カレンダーに書かれた「立夏」の二文字を見て、今年はいつなのか、そもそもどう読むのか気になって手が止まった方も多いのではないでしょうか。日中はまだ過ごしやすい時期なのに「夏」と言われると、少し不思議な感じもします。
この記事では、2026年の立夏の日付と時刻、期間としての立夏がいつからいつまでか、日付が毎年変わる仕組み、読み方と意味、七十二候や旬の食べ物、手紙で使う「立夏の候」の使い方までをまとめて解説します。
先に結論をお伝えすると、2026年の立夏は5月5日(火・こどもの日)で、期間として使うときは5月5日から5月20日までを指します。読み方は「りっか」です。
立夏はいつ?2026年は5月5日(火・こどもの日)
結論からお伝えすると、2026年の立夏は5月5日(火曜日)です。ちょうど祝日の「こどもの日」と重なる一日になります。
立夏(りっか)は、暦の上で夏の始まりを告げる二十四節気のひとつです。「もう夏なの?」と感じるかもしれませんが、立夏は新緑がまぶしく、初夏の心地よい風が吹き始めるころを指しています。
2026年の立夏ポイント:日付は5月5日(火)。太陽がちょうどある位置に達する時刻は同日20時49分です(国立天文台の暦要項による)。
2026年の立夏の日付と時刻
立夏は、太陽が空のある決まった位置(太陽黄経45度)に達した瞬間を含む日と定められています。国立天文台が発表する2026年の暦では、その瞬間は5月5日の20時49分です。
そのため、暦の上では5月5日が「立夏」となります。多くのカレンダーや手帳にも、この日に「立夏」と記されています。
ここでいう20時49分は、太陽がその位置を通過する「瞬間」の時刻です。その瞬間を含む1日がまるごと立夏なので、時刻に合わせて何かをする必要はありません。
手帳や市販のカレンダーには日付だけが「立夏」と記され、時刻までは載らないのが一般的です。分単位まで知りたいときは、国立天文台が前年の2月に発表する「暦要項」で確認できます。
立夏は「1日」だけでなく「期間」も指す
立夏には2つの意味があります。ひとつは前述した「5月5日」という特定の一日です。もうひとつは、次の節気「小満(しょうまん)」が始まる前日までの約15日間の期間を指す使い方です。
2026年の場合、期間としての立夏は5月5日から5月20日までになります。「立夏のころ」という言い方をするときは、こちらの期間を指していることが多いです。
どちらの意味で使われているかは、文の形からも見分けられます。「5月5日は立夏です」なら一日を、「立夏のころ」「立夏の候」なら期間を指しています。
期間の終わりは、次の節気である小満が始まる前日です。2026年の小満は5月21日なので、立夏の期間は5月20日までとなります。翌2027年は立夏が5月6日、小満が5月21日なので、期間は5月6日から5月20日までです。

「立夏っていつからいつまで?」と聞かれたら、5月5日〜5月20日ごろと答えると分かりやすいですね。
過去・未来の立夏の日付一覧
立夏の日付は毎年わずかに前後します。近年の立夏の日付は次のとおりです。
| 年 | 立夏の日付 |
|---|---|
| 2024年 | 5月5日 |
| 2025年 | 5月5日 |
| 2026年 | 5月5日 |
| 2027年 | 5月6日 |
| 2028年 | 5月5日 |
| 2029年 | 5月5日 |
| 2030年 | 5月5日 |
このように、立夏はだいたい5月5日か5月6日になります。当面はほとんどの年が5月5日です。
2027年だけが5月6日になるのは、日付を決める瞬間が年々少しずつ後ろへずれていくためです。その仕組みは次の章でくわしく説明します。
表のとおり、当面は5月5日の年が大半です。こどもの日と重なる年が続くので、「立夏はゴールデンウィークの終わりごろ」と覚えておくと、毎年カレンダーを見なくてもおおよその見当がつきます。
立夏の読み方と意味
立夏の読み方は「りっか」です。文字どおり「夏が立つ(始まる)」ことを表しており、一年を24に分けた季節の節目「二十四節気」のひとつにあたります。
「立」には、その季節がここから立ち上がるという意味があります。暑さの盛りを指す言葉ではなく、夏の入り口に置かれた目印と考えると分かりやすいでしょう。
二十四節気はもともと古代中国で作られた区分で、日本の気候に当てはめると体感より1か月ほど早く感じられます。立夏に「まだ夏ではないのでは」と感じるのは、この時間差によるものです。
読み方は「りっか」
「立夏」と書いて「りっか」と読みます。「たつなつ」とは読みません。同じ「立」を使う仲間には、春の始まりの「立春(りっしゅん)」、秋の始まりの「立秋(りっしゅう)」、冬の始まりの「立冬(りっとう)」があります。
この4つをまとめて「四立(しりゅう)」と呼び、それぞれの季節のスタートを示す大切な節目とされています。
「りつか」と読まれることもありますが、「立(りつ)」と「夏(か)」がつながって促音の「りっか」になります。立冬(りっとう)と同じ形だと覚えておくと迷いません。
手紙の書き出しで使う「立夏の候」は「りっかのこう」と読みます。四立の読みをまとめると、りっしゅん・りっか・りっしゅう・りっとうの4つです。


「夏の始まり」を告げる二十四節気
二十四節気では、立夏が夏の最初の節気です。立夏のあとは、小満・芒種(ぼうしゅ)・夏至・小暑・大暑と続き、立秋の前日までが暦の上での「夏」になります。
実際の気候ではまだ春の延長のように感じる時期ですが、田植えが始まり、木々の緑が濃くなるなど、自然はしっかり夏へと動き始めています。
2026年でいえば、暦の上の夏は5月5日から8月6日までです。立秋が8月7日なので、その前日までが夏という区切りになります。
一方、天気予報などで使われる気象の季節区分では6月から8月が夏です。暦の夏とは1か月ほどずれているため、両方を知っておくと季節の言葉に迷いにくくなります。
豆知識:「夏も近づく八十八夜」で知られる八十八夜は、立春から数えて88日目のこと。例年5月2日ごろ(うるう年は5月1日)で、立夏のすぐ手前にあたります。八十八夜が過ぎると、暦はいよいよ夏に入っていきます。
なぜ立夏の日付は毎年変わるの?
立夏の日付がわずかにずれるのは、二十四節気が太陽の動きをもとに決められているからです。カレンダーの仕組みと太陽の一周にズレがあるため、毎年同じ日にはなりません。
日付が動くと聞くと落ち着かない感じがしますが、暦があいまいなわけではありません。むしろ太陽の位置という揺るがない基準に合わせているからこそ、カレンダー上の日付のほうが1日前後するのです。
ずれ幅は前後1日程度に収まります。仕組みが分かると、来年の立夏がいつになるかもだいたい見当がつくようになります。
太陽黄経45度で決まる仕組み
二十四節気は、空での太陽の通り道を360度の円とみなし、それを24等分して季節の区切りを決めています。春分を起点(0度)として、立夏は太陽黄経が45度に達する瞬間を含む日です。
地球が太陽のまわりを一周する時間は、ちょうど365日ではなく約365.24日です。この端数があるため、太陽が45度に達する瞬間は毎年少しずつずれていきます。うるう年で1日調整されることもあり、結果として立夏の日付も年によって前後するのです。
春分が0度、夏至が90度ですから、45度はそのちょうど中間にあたります。立夏は「春分と夏至の真ん中の日」と言い換えることもできます。


だいたい5月5日〜6日になる理由
とはいえ、ずれる幅はごくわずかです。そのため立夏は、ここ数十年ほぼ5月5日か5月6日のどちらかに収まっています。
「立夏は5月のはじめごろ」とざっくり覚えておけば、年が変わってもそれほど外れません。正確な日付を知りたい年は、カレンダーや国立天文台の暦で確認するのが確実です。
もう少しくわしく見ると、地球が太陽を一周する時間は365日ちょうどより約5時間49分長いため、太陽が45度に達する時刻は毎年その分だけ後ろへずれます。4年たつとおよそ1日分たまり、うるう年の2月29日でリセットされる、という繰り返しです。
2026年の立夏は5月5日の20時49分でした。翌2027年は約6時間ぶん遅くなって5月6日の未明にずれ込むため、日付が5月6日になります。そしてうるう年の2028年には1日戻り、ふたたび5月5日に落ち着きます。
立夏のころの自然・暮らしと旬の食べ物
立夏のころは、過ごしやすい陽気とともに自然が一気にいきいきとする季節です。昔の人は、この時期の自然の移ろいを「七十二候(しちじゅうにこう)」という細やかな暦で表していました。
気温そのものはまだ落ち着いていても、日ざしの強さや草木の勢いは確実に変わっていきます。衣替えや網戸の点検、扇風機の準備など、夏に向けた小さな支度を始めるのにちょうどよい時期です。朝晩はまだ冷えるので、羽織りものを1枚出しておくと安心です。
立夏の七十二候(蛙始鳴・蚯蚓出・竹笋生)
七十二候は、二十四節気をさらに3つずつに分けた暦です。立夏の期間は、次の3つの候で表されます。
- 蛙始鳴(かわずはじめてなく):田んぼでカエルが鳴き始めるころ
- 蚯蚓出(みみずいずる):ミミズが土の中から出てくるころ
- 竹笋生(たけのこしょうず):たけのこが顔を出すころ
どれも、生き物や植物が動き始める初夏らしい風景です。名前を知っておくと、いつもの季節の移ろいが少し違って見えてきます。
3つの候はそれぞれ5日前後で移り変わり、立夏の約15日間をさらに細かく描き分けています。カエルの声、雨上がりの土、地面から伸びるたけのこと、いずれも足元で起きる小さな変化ばかりです。
それぞれの候がいつからいつまでなのか、由来までくわしく知りたい方は、5月の七十二候をまとめた記事もあわせてご覧ください。


立夏に食べたい旬の食材
立夏のころには、初夏ならではの旬の食材が出そろいます。代表的なものを挙げてみましょう。
- たけのこ:春から初夏にかけてが旬。煮物やたけのこご飯に
- そら豆・グリンピース:さやから出したての豆は風味が格別
- 新茶:八十八夜のころに摘まれる一番茶
- 初がつお:「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」と詠まれた初夏の味覚
季節の食材を食卓に取り入れると、暦の上の夏をぐっと身近に感じられます。なお、こどもの日と重なる立夏には、ちまきや柏餅をいただく家庭も多いですね。
初がつおを詠んだ「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」は、江戸時代前期の俳人・山口素堂の句として知られています。青葉・ほととぎす・初がつおと、初夏の楽しみを目と耳と舌で並べた一句です。
こどもの日の和菓子は、東日本では柏餅、西日本ではちまきが好まれる傾向があります。両方を少しずつ用意して、形や包み方の違いを話題にするのも楽しい過ごし方です。



旬のものを一品足すだけで、いつもの食卓が季節らしくなりますよ。
立夏の時候の挨拶「立夏の候」はいつ使う?
手紙やメールの書き出しに使う「立夏の候(りっかのこう)」は、暦の上の立夏の期間に合わせて使うのが基本です。2026年なら5月5日から5月20日ごろまでが目安になります。
節気と結びついた漢語調の挨拶は、期間を過ぎると季節外れの印象になります。投函してから相手に届くまでの日数を考え、届く日が期間内に収まるかどうかで判断すると失敗しません。
「新緑の候」「薫風の候」との使い分け
5月の書き出しには、ほかにも「新緑の候」「薫風の候」といった言葉があります。どちらも5月に広く使える表現で、節気のように期間がきっちり決まっているわけではありません。
届く日が立夏の期間に収まるか自信がないときは、幅の広い「新緑の候」「薫風の候」を選ぶほうが無難です。逆に、暦を意識した挨拶にしたいときや、相手が季節の言葉に親しんでいる場合は「立夏の候」がぴったりです。
同じ時期に使われる季語を知っておくと、書き出しだけでなく本文の一文にも季節感を添えやすくなります。


立夏の挨拶文の例(書き出しと結び)
書き出しで季節に触れたら、結びも同じ季節感でそろえるとまとまりが良くなります。かしこまった相手には漢語調、親しい相手には口語で書くと自然です。
立夏の挨拶文の例
- 立夏の候、皆さまにはお健やかにお過ごしのことと存じます。(書き出し・改まった相手へ)
- 立夏を迎え、風がさわやかに感じられる季節となりました。(書き出し・親しい相手へ)
- 新緑の美しい季節です。どうぞご自愛のうえお過ごしください。(結び)
「立夏」という言葉になじみのない相手には、「暦の上では夏の始まりだそうです」と一言添えると堅苦しさが和らぎます。メールでも、この一文があるだけで文面の印象がやわらかくなります。
立夏についてよくある質問
- 2026年の立夏は何日ですか?
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2026年の立夏は5月5日(火曜日)です。祝日のこどもの日と同じ日になります。なお立夏そのものは暦の区切りであって祝日ではないため、こどもの日と重ならない年は平日になります。
- 立夏の読み方は?
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「りっか」と読みます。「夏が立つ(始まる)」という意味です。すぐあとに続く「小満」は「しょうまん」と読むので、2つ並べて覚えておくと5月のカレンダーの表記に迷いません。
- 立夏はいつからいつまでですか?
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期間として使う場合は、立夏の日から次の節気「小満」の前日までを指します。2026年は5月5日から5月20日ごろまでです。期間の途中でも呼び名は変わらないので、5月10日ごろに書く手紙でも「立夏の候」で問題ありません。
- 立夏と立春・立秋・立冬はどう違うの?
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いずれも各季節の始まりを示す節気です。立春は春、立夏は夏、立秋は秋、立冬は冬の始まりを表します。2026年でいえば立春が2月4日、立夏が5月5日、立秋が8月7日、立冬が11月7日で、およそ3か月ごとに巡ってきます。
- 立夏と八十八夜・端午の節句はどう違いますか?
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決め方がそれぞれ違います。立夏は太陽の位置で決まる二十四節気、八十八夜は立春から日数を数える雑節、端午の節句は5月5日と日付が固定された行事です。2026年はこの3つが数日のうちに並ぶため、暦の言葉が急に増えたように見えます。




まとめ|2026年の立夏は5月5日
この記事のまとめ:2026年の立夏は5月5日(火・こどもの日)。期間として使うときは5月5日〜5月20日ごろを指します。立夏は太陽黄経45度で決まるため、毎年5月5日か6日になります。新緑や旬の味覚を楽しみながら、暦の上の夏の始まりを感じてみてください。
あらためて、立夏まわりで押さえておきたい日付を並べておきます。
- 2026年の立夏:5月5日(火・こどもの日)/瞬間の時刻は20時49分
- 期間としての立夏:5月5日〜5月20日(小満の前日まで)
- 2027年の立夏:5月6日(木)/期間は5月6日〜5月20日
- 暦の上の夏:立夏から立秋の前日(2026年は8月6日)まで
立夏は、夏の入り口を知らせてくれる季節の節目です。日付を覚えておくと、毎年の暮らしに小さな季節感をプラスできます。同じ5月の節気「小満」や、夏のもうひとつの大きな節目「夏至」もあわせて知ると、初夏の移ろいがいっそう味わい深くなります。





















