7月22日のカレンダーに「ナッツの日」と書かれているのを見て、なぜこの日なのだろうと思ったことはありませんか。アーモンドやクルミが並ぶ売り場で、ポップを見かけた方もいるかもしれません。
結論からいうと、日付の理由は語呂合わせです。ただ、なぜ真夏の7月に置かれたのかという点には、もう少し踏み込んだ理由があります。
この記事では、ナッツの日の由来と制定の背景、そして意外と知られていない「ナッツの定義」まで、順を追って整理していきます。
ナッツの日は毎年7月22日
ナッツの日は、日本ナッツ協会が制定した記念日で、毎年7月22日にあたります。国民の祝日ではなく、いわゆる「今日は何の日」として親しまれている記念日のひとつです。
日付は毎年7月22日で動かず、年ごとに変わるのは曜日だけです。平日に当たる年もあれば、週末と重なる年もあります。
季節でいえば、多くの地域で梅雨明けが伝えられ、学校が夏休みに入るころです。暑さの話題が増えはじめ、夏の予定が立て込む手前の時期にあります。
ナッツの日は7月22日。「ナ(7)ッ(2)ツ(2)」の語呂合わせが日付の由来です。
「ナ(7)ッ(2)ツ(2)」の語呂合わせが由来
日付の根拠はシンプルで、7月の「7」を「ナ」、22日の「22」を「ッツ」と読む語呂合わせです。並べると「ナ・ッツ」となり、そのまま記念日の名前になります。
数字を言葉に置き換える記念日は日本にたくさんありますが、ナッツの日はその中でもかなり素直な部類でしょう。ひねりがない分、一度知ると忘れにくい日付でもあります。
7・2・2という三つの数字が、そのまま「ナ」「ッ」「ツ」の三文字に対応します。数字が余ることも、文字が足りなくなることもありません。
月と日の両方を使い切る形なので、同じ読みを別の日に当てることもできません。7月2日では数字が一つ足りず、22日という並びがあって初めて「ナッツ」の三文字がそろいます。

「7」を「ナ」と読ませる記念日、実はけっこう多いんです。
制定したのは日本ナッツ協会
この記念日を制定したのは、ナッツ類の普及と需要拡大を目的に活動する日本ナッツ協会です。制定されたのは1996年(平成8年)12月16日で、翌1997年から実施されています。
業界団体が自分たちの扱う食材にちなんだ記念日をつくる、という流れ自体はよくあるものです。ナッツの日もその一例といえます。
こうした記念日は、特定の商品ではなく食材そのものが対象になります。ナッツを扱う会社が何社あっても、同じ日を同じ名前で使える形です。
記念日の名前も「ナッツの日」と、扱う品目をそのまま置いただけのつくりです。種類を限らない呼び名なので、売り場に並ぶどの袋にも当てはまります。
ただ、記念日をつくるうえで「いつにするか」は自由に選べたはずです。語呂合わせが成立する日は他にもあったなかで、7月22日が選ばれた点には理由がありました。
ナッツの日の基本情報
- 日付:毎年7月22日
- 制定:日本ナッツ協会(1996年12月16日)
- 実施開始:1997年から
- 由来:「ナ(7)ッ(2)ツ(2)」の語呂合わせ
なぜ真夏に「ナッツの日」なのか
7月22日という日付には、語呂合わせだけでなく季節の意味も重ねられています。夏の入り口にナッツを食べてほしい、という制定側の狙いがあったのです。
絞り込みの条件は二つありました。語呂が成立することと、時期がふさわしいことです。「な」と読める数字は7だけなので、月は7月に限られます。
月が7月に絞られたうえで、暑さが強まる時期と重なったのが22日でした。語呂の条件と季節の条件が、同じ一日でぶつからずに収まっています。
「夏にナッツ」に込められた意味
日本ナッツ協会は、ナッツの日に「夏にナッツ」という趣旨を込めています。暑さで食欲が落ちやすい時期に、栄養価の高いナッツを取り入れてほしい、という提案です。
ナッツ類にはたんぱく質や脂質のほか、ミネラル分も含まれています。少量でもエネルギーを補いやすいことから、夏場の間食として提案されてきました。
暑さで食事の量が減ると、間食の中身が一日の食べたものを左右します。ナッツは一粒ずつ数えられるので、食べる量を自分で決めやすい食品です。
「夏にナッツ」という短い言い方は、食材と季節を一息で結びつけた形です。日付の語呂合わせと同じく、覚えやすさを優先した言葉づかいになっています。
もちろん、ナッツを食べれば夏バテしないという単純な話ではありません。あくまで食事のバランスを整えるための選択肢のひとつ、という位置づけです。
土用の丑の日とのつながり
もうひとつ面白いのが、同じ時期にある土用の丑の日との関係です。協会は記念日の趣旨に「鰻も良いけどナッツもね」という言い回しを添えています。
夏の土用は、うなぎを食べる習慣が広く定着している時期です。その定番に対して、もうひとつの選択肢を差し出す形になっているわけです。
土用の丑の日は年ごとに日付が動きます。ナッツの日より前に来る年もあれば、後になる年もあり、前後の関係は固定されていません。
協会の言い回しも、うなぎを避けるよう勧めるものではありません。定番の隣にもう一皿を置く、という控えめな距離の取り方です。
2027年の土用の丑の日
2027年の夏の土用は7月20日から8月7日まで。この期間の丑の日は7月21日(水)と8月2日(月)の2回で、8月2日が「二の丑」にあたります。
一の丑がナッツの日の前日にあたるため、両方をまとめて夏の食のイベントとして楽しむこともできます。


そもそもナッツとは?意外と知らない定義
ナッツという言葉は日常的に使われていますが、その範囲を正確に説明できる人は多くありません。実は、私たちが「ナッツ」と呼んでいるものの中には、植物としては別のグループに属するものが混ざっています。
市販のミックスナッツには、アーモンドやクルミと並んで、かぼちゃの種やひまわりの種が入っていることがあります。木の実ではないものが、同じ袋に収まっているわけです。
ナッツという言葉は、売り方の都合と、植物としての分け方と、食品成分表の区分で、それぞれ別の線が引かれています。どの線で見るかによって、含まれるものが変わります。
ナッツは「種実類」=木の実のこと
食品の分類でいうと、ナッツは種実類にあたります。かたい皮や殻に包まれた、食用の果実や種子の総称と考えるとわかりやすいでしょう。
利用のうえでは、木になる実(木本植物の実)を指すのが一般的です。殻の内側にある種子や仁(じん)の部分を食べる、という共通点があります。
植物学的にはさらに細かく分かれていて、クリやハシバミのように果皮が裂けない乾いた果実は「堅果」、アーモンドやクルミのように果実の中の核を食べるものは「核果」と呼ばれます。
日本食品標準成分表は、食品を18の群に分けています。種実類はその5番目にあたり、食品番号も05から始まります。
この群に入っているのは木の実だけではありません。ごま、ぎんなん、くり、ひまわりの種なども同じ群に収められていて、殻や皮の内側を食べるという点で線が引かれています。
そのため、料理の場面で「木の実」と呼ぶ範囲と、成分表の種実類は完全には重なりません。ナッツとして売られているものは、この群の一部ということになります。
ピーナッツはナッツじゃない?
名前に「ナッツ」と付いているにもかかわらず、ピーナッツ(落花生)は木の実ではありません。マメ科の植物で、土の中で実を付ける豆類にあたります。
木になるアーモンドやクルミとは、育ち方からして違うわけです。「ピーナッツはナッツではない」と言われるのは、この植物としての分類が理由です。
落花生という名前は、育ち方をそのまま表しています。花が咲いて受粉したあと、付け根から伸びた柄が地面にもぐり、その先で実が育ちます。
地上で実る豆と違い、収穫は土を掘り起こして行います。殻のまわりに土が付いた状態で出てくるのは、この育ち方のためです。
殻を割ると、薄い皮に包まれた豆が多くは2粒入っています。木の実の仁とは、包まれ方も取り出し方も違います。
ただし、食べ方や使われ方はナッツとよく似ています。そのため文部科学省の「日本食品標準成分表」では、ピーナッツも種実類に分類されています。



植物としては豆、食品分類では種実類。立場によって扱いが変わるのが面白いところですね。
代表的なナッツの種類と特徴
ひとくちにナッツといっても、種類ごとに風味も食感もかなり違います。よく見かけるものを整理すると、次のようになります。
| 名前 | 植物としての分類 | 特徴 |
|---|---|---|
| アーモンド | 核果(バラ科) | 香ばしく歯ごたえがある。ミックスナッツの定番 |
| クルミ | 核果(クルミ科) | ほろ苦さがあり、製菓やサラダに使われる |
| カシューナッツ | 核果(ウルシ科) | やわらかく甘みがある。中華料理でおなじみ |
| ピスタチオ | 核果(ウルシ科) | 鮮やかな緑色。殻が割れた状態で売られる |
| マカダミアナッツ | 堅果(ヤマモガシ科) | まろやかな口当たり。チョコ菓子に多い |
| ヘーゼルナッツ | 堅果(カバノキ科) | 強い香り。ペーストやチョコレートに人気 |
| ピーナッツ | 豆類(マメ科) | 厳密にはナッツではないが成分表では種実類 |
売り場に並ぶ形も種類ごとに違います。原材料名を見ると、ナッツだけのもの、食塩を加えたもの、植物油脂で揚げたものに分かれます。
素焼きと書かれたものは油も塩も使っていないため、料理に使うときに味の調整がききます。味付きのものは、そのまま食べる用途に向いています。
粒のまま売られているものと、砕いたり粉にしたりしたものでは、置かれる棚も変わります。製菓材料のコーナーには、スライスや粉末の形で並んでいます。
表の「特徴」は風味と食感をまとめたものです。種類が同じであっても、粒の大きさや焙煎の強さで印象は変わります。
ナッツの日の楽しみ方
特別な行事があるわけではないので、楽しみ方は自由です。とはいえ、せっかくの機会なので、いつもと少し違う取り入れ方を試してみるのもよいでしょう。
7月22日が平日にあたる年は、特別な準備をする時間もありません。買い物のついでに袋をひとつ足すくらいが、無理のない関わり方になります。
家族で分けるなら大袋、職場の引き出しに置くなら小分けのものというように、置き場所によって選ぶ形も変わります。夏の手土産として、小分けの詰め合わせが選ばれることもあります。
家庭でできる3つのアイデア
手間をかけずにできるものを挙げると、次のような方法があります。
- ミックスナッツを買って、いつも選ばない種類を食べ比べてみる
- サラダやヨーグルトに砕いたナッツを加えて食感を足す
- はちみつに漬けて「ナッツのはちみつ漬け」を仕込んでおく
食べ比べは、子どもと一緒でも盛り上がります。「これはどの木になる実か」を話題にすれば、ちょっとした自由研究のきっかけにもなりそうです。
袋を開けたあとは、湿気と光を避けられる容器に移すと風味が保ちやすくなります。密閉できる保存容器か保存袋に入れ、日の当たらない棚や引き出しにしまうのが基本です。
量が多いときは、食べる分だけを小さな容器に取り分け、残りを冷蔵庫や冷凍庫に回す方法もあります。冷凍したものは、室温に少し置けばそのまま食べられます。
はちみつ漬けを仕込むときは、フライパンでいってから粗熱を取り、水気のない瓶に入れます。数日置くと、はちみつがゆるんで食べやすくなります。
なお、ナッツ類はアレルギーの原因になることがあります。小さなお子さんに初めて食べさせる場合や、来客に出す場合は事前の確認を忘れないようにしましょう。
7月22日前後のキャンペーンをチェック
ナッツを扱うメーカーや専門店では、この時期に合わせた企画が行われることがあります。数量限定の詰め合わせや、割引セールが組まれるケースもあるようです。
実施の有無や内容は年によって変わります。気になる場合は、各社の公式サイトやSNSを直接確認するのが確実です。
探す先は公式サイトだけではありません。ナッツ専門店の通販ページや、スーパーの週替わりチラシにも情報が出ます。
売り場では、記念日の名前を掲げた棚がつくられることもあれば、夏の間食コーナーとしてまとめられることもあります。名前が出ていなくても、この時期だけ棚が広がっている場合があります。
企画が7月22日ちょうどではなく、前後の週末に合わせて組まれることもあります。日付だけで区切らずに見ると、取りこぼしが減ります。
告知のページは、前の年の内容がそのまま残っていることもあります。開催年と期間の記載を先に見れば、去年の企画を今年のものと取り違えずに済みます。
ナッツの日に関するよくある質問
- ナッツの日は毎年同じ日付ですか?
-
はい、毎年7月22日で固定です。語呂合わせが日付の根拠なので、曜日によって移動することはありません。
- 7月22日以外にナッツ関連の記念日はありますか?
-
ナッツの種類ごとの記念日が別に設けられている例があります。アーモンドやクルミなど、それぞれの団体が独自に制定しているケースです。
- ナッツの日は誰が決めたのですか?
-
日本ナッツ協会が1996年12月16日に制定し、1997年から実施しています。ナッツ類の普及と需要拡大が目的です。
- ピーナッツはナッツの日の対象に含まれますか?
-
植物としてはマメ科の豆類ですが、食品分類では種実類として扱われます。記念日を楽しむうえで、細かく区別する必要はないでしょう。
- なぜ夏に制定されたのですか?
-
語呂合わせが成立する日であることに加え、食欲が落ちやすい夏にナッツを取り入れてほしいという趣旨が込められています。
7月のほかの記念日もあわせて
7月のカレンダーを記念日の欄まで含めて眺めると、月の後半に食べ物の名前が続けて並びます。日にちを追うだけで、いくつもの食材が順番に出てくる月です。
日付の理由は数字の読みばかりではありません。食べる量が落ちる時期に向けた提案として置かれた日もあり、そちらは梅雨明けから月末にかけて集まります。
7月は食べ物にちなんだ記念日が多い月です。語呂合わせで決まったものが多く、並べてみると共通点が見えてきます。




ナッツの日の翌日、7月23日は天ぷらの日です。こちらの日付は数字の読みから来たものではありません。袋を開ければ食べられるナッツと、鍋の前に立って揚げる天ぷら。暑い時期の食卓への提案としては、方向が正反対です。


月全体の行事をまとめて確認したい場合は、こちらも参考になります。


月をまたぐと、数字の見立てで決まった食の記念日もあります。8月24日の「ドレッシングの日」は、カレンダーで「野菜の日」の真上にくる位置と、「831」を掛けると24になる計算が由来です。


まとめ
ナッツの日について、この記事で確認した内容は次のとおりです。
- 毎年7月22日。数字を「ナ・ッツ」と読み替えた並びが日付の根拠
- 制定は日本ナッツ協会で、1996年12月に決まり、実施は翌年から
- 暑さで食べる量が落ちる時期に向けた提案が、その日付に重ねられている
- 食品の分類では種実類。木の実のほか、ごまやひまわりの種も同じ群に入る
- ピーナッツはマメ科の豆類にあたるが、成分表の区分では種実類として扱われる
ナッツの日は7月22日。「ナ(7)ッ(2)ツ(2)」の語呂合わせから、日本ナッツ協会が1996年に制定した記念日です。
単なる語呂合わせにとどまらず、夏の時期にナッツを取り入れてほしいという狙いが重ねられています。土用の丑の日と近いことも、意識されたうえでの日付選びでした。
そして調べてみると、ピーナッツが植物としてはナッツではない、といった発見もついてきます。売り場で当たり前に並んでいるものにも、それぞれの出自があるわけです。
7月22日はナッツの日。語呂合わせで生まれた日ですが、夏の食事を見直すきっかけとしてはちょうどよいタイミングです。





















