8月2日は「パンツの日」です。カレンダーには載っていませんが、毎年この日になるとSNSで話題にのぼります。
語呂合わせなのは想像がつくものの、いつ誰が決めたのか、なぜ「贈る日」と言われるのかまでは意外と知られていません。
この記事では、まず日付と語呂合わせの仕組みを押さえます。そのうえで、1984年に奈良県のメーカーが制定した経緯、「大切な人に贈る日」として広まった背景、当日の過ごし方までを順にたどっていきます。
パンツの日は8月2日
パンツの日は8月2日です。「パン(8)ツ(2)」と読む語呂合わせから決まりました。
制定したのは下着メーカーで、由来のある正式な記念日にあたります。ネット上の呼びかけから自然に広まったタイプの記念日とは、成り立ちが異なります。
由来は「パン(8)ツ(2)」の語呂合わせ
8を「パン」、2を「ツ」と読ませて「パンツ」。数字2つで言葉が完成する、たいへん素直な当て方です。
8月2日は、8を「ハ」「バ」「パ」と読み替えた記念日が集まる日でもあります。同じ数字でも清音・濁音・半濁音の三通りに読めるため、作れる言葉の幅が広いのです。
制定したのは奈良県の下着メーカー
パンツの日を制定したのは、奈良県の下着メーカー磯貝布帛工業(後にイソカイへ社名変更。同社は2013年に破産)です。1984年(昭和59年)のことでした。
その後、大阪府のトランクスメーカーであるオグランも同じ8月2日を記念日としています。ひとつの日付を複数のメーカーが掲げているかたちです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日付 | 8月2日 |
| 語呂合わせ | パン(8)ツ(2) |
| 制定年 | 1984年(昭和59年) |
| 制定者 | 磯貝布帛工業(後のイソカイ/奈良県) |
| 2026年の曜日 | 日曜日 |
パンツの日は8月2日。「パン(8)ツ(2)」の語呂合わせで、1984年に奈良県の下着メーカーが制定しました。
パンツの日の由来|ブランド名「シルビー802」から
日付が8月2日に決まった背景には、語呂合わせのほかにもうひとつ理由があります。自社ブランドの商品名「シルビー802」にちなんでいるという点です。
ブランド名に入っていた「802」の数字を、そのまま8月2日という日付に重ねたわけです。語呂合わせと商品名、二重の意味が込められています。
1984年に磯貝布帛工業(後のイソカイ)が制定
制定は1984年。40年以上前から続いている記念日ということになります。
企業が自社商品にちなんで記念日を作る例は珍しくありませんが、この日は名前の覚えやすさが群を抜いていました。「パンツの日」という五文字の響きが、そのまま定着の決め手になったといえます。
大阪のトランクスメーカー・オグランも同じ日を制定
のちに、大阪府のトランクスメーカーであるオグラン(オグランジャパン)も8月2日を記念日として掲げるようになりました。
紳士用のトランクスを手がける会社が加わったことで、記念日の対象が男性用の下着にも広がります。「贈る日」というイメージが強まったのは、このあたりからだと言われています。
- 磯貝布帛工業(奈良県)…1984年制定。ブランド「シルビー802」にちなむ
- オグラン(大阪府)…トランクスメーカー。同じ8月2日を記念日とする
- どちらも「パン(8)ツ(2)」の語呂合わせという点は共通している

「大切な人に贈る日」と言われるようになった理由
パンツの日を紹介する記事では、「大切な人に下着を贈る日」という説明をよく見かけます。制定した企業が掲げてきたコンセプトです。
贈り物にちなむ記念日は数あるものの、下着を対象にしたものはほかにあまりありません。その珍しさが、この日の知名度を押し上げてきました。
バレンタインデーに近い位置づけとして広まった
贈り物を通して気持ちを伝える日、という意味で、しばしばバレンタインデーになぞらえて語られます。2月14日のチョコレートにあたるものが、8月2日では下着というわけです。
とはいえ、バレンタインデーほど習慣として根づいているわけではありません。実際には贈り物より、自分の下着を見直すきっかけとして受け止めている人のほうが多いようです。
SNSで話題になり知名度が一気に上がった
この記念日が広く知られるようになったのは、インターネットの普及後です。オグランジャパンをはじめとするメーカーの発信が後押しとなり、「#Twitterトレンド大賞2018」の「最も話題になった記念日部門」で年間1位に選ばれました。
数ある記念日のなかから1位に選ばれた事実は、この日の浸透ぶりを物語っています。名前のわかりやすさと語呂合わせの明快さが、そのまま拡散のしやすさにつながった例といえるでしょう。

パンツの日の過ごし方
特別な行事があるわけではありません。身につけるものに少しだけ目を向ける日と考えると、気負わずに過ごせます。
手持ちの下着を見直す日にする
もっとも実用的なのが、引き出しの中を点検する使い方です。下着は毎日使うものだけに、傷んでいても気づかないまま使い続けてしまいがちです。
- ゴムが伸びているもの、生地が薄くなっているものを取り分ける
- 枚数を数えて、洗い替えが足りているか確かめる
- 季節に合わない素材のものを入れ替える
- 引き出しのたたみ方・並べ方を整える
年に一度と決めておけば、見直しのタイミングに迷いません。8月上旬は夏物と秋物が入れ替わる少し前にあたるため、季節の面でも区切りをつけやすい時期です。
贈り物にするときに気をつけたいこと
「贈る日」として紹介されることの多い記念日ですが、下着は好みとサイズが分かれる品です。贈るのであれば、次の点を押さえておきたいところです。
- 相手との関係性を考える…家族やパートナーなど、贈って自然な間柄かどうか
- サイズを確かめる…わからないまま選ぶと使ってもらえないことが多い
- 好みの素材や形を優先する…見た目の華やかさより着け心地
- 職場や目上の相手には選ばない…贈り物として適さない場面がある
迷うようであれば、靴下やハンカチなど身につける小物に置き換えても、この日の趣旨からは外れません。気持ちを伝える手段は下着に限らないからです。

縁起かつぎとして新しいものをおろす
新しい下着を身につける日にあてる、という過ごし方もあります。勝負どころの前に新品をおろすという言い伝えは、各地に古くからあるものです。
科学的な根拠があるわけではありませんが、気持ちを切り替える手立てとしては悪くありません。8月2日を「おろす日」と決めておけば、しまい込んだままの新品を使い始めるきっかけにもなります。
「パンツ」は下着?ズボン?呼び方が分かれる理由
「パンツ」という言葉には、下着とズボンの二つの意味があります。記念日の名前を聞いてどちらを思い浮かべるかは、人によって分かれるところです。
もともとの英語 pants にも、地域によって意味の違いがあります。アメリカ英語では脚を通す衣服、つまりズボンを指すのが一般的です。一方のイギリス英語では下着を指し、ズボンには trousers を使います。
日本語では長く下着の意味で使われてきましたが、ファッションの分野で「ワイドパンツ」「テーパードパンツ」といった呼び名が広まり、ズボンの意味でも定着しました。会話ではアクセントで区別されることもあります。
8月2日のパンツの日が指しているのは、制定者が下着メーカーであることからもわかるとおり下着のほうです。
8月2日はほかにもある記念日
8月2日は、語呂合わせから生まれた記念日が集まる日です。8の読み方が三通りあるぶん、言葉のバリエーションが豊富になります。
- ハーブの日…「ハー(8)ブ(2)」の語呂合わせ
- ビーズの日…「ビー(8)ズ(2)」の語呂合わせ
- バニーの日…「バ(8)ニー(2)」の語呂合わせ
- 博多人形の日…「は(8)かた・に(2)んぎょう」の語呂合わせ
- カレーうどんの日…6月2日・7月2日という先行する記念日を受けた日
同じ日付でも成り立ちはさまざまです。語呂合わせ以外の理由で決まった日と並べてみると、記念日の作られ方の幅が見えてきます。



よくある質問
- パンツの日はいつですか?
-
8月2日です。「パン(8)ツ(2)」と読む語呂合わせから決まりました。2026年の8月2日は日曜日にあたります。
- パンツの日は誰が制定したのですか?
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奈良県の下着メーカー、磯貝布帛工業(後にイソカイへ社名変更)が1984年に制定しました。自社ブランドの商品名「シルビー802」にちなんだ日付です。のちに大阪府のトランクスメーカーであるオグランも同じ8月2日を記念日としています。
- なぜ「大切な人に贈る日」と言われるのですか?
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制定した企業が、贈り物を通して気持ちを伝える日というコンセプトを掲げてきたためです。バレンタインデーになぞらえて紹介されることもありますが、習慣として定着しているわけではなく、自分の下着を見直す日として過ごす人も多くいます。
- パンツの日の「パンツ」は下着とズボンのどちらですか?
-
下着のほうです。制定したのが下着メーカーであることからも、指しているものがはっきりします。なお英語の pants は、アメリカ英語ではズボン、イギリス英語では下着を指すという違いがあります。
- 8月2日にはほかにどんな記念日がありますか?
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ハーブの日、ビーズの日、バニーの日、博多人形の日、カレーうどんの日などがあります。8を「ハ」「バ」「パ」の三通りに読み替えられるため、語呂合わせから生まれた記念日が集まりやすい日付です。
まとめ|パンツの日は8月2日
パンツの日は8月2日。「パン(8)ツ(2)」の語呂合わせから生まれた記念日です。
制定したのは奈良県の下着メーカー・磯貝布帛工業(後にイソカイへ社名変更)で、1984年のことでした。自社ブランド「シルビー802」の数字を日付に重ねた、語呂合わせと商品名の二重構造になっています。のちに大阪府のオグランも同じ日を掲げ、「大切な人に贈る日」というイメージが広がりました。
贈り物にこだわらず、引き出しの下着を点検する日にあててもかまいません。毎日使うものだけに、年に一度の見直しは案外役に立ちます。
語呂合わせひとつで、8月のなんでもない一日が身のまわりを整えるきっかけになる。記念日の使い方は、受け取る側が自由に決めてよいものです。
