7月28日は「菜っ葉の日」です。カレンダーに印が付く日ではないので、名前は聞いたことがあっても由来までは知らない、という方も多いのではないでしょうか。
そもそも「菜っ葉」がどの野菜を指すのかも、あいまいなまま使っている言葉です。ほうれん草だけを指すのか、キャベツも入るのか、答えに迷うところでしょう。
この記事では、7月28日が菜っ葉の日になった語呂合わせの理由、菜っ葉という言葉の意味と範囲、夏に出回る葉物野菜の種類と選び方までをまとめて解説します。
結論から言えば、菜っ葉の日は「な(7)っ(2)ぱ(8)」の語呂合わせで決まった日です。そして菜っ葉とは、葉を食べる野菜をまとめて呼ぶ言葉になります。
菜っ葉の日は7月28日|まずは結論
菜っ葉の日は、毎年7月28日です。「な(7)・っ(2)・ぱ(8)」という語呂合わせから、この日付が選ばれました。
数字の読みをそのまま並べただけの、とても素直な語呂合わせです。ただ「っ」を2と読ませるところに、少しだけ工夫が効いています。
7月28日という日付は毎年固定で、曜日や年によって動くことはありません。祝日ではないため、カレンダーに記載されないことがほとんどです。
国が定めた記念日ではなく、野菜に関わる人たちの発案から広まった日とされています。食にまつわる記念日の多くは、こうした民間発の日です。
7月28日が菜っ葉の日。な(7)っ(2)ぱ(8)の語呂合わせが由来で、葉物野菜を食べて夏を元気に過ごそうという日です。
「なっぱ」で7月28日
語呂の組み立ては、次のように分解できます。「な」で7、「っ」で2、「ぱ」で8。並べると7・2・8となり、7月28日にたどり着きます。
「っ」を「つ」とみなして2と読むのは、日本の記念日ではよく使われる手法です。促音をひと文字として数えることで、語呂合わせの幅がぐっと広がります。
| 読み | 数字 | 役割 |
|---|---|---|
| な | 7 | 7月を表す |
| っ | 2 | 「つ」とみなして2 |
| ぱ | 8 | 「は」の変化形で8 |
「ぱ」を8と読むのは、「は(8)」に半濁点が付いた形だからです。語呂合わせでは、濁点や半濁点の有無を気にせず、同じ行の音として扱います。
この読み替えがあるおかげで、8は「は・ば・ぱ」と幅広く使えます。数字が10種類しかない不足を補う、語呂合わせならではの工夫といえるでしょう。
制定したのは青果商の関係者
菜っ葉の日は、青果商の関係者が制定したとされています。野菜を扱う立場から、葉物野菜をもっと食べてほしいという願いが込められた記念日です。
ただし、制定した団体名や制定年について、はっきりした記録が公にされているわけではありません。広く知られているのは、あくまで「なっぱ」の語呂合わせのほうです。
記念日には、団体が登録機関へ申請して認定され、制定年まで記録が残るものがあります。その一方で、いつのまにか広まって定着した日も少なくありません。
菜っ葉の日は後者に近く、制定年を明記した資料は見当たりません。確実に伝わっているのは、語呂合わせと「葉物野菜を食べよう」という趣旨の2点です。
葉物野菜を食べて夏を元気に過ごす日
この記念日には、暑い時期こそ葉物野菜を食卓に取り入れよう、という趣旨があります。7月末は一年でもっとも暑さが厳しくなるころです。
食欲が落ちやすい季節だからこそ、さっと火が通る菜っ葉は使い勝手のよい食材といえます。おひたしや味噌汁の具など、手軽な一品にしやすいのも魅力でしょう。
7月末は、葉物野菜そのものにとっては育ちにくい季節でもあります。暑さに弱いほうれん草などは、夏のあいだ涼しい高原の産地から届くものが中心になります。
売り場に並ぶ量が減れば、値段も上がりやすくなります。手に入りにくい季節に記念日が重なっているのは、語呂合わせが先に日付を決めたからこその巡り合わせでしょう。
そもそも「菜っ葉」とはどんな野菜?
菜っ葉(なっぱ)とは、葉の部分を食べる野菜の総称です。特定の一品種を指す名前ではなく、幅広い野菜をまとめて呼ぶ言葉になります。
言葉としては「菜」と「葉」を組み合わせた形です。「菜」はもともと、食用にする草や、ご飯に添えるおかずを指す言葉でした。惣菜や副菜の「菜」も同じ使い方です。
その「菜」に「葉」が付き、発音しやすいように「なっぱ」と促音が入りました。日常語らしい、やわらかい響きの言葉です。
菜っ葉=葉を食べる野菜の総称
辞書では、菜っ葉は「野菜の葉」、または「葉を食用とする野菜」と説明されています。つまり、ほうれん草も小松菜も、まとめて菜っ葉です。
「今日の晩ごはんは菜っ葉の煮びたし」と言うとき、その中身がほうれん草でも小松菜でも成立します。ざっくりとした呼び方だからこそ、日常会話で使いやすい言葉なのです。
この2つの意味は、指すものが少し違います。前者は葉そのもの、後者は野菜そのものを指す使い方です。
「大根の菜っ葉」と言えば前者、「菜っ葉を買ってくる」と言えば後者にあたります。どちらの意味で使っても間違いではありません。

方言ではなく全国で使われる言葉
「菜っ葉」という響きから、どこかの地方の方言だと感じる方もいるかもしれません。けれども、これは方言ではなく、日本各地で日常的に使われている言葉です。
やわらかい語感のため、家庭の食卓や店先での会話になじみます。八百屋さんで「菜っ葉ちょうだい」と言えば通じる、そんな距離感の言葉といえるでしょう。
方言だと感じられやすいのは、書き言葉より話し言葉で使われることが多いからでしょう。新聞や商品表示では「葉物野菜」と書かれ、菜っ葉はもっぱら会話に登場します。
また、菜っ葉と聞いて思い浮かべる野菜は、地域や家庭によって少しずつ違います。よく食べる葉物が違えば、同じ言葉でも中身がずれてくるわけです。
ちなみに「菜っ葉服」は、工場などで着る薄青色の作業服を指す言葉として辞書に載っています。名前の由来には諸説あり、はっきりとは分かっていません。
葉菜・葉物野菜との呼び方の違い
菜っ葉と同じ意味で使われる言葉は、ほかにもいくつかあります。指しているものはほぼ同じで、使われる場面が違うだけです。
| 呼び方 | 読み方 | 主に使われる場面 |
|---|---|---|
| 菜っ葉 | なっぱ | 家庭の会話・料理名 |
| 葉物野菜 | はものやさい | 売り場・レシピ表記 |
| 葉物 | はもの | 青果の流通現場 |
| 葉菜類 | ようさいるい | 栽培・分類の話 |
もうひとつよく耳にするのが「青菜(あおな)」です。こちらは緑色の濃い葉物に限った呼び方で、キャベツや白菜は含みません。
菜っ葉に含まれる代表的な野菜一覧
菜っ葉の範囲は、思っているより広めです。青菜と呼ばれるものだけでなく、結球する野菜や、根菜の葉っぱまで含まれます。
分け方を知っておくと整理しやすくなります。葉菜類は、白菜やキャベツのように葉が重なって玉になる結球タイプと、小松菜のように束のまま育つ非結球タイプに分けられます。
さらに、青じそや春菊のように香りを楽しむものも葉菜の仲間です。ここでは、売り場でよく見かける順に見ていきましょう。
小松菜・ほうれん草・チンゲン菜
菜っ葉と聞いていちばんに思い浮かぶのが、この青菜のグループでしょう。束のまま売られていることが多く、下ゆでや炒め物に向きます。
- 小松菜:アクが少なく、下ゆでなしでも使いやすい
- ほうれん草:やわらかく甘みがある。おひたしの定番
- チンゲン菜:軸がシャキッとして中華風の炒め物に合う
- 水菜:生のままサラダにも使える細い茎が特徴
- 春菊:独特の香りがあり、鍋物によく使われる
同じ青菜でも、アクの強さや火の通り方はそれぞれ違います。買い置きするなら、扱いやすい小松菜あたりから試すとよいでしょう。
キャベツ・白菜も菜っ葉に入る?
結論からいうと、キャベツや白菜も菜っ葉に含まれます。葉を食べる野菜という定義に、しっかり当てはまるからです。
ただ、日常の会話で「菜っ葉」と言うとき、多くの人はほうれん草や小松菜のような青菜を思い浮かべます。キャベツや白菜は、それぞれの名前で呼ばれるほうが自然です。
言葉としては含まれるけれど、呼び方の習慣としては別扱い。このゆるやかさが、菜っ葉という言葉らしいところでもあります。

定義のうえでは仲間でも、売り場では別コーナーに並んでいることが多いですね。
大根やかぶの葉も菜っ葉
意外と見落とされがちなのが、根菜の葉の部分です。大根やかぶは根を食べる野菜ですが、その葉は立派な菜っ葉として扱われます。
葉つきの大根やかぶを買ったら、葉を切り落として別に使ってみてください。刻んで炒めたり、塩もみしてご飯に混ぜたりと、使い道はいろいろあります。
葉つき野菜を買ったら
葉は根の水分を吸ってしまうため、帰宅したら早めに切り分けておくのがおすすめです。切り分けたあとは、それぞれ別に保存します。
- 葉:さっと洗って水気を切り、袋に入れて冷蔵
- 根:切り口が乾かないよう包んで冷蔵
7月28日に菜っ葉を食べたくなる理由
菜っ葉の日が7月末に置かれているのは、語呂合わせの都合だけではありません。暑さがピークを迎え、食事があっさりしがちな時期と重なっています。
7月末は夏休みが始まり、家での食事の支度が増える時期でもあります。冷たい麺やそうめんが続くと、食卓から緑が消えてしまいがちです。
子どもがいる家庭では、ふだん給食に頼れていた昼ごはんの用意が毎日加わるのもこの時期です。朝昼晩と台所に立つ回数が増えるほど、献立は麺類や丼ものに寄りやすく、気がつけば野菜が後回しになりがちです。
ちょうど大暑から夏の盛りの時期
7月28日は、二十四節気でいうと「大暑」の期間にあたります。一年でもっとも暑さが厳しいとされる時期です。
大暑は、二十四節気の12番目にあたる節気です。2026年は7月23日から、立秋の前日である8月6日までが大暑の期間で、年によって1日ほど前後します。
7月28日は、その大暑のちょうど半ばごろです。暦のうえでも体感のうえでも、夏の盛りに置かれた記念日といえます。
この季節は、そうめんや冷たい麺類だけで食事を済ませてしまうことも増えます。そこに菜っ葉をひと品加えるだけで、食卓の彩りが変わってきます。


葉物野菜に多く含まれる栄養素
葉物野菜には、ビタミンやミネラル、食物繊維が含まれています。種類によって含まれる量は異なりますが、代表的なものを挙げてみます。
- β-カロテン:ほうれん草・小松菜・春菊などの緑の濃い葉に多い
- ビタミンC:小松菜や水菜などに含まれる
- カルシウム:小松菜やチンゲン菜に比較的多く含まれる
- 食物繊維:多くの葉物野菜に共通して含まれる
なお、栄養は特定の食材だけで補うものではありません。いろいろな食材を組み合わせた食事の中で、菜っ葉も取り入れていくのが基本になります。
加熱するとかさが減って食べやすい
葉物野菜は、生のままだとかさが大きく、たくさんは食べにくいものです。ところが火を通すと、驚くほど小さくまとまります。
ほうれん草や小松菜は、ゆでるとかさが3分の1ほどに減ります。生では食べきれない量でも、加熱すれば小鉢一杯におさまる計算です。
電子レンジを使うなら、洗ったひと束を耐熱皿にのせ、ラップをして600Wで2分ほどが目安になります。量や機種で変わるので、様子を見ながら加減してください。
暑い日でも、電子レンジで加熱してから和えれば手間はわずかです。しょうゆ、ごま油、ポン酢など、味付けを変えれば飽きずに続けられます。
7月に買える夏の菜っ葉と選び方
菜っ葉といえば冬のイメージが強い野菜です。ほうれん草や小松菜が甘みを増すのは寒い時期で、夏は葉が薄めに育ちます。
とはいえ、夏にこそ元気に育つ菜っ葉もあります。暑さに強い種類を知っておくと、7月28日の食卓に何を選ぶか決めやすくなります。
ここでは、夏に出回る菜っ葉の顔ぶれと、売り場での選び方・持ち帰ったあとの保存を見ていきます。通年で手に入る野菜も含め、暑い時期に扱いやすいものが中心です。
夏に元気に育つ菜っ葉
夏が旬の菜っ葉として知られるのが、モロヘイヤ・つるむらさき・空芯菜です。いずれも暑さに強く、ほうれん草が品薄になる時期の売り場を支えています。
- モロヘイヤ:刻むと粘りが出る。汁物やおひたしに使いやすい
- つるむらさき:厚みのある葉と茎。加熱するとぬめりが出る
- 空芯菜(エンサイ):茎の中が空洞。強火の炒め物に向く
- 青じそ(大葉):香りづけに少量から使える
- 小松菜:通年で手に入り、下ゆでなしでも使える
夏の葉物は茎までやわらかいものが多く、加熱しすぎると食感が落ちます。炒めるなら最後に加える、ゆでるなら短時間で引き上げるのがこつです。
売り場での選び方と持ち帰ったあとの保存
選ぶときは、葉の色と切り口を見ます。緑が濃くてハリがあり、切り口がみずみずしいものが新しい目印です。葉先が黄色っぽいものは避けましょう。
夏は傷みが早いため、買ってから帰宅するまでの時間も気にしたいところです。買い物の最後にかごへ入れる、保冷剤と一緒に持ち帰るといった一手間が効きます。
持ち帰ったら、湿らせたキッチンペーパーで包み、袋に入れて冷蔵室へ立てて置きます。育っていたときと同じ向きにすると、葉が起き上がろうとせず傷みにくくなります。
菜っ葉の日と関係が深い野菜の記念日
菜っ葉の日と同じように、語呂合わせで決まった野菜の記念日はいくつもあります。並べてみると、日付の決め方の共通点が見えてきます。
野菜の記念日は、青果に関わる団体が制定したものが目立ちます。「もっと食べてほしい」という願いは、どの日にも共通しているといえるでしょう。
ここでは、菜っ葉の日と趣旨が近い2つの日を取り上げます。日付の決め方と、対象になる野菜の範囲を並べてみましょう。
8月31日「野菜の日」
8月31日は「野菜の日」です。「や(8)・さ(3)・い(1)」の語呂合わせから決められました。
制定したのは、全国青果物商業協同組合連合会など9つの団体です。1983年に、野菜のおいしさや栄養を知ってもらう目的で定められました。
制定年と制定した団体がはっきり残っている点は、菜っ葉の日との違いです。夏休みの終わりと重なるため、売り場や給食の企画に使われることもあります。
菜っ葉の日が葉物野菜にしぼった記念日なのに対し、野菜の日は野菜全般が対象です。7月末から8月末にかけて、野菜にちなんだ日が続く形になっています。
毎月31日「菜の日」
毎月31日は「菜の日」とされています。こちらは「さ(3)・い(1)」の語呂合わせが由来です。
制定したのは一般社団法人ファイブ・ア・デイ協会で、2016年に日本記念日協会の記念日として登録されています。31日がない月には巡ってきません。
「1日5皿分(350g)以上の野菜と、200gの果物を食べよう」という呼びかけが中心です。月末を体の決算日と位置づけ、食生活を振り返る日とされています。
月に一度めぐってくるので、野菜の日ほど特別感はありません。ただ、月末に食生活を振り返るきっかけとしては、ちょうどよいタイミングともいえます。
語呂合わせ記念日が多い理由
食べ物の記念日は、語呂合わせで決まっているものが大半です。理由はシンプルで、覚えやすく、誰にでも説明しやすいからです。
数字と読みを結びつけておけば、日付を思い出す手がかりになります。7月には、ほかにもこうした語呂合わせの記念日が並んでいます。






葉を食べる野菜という点でつながる記念日は、月をまたいだ8月にもあります。8月9日の「パクチーの日」は、独特の香りで好みが分かれる葉物野菜の記念日です。


菜っ葉の日のよくある質問
- 菜っ葉の日は毎年7月28日で変わらないの?
-
はい、毎年7月28日で固定です。「な(7)っ(2)ぱ(8)」の語呂合わせが由来なので、年によって日付が動くことはありません。
- 菜っ葉と葉物野菜は違うものですか?
-
指しているものはほぼ同じです。菜っ葉は家庭の会話で使われるくだけた言い方、葉物野菜は売り場やレシピで使われる表記という違いになります。
- 「菜っ葉」は方言ですか?
-
方言ではありません。日本各地で日常的に使われている言葉で、辞書にも「野菜の葉、葉を食用とする野菜」として載っています。
- キャベツは菜っ葉に入りますか?
-
定義のうえでは含まれます。ただし日常会話では、ほうれん草や小松菜のような青菜を指して菜っ葉と呼ぶことが多く、キャベツはキャベツと呼ばれるのが一般的です。
- 菜っ葉の日は誰が決めたのですか?
-
青果商の関係者が制定したとされています。ただし団体名や制定年についての詳しい記録は、公にははっきりしていません。
まとめ|7月28日は菜っ葉の日
菜っ葉の日は、毎年7月28日。「な(7)っ(2)ぱ(8)」の語呂合わせで決まった、葉物野菜のための記念日です。
菜っ葉とは、葉を食べる野菜をまとめて呼ぶ言葉でした。小松菜やほうれん草はもちろん、キャベツや白菜、大根の葉まで、その範囲は思ったより広いことがわかります。
この記事の要点を、あらためて整理しておきましょう。
- 菜っ葉の日は毎年7月28日で固定。祝日ではなく民間発の記念日
- 制定は青果商の関係者とされるが、団体名や制定年ははっきりしていない
- 菜っ葉は葉を食べる野菜の総称で、方言ではなく全国で使われる言葉
- 7月28日は大暑の半ば。夏はモロヘイヤやつるむらさきが出回る
暑さが厳しい時期は、食事が単調になりがちです。7月28日は、冷蔵庫にある菜っ葉をひと束、食卓に足してみてはいかがでしょうか。
まず始めるなら、次の買い物で葉物をひとつ選ぶところからです。帰ったらすぐ洗って水気を切り、袋に入れて立てて冷蔵しておけば、平日でも数分で一品にできます。
7月28日は「菜っ葉の日」。いつも名前で呼んでいる小松菜もほうれん草も、まとめて呼べば菜っ葉です。





















