7月の予定を立てようとして、「今年の海の日はいつだった?」「土用の丑の日は何日?」と手が止まったことはありませんか。7月は日付が毎年動く行事が多く、カレンダーを見るだけでは全体像がつかみにくい月です。
結論から言うと、2026年7月の主役は七夕(7日・火)、海の日(20日・月)、土用の丑の日(26日・日)の3つです。ここに半夏生(2日ごろ)や7月盆(13〜16日)、お中元・暑中見舞いといった暮らしの習わしが重なります。この記事では日付順に、それぞれの由来の要点と行事食、さらに「なぜその日付になるのか」という仕組みまで確認できます。買い物や帰省の段取りを決める前の下調べとして、上から順に読み進めてみてください。
7月はどんな月?文月の意味と季節の特徴
7月は、和風月名で「文月(ふみづき)」と呼ばれる月です。七夕に詩歌を詠み、短冊に願いを書く風習に由来するという説が広く知られています。本格的な夏を迎え、行事も七夕から土用の丑の日まで多彩にそろいます。
この記事では、2026年の7月の行事を、由来・日付・行事食とあわせてカレンダー順にまとめました。暮らしに季節感を取り入れるヒントとしてお役立てください。
7月に行事が集まるのは、暦の節目と気候の変わり目が重なるためです。上旬に半夏生・小暑・七夕、中旬に7月盆とお中元、下旬に大暑と土用の丑の日と、およそ10日おきに節目が並びます。そこへ梅雨明けと夏休みの始まりが加わるため、季節の切り替わりをいちばん実感しやすい月といえます。
文月(ふみづき)の由来
文月の語源には、いくつかの説があります。七夕に書物を夜風にさらす「文披月(ふみひらきづき)」が縮まったとする説や、稲の穂が膨らむ「穂含月(ほふみづき)」が転じたとする説などです。いずれも、夏の盛りに向かう季節の様子を映した呼び名といえます。
どの説が正しいかは確定しておらず、七夕に由来するという見方と、稲作の暦に由来するという見方が並び立っています。7月には「七夜月(ななよづき)」「愛逢月(めであいづき)」といった異名もあり、こちらは織姫と彦星が出会う夜のイメージから来た呼び名です。
文月は、手紙の書き出しに使う時候の挨拶としても登場します。7月の改まった手紙では「文月の候」「盛夏の候」といった表現が使われ、和風月名を知っていると季節のあいさつが書きやすくなります。
7月の気候・梅雨明けと盛夏
7月は、中旬から下旬にかけて梅雨明けを迎える地域が多く、後半には本格的な暑さが訪れます。二十四節気では「小暑」から「大暑」へと移り、一年で最も暑い時期に入ります。暑中見舞いを出すのも、この梅雨明けから立秋前までが目安です。
梅雨明けの時期には地域差があります。気象庁の平年値(1991〜2020年の平均)では、九州南部が7月15日ごろ、関東甲信が7月19日ごろです。北陸や東北はさらに遅く、平年でも7月下旬にずれ込みます。実際の梅雨明けは年によって2週間ほど前後するため、屋外の予定は天気の見通しと合わせて決めると安心です。
2026年の節気は、小暑が7月7日(火)、大暑が7月23日(木)です。大暑からは立秋前日(8月6日)までが一年で最も暑さの厳しい時期にあたります。屋外で行う行事が続く月なので、日陰の確保やこまめな水分補給を段取りに組み込んでおくと動きやすくなります。

文月って、七夕の短冊から来ているなんて素敵ですね。月の名前を知ると、季節がもっと身近に感じられます。
【一覧表】7月の主な行事カレンダー(2026年)
まずは、2026年7月の主な行事を日付順に一覧で確認しましょう。年によって日付が変わる行事もあるため、カレンダーと照らし合わせてご覧ください。
| 日付 | 行事 | 行事食・風習 |
|---|---|---|
| 7月2日ごろ | 半夏生 | タコ(関西)・うどん(香川) |
| 7月7日 | 小暑 | 暦のうえで暑中に入る |
| 7月7日 | 七夕 | そうめん・笹飾り |
| 7月中旬 | お盆(新盆・7月盆) | 精霊棚・迎え火 |
| 7月初旬〜中旬 | お中元 | 贈り物 |
| 7月20日(月) | 海の日 | 海開き・海のレジャー |
| 7月23日ごろ | 大暑 | 暑中見舞い |
| 7月26日(日) | 土用の丑の日 | うなぎ・「う」のつく食べ物 |
一覧にすると、日付が固定の行事と毎年動く行事が混ざっていることが分かります。七夕(7月7日)と7月盆(7月13〜16日)は日付が固定です。海の日は「7月の第3月曜日」と決められているため年ごとに動き、土用の丑の日は十二支を1日ずつ当てはめて数える都合で12日周期でずれます。半夏生・小暑・大暑は太陽の位置をもとに決まる暦日なので、年によって1日ほど前後します。
7月の主な記念日・語呂合わせの日
7月には、語呂合わせや出来事にちなんだ記念日も多く並びます。行事のような準備が要らないぶん、その日の献立や家族の話題づくりに取り入れやすいのが特徴です。食べ物にちなむ日が多いのも7月の傾向です。
- 7月2日 うどんの日(半夏生にうどんを食べる香川の風習にちなむ)
- 7月10日 納豆の日(「なっ・とう」の語呂合わせ)
- 7月11日 ラーメンの日(7をレンゲ、11を箸に見立てた日)
- 7月23日 天ぷらの日(大暑にちなみ、暑い時期の食事にすすめられた日)
- 7月25日 かき氷の日(「な・つ・ご・おり」の語呂合わせ)
- 7月27日 スイカの日(縞模様を「夏の綱」に見立てた語呂合わせ)
- 7月30日 梅干しの日(「難が去る」の語呂合わせ)
それぞれの記念日が決まった経緯は、かき氷の日やスイカの日のように、語呂合わせと過去の出来事が組み合わさっているものが少なくありません。気になる日を1つ選んで、その日の食卓に反映させるだけでも季節を感じられます。


七夕(7月7日)── 短冊に願いを込める星祭り
七夕は、7月7日に行われる星にまつわる行事です。笹に短冊や飾りをつるし、願い事を込めて星に祈ります。子どもから大人まで親しめる、夏の風物詩のひとつです。
2026年の七夕は7月7日(火)で、二十四節気の小暑と同じ日に重なります。日付は毎年動かないため、平日にあたる年は前の週末のうちに笹や短冊をそろえておくと慌てずに済みます。七夕は桃の節句や端午の節句と並ぶ五節句のひとつで、「笹の節句」とも呼ばれる節目の日です。
七夕の由来と織姫・彦星伝説
七夕の起源には、複数の文化が重なっています。天の川をはさんで離れた織姫星と彦星が、年に一度だけ会えるという中国の伝説が中心です。これに、機織りや裁縫の上達を願う「乞巧奠(きこうでん)」という風習、日本古来の棚機(たなばた)の信仰が結びついたとされています。
短冊に願い事を書く風習は、江戸時代に広まりました。手習いごとの上達を願う気持ちが、現代の「願い事を書く」スタイルへとつながっています。
七夕が7月7日に置かれているのは、五節句が奇数の重なる日を節目としてきたためです。3月3日、5月5日、7月7日、9月9日と並び(1月だけは1月7日の人日)、季節の変わり目に邪気を祓う日とされてきました。地域によっては月遅れの8月7日に行うところもあり、旧暦の時期に近い夜空で星を眺める慣習が残っています。
七夕の行事食「そうめん」と笹飾り
七夕の行事食として知られているのが、そうめんです。その細い形を、織姫が織る糸や天の川に見立てたといわれます。暑い時期にのどを通りやすい点も、夏の行事食として定着した理由のひとつでしょう。
そうめんのルーツは、奈良時代に中国から伝わった「索餅(さくべい)」という小麦の食べ物だとされています。小麦粉と米粉を練って縄のようにねじった形で、平安時代の法令集『延喜式』には、七夕の供え物として索餅が挙げられています。これが時代とともに細長い麺へ姿を変え、江戸時代には七夕にそうめんを供える習わしが各地へ広がりました。
行事食として取り入れやすいのも、そうめんが定着した理由です。前日から仕込むものがなく、当日15分ほどで用意できるため、七夕が平日にあたる年でも無理がありません。食卓に出すときに由来をひと言添えるだけで、いつもの夕食が季節の節目に変わります。
七夕飾りの意味:笹に飾る七つ飾りには、それぞれ意味があります。短冊は学問や書の上達、紙衣(かみこ)は裁縫の上達、巾着は商売繁盛など、暮らしの願いが込められています。飾りを選びながら、由来を思い浮かべてみるのもおすすめです。


海の日(2026年は7月20日)── 海の恵みに感謝する祝日
海の日は、2026年は7月20日(月)にあたります。「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」ことを趣旨とした国民の祝日です。夏の三連休として、レジャーの予定を立てる方も多い日です。
2026年は7月18日(土)から20日(月)までが三連休です。海の日は原則として月曜日に置かれるため、土日と続けて3日間の休みになります。宿や交通機関の予約が集中する時期でもあるので、遠出をするなら早めに押さえておくと選択肢が広がります。
海の日の由来と制定の経緯
海の日のルーツは、1876年に明治天皇が東北を巡幸し、船で横浜に帰着した日にあるとされます。これを記念した「海の記念日」が前身です。1996年に国民の祝日「海の日」として制定され、2003年からはハッピーマンデー制度により7月の第3月曜日となりました。
つまり1996年から2002年までは、7月20日で固定された祝日でした。日付が動くようになったのは2003年からで、その後も2020年(7月23日)と2021年(7月22日)は、東京オリンピックの開催に合わせて特例で移動しています。海の日は「動く祝日」なので、翌年の予定を立てるときは必ずカレンダーで日付を確かめておくと安心です。
海開き・山開きと夏のレジャー
7月は、各地で海開きや山開きが行われる時期でもあります。海開きは海水浴場の安全を祈願して行われ、山開きは登山シーズンの始まりを告げます。富士山では、例年7月上旬に山開きが行われています。
もともと山開き・海開きは、信仰の対象とされてきた山や海を、その年はじめて一般の人に開放する日を指す言葉でした。今でも登山口や海水浴場では、安全を祈る神事のあとにシーズンが始まる形が残っています。日程は自治体や施設ごとに決められるため、同じ県内でも数週間の差が出ることがあります。
お出かけ先を探すときは、7月のイベントまとめで夏祭りや花火大会の日程と合わせて確認すると、休みの日の行き先を決めやすくなります。



海の日があると、夏休みの計画を立てたくなりますね。海開き・山開きも、夏本番の合図です。
土用の丑の日(2026年は7月26日)── 暑さを乗り切る食の知恵
土用の丑の日は、2026年は7月26日(日)です。この日にうなぎを食べる習慣は、夏バテ対策として古くから親しまれてきました。2026年の夏は丑の日が1回(一の丑)のみで、二の丑はありません。
2026年は丑の日が日曜日にあたるため、外食も持ち帰りも注文が集中しやすい年です。専門店の持ち帰りや配送を使うなら7月中旬までに予約しておくと、当日の買い物で慌てずに済みます。スーパーでは数日前から売り場が広がるので、価格や産地を比べたい場合は早めに様子を見ておくとよいでしょう。


土用・丑の日の意味と平賀源内の逸話
「土用」とは、季節の変わり目にあたる約18日間を指します。なかでも夏の土用は、立秋前の最も暑い時期です。2026年の夏の土用は、7月20日から8月6日までです。この期間の「丑の日」が、土用の丑の日と呼ばれます。
夏にうなぎを食べる習慣は、江戸時代の蘭学者・平賀源内が広めたという説が有名です。夏に売れ行きが落ちるうなぎ屋のために、「本日丑の日」と店先に貼ることを提案したと伝えられています。
土用は夏だけのものではありません。立春・立夏・立秋・立冬それぞれの直前およそ18日間が土用にあたり、1年に4回巡ってきます。夏の土用がとりわけ知られているのは、うなぎを食べる習慣と結びついて広まったためです。うなぎを広めた人物についても平賀源内以外を挙げる説が伝わっており、由来がひとつに定まっているわけではありません。
うなぎと「う」のつく食べ物
土用の丑の日には、うなぎのほかにも「う」のつく食べ物を食べると夏を元気に過ごせるという言い伝えがあります。具体的には、次のような食べ物が挙げられます。
- うどん(消化がよく食欲が落ちる時期に向く)
- 梅干し(さっぱりとして食が進む)
- 瓜(うり)類(きゅうりやすいかなど水分が豊富)
うなぎにはビタミンAやB群が豊富に含まれており、栄養面でも夏に取り入れやすい食材です。
同じ蒲焼でも、関東と関西では仕立てが異なります。関東は背から開き、素焼きにしたあと蒸してから焼き上げるため、やわらかくふっくらした食感になります。関西は腹から開き、蒸さずにそのまま焼くので、香ばしさと歯ごたえが残ります。開き方の違いには武家文化と商人文化の背景があるという説が知られており、地域によって好まれる味わいが分かれています。
お盆・お中元・暑中見舞い ── 7月の暮らしの習わし
7月には、ご先祖を迎えるお盆や、お世話になった方へ感謝を伝えるお中元・暑中見舞いといった習わしもあります。地域によって時期が異なるため、目安を押さえておくと安心です。
7月盆の地域では、13日に迎え火を焚いてご先祖を迎え、16日の送り火で見送る流れが基本です。2026年は7月13日(月)から16日(木)にあたり、平日が中心の日程になります。お中元は7月に入ると発送が立て込むため、贈り先が多い場合は6月下旬から品物を選び始めると余裕をもって手配できます。
新盆(7月盆)と月遅れ盆の違い
お盆の時期は、地域によって分かれます。東京都心部や一部地域では、新暦の7月15日を中心に行う「新盆(7月盆)」が一般的です。一方、多くの地域では月遅れの8月15日前後に行う「月遅れ盆」が主流です。どちらも、ご先祖の霊を迎えて供養するという意味は変わりません。
気をつけたいのは、「新盆」という言葉に2通りの使われ方がある点です。7月に行うお盆そのものを指す場合と、故人が亡くなって四十九日を過ぎたあと初めて迎えるお盆(にいぼん・あらぼん)を指す場合があります。親族との連絡でどちらの意味か分かりにくいときは、日程を確認すると行き違いを防げます。
準備は、精霊棚に使う道具と盆提灯の状態を確認するところから始めます。お寺に読経をお願いする場合は依頼が重なる時期なので、7月盆なら6月中に、8月盆なら7月中に相談しておくと日程を合わせやすくなります。


お中元・暑中見舞いを送る時期
お中元は、日ごろお世話になっている方へ感謝を込めて贈る夏のあいさつです。送る時期は地域差があり、関東では7月初旬から7月15日ごろ、関西では7月中旬から8月15日ごろが目安とされています。
お中元と暑中見舞いは、どちらも夏のあいさつですが役割が違います。お中元は品物を贈る習わし、暑中見舞いははがきや手紙で近況を伝えるあいさつです。両方を送るなら、お中元が届くころに合わせて暑中見舞いを出すと、相手にとって受け取りやすい流れになります。品物を贈らない相手には、暑中見舞いだけでも十分に気持ちは伝わります。
冬のお歳暮との使い分けが気になる場合は、お中元とお歳暮の違いで時期と意味を整理しています。
暑中見舞いの時期:暑中見舞いは、梅雨明けから立秋(2026年は8月7日ごろ)の前日までに出すのが基本です。立秋を過ぎたら「残暑見舞い」に切り替えます。相手の地域の梅雨明けを目安にすると、季節感のあるあいさつになります。


よくある質問
- 2026年の土用の丑の日はいつですか?
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2026年の夏の土用の丑の日は7月26日(日)です。この年は二の丑がなく、丑の日は1回のみです。
- 七夕にそうめんを食べるのはなぜですか?
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そうめんの細い形を、織姫が織る糸や天の川に見立てたためといわれています。暑い時期に食べやすい点も、行事食として定着した理由のひとつです。
- 7月の和風月名「文月」はどう読みますか?
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「ふみづき」と読みます。七夕に詩歌や書物を披露する風習に由来するという説が知られています。
- 2026年の海の日は何日で、翌年はいつになりますか?
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2026年の海の日は7月20日(月)です。7月の第3月曜日と決まっているハッピーマンデーの祝日なので、日付は毎年変わります。ちなみに2027年は7月19日(月)です。
- 7月はじめの「半夏生」とはどんな日ですか?
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夏至から11日目ごろにあたる暦日で、2026年は7月2日ごろです。かつては田植えを終える区切りの目安とされてきました。関西ではタコ、香川県ではうどんを食べる風習が伝わっており、7月2日は「うどんの日」にもなっています。
まとめ|7月の行事を暮らしに取り入れよう
7月は、七夕の星祭りに始まり、海の日、土用の丑の日と、夏らしい行事が続く月です。それぞれの由来や行事食を知ると、何気ない一日も季節の節目として楽しめます。
- 七夕は7月7日で日付が固定。行事食のそうめんは索餅(さくべい)が原型
- 海の日は日付が動く祝日。2026年は7月20日(月)
- 土用の丑の日は7月26日(日)。夏の土用は7月20日〜8月6日で、二の丑はなし
- 7月盆は13〜16日。8月盆と意味は同じで、時期だけが違う
- お中元は関東が7月初旬〜15日ごろ、関西が7月中旬〜8月15日ごろが目安
まず何から始めるか迷ったら、日付が動く海の日と土用の丑の日をカレンダーへ書き込むところからです。そのうえで、うなぎの予約とお中元の手配という締め切りのある2つを先に片づけておくと、七夕や7月盆の支度に落ち着いて取りかかれます。
2026年の7月は、七夕(7日)・海の日(20日)・土用の丑の日(26日)が主な行事です。短冊に願いを込めたり、うなぎで精をつけたりと、暮らしに小さな季節の彩りを加えてみてください。
























