「6月の二十四節気って何があるの?」と気になって調べていませんか。手紙の時候の挨拶を考えるときや、季節の話題を子どもに伝えたいときに、ふと知りたくなる方が多いテーマです。
結論から言うと、6月の二十四節気は「芒種(ぼうしゅ)」と「夏至(げし)」の2つです。この記事では、それぞれの読み方や意味、2026年の正確な日付、そして6月という季節の暦の流れまでをまとめて整理します。
6月は一年のなかでも、田植えと梅雨、そして昼が最も長くなる夏至が重なる、季節の節目が詰まった月です。
6月の二十四節気は「芒種」と「夏至」の2つ
梅雨入りの便りを待ちながらカレンダーをめくると、6月の欄に小さく「芒種」「夏至」と刷られているのが目に入ります。読み方が浮かばないまま通り過ぎてしまうことも多い2語です。
この2つは6月をほぼ半分ずつ受け持ちます。上旬から中旬にかけてが芒種、下旬に入ると夏至に切り替わり、月の前半と後半で季節の呼び名が変わる並びです。
6月にめぐってくる二十四節気は、芒種と夏至の2つです。月の前半に芒種、後半に夏至が訪れます。まずは2026年の日付を一覧で確認しておきましょう。

2026年の芒種・夏至はいつ?
2026年の6月の二十四節気の日付は、次のとおりです。日付は国立天文台が発表する暦要項にもとづいています。
| 節気 | 読み方 | 2026年の日付 | 意味のひとこと |
|---|---|---|---|
| 芒種 | ぼうしゅ | 6月6日 | 稲や麦の種をまく季節 |
| 夏至 | げし | 6月21日 | 一年で昼が最も長い日 |
二十四節気は太陽の位置をもとに決まるため、日付は年によって1日前後することがあります。2026年は芒種が6月6日、夏至が6月21日です。
日付を並べると、芒種から夏至までが15日、夏至から次の小暑(2026年は7月7日)までは16日と、間隔はそろっていません。二十四節気は日数で等分するのではなく、太陽の位置を目印に区切るためです。地球が進む速さの違いが、そのまま節気の幅の差になっています。
二十四節気のなかで6月はどのあたり?
二十四節気は1年を24に分けたもので、立春から始まります。6月は暦のうえでは初夏から本格的な夏へと移る時期にあたります。
6月の前にあるのは5月後半の「小満(しょうまん)」、6月の後にやってくるのは7月初旬の「小暑(しょうしょ)」です。小満で草木が茂りはじめ、芒種で種をまき、夏至で日が最も長くなり、小暑で夏本番へ向かう、という流れになります。
暦のうえでの夏は、立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑の6つの節気でできています。6月の2つは、ちょうどその真ん中です。名前に「暑」の字が現れるのは7月の小暑からで、6月の2つは暑さではなく、作物のようすと太陽の位置から名づけられています。
芒種(ぼうしゅ)とは|読み方・意味・由来
芒種は「ぼうしゅ」と読み、稲や麦など穂の出る穀物の種をまく季節を表す二十四節気です。2026年は6月6日にあたります。田植えが各地で本格化する、農作業の節目となる時期です。
二十四節気の名前は、気候や自然のようすから付けられたものが大半です。そのなかで芒種は、種をまくという人の手仕事をそのまま名前にした、めずらしい節気にあたります。字面を見ただけで、その時期に田畑で何が行われていたかまで見当がつく一語です。
芒種の読み方と意味
芒種の読み方は「ぼうしゅ」です。「芒(ぼう)」と「種(しゅ)」の二文字で構成されています。芒のある穀物の種をまくころ、という意味から名づけられました。
江戸時代に出された暦の解説書『暦便覧』は、芒種を「芒ある穀類、稼種する時なり」と説明しています。「稼種(かしゅ)」は種をまくことで、名前の意味をそのまま言い直した一文です。当時の暦がこの時期に何を見ていたかが、短い言葉から伝わってきます。
暦のうえでは、梅雨入りが近づき、雨の日が増えてくるころでもあります。じめじめした空気とともに、田んぼに水が張られていく光景が見られる時期です。
「芒(のぎ)」とは何か
芒種の「芒」は、音読みでは「ぼう」、訓読みでは「のぎ」と読みます。のぎとは、稲や麦などイネ科の植物の穂先にある、針のようにとがった突起のことです。
このとげのような部分がある穀物を「芒(のぎ)のある穀物」と呼びます。芒種は、そうした穀物の種をまく時季であることから、この名がつきました。
芒には、鳥や獣の食害を防いだり、動物の毛や衣服にからんで種を運んだりする働きがあると考えられています。ただ、人が育てる側から見ると刈り取りや保管の邪魔になる部分でもあり、栽培される稲では芒の短いものが選ばれてきました。針のような形をたしかめるなら、麦の穂のほうが分かりやすいはずです。
芒種のころの自然・七十二候
二十四節気をさらに細かく3つに分けたものを七十二候(しちじゅうにこう)といいます。芒種の七十二候は、季節の移ろいを表す言葉として知られています。
- 初候「螳螂生(かまきりしょうず)」:かまきりが卵から生まれるころ(6月6日ごろ)
- 次候「腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)」:ホタルが光を放ちはじめるころ(6月11日ごろ)
- 末候「梅子黄(うめのみきばむ)」:梅の実が黄色く熟すころ(6月16日ごろ)
ホタルが舞い、梅の実が色づく――芒種のころは、雨と緑のなかに季節の風物が次々と現れる時期です。
候は5日前後で入れ替わるため、同じ芒種の期間でも、6月上旬と中旬とでは目にとまる景色が変わります。6月の七十二候を扱った記事では、芒種・夏至あわせて6つの候を初候から順に、読み方と2026年の日付つきで並べています。

夏至(げし)とは|一年で昼が最も長い日
夏至は「げし」と読み、一年のなかで昼の時間が最も長くなる日を指す二十四節気です。2026年は6月21日にあたります。北半球では太陽が最も高くまで昇る日です。
夕方7時近くになっても窓の外がまだ明るい――夏至のころは、一日に使える時間が長く感じられる時期です。二十四節気のなかでも、冬至と並んで名前がよく知られています。ただ、日が長いことには気づいても、その日がいつで、なぜ最も長くなるのかまでは説明しにくいところがあります。

夏至の読み方と意味
夏至の読み方は「げし」です。「夏に至る」と書くとおり、夏の盛りに向かって進んでいく節目を表します。1年で日の出から日の入りまでの時間が最も長くなる日です。
反対に、夜が最も長くなる日は冬至(とうじ)で、12月にめぐってきます。夏至と冬至は、季節を対にしてとらえると覚えやすい節気です。
「夏」を「げ」と読むのは呉音(ごおん)と呼ばれる古い音読みで、仏教の言葉である「夏安居(げあんご)」などにも残っています。ふだん目にする「初夏」「盛夏」の「か」とは別系統の読み方のため、初めて見ると「かし」と読んでしまいがちです。
なぜ夏至が一番昼が長いのか
地球は地軸を傾けたまま太陽のまわりを公転しています。夏至のころは、北半球が太陽のほうへ最も傾く位置にきます。そのため太陽が空の高いところを通り、昼の時間が一年でいちばん長くなります。
東京付近では、夏至の日の昼の長さはおよそ14時間半ほどになります。日が暮れるのが遅く、夕方が明るく感じられる時期です。
このころの太陽は、真東より北に寄ったところから昇り、真西より北に寄ったところへ沈みます。空を渡る道のりがそのぶん長くなるわけです。同じ日、地軸の傾きが逆向きに働く南半球では冬至にあたり、オーストラリアなどでは一年で昼が最も短い日になります。
夏至のころの自然・七十二候
夏至にも七十二候があります。夏の草木が移り変わっていくようすが言葉になっています。
- 初候「乃東枯(なつかれくさかるる)」:ウツボグサが枯れていくころ(6月21日ごろ)
- 次候「菖蒲華(あやめはなさく)」:あやめの花が咲くころ(6月26日ごろ)
- 末候「半夏生(はんげしょうず)」:半夏(カラスビシャク)が生えるころ(7月2日ごろ)
夏至を過ぎると、暦のうえでは少しずつ昼が短くなっていきます。とはいえ暑さはこれからが本番で、体感の夏とのずれを感じやすい時期でもあります。
6月の二十四節気の過ごし方と旬のもの
芒種と夏至のころは、梅雨と田植えの季節です。旬の食材や各地の風習を知っておくと、暮らしのなかで季節を感じやすくなります。
この時期の売り場には、土のついたらっきょうや箱入りの梅のように、店に並ぶ期間が短いものが顔を出します。その日に食べるためではなく、漬けて先まで持たせるための買い物が増えるのが、芒種から夏至にかけての特徴です。暦の節目が農作業と結びついていた名残は、いまの台所仕事にも残っています。
芒種のころの旬の食べ物・暮らし
芒種のころに旬を迎える食べ物には、次のようなものがあります。梅の実が熟す時期と重なるため、梅仕事を始める家庭も多い季節です。
- 梅:梅干しや梅シロップの仕込みに向く時期
- らっきょう:甘酢漬けなどの保存食づくりが盛んになるころ
- あじ・きす:初夏に旬を迎える魚
雨の日が増えるので、室内の湿気対策を始めるのにもよい時期です。衣替えを終え、梅雨の備えへと暮らしを切り替えていく頃合いといえます。
夏至の風習と食べ物(地域差)
夏至には、冬至のかぼちゃのように全国共通の決まった食べ物はありません。ただし、地域ごとに受け継がれてきた食の習わしがあります。
夏至の食の習わし(地域例)
関西の一部では、夏至から半夏生のころにタコを食べる風習が伝わる地域があります。稲がタコの足のように深く根を張るように、との願いが込められたものとされています。
関東の一部では新麦で作った餅、福井県の一部では焼き鯖など、地域によって食の習わしはさまざまです。
こうした風習は、稲作の節目に豊作を願う気持ちから生まれたものが多く見られます。お住まいの地域に伝わる習わしを調べてみるのも、季節を楽しむきっかけになります。

夏至にタコを食べるって、地域によって食文化がぜんぜん違うんですね。
6月の前後の二十四節気とのつながり
6月の芒種と夏至は、前後の節気とつなげて見ると、季節の流れがよりはっきりわかります。手紙の時候の挨拶にも応用しやすくなります。
手紙の書き出しを考えるとき、いまはどの季節の言葉を使えばよいのかで手が止まることがあります。二十四節気は月の区切りと重ならないので、カレンダーの月だけを見ていると迷いやすいところです。2026年でいえば、6月1日から5日までは暦のうえではまだ小満の期間で、夏至の期間は7月6日まで続きます。6月の暦は、5月下旬から7月上旬までひとつながりで動いています。
6月の前は「小満」、後は「小暑」
6月の前にあるのは、5月後半の小満です。草木が茂り、生き物の活動が活発になるころを指します。6月の後にやってくるのは、7月初旬の小暑で、本格的な暑さが始まる時期です。
小満から小暑へと続く流れのなかで、芒種は「種まきと梅雨」、夏至は「昼が最も長い折り返し」という役割を担っています。5月の二十四節気とあわせて知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。


小暑・大暑、小雪・大雪、小寒・大寒のように、二十四節気には「小」と「大」で対になる名前がいくつもあります。そのなかで小満だけは、対になる節気を持ちません。小満(2026年は5月21日)から小暑(同7月7日)までのおよそ1か月半が、芒種と夏至の受け持つ区間にあたります。
夏至の次に来る小暑、そのあとの大暑がどんな節気かは、7月の二十四節気の記事で日付とあわせて確かめられます。


夏至そのものをもっとくわしく知りたい方は、日付や風習をまとめたこちらの記事も参考になります。


季節の挨拶・手紙への活かし方
二十四節気は、手紙やメールの時候の挨拶にそのまま使えます。たとえば「芒種の候」「夏至の候」のように書き出すと、季節感のある一文になります。
使える期間は、節気の期間とそのまま重なります。2026年なら「芒種の候」は6月6日から20日ごろまで、「夏至の候」は6月21日から7月6日ごろまでです。梅雨に関わる言葉と違って地域の天候に左右されないため、相手に届く日を基準に選べば書き分けに迷いません。
6月は、入梅や梅雨を題材にした挨拶も多く用いられます。ビジネス文書から私信まで、6月の時候の挨拶を例文で確認したい方は、こちらの記事が便利です。


よくある質問
- 6月の二十四節気は全部でいくつありますか?
-
2つです。月の前半に芒種(2026年は6月6日)、後半に夏至(2026年は6月21日)があります。
- 芒種と夏至の日付は毎年同じですか?
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毎年ほぼ同じですが、太陽の位置をもとに決まるため1日前後することがあります。2026年は芒種が6月6日、夏至が6月21日です。
- 夏至は一年で一番暑い日ですか?
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いいえ。夏至は昼が最も長い日であって、暑さのピークではありません。実際の暑さの本番は、夏至より後の7月から8月にかけて訪れます。
- 「芒種」は何と読みますか?
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「ぼうしゅ」と読みます。芒(のぎ)のある穀物の種をまく季節、という意味です。
- 芒種のころに種をまくのは、いまの田んぼでも同じですか?
-
暦でいう種まきは、稲や麦のように芒のある穀物を対象にした言葉です。いまの稲作では苗を育ててから植える方法が主流で、作業の時期も地域や品種によって幅があります。芒種は当時の農作業を映した呼び名なので、いまの作業予定とそのまま重なるわけではありません。
まとめ|6月の二十四節気を暮らしに取り入れよう
6月の二十四節気は、芒種と夏至の2つです。最後にポイントを整理しておきます。
6月の二十四節気は「芒種(2026年は6月6日)」と「夏至(2026年は6月21日)」の2つ。芒種は種まきと梅雨、夏至は一年で昼が最も長い日です。
- 芒種(2026年は6月6日):芒のある穀物の種をまくころ。6月20日ごろまでの期間も指す
- 夏至(2026年は6月21日):昼が最も長い日。期間としては小暑の前日、7月6日ごろまで
- 6月の2つは、暦のうえの夏をつくる6節気(立夏〜大暑)の真ん中にあたる
- 手紙では「芒種の候」「夏至の候」を、それぞれの期間に合わせて使える
芒種で田植えと梅仕事が始まり、夏至で昼の長さが折り返す――6月は季節の節目が詰まった月です。旬の食べ物や時候の挨拶を通して、暦の言葉を暮らしに取り入れてみてください。季節の移ろいに目を向けると、いつもの6月が少し豊かに感じられるはずです。





















