旬です。立冬のころは夕方の暗さが日を追って増していく時期にあたり、帰宅時間の明るさが変わったと感じたら、それが冬の入り口のサインになります。
冬支度を始める目安に
立冬は「暦の上の冬の始まり」ですから、冬支度を始めるのにちょうどよいタイミングです。具体的には次のようなことを意識してみてはいかがでしょうか。
立冬から始める冬支度
- 衣替え:コートやマフラーなど冬物を出す
- 暖房器具の準備:エアコンのフィルター掃除、こたつの設置
- 寝具の入れ替え:毛布や冬用の掛け布団に交換
- 加湿器の準備:乾燥対策を始める時期
2026年の立冬は土曜日にあたるため、週末を使って冬支度を一気に進めるチャンスです。冬物の点検や暖房器具のメンテナンスを済ませておくと、急な寒波にも慌てずに対応できます。
順番をつけるなら、暖房器具の試運転をいちばん先に済ませておくと安心です。エアコンは暖房で15分ほど動かし、風のにおいや効き具合を確かめておくと、掃除や修理が必要かどうかを早い段階で判断できます。灯油を使う器具は、前のシーズンに残った古い灯油を無理に使わず、購入した販売店に相談して処分してから新しい灯油を用意します。寝具と衣類は晴れた日にまとめて入れ替え、加湿器はフィルターを洗ってから水を入れると、使い始めの手間が減ります。


立冬の候を使った時候の挨拶
手紙やビジネス文書で使える時候の挨拶として、「立冬の候」があります。使える期間は立冬の期間中(11月7日〜11月21日ごろ)です。
具体的な文例をいくつか紹介します。
| 場面 | 文例 |
|---|---|
| フォーマル | 立冬の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
| ややフォーマル | 立冬を迎え、朝晩の冷え込みが厳しくなってまいりました。 |
| カジュアル | 暦の上では冬を迎えましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。 |
時候の挨拶に二十四節気を取り入れると、季節感のある丁寧な印象を与えることができます。年賀状の準備が始まるこの時期、お世話になった方への手紙に添えてみてはいかがでしょうか。
ビジネス文書では、「立冬の候」に続けて相手の繁栄を喜ぶ言葉を置き、結びで寒さを気づかう一文を添えると形が整います。私信では節気の名前を使わず、朝の冷え込みや残る紅葉など、その年の様子をそのまま書いたほうが自然に読めます。届くまでに数日かかる郵便では、投函日ではなく相手に届く日が期間内かどうかで判断します。


よくある質問
- 立冬は毎年同じ日ですか?
-
いいえ、毎年11月7日か8日のどちらかになります。太陽黄経が225度に達する日を立冬としており、地球の公転周期と暦のズレによって日付が変わります。
- 立冬と冬至の違いは何ですか?
-
立冬は「冬の始まり」、冬至は「冬の真ん中で昼が最も短い日」です。2026年は立冬が11月7日、冬至が12月22日にあたります。
- 立冬に食べるものは決まっていますか?
-
日本では立冬に特定の行事食を食べる全国的な風習はありません。ただし、鍋料理など冬の味覚を楽しむ良いきっかけになります。中国では餃子を食べる風習があります。
- 「立冬の候」はいつまで使えますか?
-
立冬の期間中(2026年は11月7日〜11月21日ごろ)に使えます。それ以降は「小雪の候」や「向寒の候」に切り替えましょう。
- 立冬と「冬の土用」は同じものですか?
-
別のものです。土用は四立の直前に置かれたおよそ18日間の期間を指し、立冬の前にあるものは「秋の土用」と呼ばれます。つまり立冬の当日は、秋の土用が明けた翌日にあたります。
まとめ
2026年の立冬は11月7日(土)。期間は11月7日から11月21日までです。暦の上の冬の始まりであり、冬支度や鍋料理のシーズンインの目安となります。
立冬は二十四節気の19番目で、「冬が始まる日」を意味します。冬至(12月22日)とは約1か月半の開きがあり、立冬はあくまで冬の入り口です。
七十二候ではサザンカが咲き始め、大地が凍り始め、水仙の香りが漂い始める時期として描かれています。旬の白菜や大根を使った鍋料理で体を温めながら、季節の移ろいを楽しんでみてください。
亥の子や炉開きのように、火を使い始める日を暦で決めてきた風習も、この時期に集まっています。全国共通の行事食がない節気だからこそ、住んでいる地域の習わしや家の都合に合わせて取り入れられる余地があります。
立冬の期間に入ったら、切り替えることはそれほど多くありません。次の3つを済ませておけば、本格的な寒さを迎える準備としては十分です。
- 暖房器具を1台ずつ試運転し、掃除や買い足しが必要かを確かめる
- 白菜・大根・里芋など、鍋に使う冬野菜を買い物リストに加える
- 11月21日で「立冬の候」が使えなくなることを、手紙の予定にメモしておく























