野菜の日は8月31日|由来は「や・さ・い」の語呂合わせと過ごし方

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8月の終わりが近づくと、スーパーの青果売り場やニュースで「野菜の日」という言葉を見かけるようになります。語呂合わせらしいことは想像がついても、いつ・誰が・何のために決めた日なのかまでは、意外と知られていません。

この記事では、野菜の日の日付と由来、制定した団体と当時の背景、そして「1日350g」という目安と日本人の野菜摂取量の現状を整理します。あわせて、8月31日ごろに旬を迎える野菜や、当日の楽しみ方、同じ日にある別の記念日までまとめました。

先に結論をお伝えすると、野菜の日は8月31日です。「8(や)・3(さ)・1(い)」と読む語呂合わせで、1983年に青果小売の業界団体など9団体が制定しました。日付は年によって動きません。

目次

野菜の日は8月31日|「や・さ・い」の語呂合わせが由来

野菜の日は毎年8月31日です。お盆や二十四節気のように年ごとに前後することはなく、いつの年も8月31日と決まっています。由来は日付の数字をそのまま「やさい」と読む語呂合わせで、記念日の成り立ちとしては最もわかりやすい部類に入ります。

2026年の野菜の日は月曜日

2026年の8月31日は月曜日にあたります。多くの地域で夏休みが終わる時期と重なり、新学期の前日や当日という家庭も少なくありません。曜日は年ごとに変わりますが、日付そのものは固定なので、カレンダーの8月最終日を見れば迷うことはないでしょう。

なお、8月は31日まである月です。「野菜の日は8月の最終日」と覚えておくと、日付を忘れても思い出せます。

「8・3・1」を「やさい」と読む仕組み

数字の読み替えは次のとおりです。8は「や」、3は「さ」、1は「い」。3つを続けて読むと「やさい」になります。8を「や」と読むのは「八つ(やっつ)」の読み方から、3を「さ」と読むのは「さん」の頭の音から、1を「い」と読むのは「いち」の頭の音からきています。

数字読みもとになった読み方
8八つ(やっつ)
3三(さん)
1一(いち)

同じ8月には「8月29日=や・きに・く(焼肉の日)」「8月24日=ハ・ブ・ラシ(歯ブラシの日)」など、語呂合わせ型の記念日がいくつも並んでいます。野菜の日はその中でも、3桁がそのまま一語になる素直な読み方が特徴です。

制定は1983年・全国青果物商業協同組合連合会など9団体

野菜の日を制定したのは、青果小売業などの事業者で組織される全国青果物商業協同組合連合会(全青連)をはじめとする9団体です。制定は1983年で、「もっと野菜のことを知ってほしい」「野菜をたくさん食べてほしい」という願いから、野菜の良さを消費者に再確認してもらうことを目的に掲げました。

企業が自社商品のPRのために制定する記念日と違い、野菜の日は八百屋さんの業界団体が中心になって作った日です。特定の商品ではなく「野菜そのもの」を主役にしている点が、この記念日の性格をよく表しています。

野菜の日は8月31日。「8(や)・3(さ)・1(い)」の語呂合わせで、1983年に全国青果物商業協同組合連合会など9団体が制定した記念日です。

木のテーブルに夏野菜(なす・トマト・ピーマン・とうもろこし)を上品に並べた、落ち着いた自然光の写真風イメージ

野菜の日が生まれた背景と広がり

野菜の日は、制定から40年以上のあいだに、業界の啓発日から国や企業を巻き込んだ日へと姿を変えてきました。始まりは店頭での地道な取り組みで、現在は農林水産省の事業や大手食品メーカーのキャンペーンが同じ日付に集まっています。

青果店・百貨店での消費者啓発から始まった

制定当初の野菜の日は、社団法人食料品流通改善協会(現在の公益財団法人食品等流通合理化促進機構)などが連携し、都内の百貨店や青果店で消費者向けの啓発を行う形で展開されていました。売り場に野菜の情報を掲示したり、催しを開いたりして、野菜の価値を伝える活動が中心だったわけです。

1980年代は食生活の洋風化が進み、外食や加工食品が身近になった時期でもあります。野菜を売る側が「食べてもらう工夫」を意識せざるを得なくなった時代背景が、記念日という形に結びついたと考えられます。

農林水産省「野菜を食べようプロジェクト」と8月31日のシンポジウム

現在は農林水産省が「野菜を食べようプロジェクト」を進めており、野菜の日はその発信の節目になっています。2026年(令和8年)は8月31日(月曜日)の14時から16時に、農林水産省の講堂で「野菜の日シンポジウム〜気軽に始める野菜のある暮らし〜」が対面とウェブ配信で開かれる予定です。

2026年のテーマは、野菜の摂取量が少ないとされる若い世代に向けた「気軽に始める野菜のある暮らし」。簡単な調理法のトークや企業の事例発表、大学生を交えたパネルディスカッションが予定されています。あわせて、手のひらをかざして野菜の摂取状況を推定する測定機器を期間限定で設置する特別企画も告知されています。

農林水産省の野菜の日シンポジウムは2022年ごろから毎年開かれており、ウェブ配信の年もあります。開催形式や申込方法は年によって変わるため、参加する場合は農林水産省の報道発表で最新情報を確認してください。

企業のキャンペーンが定着した記念日

食品メーカーにとっても、野菜の日は年に一度の大きな発信の機会です。マヨネーズやドレッシングを手がけるキユーピーは「8月31日は野菜の日」と題した特設ページを設け、野菜を楽しむレシピや情報を発信しています。

2026年には、カゴメと総菜店を展開するロック・フィールドが、野菜の日に向けた共同イベント「野菜の力を、おいしく知る日。」を8月1日に開きました。野菜を「摂る」から「楽しむ」へというテーマで、摂取量の測定やサラダづくりの工夫、ドレッシングの試食などが行われています。

スーパーや直売所でも、8月31日の前後に野菜の特売や試食を組む店があります。業界団体の啓発日として始まった記念日が、いまでは流通と食品メーカーの共通の日付として機能しているといえるでしょう。

野菜にちなむ記念日は8月31日だけではありません。7月28日の「菜っ葉の日」も同じ語呂合わせ型の記念日です。

「1日350g」の目安と日本人の野菜摂取量

野菜の日の話題で必ず出てくるのが「1日350g」という数字です。これは国が掲げる野菜摂取量の目標で、現状の平均はそこに届いていません。目標と実態の差を知っておくと、野菜の日がなぜ続いているのかが見えてきます。

健康日本21(第三次)の目標は1日350g以上

厚生労働省が進める国民健康づくり運動「健康日本21(第三次)」では、成人の野菜摂取量の目標を1日あたり平均350g以上と定めています。第三次は2024年度(令和6年度)から始まった計画で、350gという数値は前の計画から引き継がれたものです。

この350gは「これだけ食べれば健康になる」という約束ではなく、栄養素の摂取状況などをもとに設定された目安です。個人の体格や活動量によって適量は変わるため、あくまで全体の平均としての目標と受け取るのがよいでしょう。

令和5年調査の平均は256.0g・約100g足りない

厚生労働省の「令和5年国民健康・栄養調査」によると、20歳以上の野菜摂取量の平均は1日256.0gでした。男性が262.2g、女性が250.6gで、目標の350gに対しておよそ100g足りない計算になります。

項目数値
目標(健康日本21 第三次)1日350g以上
平均(令和5年・20歳以上)256.0g
男性の平均262.2g
女性の平均250.6g
目標との差約94g

農林水産省の資料でも、若い世代ほど野菜や果物の摂取量が少ない傾向が指摘されています。2026年のシンポジウムが若者向けのテーマを掲げているのは、こうしたデータを踏まえたものです。

350gはどれくらい?小鉢1皿約70gで考える

350gと聞いても量の見当がつきにくいものです。目安としてよく使われるのが、野菜料理の小鉢1皿をおよそ70gと数える方法で、これなら1日5皿で350gになります。朝に1皿、昼に2皿、夜に2皿といった配分にすると、無理なく積み上がります。

もうひとつの目安は手ばかりです。生野菜なら両手にのる量、加熱した野菜なら片手にのる量が、それぞれおよそ1皿分の70gに相当するとされています。外食や総菜でも、この感覚があると「あと1皿」の判断がしやすくなります。

  • サラダ1皿:生野菜が両手にのる量で約70g
  • おひたし・和え物1鉢:加熱した野菜が片手にのる量で約70g
  • 野菜たっぷりの汁物1杯:具の量によって1〜2皿分
  • 野菜炒めなど主菜の付け合わせ:1〜2皿分になることが多い

350gや小鉢5皿はあくまで平均としての目安です。持病がある方や食事制限を受けている方は、かかりつけの医療機関や管理栄養士の指示を優先してください。

8月31日ごろに旬を迎える野菜と当日の楽しみ方

8月31日は、夏野菜の終盤と秋野菜の走りが売り場に同居する時期です。野菜の日にちなんで何かするなら、この季節ならではの顔ぶれを1皿足すのがいちばん手軽で、続けやすい方法になります。

夏野菜の終わりと秋野菜の走り

8月末の店頭には、なす・ピーマン・オクラ・ゴーヤ・とうもろこし・枝豆といった夏野菜がまだ並んでいます。日差しをたっぷり浴びて育った終盤の夏野菜は、価格が落ち着いてくる時期でもあります。

一方で、かぼちゃ・さつまいも・れんこん・きのこ類など、秋を感じさせる野菜も少しずつ顔を出し始めます。二十四節気では8月23日ごろの処暑を過ぎ、暦の上では暑さが和らぐ頃合いです。夏と秋の野菜を同じ食卓に並べられるのは、8月末ならではの楽しみといえます。

かごに盛った夏野菜と秋野菜(なす・オクラ・かぼちゃ・さつまいも)を落ち着いたトーンで写した、季節の移ろいを感じる写真風イメージ

野菜の日にできること

特別な行事があるわけではないので、過ごし方は自由です。ただ、記念日の趣旨を考えると「いつもより野菜を1皿多く食べる」ことが、いちばん筋の通った楽しみ方でしょう。具体的には次のようなものがあります。

  • いつもの献立に小鉢を1つ足す:おひたしや浅漬けなど、簡単なもので十分です
  • 直売所や朝市に足を運ぶ:夏と秋の野菜が入れ替わる時期の売り場は見ているだけでも楽しめます
  • 野菜摂取量の測定を体験する:農林水産省の特別企画やイベント会場で、手のひらをかざす測定機器に触れられることがあります
  • メーカーの特設ページを見る:野菜の日に合わせたレシピが公開されており、献立の参考になります
  • 子どもと野菜の名前当てをする:夏休み最終日の家庭なら、売り場や食卓が小さな学びの場になります

野菜の記念日というと、8月9日の「パクチーの日」のように特定の野菜を主役にした日もあります。野菜の日はそうした個別の記念日と違い、野菜全体を見直す日という位置づけです。

ドレッシングの日(8月24日)との「831」つながり

野菜の日には、少し変わったつながりを持つ記念日があります。1週間前の8月24日「ドレッシングの日」です。カレンダーで8月24日の真上の欄は、多くの年で8月31日にあたります。野菜の上にドレッシングをかける、という見立てで日付が決まりました。

さらに、野菜の日の「8・3・1」を掛け合わせると8×3×1=24になり、ここからも24日が導かれます。野菜の日があるからこそ成り立つ記念日で、8月下旬に野菜とサラダの話題が続く形になっています。

8月31日はほかにもこんな記念日がある

8月31日には、野菜の日以外にもいくつかの記念日があります。語呂合わせから生まれた日と、日付の持つ意味から決まった日が並んでおり、8月最終日という位置づけがそのまま記念日の性格に表れています。

宿題の日・空き家整理の日

  • 宿題の日:イギリスのチャリティー団体「A World At School」が制定した日です。多くの地域で夏休みの最終日にあたる8月31日に、教育を受けられることの意義と喜びを見つめ直してほしいという願いが込められています。
  • 空き家整理の日:空き家整理の「家(や=8)整(せい=31)理」と読む語呂合わせから、遺品整理などを手がける株式会社ワンズライフが制定した日です。

宿題の日は、8月31日が「夏休み最後の日」であることを前提にした記念日です。野菜の日が数字の読み替えから生まれたのに対し、こちらは日付の持つ意味から決まっています。同じ日でも、由来の作り方がまるで違うのが面白いところです。

夏休み最終日という位置づけと翌日の防災の日

8月31日は、夏の区切りの日として暮らしの中に定着しています。翌9月1日は防災の日で、1923年の関東大震災にちなんで定められました。また、立春から数えて210日目にあたる雑節「二百十日」も、2026年は9月1日です。台風の季節への注意を促す日が、野菜の日の翌日に控えている形になります。

8月には、上旬から下旬まで語呂合わせの記念日が続きます。野菜の日はその締めくくりにあたる記念日です。8月全体の行事や記念日の流れは、次の記事にまとめています。

よくある質問

野菜の日は何月何日ですか?

8月31日です。毎年同じ日付で、年によって動くことはありません。2026年の8月31日は月曜日にあたります。

野菜の日の由来は何ですか?

「8(や)・3(さ)・1(い)」と読む語呂合わせです。8月31日の数字を続けて読むと「やさい」になることから、この日付に決まりました。

誰がいつ制定した記念日ですか?

1983年に、全国青果物商業協同組合連合会など9団体が制定しました。野菜の良さを消費者に再確認してもらい、もっと野菜を食べてもらうことを目的としています。

野菜は1日にどれくらい食べればよいのですか?

厚生労働省の「健康日本21(第三次)」では、1日350g以上が目標とされています。令和5年の国民健康・栄養調査では平均256.0gで、目標に約100g届いていません。小鉢1皿を約70gと考えると、1日5皿が目安になります。

野菜の日にはイベントがありますか?

農林水産省が「野菜を食べようプロジェクト」の一環として、毎年8月31日前後にシンポジウムを開いています。2026年は8月31日に対面とウェブ配信で開催予定です。食品メーカーの特設ページやキャンペーン、スーパーの催しなども、この日に合わせて行われます。

ドレッシングの日とはどんな関係ですか?

ドレッシングの日(8月24日)は、カレンダーで野菜の日の真上にあたることと、8×3×1=24という計算から日付が決まった記念日です。野菜の日を前提にして作られた記念日といえます。

8月31日はほかに何の日ですか?

宿題の日、空き家整理の日などがあります。翌9月1日は防災の日で、2026年は雑節の二百十日も9月1日にあたります。

まとめ

野菜の日は8月31日。「8(や)・3(さ)・1(い)」の語呂合わせで、1983年に全国青果物商業協同組合連合会など9団体が制定しました。青果店や百貨店での啓発から始まり、いまでは農林水産省のシンポジウムや食品メーカーのキャンペーンが同じ日に集まる記念日になっています。

国の目標は1日350g以上ですが、令和5年の平均は256.0gで、およそ100g足りていません。小鉢1皿を約70gと数えて5皿を目安にすると、量の見当がつけやすくなります。

8月31日は野菜の日。夏野菜の終わりと秋野菜の走りが並ぶ季節です。いつもの献立に小鉢を1つ足すところから、野菜との付き合い方を見直す日にしてみてはいかがでしょうか。

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