カシスの日は7月23日|由来と大暑に選ばれた理由を解説

当ページのリンクには広告が含まれています。
cassis-no-hi

「カシスの日」という記念日をご存じでしょうか。カシスといえば、カクテルの「カシスオレンジ」や鮮やかな紫色のジャムを思い浮かべる方も多いかもしれません。実はこのカシスにも、きちんと記念日が定められています。

この記事では、カシスの日がいつなのか、なぜ7月23日に決まったのか、そして「大暑」という暦との意外な関係までをわかりやすく解説します。カシスそのものの特徴や楽しみ方も合わせて紹介します。

日付だけ先に言うなら、答えは毎年7月23日。年ごとに動くことのない固定の記念日です。その根拠になっているのが、暑さのピークを表す二十四節気の「大暑」でした。読み終えるころには、日付が決まった理由も、カシスという果実の素性も、まとめて把握できるようになります。

目次

カシスの日はいつ?7月23日に制定された記念日

結論からお伝えすると、カシスの日は毎年7月23日です。一般社団法人・日本カシス協会によって、2006年(平成18年)に制定されました。

記念日が作られた目的は、カシスの栄養価の高さや魅力を、より多くの人に知ってもらうことにあります。日本ではまだ生の果実を口にする機会が少ない果物ですが、加工品を通じて親しまれてきました。

押さえておきたいのは、この記念日が「7月23日」という日付そのもので固定されている点です。由来になった大暑は太陽の位置で決まるため、年によっては7月22日になることもあります(2024年は7月22日でした)。それでもカシスの日が動かないのは、大暑にあたることが多い日として7月23日が選ばれているからです。

カシスの日は、一般社団法人・日本記念日協会が認定・登録する記念日のひとつでもあります。なお7月23日は、ほかにも記念日が置かれている日です。天ぷらの日と米騒動の日が同じ日付にあたり、由来のまったく違う記念日が並びます。

カシスは英語では「ブラックカラント(blackcurrant)」と呼ばれます。「カシス」はフランス語由来の呼び名で、日本ではこちらの名前が広く定着しています。

鮮やかな紫色のカシスの果実のイメージ

カシスの日が7月23日になった由来|大暑との関係

カシスの日が7月23日に定められた背景には、「大暑(たいしょ)」という暦の存在があります。ここには、カシスの旬と暑さがうまく結びついた理由が隠されています。

大暑にあたる日付は、年ごとに1日ほどずれます。毎年の日付は国立天文台が公表する暦要項で確定し、2026年の大暑は7月23日です。また大暑は、次の節気である立秋の前日までの期間を指す言葉でもあり、2026年は8月6日までがその期間にあたります。

「大暑」は一年で最も暑さが厳しい時期

大暑とは、季節の移り変わりを24に区切った「二十四節気」のひとつです。多くの年で7月23日ごろにあたり、名前のとおり一年の中でも特に暑さが厳しくなる時期を指します。

ちょうど夏本番を迎え、体力を消耗しやすい季節です。だからこそ、栄養補給や体調管理が話題になりやすいタイミングでもあります。

大暑の約15日間は、暦の上ではさらに三つの候(七十二候)に分けられています。桐の花が実を結ぶころに始まり、土が湿って蒸し暑くなるころ、夕立のような大雨が時おり降るころ、と移り変わります。同じ「暑い時期」でも、暦は細かく表情を書き分けているわけです。

真夏に旬を迎えるカシスと結びついた理由

カシスは真夏に収穫期を迎える果実です。ちょうど大暑のころに旬を迎えるため、暑さのピークである7月23日が記念日として選ばれました。

「一年で最も暑い日に、夏が旬の果物をPRする」という組み合わせは、覚えやすく理にかなっています。暦と旬をかけ合わせて日付を決める発想は、ほかの食べ物の記念日にも見られる工夫です。

ここがポイント:7月23日ごろは二十四節気の「大暑」にあたり、一年で最も暑い時期です。カシスの旬もこの頃に重なるため、暑さのピークと旬が結びついてカシスの日になりました。

そもそもカシスとは?ブルーベリーとの違い

カシスは、直径1センチほどの黒っぽい濃い紫色をした小さな果実です。見た目はブルーベリーとよく似ていますが、味わいや使われ方には違いがあります。ここで基本をおさえておきましょう。

日本語の名前は「クロスグリ」です。資料によっては「クロフサスグリ」や「黒房すぐり」と書かれることもあります。学名は Ribes nigrum(リベス・ニグルム)で、落葉性の低木の枝に、房のかたちで実がつくのが特徴です。同じスグリの仲間には、赤い実の「アカスグリ(レッドカラント)」や、実が大きい「グーズベリー(セイヨウスグリ)」もあります。

見た目・味・産地の特徴

カシスは酸味が強く、生のまま食べるよりも、ジャムやリキュール、ジュースなどに加工されることが多い果実です。強い酸味と豊かな香りが、加工品にすると魅力として引き立ちます。

国内では青森県が生産量日本一として知られています。日本の食卓ではまだなじみが薄いものの、加工品を通じて少しずつ身近な存在になってきました。

口に入れると、まず鋭い酸味が来て、そのあとに濃厚な香りが広がります。皮ごと食べる果実なので、甘い果物のつもりで生のまま口にすると、すっぱさに驚くかもしれません。砂糖や乳製品と合わせると酸味の角が取れ、香りのよさのほうが前に出てきます。

ブルーベリーとの主な違い

カシスとブルーベリーは見た目こそ似ていますが、いくつかの点で異なります。ざっくりと整理すると次のとおりです。

項目カシスブルーベリー
酸味が強め甘みがある
主な食べ方ジャム・リキュール等の加工品生食もしやすい
濃い紫〜黒青紫
別名ブラックカラント

どちらも同じような色合いですが、カシスのほうが酸味が際立つため、そのまま食べるより加工して楽しむのが一般的です。

植物としての分類も別です。ブルーベリーはツツジ科スノキ属、カシスはスグリ科スグリ属で、実の見た目が似ていても近い仲間ではありません。売り場も分かれていて、ブルーベリーは生鮮の果物コーナー、カシスはジャムや酒類、冷凍食品のコーナーで見つかることが多くなります。

カシスの旬はいつ?収穫時期と国産カシスの産地

カシスの旬は、記念日である7月23日とちょうど重なります。ただし店頭で生の実を見かける機会はほとんどなく、旬を実感しにくい果物でもあります。加工品なら一年じゅう手に入るぶん、季節を意識する場面が少ないのです。収穫がいつ行われ、国内ではどこで作られているのかを知っておくと、7月23日という日付の意味がもう一段はっきりします。大暑の日付が1日動いても収穫の時期はそう変わらないため、7月23日は旬の目安としても使えます。

収穫の最盛期は7月中旬から8月上旬

国内最大の産地である青森市では、カシスの収穫はおおむね7月中旬から8月上旬にかけて行われます。カシスの日にあたる7月23日は、この収穫期のちょうど真ん中あたりです。記念日が真夏に置かれているのは、暦の都合だけでなく、産地の作業カレンダーとも合っているからだといえます。

産地の情報によると、完熟した実は一粒ずつ手作業で摘み取られます。慣れた生産者でも1キロ摘むのに1時間ほどかかるとされ、収穫量を急に増やしにくい果実です。摘み取った実は風味と香りを保つためにすぐ冷凍され、その状態で1年を通してジャムやジュース、菓子の原料に使われます。

生の果実がほとんど流通しないのは、収穫できる期間が短いことと、実がやわらかく日持ちしにくいことが理由です。「旬なのに売っていない」と感じるのは、産地の事情を考えれば自然なことだといえます。

国産カシスは青森市が中心|栽培が広がった経緯

青森市にカシスの苗木がヨーロッパから持ち込まれたのは1965年のことで、本格的な栽培が始まったのは1975年とされています。夏でも比較的涼しい気候がカシスの性質に合っていたことが、産地として定着した理由に挙げられます。

現在は青森県が国内生産の大部分を占めており、2017年時点では国産カシスの8割以上が青森県産と紹介されています。青森市では、導入されたときの系統を品種改良せずに守って栽培している点も特徴で、酸味の強い野性的な風味が受け継がれています。

産地では収穫直後に冷凍した果実が販売されています。生の風味に近いものを味わいたいときは、この冷凍果実が現実的な選択肢になります。

カシスに含まれる栄養と話題の成分

カシスは小さな果実ながら、さまざまな栄養成分を含むことで知られています。ここでは、どんな成分が含まれているのかを豆知識としてかんたんに紹介します。

前置きをひとつ。以下で触れるのは「含まれている成分」の話であって、特定の不調に効くという意味ではありません。成分の量は品種や産地、加工の方法によっても変わります。食品として無理なく楽しむ範囲の情報として読み進めてください。ちなみにカシスの強い酸味のもとになっているのは果実に含まれる有機酸で、甘みだけでは説明できない味の組み立ても、成分の話とつながっています。

ビタミンや鉄分などの栄養

カシスには、ビタミンCやビタミンE、マグネシウム、鉄分などが含まれているとされています。夏の暑い時期に旬を迎える果実という点も、記念日が真夏に置かれた理由のひとつと考えられます。

気に留めておきたいのは、果実そのものと加工品では中身が変わることです。ジャムやジュースは砂糖を加えて作られるものが多く、原材料表示を見ると果汁の割合もさまざまです。「カシス入り」とあっても果汁が数パーセントの商品もあるため、表示のいちばん上に何が書かれているかを見ておくと選びやすくなります。

アントシアニンという色素成分

カシスの鮮やかな紫色のもとになっているのが、アントシアニンという色素成分です。カシスには、ブルーベリーには含まれない独自のタイプのアントシアニンが含まれていると報告されています。

この成分に関する研究情報は日本カシス協会などが紹介していますが、本記事では効果効能には立ち入りません。食品として楽しむ範囲で取り入れるのが基本で、特定の症状への効果を期待して過剰に摂ることは避けましょう。

栄養は魅力のひとつですが、あくまで「おいしい果物」として楽しむのが一番ですね。

カシスの日の楽しみ方|家庭で味わうアイデア

カシスの日は、旬のカシスを使った食べ物や飲み物を楽しむのにぴったりの日です。生の果実が手に入りにくくても、加工品なら手軽に味わえます。難しく考えず、身近なアイテムから取り入れてみましょう。

準備に身構える必要はありません。当日に生の果実をそろえるのは難しいので、買い物のついでに手に取れるものから選べば十分です。大暑の期間は8月6日まで続くため、23日に間に合わなくても「暦の上ではまだ大暑」と考えて楽しめます。

ドリンクやスイーツで味わう

もっとも手軽なのは、市販のカシス製品を楽しむ方法です。次のようなアイテムがスーパーやお店で見つけやすいでしょう。

  • カシスオレンジなどのカクテル(カシスリキュールを使用)
  • カシスジャムをヨーグルトやパンに添える
  • カシス風味のゼリーやアイス、タルトなどのスイーツ
  • カシスジュースやカシスソーダ

お酒が飲めない方でも、ジュースやジャム、スイーツなら家族みんなで楽しめます。鮮やかな紫色は、テーブルを華やかに見せてくれます。

カクテルにする場合は、ラベルのアルコール度数を先に確認しておくと安心です。カシスリキュールは製品によって度数に幅があり、割る量が同じでも飲み口が変わります。妊娠中の方や運転する予定のある方がいる席では、ノンアルコールのジュースやソーダを用意しておくと、全員が同じ紫色を楽しめます。

旬の時期だからこそ味わいたい

7月下旬はカシスがちょうど旬を迎える季節です。産地では、この時期に生の果実やとれたてを使った商品が出回ることもあります。記念日をきっかけに、いつもとは少し違うフルーツを食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。

「夏の記念日」という視点でカシスの日を眺めると、暑い季節をちょっと楽しむヒントになります。

冷凍果実が手に入ったときは、凍ったままヨーグルトやアイスにのせるのがいちばん手軽です。鍋に入れて砂糖と一緒に煮詰めれば、少量でも自家製のソースやジャムになります。加熱すると酸味がやわらぐので、生のまま食べるより口に合うと感じる人も多いはずです。

カシスの日に関するよくある質問

カシスの日は誰が決めたのですか?

一般社団法人・日本カシス協会が2006年に制定しました。カシスの魅力や栄養価を広く知ってもらうことが目的です。

なぜ7月23日なのですか?

暦の上で暑さがもっとも厳しい「大暑」と、真夏に旬を迎えるカシスの収穫期を重ねたためです。覚え方としては「一年でいちばん暑い日=カシスの日」とセットで記憶しておくと、毎年7月下旬に思い出しやすくなります。

カシスとブルーベリーは同じものですか?

別の果物です。見た目は似ていますが、カシスは酸味が強く、ジャムやリキュールなどの加工品にされることが多い点が特徴です。

カシスはどこで買えますか?

加工品ならスーパーや酒販店で手に入り、ジャム売り場・飲料売り場・お酒の棚のいずれかに置かれています。果実そのものが欲しい場合は、産地の通販やふるさと納税で扱われる冷凍果実を探すのが近道です。生の実を店頭で買える機会はごく限られます。

カシスオレンジの「カシス」とは何のことですか?

カシスの実から作られるリキュール「クレーム・ド・カシス」のことです。19世紀のフランス・ブルゴーニュ地方で生まれたお酒で、これをオレンジジュースで割った飲み方がカシスオレンジと呼ばれています。果実の名前がそのままカクテル名になっているわけではありません。

まとめ|7月23日はカシスの日

カシスの日は毎年7月23日で、日本カシス協会が2006年に制定した記念日です。一年で最も暑い「大暑」のころに旬を迎えるカシスにちなんで、この日が選ばれました。

  • 日付は毎年7月23日で固定(2006年・日本カシス協会が制定)
  • 根拠は二十四節気の「大暑」。2026年は7月23日にあたり、期間は8月6日まで
  • 和名はクロスグリ。国内の主産地は青森市で、収穫の最盛期は7月中旬〜8月上旬
  • 生の実は出回りにくく、ジャム・リキュール・冷凍果実が身近な入り口になる

何から始めるか迷ったら、次の買い物でジャム売り場か飲料売り場をのぞき、「カシス」と書かれた商品をひとつ選んでみてください。ラベルの原材料を見れば、どのくらいカシスが使われているかも分かります。それだけで、7月23日がいつもの日と少し違う一日になります。

7月23日は「大暑」とカシスの旬が重なる日。ジャムやドリンク、スイーツなど、身近なカシス製品で夏の記念日を気軽に楽しんでみてください。

暑さの厳しい季節だからこそ、鮮やかな紫色のカシスで食卓に彩りをプラスしてみてはいかがでしょうか。カシスの日が、そのきっかけになれば幸いです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次