コンビニのレジ横で、黒いパッケージのチョコ菓子に手が伸びたことはありませんか。ザクザクした食感でおなじみのブラックサンダーには、実は「ブラックサンダーの日」という記念日があります。とはいえ、日付を聞かれてすぐに答えられる方は多くないはずです。この記事では、ブラックサンダーの日が9月6日である理由と語呂合わせの由来、一度は生産終了になりながら全国区へ返り咲いた歴史、そして同じ日に重なるほかの記念日までをまとめました。読み終えるころには、9月6日に1本買いたくなっているかもしれません。
ブラックサンダーの日は9月6日|由来は「く(9)ろ(6)」の語呂合わせ
ブラックサンダーの日は9月6日です。由来は「く(9)ろ(6)」=黒の語呂合わせ。商品名に「ブラック」が入っていること、そして見た目そのものが黒いことの両方にかけた日付です。日付が毎年動く行事とは違い、9と6という数字に紐づいているので、何年たっても9月6日で変わりません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 記念日名 | ブラックサンダーの日 |
| 日付 | 9月6日(毎年固定) |
| 由来 | 「く(9)ろ(6)」の語呂合わせ |
| 制定 | 有楽製菓株式会社 |
| 認定 | 一般社団法人 日本記念日協会(2021年登録) |
制定したのは有楽製菓|2021年に日本記念日協会が認定
この記念日を制定したのは、ブラックサンダーを製造・販売している有楽製菓株式会社です。本社は東京都小平市にあり、製造の中心は愛知県豊橋市の工場が担っています。「東京の会社が作っている」と聞くと意外に感じる方もいるかもしれませんが、商品が生まれたのは豊橋の工場でした。
記念日として登録されたのは2021年で、認定したのは一般社団法人・日本記念日協会です。同協会に登録された記念日は日付が公的に管理されるため、企業が自社で「今日は○○の日」と名乗るだけの場合とは扱いが異なります。ブラックサンダーの魅力をより多くの人へ広げることが、制定の目的とされています。
「黒」は名前と見た目の両方にかかっている
語呂合わせの記念日は数え切れないほどありますが、この日付のうまいところは「く・ろ」が二重に効いている点です。ひとつは商品名の「ブラック」。もうひとつは、ココアクッキーとチョコレートでできた実物の色そのものです。名前だけ、あるいは見た目だけの語呂合わせよりも、結びつきが自然に感じられます。
ちなみに「く(9)ろ(6)」は使い勝手のよい語呂で、9月6日にはほかにも黒にちなむ記念日が集まっています。詳しくは後半でまとめて紹介します。
同じ9月上旬には、語呂合わせから生まれた記念日がほかにもあります。数字の読み替えで日付を決める発想は、記念日づくりの定番といえるものです。

ブラックサンダーはどんなお菓子?名前とキャッチコピーの由来
ブラックサンダーは、ココアクッキーとビスケットをチョコレートで包んだ準チョコレート菓子です。特徴は何といってもザクザクとした食感で、クッキーのほろ苦さとチョコの甘さが交互にくるところに人気があります。1本あたり数十円という手ごろさも、長く支持されてきた理由のひとつです。
「ブラック」+戦隊ヒーローの「サンダー」
商品名は、2つの言葉を組み合わせて作られました。「ブラック」はココアクッキーの色から。「サンダー」は、駄菓子の主な買い手である子どもが好きな戦隊ヒーローの響きから取られています。お菓子の中身と、売り場での目立ちやすさの両方を考えた名前だったわけです。
開発したのは豊橋工場の20代の社員で、当時の売れ筋商品だった「チョコナッツスリー」の食感をより重くする、というのが出発点でした。ターゲットは子どもではなく若者。この狙いが、のちに大学生協でヒットする展開へつながっていきます。
「おいしさイナズマ級!」というキャッチコピー
パッケージに大きく書かれた「おいしさイナズマ級!」は、2000年のリニューアル時に登場した、商品名の「サンダー」と響き合うキャッチコピーです。黒地に稲妻のデザインという見た目も相まって、売り場でひときわ目を引きます。数十円の駄菓子でありながら強い個性を持たせた点が、このお菓子のブランドづくりの核といえます。
- ココアクッキー+ビスケットをチョコレートでコーティングした準チョコレート菓子
- ザクザクした食感と、ほろ苦さ・甘さのバランスが持ち味
- 名前は「ブラック(色)」+「サンダー(戦隊ヒーローの響き)」
- キャッチコピーは「おいしさイナズマ級!」

一度は消えかけた|九州から全国へ広がった歴史
いまでこそ全国どこのコンビニでも見かけますが、ブラックサンダーは発売の翌年に一度、生産が止まっています。そこから復活して全国区になるまでの流れは、記念日の背景を知るうえで欠かせない部分です。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1994年 | 豊橋工場で開発され発売 |
| 1995年 | 販売不振により一時生産終了 |
| その後 | 九州の一部店舗で人気が続き、九州限定で再販売 |
| 2005年 | 全国販売を開始 |
| 2008年 | 北京五輪をきっかけに一気に知名度が上がる |
| 2009年度 | 販売数が1億個を突破 |
1994年発売、翌年に一時生産終了
発売は1994年。しかし全国的な売れ行きは伸びず、翌1995年には販売不振を理由に生産が止まりました。ここで終わっていれば、ブラックサンダーの日という記念日も存在しなかったことになります。
九州限定の再販と大学生協での口コミ
転機は九州でした。一部の店舗では生産終了後も根強い人気があり、そのため九州限定という形で再び売られるようになります。そこから口コミが広がり、大学生協などを通じて若い世代へ浸透。「安くて食べごたえがある」という評価が学生のあいだで定着し、2005年にはついに全国販売へこぎつけました。
開発時のターゲットが子どもではなく若者だったことを思い出すと、この広がり方は狙いどおりだったともいえます。売り場ではなく、買った人の口コミが商品を押し上げた形です。
2008年の北京五輪で全国区へ
知名度を決定づけたのは2008年の北京オリンピックです。体操個人総合で銀メダルを獲得した内村航平選手の好物として紹介されたことで注目が集まり、認知度と売上が一気に伸びました。翌2009年度には販売数が1億個を突破しています。
「一目で義理とわかるチョコ」でも知られる
ブラックサンダーを語るうえで外せないのが、バレンタイン時期の展開です。「一目で義理とわかるチョコ」というキャッチコピーで打ち出し、本命チョコとは正面から競わない立ち位置を選んだことで、独自の存在感を確立しました。
義理チョコという立ち位置を逆手に取った
高級チョコがひしめくバレンタイン売り場で、数十円のチョコ菓子が真っ向勝負をしても勝ち目はありません。そこで「これは義理です」と先に言い切ってしまう。配る側も受け取る側も気を使わずに済む、という点が支持されました。義理チョコのお返し向けに期間限定の店舗を出したこともあります。
近年は義理チョコという習慣そのものへの考え方も変わってきており、打ち出し方は少しずつ見直されています。それでもバレンタインの定番のひとつとして名前が挙がる状態は続いています。

ご当地限定・シリーズ商品も豊富
定番のブラックサンダー以外にも、大きめサイズや期間限定フレーバー、地域限定の商品が数多く展開されています。北海道限定の「白いブラックサンダー」は、旅行のおみやげとして知られる1本です。愛知県豊橋市には工場見学ができる施設もあり、ここでしか買えない商品も並びます。
9月6日にあえて限定版を探してみる、というのも記念日らしい過ごし方といえるでしょう。
9月6日はほかにもこんな記念日
9月6日は「く(9)ろ(6)」と読めるため、黒にちなむ記念日が集中している日です。同じ語呂合わせから、業界のまったく違う記念日がいくつも生まれています。
| 記念日 | 由来・制定 |
|---|---|
| 黒の日(黒染め) | 京都黒染工業協同組合が1988年に制定。「く・ろ」の語呂合わせ |
| クロスワードの日 | 「ク(9)ロ(6)スワード」の語呂合わせ。1992年に廣済堂出版が制定 |
| 黒豆の日 | 黒豆製品を手がける食品メーカーが制定。同じく「く・ろ」から |
| 鹿児島黒牛・黒豚の日 | 鹿児島県の特産である黒牛・黒豚にちなむ |
| 妹の日 | おとめ座の中間の日の前日にあたることから |
「妹の日」だけは語呂合わせではなく、星座の期間から日付が決められています。同じ日に並ぶ記念日でも、決め方はさまざまです。
9月にはこのほかにも、由来のはっきりした記念日が月初から並んでいます。月単位で見ておくと、暮らしの話題にしやすくなります。


ブラックサンダーの日の楽しみ方3つ
記念日といっても大がかりな行事があるわけではありません。だからこそ、気軽に取り入れられるのが利点です。ここでは9月6日ならではの過ごし方を3つ挙げます。
定番と、大きめサイズや期間限定フレーバーを並べて食べ比べてみます。同じブランドでも食感やチョコの厚みが違うので、違いがはっきりわかります。
1本あたりの値段が手ごろなので、職場やサークルで配るのに向いています。「今日はブラックサンダーの日らしいですよ」と一言添えるだけで、ちょっとした話題になります。
9月6日は黒にちなむ記念日が重なる日です。黒豆・黒ごま・黒糖といった黒い食材を食卓に並べ、デザートにブラックサンダーを添えると、テーマのある一日になります。
お菓子にちなむ記念日は、語呂合わせで日付が決まっているものが多く、覚えてしまえば毎年使えます。ほかのお菓子の記念日と並べて見ると、決め方の共通点が見えてきます。


ブラックサンダーの日に関するよくある質問
- ブラックサンダーの日は毎年同じ日付ですか
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はい、毎年9月6日で固定です。「く(9)ろ(6)」という数字の語呂合わせが由来なので、暦の計算で動くことはありません。
- 誰が制定した記念日ですか
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ブラックサンダーを製造・販売する有楽製菓株式会社が制定し、2021年に一般社団法人・日本記念日協会が認定・登録しました。
- ブラックサンダーはいつから売られていますか
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発売は1994年です。ただし翌1995年に一度生産が止まり、九州限定での再販を経て2005年に全国販売となりました。現在の全国的な知名度は、この復活のあとに築かれたものです。
- なぜ九州で人気が出たのですか
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生産終了後も九州の一部店舗では売れ行きが落ちなかったため、九州限定という形で販売が続けられました。そこから口コミが広がったことが、全国展開のきっかけになっています。
- 9月6日にはほかにどんな記念日がありますか
-
黒の日(黒染め)、クロスワードの日、黒豆の日、鹿児島黒牛・黒豚の日など、「く・ろ」の語呂合わせから生まれた記念日が並びます。語呂合わせ以外では妹の日もこの日です。
まとめ|9月6日は「く・ろ」から生まれたブラックサンダーの日
ブラックサンダーの日は9月6日。「く(9)ろ(6)」という語呂合わせが由来で、商品名の「ブラック」と実物の黒さの両方にかかっています。制定したのは有楽製菓で、2021年に日本記念日協会へ登録されました。
1994年に発売され、翌年にはいったん生産終了。それでも九州の一部で売れ続けたことから復活し、大学生協での口コミ、2008年の北京五輪での話題を経て全国区になりました。「一目で義理とわかるチョコ」という割り切った打ち出し方も、この商品らしさをよく表しています。
9月6日は黒にちなむ記念日が集まる日。1本のチョコ菓子から、語呂合わせの面白さと商品の歴史の両方をたどれます。
