梅干しの日はいつ?7月30日になった由来と縁起の良い食べ方

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7月30日は「梅干しの日」です。「梅干しを食べると難が去る」という古くからの言い伝えをもとに、「7(なん)が30(さる)」という語呂合わせで制定されました。

この記事では、梅干しの日が7月30日になった由来をはじめ、縁起が良いとされる食べ方、混同しやすい「梅の日」「梅酒の日」との違いまでをまとめて解説します。

梅干しの日は7月30日。「難が去る(7が30)」の語呂合わせと、新物の梅干しが出回る時期であることが由来です。

目次

梅干しの日はいつ?7月30日になった由来

梅干しの日は、毎年7月30日です。日付が変わることはなく、カレンダー上で固定されています。

由来には「語呂合わせ」「制定した会社の思い」「梅干しの旬」という3つの背景があります。順番に見ていきましょう。

日付は固定でも、曜日は年によって変わります。2026年の7月30日は木曜日、2027年は金曜日にあたります。

7月末という一見中途半端な日付にも、きちんと理屈があります。語呂合わせだけでなく、梅干しづくりの1年のリズムとも重なっているのが、この記念日の面白いところです。

「難が去る」→「7(なん)が30(さる)」の語呂合わせ

日本には昔から、「梅干しを食べると難が去る」という言い伝えがあります。梅干しが健康に良い食べ物として大切にされてきたことから生まれた言葉です。

この「難(なん)が去る(さる)」を数字に当てはめると、「7(なん)」と「30(さる)」になります。そこから7月30日が梅干しの日に選ばれました。

「7」を「なん」と読ませる語呂合わせは少し珍しいパターンです。「セブン」でも「しち」でもなく「ナナ→なん」と読ませるところに、言い伝えありきで日付を探した経緯がうかがえます。

制定したのは和歌山県みなべ町の東農園

梅干しの日を制定したのは、和歌山県みなべ町にある梅干し製造会社の東農園です。みなべ町は高級梅として知られる南高梅の産地で、東農園は江戸時代の天保5年(1834年)から梅づくりに取り組んできた老舗です。

梅干しの魅力をより多くの人に知ってもらいたいという思いから、言い伝えにちなんだ記念日が生まれました。

記念日として制定されたのは2004年で、一般社団法人日本記念日協会にも登録されています。言い伝え自体は古くからありますが、記念日そのものは2000年代に生まれた比較的新しい存在です。

東農園は梅の栽培から漬け込み、販売までを自社で手がける産地の会社です。地元に伝わる言い伝えを全国へ広げるかたちで、この記念日は生まれました。

新物の梅干しが出回る時期でもある

7月30日という日付には、もうひとつ理由があります。この時期になると、6月ごろに収穫した梅を漬け込んだ「新物」の梅干しが食べられるようになるのです。

梅仕事は6月の梅の収穫から始まり、塩漬け、梅雨明け後の天日干しへと進みます。7月下旬は、ちょうどその年の梅干しが完成するタイミングというわけです。

梅雨明けの時期は年ごとに2週間ほど前後し、8月にずれ込む年もあります。干し始めが遅れれば、新物が店頭に並ぶのもその分だけ後になります。

売り場で新物かどうかを見分けたいときは、ラベルの製造年月や「本年産」といった表示が手がかりになります。梅干しは長く保存できる食品なので、前の年に漬けたものが同じ棚に並んでいることも珍しくありません。

梅干しの日の縁起の良い食べ方

梅干しの日には、縁起の良い食べ方が伝えられています。ポイントは「朝の時間帯」と「方角」の2つです。

どちらも制定元の東農園が紹介している習わしで、節分の恵方巻きと同じように、決まった時間と方角にならって食べるのが特徴です。特別な材料や道具はいりません。

この食べ方を試せるのは毎年7月30日の朝です。年ごとに変わるのは恵方だけですから、その年の方角さえ確認しておけば、あとは当日を待つだけで準備は整います。

朝食の食卓に置かれた梅干しと白ごはんのイメージ

朝(卯の刻)に食べると良いとされる言い伝え

7月30日の卯の刻、つまり朝5時から7時ごろに梅干しを食べると、気力が高まり精気がみなぎるとされています。

また、「梅はその日の難のがれ」ということわざもあります。朝、出かける前に梅干しを食べると、その日一日は災難を逃れられるという意味です。梅干しの日に限らず、朝の梅干しは昔から縁起の良い習慣とされてきました。

卯の刻は十二支で時刻を表した呼び方で、真夜中の子の刻から数えて4番目にあたります。制定元である東農園系の案内では朝6時から8時ごろと紹介されることもあり、時間の幅には少し揺れがあります。

厳密な時刻にこだわるより、朝食の前後という早い時間に食べる習わしと捉えておけば十分です。出かける前のひと粒、と覚えておくと実行しやすくなります。

その年の恵方を向いて食べる(2026年は南南東)

梅干しを食べるときは、その年の恵方を向くと良いとされています。恵方とは、その年の福を司る神様「歳徳神(としとくじん)」がいる方角のことで、節分の恵方巻きでおなじみですね。

恵方は毎年変わりますが、方角そのものは東北東・西南西・南南東・北北西の4つを巡るだけです。西暦の下1桁で決まるしくみになっていて、下1桁が1・3・6・8の年が南南東にあたります。

方角に迷ったら、スマートフォンの方位磁針アプリで確かめると確実です。恵方の南南東は十干にもとづく方角で、方位角にするとおよそ165度、「南南東やや南」と表現されることもあります。

2026年の恵方は「南南東」です。7月30日の朝、南南東を向いて梅干しをひと粒。ゲン担ぎとして気軽に試してみてはいかがでしょうか。

梅の日・梅酒の日との違い

梅にまつわる記念日は、梅干しの日だけではありません。「梅の日」「梅酒の日」もあり、それぞれ日付も由来も異なります。

3つはいずれも梅の産地の団体や梅製品のメーカーが制定したもので、日付は梅の実の動きに合わせて選ばれています。6月の2つと7月の1つで、梅仕事のどの段階にあたる日なのかが分かれます。

記念日日付由来
梅の日6月6日室町時代に天皇が梅を奉納した故事にちなむ
梅酒の日6月11日ごろ(入梅の日)梅酒づくりのシーズン入りにちなむ
梅干しの日7月30日「難(7)が去る(30)」の語呂合わせ

梅の日は6月6日

梅の日は6月6日で、和歌山県の梅産地の団体「紀州梅の会」が制定しました。室町時代の1545年、京都の賀茂神社の例祭で後奈良天皇が梅を奉納したところ、恵みの雨が降ったという故事にちなんでいます。

こちらは梅の実の収穫が本格化する時期の記念日です。生の梅が店頭に並び、梅仕事が始まる季節にあたります。

制定は2006年で、いまも毎年6月6日には賀茂神社(上賀茂神社と下鴨神社)へ梅を奉納する行事が続けられています。「梅を贈って健康を祝し、ロマンを語る日」という趣旨が掲げられ、産地では消費を広げるイベントも開かれます。

梅酒の日は入梅のころ

梅酒の日は、暦の上で梅雨入りとされる「入梅(にゅうばい)」の日、6月11日ごろです。梅酒メーカーのチョーヤ梅酒が制定しました。

入梅は二十四節気とは別の「雑節」のひとつで、太陽の位置をもとに決まります。そのため日付は6月10日か11日ごろで年により動き、梅酒の日が「6月11日ごろ」と幅をもって語られるのもこのためです。

青梅が出回り、梅酒づくりが最盛期を迎える時期であることが由来です。つまり「梅の日・梅酒の日は梅仕事の始まり」「梅干しの日は梅仕事の完成」と覚えると、3つの記念日の関係がすっきり整理できます。

梅干しの日に楽しみたい豆知識

せっかくの梅干しの日ですから、話のタネになる豆知識も知っておきましょう。7月下旬という時期ならではの話題もあります。

梅干しの日は、暦の上でも梅仕事の上でも節目が重なる日です。同じ7月30日には生サーモンの日やプロレス記念日もあり、夏休みに入った7月末は記念日が重なりやすい時期でもあります。

梅にまつわる言葉やことわざが多く残っているのも、暮らしに長く根づいてきた食べ物ならではです。背景を知っておくと、ひと粒の梅干しの見え方も変わってきます。

土用干しの時期と重なる

梅干しの日がある7月下旬は、夏の土用の期間にあたります。塩漬けした梅を梅雨明け後の強い日差しで3日ほど干す作業は「土用干し」と呼ばれ、梅干しづくりの仕上げの工程です。

土用干しを経ることで、果肉がやわらかくなり、保存性も高まるとされています。梅干しの日は、まさに天日に干された梅が仕上がっていく季節の記念日なのです。

夏の土用といえば、うなぎを食べる「土用の丑の日」も同じ時期です。由来はこちらの記事で詳しく解説しています。

ざるの上で天日干しされている梅干し(土用干し)の様子

梅干しにまつわる言い伝え・ことわざ

梅干しには、先ほどの「梅はその日の難のがれ」以外にも言い伝えがあります。代表的なのが「申年の梅」です。

平安時代、村上天皇が梅干しと昆布のお茶で病を治したという言い伝えがあり、その年が申年だったことから、申年に漬けた梅は縁起が良いとされてきました。

梅干しにはクエン酸が含まれており、酸っぱさのもとになっています。暑い時期のごはんのお供として、昔から夏の食卓で親しまれてきました。

なお、7月下旬は食べ物の記念日が続く時期です。7月27日のスイカの日、7月28日の菜っ葉の日も、梅干しの日と同じく語呂合わせや言葉遊びから生まれています。

月をまたいだ8月にも、数字の読みから生まれた食べものの記念日があります。8月6日の「ハムの日」は、「ハ(8)ム(6)」と読む語呂合わせの日です。

よくある質問

梅干しの日はいつですか?

毎年7月30日です。「梅干しを食べると難が去る」という言い伝えから、「7(なん)が30(さる)」の語呂合わせで制定されました。

梅干しの日は誰が決めたのですか?

和歌山県みなべ町の梅干し製造会社・東農園が制定しました。みなべ町は南高梅の産地として知られています。

梅の日と梅干しの日はどう違うのですか?

梅の日は6月6日で、生の梅の収穫期に由来する記念日です。梅干しの日は7月30日で、新物の梅干しが完成する時期の記念日です。

次の申年はいつですか?

直近の申年は2016年で、次は2028年です。12年に一度めぐってくるため、その年は「申年の梅」として梅干しや梅酒が売り場で紹介されることがあります。

梅干しの日に食べる梅干しに種類の決まりはありますか?

決まりはありません。ラベルの原材料欄を見ると、梅と塩(としそ)だけで漬けたものが白干し、塩漬けにしたあと調味液で味をつけたものが調味梅干しと分かります。好みのものを選んで構いません。

まとめ:7月30日は梅干しで「難が去る」縁起の日

梅干しの日のポイント

  • 梅干しの日は毎年7月30日
  • 由来は「難(7)が去る(30)」の語呂合わせ
  • 制定したのは和歌山県みなべ町の東農園
  • 朝(卯の刻)に恵方を向いて食べると縁起が良いとされる
  • 2026年の恵方は南南東

梅干しの日は、言い伝えと梅干しの旬が重なった、夏らしい記念日です。新物の梅干しが出回る時期でもあるので、店頭でその年の梅干しを探してみるのも楽しいでしょう。

準備といっても、その年の恵方を調べておくくらいで十分です。方角さえ分かっていれば、当日は朝食に梅干しを添えるだけで習わしの形になります。

売り場に立ったときは、ラベルの製造年月を見比べてみてください。その年に漬かった梅干しを選べば、由来をより実感しながら味わえます。

7月30日の朝は、南南東を向いて梅干しをひと粒。昔ながらのゲン担ぎで、夏の一日を気持ちよくスタートしてみてください。

7月の行事や記念日は、こちらの記事でまとめて紹介しています。あわせてどうぞ。

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