暑い日の冷凍庫に、細長い容器が2本つながったアイスが入っている。半分こして、ひとつを誰かに手渡す。パピコには、そんな場面がいつもセットでついてきます。
その「分け合う」という性格をそのまま記念日にした日が、8月5日です。数字の語呂合わせだけでなく、容器の形にまで意味が重ねられた、少し凝った由来を持っています。
この記事では、パピコの日がいつ・誰によって作られたのかを最初にお伝えします。そのうえで、8月5日が選ばれた3つの理由、1974年から続くパピコの歴史、当日の楽しみ方、同じ8月5日にある他の記念日までを順にまとめました。
パピコの日は8月5日|まずは結論から
パピコの日は、毎年8月5日です。「パピコ」を製造・販売する江崎グリコ株式会社が制定し、2019年に一般社団法人日本記念日協会から記念日として認定を受けています。
曜日に左右されない日付固定の記念日なので、毎年かならず8月5日にやってきます。2026年は水曜日にあたります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 記念日名 | パピコの日 |
| 日付 | 8月5日(毎年) |
| 制定者 | 江崎グリコ株式会社 |
| 認定 | 一般社団法人日本記念日協会(2019年) |
| 日付の由来 | 「パピ(8)コ(5)」の語呂合わせ/容器の形/はんぶんこ |
| テーマ | 大切な人とパピコを分け合う日 |
記念日としては比較的新しい部類ですが、商品そのものは1974年(昭和49年)に生まれたロングセラーです。50年以上の歴史を持つ商品に、あとから記念日が付け足されたかたちになります。
8月上旬といえば、一年でもっとも冷たいものが欲しくなる時期です。立秋を迎えるころとはいえ、暦の上の秋と体感の暑さはまだ噛み合いません。記念日を置く時季としては、これ以上ないタイミングといえるでしょう。
パピコの日は8月5日。江崎グリコが制定し、2019年に日本記念日協会が認定した「分け合う」ための記念日です。
8月5日になった3つの由来
この記念日がおもしろいのは、日付の根拠がひとつではないところです。語呂合わせに加えて、容器の形と「分け方」まで、3つの意味が8と5に重ねられています。
(1) 語呂合わせ「パピ(8)コ(5)」
もっとも素直な理由は、商品名をそのまま数字に置き換えた語呂合わせです。8を「パピ」、5を「コ」と読ませて「パピコ」になります。
8は「はち」「ぱち」「ぱ」と読みを広げやすい数字で、5は「ご」から「こ」へ寄せられます。語呂合わせの記念日としてはやや技を使ったほうですが、声に出してみると意外と自然に聞こえます。
(2) パピコ1本の形が数字の「8」に見える
2つめは、容器の形にちなんだ理由です。パピコの容器は、上下にふくらみのあるくびれた形をしています。横から眺めると、たしかに数字の8のシルエットに近いのです。
言われてみるまで気づきにくい見立てですが、一度そう思って手に取ると、もう8にしか見えなくなります。記念日の由来としては、なかなか気の利いた発想です。
(3) 2本に分けると漢数字の「八」、そして「はんぶんこ(5)」
3つめが、この記念日の核心にあたる部分です。パピコは2本が組になっていて、真ん中から左右に分けられます。分けたあとの2本を並べると、漢数字の八のかたちになります。
そして5には「はんぶんこ」の「こ」が掛けられています。2本1組のパピコを誰かとはんぶんこして楽しんでほしい——という願いが、日付そのものに込められているわけです。
- 語呂合わせ:パピ(8)コ(5)
- 形:パピコ1本のシルエットが数字の「8」
- 分け方:2本に分けると漢数字の「八」、はんぶん「こ(5)」
語呂だけで済ませず、商品の形と使われ方まで日付に織り込む。記念日の作り方としては、かなり丁寧なほうだといえるでしょう。

「大切な人と分け合う日」というコンセプト
パピコの日には、はっきりとしたテーマが掲げられています。大切な人とパピコを分け合う日、というものです。
2人でパピコを分け合うことで、冷たさやおいしさだけでなく、前向きで明るい気持ちも分け合ってほしい。制定にあたっては、そうした願いが込められています。「大切な人とパピろう」という言葉が使われることもあります。
企業が制定する記念日には、「この商品を買ってください」という色が濃く出るものも少なくありません。その点でパピコの日は、商品名を冠しながら、提案しているのは行為のほうです。誰かと分け合う、という動作そのものが主役になっています。
思い返せば、パピコを1人で2本とも食べた記憶より、誰かに片方を渡した記憶のほうが残っていないでしょうか。家族、友達、部活の帰り道。この商品は最初から、2人で食べる前提の形をしています。
パピコの歴史|1974年の誕生から50年以上
記念日の背景を知るには、商品そのものの成り立ちを見るのがいちばんです。パピコは1974年(昭和49年)に生まれ、以来ずっと店頭に並び続けてきました。
始まりは「パピコ<乳酸ミルク>」
最初に発売されたのは、現在の<ホワイトサワー>の原型にあたるパピコ<乳酸ミルク>でした。子どもが好きな乳酸飲料を氷菓にできないか、という発想から試作が重ねられたと説明されています。
白いアイスを、2つ並んだロケット型のポリ容器に詰める。いま見慣れているあの形は、発売当初からのものです。50年以上たっても基本の姿が変わっていない商品は、そう多くありません。
「パピコ」という名前に、実は意味はない
意外に思われるかもしれませんが、パピコという名称そのものに特別な意味はないとされています。歯切れがよく明るいイメージの語感から選ばれた名前です。
「パ」と「ピ」という半濁音が続き、最後が「コ」で軽く止まる。意味を持たないぶん、音の印象だけで覚えてもらえる強さがあります。結果として、その語感が8月5日の語呂合わせにもつながりました。
2本1組になった経緯
開発の途中では、パピコらしさをうまく打ち出せない時期があったといいます。そこで、同社の「グリコWソーダアイス」にならって2本で1つという形にしたところ、楽しさが加わって支持を得られるようになり、発売にいたりました。
つまり、分け合える形は最初から狙って生まれたというより、試行錯誤の末にたどり着いた答えでした。この2本つながりの容器は特許を取得しており、パピコを他のアイスと区別する決定的な特徴になっています。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1974年 | パピコ<乳酸ミルク>発売(現<ホワイトサワー>の原型) |
| —— | 2本1組の容器が定着。フレーバーの展開が進む |
| 2019年 | 8月5日が「パピコの日」として日本記念日協会に認定 |
パピコの日の楽しみ方
身構える必要はありません。8月5日に、誰かとパピコを分ける。それだけでこの記念日は成立します。
まずは、素直に分け合ってみる
記念日の趣旨そのままの過ごし方です。家族、友人、職場の同僚。片方を差し出すという小さな動作は、それだけで会話のきっかけになります。
「今日はパピコの日らしいよ」と一言添えられれば、なお話が広がるでしょう。由来の3つの意味は、こういうときに使える手軽なネタです。
食感の変化を味わってみる
チューブ型のアイスは、状態によって口当たりが変わります。冷凍庫から出した直後はしっかり凍っていて、しばらく置くとやわらかくなっていきます。
- 出したてを少し押し出しながら…シャリッとした食感を楽しむ
- 数分置いてから…なめらかで飲み物に近い口当たりになる
- 容器ごと軽くもんでから…全体がやわらかくなり、最後まで押し出しやすい
同じ1本でも、食べ始めと食べ終わりでは印象が変わります。せっかくの記念日なので、いつもより少しゆっくり味わってみるのも一興です。
フレーバーを食べ比べる
パピコには定番のフレーバーに加えて、季節限定の味が登場することがあります。2本1組という形は、実は食べ比べにも向いています。
2種類を買って、それぞれ1本ずつ交換する。2人いれば、1回で2つの味を試せます。記念日らしい遊び方としては、いちばん手軽な部類でしょう。
冷たいものと歯の関係については、こちらの記念日でも触れています。夏のアイスとあわせて知っておくと役に立ちます。



8月5日はほかにも記念日がある
8月5日に定められている記念日は、パピコの日だけではありません。8と5という数字は語呂合わせが作りやすく、複数の記念日が同じ日に並んでいます。
| 記念日 | 由来 |
|---|---|
| タクシーの日 | 1912年8月5日、日本で最初のタクシー会社が営業を開始したことにちなむ |
| ハコの日 | 「ハ(8)コ(5)」の語呂合わせ。段ボールなど紙器の業界団体が制定 |
| 発酵の日 | 「は(8)っこ(5)う」の語呂合わせ。味噌などを手がける企業が制定 |
| 親子丼の日 | 「お(0)や(8)こ(5)」の語呂合わせから |
並べてみると、8を「ハ」「パピ」「や」と読み分け、5を「コ」「こう」と読ませる工夫が共通しています。数字の読みの自由度が高い日ほど、記念日が集まりやすいわけです。
実際、8月の前半は語呂合わせ由来の記念日が密集しています。8月2日、3日と続けて食べものの記念日が並び、5日にパピコの日がやってくる、という流れです。

さらに翌6日にも、語呂合わせから生まれた記念日があります。8と6で「バ・ルー・ン」と読ませる日です。

8月全体の行事や季節の予定を見渡したい方は、こちらもあわせてどうぞ。お盆や山の日など、月の後半の予定もまとめています。

パピコの日についてよくある質問
- パピコの日は毎年8月5日で変わりませんか?
-
変わりません。「パピ(8)コ(5)」の語呂合わせにもとづく日付固定の記念日なので、曜日にかかわらず毎年8月5日です。2026年は水曜日にあたります。
- パピコの日は誰が決めたのですか?
-
「パピコ」を製造・販売する江崎グリコ株式会社が制定しました。2019年に一般社団法人日本記念日協会から記念日として認定されています。
- なぜパピコは2本つながっているのですか?
-
開発時に「グリコWソーダアイス」にならって2本で1つの形にしたところ、楽しさが加わって支持を得られたためと説明されています。仲良く分け合って食べられる形で、この容器は特許を取得しています。
- パピコはいつから売られている商品ですか?
-
1974年(昭和49年)の発売です。最初に登場したのは、現在の<ホワイトサワー>の原型にあたる「パピコ<乳酸ミルク>」でした。50年以上続くロングセラーです。
- 「パピコ」という名前の意味は何ですか?
-
名称そのものに特別な意味はないとされています。歯切れがよく明るいイメージの語感から選ばれた名前です。その語感が、のちに8月5日の語呂合わせにもつながりました。
- 8月5日はパピコの日のほかに何の日ですか?
-
「タクシーの日」「ハコの日」「発酵の日」「親子丼の日」などが同じ8月5日に定められています。8と5は語呂合わせが作りやすいため、記念日が集まりやすい日付です。
まとめ|8月5日は「はんぶんこ」の日
パピコの日は8月5日。江崎グリコが制定し、2019年に日本記念日協会が認定した記念日です。
日付の由来は3つ。「パピ(8)コ(5)」の語呂合わせ、1本の形が数字の「8」に見えること、そして2本に分けると漢数字の「八」になり「はんぶんこ(5)」ができること。商品の形と使い方が、そのまま日付に折り込まれています。
1974年に生まれ、2本1組という形を50年以上守り続けてきた商品だからこそ、成り立つ記念日といえるでしょう。
8月5日は、誰かに片方を差し出す日。分け合うと減るはずのアイスが、なぜか少しだけ得をした気分になる——そんな記念日です。
