朝食の皿にひとつ、鞄のなかにひとつ。バナナは、買い物かごに入っていることを意識すらしないくらい、日本の食卓になじんだ果物です。
そのバナナにも、専用の記念日があります。8月7日の「バナナの日」です。日付は数字の読み方から決まっていて、一度知ると忘れにくい覚え方になっています。
この記事では、バナナの日がいつ・誰によって定められたのかをまず整理します。そのうえで、なぜ真夏の8月に置かれたのか、輸入量や「よく食べる果物」の順位といった数字から見えるバナナの立ち位置、そして今日から使える保存と追熟のコツまでを順にまとめました。記念日を知って終わりではなく、次にバナナを買うときに役立つところまで持ち帰ってもらえたらと思います。
バナナの日は8月7日|由来は「バ(8)ナナ(7)」の語呂合わせ
バナナの日は、毎年8月7日です。「バ(8)ナナ(7)」と数字を読む語呂合わせにちなんで定められました。日付が固定されているので、曜日にかかわらず毎年8月7日にやってきます。
まずは全体像を表で押さえておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 記念日名 | バナナの日 |
| 日付 | 8月7日(毎年) |
| 制定 | 日本バナナ輸入組合 |
| 制定年 | 2001年 |
| 日付の由来 | 「バ(8)ナナ(7)」の語呂合わせ |
| 目的 | バナナを食べて暑い夏を元気に過ごしてもらうこと |
制定したのは日本バナナ輸入組合
バナナの日を定めたのは、日本バナナ輸入組合です。バナナを輸入する事業者が集まった団体で、統計の公表や消費動向の調査、バナナに関する情報発信などを担っています。制定は2001年のことでした。
特定のメーカーではなく業界全体の団体が定めているため、バナナの日は「どこかの商品を売り込む日」ではありません。バナナという果物そのものに目を向ける日、と考えるとしっくりきます。
語呂合わせの記念日は日付が頭に残る
記念日の由来は、大きく二つの型に分かれます。実際に起きた出来事の日付をとるものと、数字の語呂合わせでつくるものです。バナナの日は後者にあたります。
出来事に由来する記念日は意味が深い一方で、日付そのものは思い出しにくいことがあります。語呂合わせの記念日はその逆です。由来を一度聞けば、日付が読み方ごと頭に残ります。「バナナは8と7」と読めてしまうので、来年また迷うことがありません。
8月上旬は、こうした語呂合わせの記念日が続く時期でもあります。
- 8月3日…はちみつの日(「は(8)ちみ(3)つ」)
- 8月6日…ハムの日(「ハ(8)ム(6)」)
- 8月6日…バルーンの日(「バ(8)ルー(6)ン」)
- 8月7日…バナナの日(「バ(8)ナナ(7)」)
数字の読みから生まれた記念日が数日おきに並ぶなかに、バナナの日も収まっているわけです。


バナナの日は8月7日。「バ(8)ナナ(7)」の語呂合わせから、日本バナナ輸入組合が2001年に定めた記念日です。

なぜ真夏の8月なのか|暑い盛りに置かれた理由
語呂合わせだけなら、8月7日という日付は「バナナ」以外にも当てはめられます。それでもこの日が選ばれた背景には、暑い時期にバナナを食べてもらいたい、という制定側の意図がありました。
日本バナナ輸入組合は、果物のなかで輸入量が最も多く、手軽に食べられるバナナで暑い夏を元気に乗り切ってほしい、という趣旨で記念日を設けています。8月上旬は一年で最も暑さが厳しくなる時期のひとつです。食欲が落ち、朝食を抜いてしまう人も増えます。
「皮をむくだけ」という手軽さ
バナナが夏に選ばれやすい理由のひとつが、手間のかからなさです。包丁もまな板も皿もいりません。皮をむけばそのまま食べられて、洗い物も出ません。
日本バナナ輸入組合の消費動向調査でも、バナナを食べるタイミングは「朝食」が最も多く、6割ほどを占めています。次いで多いのが間食です。しっかり食事の支度をしなくても口にできることが、朝と夏という条件に合っているのでしょう。
栄養面では、エネルギー源になる糖質のほか、カリウムや食物繊維、ビタミンB6などを含む果物として知られています。ただし、特定の不調に効くといった働きを期待するものではありません。あくまで日々の食事を組み立てる材料のひとつ、という位置づけで考えるのが自然です。
2026年は「立秋」とも重なる日
もうひとつ、暦の側から見ておきたいことがあります。2026年の立秋は8月7日です。バナナの日と同じ日にあたります。
立秋は二十四節気のひとつで、暦のうえで秋が始まる日とされています。とはいえ実際の気温はまだ真夏そのもので、一年で最も暑さを感じやすい時期です。暦は秋、体感は夏。そのずれが最も大きくなる日に、夏を乗り切るための記念日が重なっているのは、偶然ながら収まりのよい並びです。
なお立秋の日付は年によって前後します。8月7日になる年が多いものの、8日になる年もあるため、その年の暦を確認してください。

数字で見るバナナ|輸入量と「よく食べる果物」の順位
バナナの日を制定したのが「輸入組合」であることからもわかるとおり、日本で食べられているバナナのほとんどは輸入品です。そして輸入量は、果物のなかで群を抜いています。
輸入の7割超はフィリピン産
日本が一年間に輸入するバナナは、およそ100万トン前後で推移しています。日本の人口で単純に割ると、ひとりあたり年間8kg前後という計算です。中くらいのバナナを1本120gとすれば、月に5〜6本という感覚になります。
輸入先はフィリピンが圧倒的で、全体の7割を超える年が続いています。次いでエクアドル、メキシコ、グアテマラ、ペルーなど中南米の国々が並びます。近年は台風や病害のリスクに備えて調達先を分散する動きもあり、フィリピン以外の産地を店頭で見かける機会も増えました。
| 産地 | 特徴 |
|---|---|
| フィリピン | 日本の輸入の7割超を占める最大の産地。高地栽培の銘柄も多い |
| エクアドル | 世界最大級のバナナ輸出国。日本向けは2番手の位置 |
| メキシコ・グアテマラ・ペルー | 調達先の分散にともない存在感が増している中南米の産地 |
| 日本国内 | 沖縄・鹿児島・宮崎などで生産。流通量はごくわずか |
国産バナナも存在しますが、量としては輸入品と比べものになりません。店頭で見かけたら、まず輸入品と考えてよい状況です。
20年連続で「よく食べる果物」の1位
日本バナナ輸入組合は毎年、バナナの日に合わせて「バナナ・果物消費動向調査」を発表しています。2024年7月に公表された第20回の調査では、バナナが20年連続で「よく食べる果物」の1位に選ばれました。回答者の6割半以上がバナナを挙げています。
20年という長さは、流行り廃りの話ではないことを示しています。値段が大きく動きにくく、季節を問わず手に入り、下ごしらえもいらない。この三つがそろう果物は、それほど多くありません。

バナナの日に覚えたい保存と追熟のコツ
記念日をきっかけに覚えておくと役に立つのが、バナナの置き方です。バナナは収穫後も熟成が進む果物で、置き場所ひとつで食べごろの長さが変わります。基本は風通しのよい常温、そして低温に当てすぎないことの二点です。
常温で吊るす、または山側を上にして置く
買ってきたバナナは、まず常温の風通しのよい場所に置きます。15〜20℃くらいが扱いやすい温度帯です。房のまま平らな場所に置くと、下になった面が自分の重みで傷みやすくなります。
これを避ける方法が二つあります。ひとつはバナナスタンドなどに吊るすこと。もうひとつは、房の曲がりを山なりにして、カーブの頂点を上に向けて置くことです。どちらも接地面を減らすのが狙いです。
皮に茶色い斑点が出てきたら、それは傷みではなく熟した合図です。この斑点は「シュガースポット」と呼ばれ、甘みが増した状態の目印として知られています。
冷蔵と冷凍の使い分け
気をつけたいのが冷やしすぎです。バナナは熱帯生まれの果物で、13.5℃を下回るあたりから低温障害を起こします。皮が黒ずみ、追熟も止まってしまいます。青いうちに冷蔵庫へ入れると、甘くならないまま皮だけ黒くなる、ということが起こります。
とはいえ、食べごろまで熟したあとであれば話は別です。これ以上進ませたくないときに短期間だけ冷蔵する、という使い方はできます。皮の色は落ちますが、中身は食べられる状態を保ちやすくなります。
食べきれないときは冷凍が扱いやすい選択です。皮をむいて食べやすい大きさに切り、保存袋に入れて冷凍します。そのままシャーベットのように食べても、凍ったまま牛乳や豆乳と合わせてもよいでしょう。
- 基本は常温(15〜20℃目安)・風通しのよい場所
- 吊るすか、カーブの頂点を上にして接地面を減らす
- 13.5℃を下回ると低温障害。青いうちの冷蔵は避ける
- 熟したあとの短期冷蔵はあり。食べきれないなら皮をむいて冷凍
- 茶色い斑点(シュガースポット)は熟した合図
「冷蔵庫に入れれば長持ちする」は、バナナにはあてはまりません。青いバナナほど常温、というのが覚えておきたい一点です。
8月7日はほかにもこんな記念日
8月7日は「は(8)な(7)」とも読めるため、バナナの日以外にも記念日が集まっています。読み方ひとつで意味の違う言葉になる、日本語らしい重なり方です。
| 記念日 | 由来 |
|---|---|
| バナナの日 | 「バ(8)ナナ(7)」の語呂合わせ |
| 鼻の日 | 「は(8)な(7)」の語呂合わせ |
| 花やしきの日 | 「は(8)な(7)やしき」の語呂合わせ。1853年開園とされる遊園地にちなむ |
| はなまるうどんの日 | 「は(8)な(7)まるうどん」の語呂合わせ |
| オクラの日 | 切り口が星形であることから、月遅れの七夕にあたる日に |
| 花火人の日 | 花火文化の振興を目的に制定 |
「はな」と読む記念日が並ぶなかで、バナナの日だけが「バ・ナナ」という別の読みを当てているのが面白いところです。同じ数字の並びでも、区切り方を変えれば違う言葉になります。
オクラの日は、七夕を月遅れで数えた8月7日に置かれています。星形の切り口と七夕の星を重ねた発想で、語呂合わせとはまた違う型の由来です。
8月全体の行事や記念日を見渡したいときは、こちらもあわせてどうぞ。


バナナの日についてよくある質問
- バナナの日は毎年8月7日で変わりませんか?
-
変わりません。「バ(8)ナナ(7)」という数字の語呂合わせに由来する日付固定の記念日なので、曜日にかかわらず毎年8月7日です。
- バナナの日を決めたのはどこですか?
-
日本バナナ輸入組合です。バナナを輸入する事業者が集まった業界団体で、2001年に制定しました。特定のメーカーが自社商品のために定めた記念日ではありません。
- 8月7日は「鼻の日」でもあると聞きました。同じ日なのですか?
-
同じ日です。8月7日は「は(8)な(7)」とも読めるため、鼻の日や花やしきの日など「はな」にちなんだ記念日も同じ日に置かれています。数字の区切り方を変えると別の言葉になる、というだけで、どちらかが正しいというものではありません。
- バナナは冷蔵庫に入れてもよいですか?
-
青いうちは避けたほうが無難です。バナナは13.5℃を下回ると低温障害を起こし、皮が黒ずんで追熟も止まります。食べごろまで熟したあと、それ以上進ませたくないときに短期間だけ冷蔵する、という使い方であれば問題ありません。
- 皮に出る茶色い斑点は傷んでいるのですか?
-
傷みではありません。シュガースポットと呼ばれる、熟して甘みが増したことを示す目印です。ただし全体が黒く柔らかくなり、においが変わっている場合は別なので、その場合は状態を確かめてください。
- バナナの日に何かイベントはありますか?
-
全国一斉の決まった行事はありません。日本バナナ輸入組合がこの時期に消費動向調査を発表するほか、年によっては輸入会社や小売店が独自の企画を行うことがあります。気になる場合はその年の告知を確認してみてください。
まとめ|8月7日は一本のバナナを見直す日
バナナの日は8月7日。「バ(8)ナナ(7)」の語呂合わせから、日本バナナ輸入組合が2001年に定めた記念日です。暑さの盛りに手軽に食べられるものを、という趣旨がその背景にあります。
日本が輸入するバナナは年におよそ100万トン前後。その7割超がフィリピン産で、消費動向調査では20年連続で「よく食べる果物」の1位に選ばれてきました。あまりに身近すぎて意識しませんが、その位置は数字の裏づけがあるものです。
置き方も、覚えてしまえば簡単です。風通しのよい常温に、接地面を減らして置く。青いうちは冷蔵庫に入れない。茶色い斑点が出たら食べごろのサイン。この三つだけで、一房を最後までおいしく使い切れます。
当たり前に置いてあるものほど、来歴を知る機会がありません。8月7日は、キッチンのバナナを一本手に取って、それがどこから来たのかを思い浮かべてみる日にしてみてください。
