救急の日は9月9日|由来と救急医療週間・家庭でできる備え

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9月9日が何の日か、ぱっと答えられるでしょうか。この日は「救急の日」です。119番や救急車と聞くと自分には縁遠く感じるかもしれませんが、必要になる場面はたいてい急に、しかも心の準備がない日にやってきます。救急の日は、その「もしも」に向き合うきっかけとして国が定めた日です。この記事では、救急の日が9月9日である理由と1982年から続く制定の経緯、2026年の救急医療週間がいつからいつまでなのかを整理しました。あわせて、救急車を呼ぶかどうか迷ったときの公的な相談窓口と、家庭で今日から用意できる備えも紹介します。読み終えるころには、9月9日にやっておきたいことが1つ2つ見つかるはずです。

救急の日は毎年9月9日で固定。2026年の救急医療週間は9月6日(日)から9月12日(土)までです。

目次

救急の日は毎年9月9日|2026年の救急医療週間は9月6日〜12日

救急の日は毎年9月9日です。二十四節気のように暦の計算で動く行事ではないため、何年たっても日付は変わりません。2026年の9月9日は水曜日にあたります。

あわせて覚えておきたいのが「救急医療週間」です。こちらは救急の日を含む1週間、つまり日曜日から土曜日までの7日間を指します。日付が固定の救急の日とは違い、曜日で区切るため年ごとに期間がずれる点に注意してください。

項目内容
名称救急の日
日付9月9日(毎年固定)
由来「きゅう(9)きゅう(9)」の語呂合わせ
開始1982年(昭和57年)
定めた機関厚生労働省・総務省消防庁
救急医療週間救急の日を含む日曜日〜土曜日の1週間

2026年の救急の日は9月9日(水)

2026年の救急の日は9月9日、曜日は水曜日です。平日にあたるため、一般向けのイベントは前後の土日に組まれることが多くなります。参加を考えている場合は、9月9日当日だけでなく週末の予定も確認しておくとよいでしょう。

救急医療週間は「日曜〜土曜」で数える

救急医療週間は、9月9日を含む週の日曜日に始まり、その週の土曜日に終わります。2026年は9月9日が水曜日なので、9月6日(日)から9月12日(土)までが該当します。「9月9日から1週間」ではない点が間違えやすいところです。

この期間には、消防庁と厚生労働省が都道府県・市町村・全国消防長会・日本医師会・日本救急医学会などの協力を得て、全国各地で行事を開催します。1日限りではなく1週間かけて取り組む形になっているのは、平日に動けない人にも参加の機会を用意するためです。

2026年〜2030年の救急医療週間の日付

数年先まで並べると、9月9日の曜日によって週の区切りが動くことがよくわかります。次の表は「9月9日を含む日曜〜土曜」で機械的に算出したものです。

救急の日(曜日)救急医療週間
2026年9月9日(水)9月6日〜9月12日
2027年9月9日(木)9月5日〜9月11日
2028年9月9日(土)9月3日〜9月9日
2029年9月9日(日)9月9日〜9月15日
2030年9月9日(月)9月8日〜9月14日

実際の実施期間は毎年度、消防庁が実施要綱として発表します。先の年については上の表を目安として、直近の年は各年の発表内容を確認してください。

なお、2026年の救急医療週間の最終日にあたる9月12日は「マラソンの日」でもあります。古代ギリシャで勝報を走って届けたとされる伝令の故事に由来する記念日で、9月の上旬から中旬にかけては成り立ちの違う記念日が続きます。

救急の日の由来は「きゅう(9)きゅう(9)」の語呂合わせ

救急の日が9月9日である理由は、「9(きゅう)9(きゅう)」=救急の語呂合わせです。数字の読みをそのまま重ねただけの、覚えやすい成り立ちをしています。企業や業界団体が制定した記念日とは違い、行政が国民への啓発を目的に定めた日である点が特徴です。

始まりは1982年(昭和57年)

救急の日が始まったのは1982年、昭和57年のことです。以来40年以上にわたって毎年続いており、日本の記念日のなかでは歴史のある部類に入ります。長く続いているぶん、消防本部や医療機関にとっては年間行事として定着しています。

背景にあるのは、救急車の出動が年々増え続けてきたという事情です。搬送の件数が伸びるほど、本当に急を要する人のもとへ到着するまでの時間は延びやすくなります。「救急を正しく知ってもらう」ことが制度を守るうえで欠かせない、という考え方が出発点にありました。

厚生労働省と総務省消防庁が定めた日

救急の日を定めているのは、厚生労働省と総務省消防庁です。掲げられている目的は、救急業務や救急医療について国民の正しい理解と認識を深めること、そして救急医療に携わる関係者の意識を高めることの2つとされています。

救急の日の目的
  • 救急業務・救急医療に対する国民の正しい理解と認識を深めること
  • 救急医療に関わる人たちの意識を高めること
  • そのための行事を、全国の関係機関が協力して開催すること

9月9日は「重陽の節句」でもある

同じ9月9日には、五節句のひとつである重陽の節句も重なっています。菊を用いて長寿を願う行事で、別名を菊の節句といいます。奇数が重なる日を節目としてきた古い暦の考え方から生まれたもので、語呂合わせの救急の日とは成り立ちがまったく異なります。

健康や長寿を願う日と、いざというときの備えを考える日。由来は別々ですが、9月9日という一日の性格としては、どこか通じるものがあります。

救急の日・救急医療週間には何が行われる?

救急医療週間には、全国の消防本部・自治体・病院・医師会などが、一般の人に向けた行事を開きます。中心になるのは応急手当の講習と、救急車の適切な利用の呼びかけです。多くは無料で、事前申し込みが不要なものも少なくありません。

応急手当の講習会・体験会

この時期に各地で開かれるのが、心肺蘇生法やAED(自動体外式除細動器)の使い方を学ぶ講習です。人形を使って実際に手を動かす実技が中心で、消防職員が指導にあたります。所要3時間ほどの「普通救命講習」のほか、商業施設などで行われる短時間の体験コーナーもあります。

手順は文章で読むだけでは身につきにくく、実際に胸を押してみて初めてわかる感覚があります。関心があるなら、記事で調べるより講習に足を運ぶほうが確実です。救急医療週間は、その入り口として一年でいちばん機会が多い時期といえます。

地域の講習会で応急手当を学ぶ人たちの落ち着いた雰囲気のイメージ

救急車の適切な利用の呼びかけ

もうひとつの柱が、救急車を適切に使うための啓発です。救急車の台数には限りがあり、1台が出動している間はその地域の対応力がそのぶん下がります。緊急性の高い人に一刻も早く届けるために、利用のしかたを知ってもらう取り組みが行われています。

ここで大切なのは、ためらって呼ばないことを勧めているわけではないという点です。判断に迷う場面のために、次の章で紹介する相談窓口が用意されています。

近くの行事を探す方法

行事の情報は全国でひとつにまとまってはおらず、地域ごとに告知されます。次の3か所を見れば、住んでいる地域の予定はおおむね把握できます。

  • お住まいの市区町村の公式サイト(「救急の日」「救急医療週間」で検索)
  • 管轄の消防本部・消防局のサイトやSNS
  • 都道府県のサイトに載る、県内の開催一覧

告知は8月下旬ごろから出そろいます。普通救命講習は定員制で申し込みが必要な場合が多いため、参加したい場合は早めに確認しておくと安心です。

救急車を呼ぶか迷ったときの公的な相談先

救急の日をきっかけに、いちばん覚えておきたいのが迷ったときに相談できる公的な窓口です。番号を知らないままだと、判断を家族だけで抱え込むことになります。3つとも国や自治体が用意している仕組みで、いずれも救急の日の啓発で必ず案内されるものです。

窓口対象特徴
#7119年齢を問わず救急安心センター事業。実施している地域とそうでない地域がある
#8000子ども子ども医療電話相談。全国の都道府県で実施
Q助年齢を問わず消防庁の全国版救急受診アプリ。画面で症状を選ぶ形式

#7119(救急安心センター事業)

#7119は、急な病気やけがで受診に迷ったときに電話で相談できる窓口です。相談員や看護師などが対応し、必要に応じて救急車の出動につながる場合もあります。医療機関の案内を受けられる地域もあります。

注意したいのは、全国どこでも使えるわけではない点です。導入は地域ごとに進められている段階で、番号が異なる地域や未実施の地域もあります。自分の住む市区町村で使えるかどうか、平常時に一度調べておくことをおすすめします。

#8000(子ども医療電話相談)

#8000は、夜間や休日に子どもの具合が悪くなったとき、小児科医や看護師に電話で相談できる窓口です。全国の都道府県で実施されています。対応する曜日や時間帯は都道府県ごとに決められているため、こちらも事前の確認が役立ちます。

小さな子どもの体調は急に変わることがあり、親だけで判断するのは難しいものです。相談できる先があると知っているだけでも、夜中の不安はずいぶん違います。

全国版救急受診アプリ「Q助」

「Q助(きゅーすけ)」は、総務省消防庁が提供している全国版救急受診アプリです。画面に出てくる症状の選択肢を選んでいくと、緊急度の目安が色分けで表示され、そのまま119番への発信や医療機関の検索へ進めます。スマートフォンのアプリのほか、ウェブ版も公開されています。

電話がつながりにくい時間帯でも使えるのが利点です。ただし表示されるのはあくまで目安であり、最終的な判断を代わりに下すものではありません。ためらう状況なら、迷わず119番に電話してかまいません。

救急の日にやるべきことを1つだけ選ぶなら、「自分の地域で#7119が使えるか」を調べて番号をスマホに登録することです。必要になってから調べるのでは間に合いません。

救急の日に家庭でやっておきたい備え

救急の日は、家の中の「もしも」の準備を見直すのにちょうどよい区切りです。特別な道具をそろえる必要はなく、情報を1か所にまとめておくだけでも、いざというときの動きは大きく変わります。9月9日という覚えやすい日付を、年に一度の点検日にしてしまいましょう。

STEP
診察券・お薬手帳・保険証をまとめる

受診の際に必要になるものを1つのケースやポーチに入れ、家族の誰もが場所を言えるようにしておきます。持病や飲んでいる薬の情報は、搬送先での判断に関わる大切な材料です。

STEP
119番で伝える内容をメモにする

住所・目印になる建物・電話番号を1枚の紙に書き、電話の近くや冷蔵庫に貼っておきます。動揺していると、住んでいる場所さえ言葉に出てこないことがあります。

STEP
近所のAEDの場所を確認する

駅・学校・公共施設・コンビニなど、生活圏のどこにAEDがあるかを見ておきます。全国のAED設置場所を検索できるマップも公開されています。

お薬手帳・診察券・保険証をケースにまとめた落ち着いたトーンのイメージ

119番でまず聞かれること

119番に電話をすると、最初に「火事ですか、救急ですか」と尋ねられます。そのあと聞かれる内容はおおよそ決まっているため、あらかじめ知っておくと落ち着いて答えられます。

  • 救急車に来てほしい場所(住所と、わかりやすい目印)
  • 誰が、どのような状態なのか
  • その人の年齢
  • 通報している人の名前と連絡先

うまく説明できなくても心配はいりません。順に質問してもらえるので、それに答えていけば大丈夫です。

家族で1回話しておく

備えの中でいちばん抜けやすいのが、家族間での共有です。持ち出すものの置き場所や、誰が救急車を待ち、誰が付き添うのかを一度決めておくと、実際の場面での迷いが減ります。5分もあれば済む話ですが、その5分をとる日がなかなかありません。9月9日は、その日にちょうどよい口実になります。

防災週間との関係|9月は備えを見直す月

9月の初めには、救急の日と並んでもうひとつの備えの行事があります。9月1日の防災の日と、8月30日から9月5日までの防災週間です。2026年でいえば、防災週間が終わった翌日の9月6日から救急医療週間が始まる形になり、9月の上旬はまるまる備えの2週間になります。

防災の日・防災週間救急の日・救急医療週間
日付9月1日/8月30日〜9月5日9月9日/9月9日を含む日曜〜土曜
由来関東大震災(1923年)「きゅう(9)きゅう(9)」の語呂合わせ
主なテーマ地震・風水害への備え救急業務と救急医療への理解
やること備蓄・避難経路・連絡方法の確認応急手当の講習・相談窓口の確認

災害への備えと、日常のけがや急病への備え。向き合う対象は違いますが、「事前に決めておくほど当日に動ける」という点は共通しています。防災の日にリュックの中身を見直したなら、救急の日には連絡先と講習を見直す。そんな組み合わせにすると、9月上旬の2週間がうまくつながります。

そもそも9月の初めに備えの行事が集まっているのは、暦のうえでこの時期が台風の多い季節にあたるためです。立春から数えて210日目の「二百十日」は9月1日ごろにあたり、農家では古くから荒天に警戒する日とされてきました。防災の日が9月1日に置かれた背景には、関東大震災の発生日であることに加えて、この暦の目安も重なっています。

夏の疲れが出やすく、朝晩の気温差が大きくなるのも9月です。体調を崩す人が増える時期に救急への理解を促す日が置かれているのは、暦の並びとしてよくできているといえます。

同じ9月は、厚生労働省が「健康増進普及月間」と定める月でもあります。体調をくずしやすい時期だからこそ、ふだんの生活を見直すことをテーマにした記念日も9月に置かれています。

救急の日に関するよくある質問

救急の日は毎年同じ日付ですか

はい、毎年9月9日で固定です。「9(きゅう)9(きゅう)」という数字の語呂合わせが由来なので、暦の計算で動くことはありません。一方、救急医療週間は曜日で区切るため、年によって期間が変わります。

救急の日は誰が定めたのですか

厚生労働省と総務省消防庁です。1982年(昭和57年)に始まり、救急業務や救急医療への理解を深めることを目的としています。企業が制定する記念日とは性格が異なり、行政による啓発の日という位置づけです。

救急医療週間は9月9日から1週間ですか

いいえ、9月9日を含む週の日曜日から土曜日までの1週間です。2026年は9月9日が水曜日なので、9月6日(日)から9月12日(土)までとなります。9月9日が日曜日にあたる年だけ、9月9日が初日になります。

救命講習はどこで申し込めますか

お住まいの地域を管轄する消防本部・消防署が窓口です。日程や申し込み方法は各消防本部のサイトに掲載されます。救急医療週間の前後は開催が増えるため、この時期に確認すると見つけやすくなります。

#7119はどこでも使えますか

いいえ、実施している地域とそうでない地域があります。導入が進められている段階で、地域によっては別の番号が使われています。お住まいの自治体のサイトで、平常時に確認しておくと安心です。

9月9日はほかに何の日ですか

五節句のひとつ「重陽の節句(菊の節句)」が同じ9月9日です。奇数が重なる日を節目とする暦の考え方に基づく行事で、菊を用いて長寿を願います。語呂合わせから生まれた救急の日とは、成り立ちがまったく別です。

まとめ|9月9日は「もしも」の連絡先を決める日

救急の日は毎年9月9日。「9(きゅう)9(きゅう)」の語呂合わせを由来として、1982年から厚生労働省と総務省消防庁が定めている啓発の日です。この日を含む日曜から土曜までの1週間が救急医療週間で、2026年は9月6日から9月12日までにあたります。

期間中は全国で応急手当の講習や体験会が開かれます。文章で読むだけでは身につきにくい内容なので、機会が増えるこの時期に一度参加してみるのが近道です。あわせて、#7119・#8000・アプリ「Q助」という相談先を知っておくと、判断に迷う場面で頼れるものが増えます。

9月9日にやることは、講習の日程を調べて、相談窓口の番号をスマホに入れて、診察券とお薬手帳の置き場所を家族で決める。この3つだけで、備えはずいぶん前に進みます。

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