8月の風物詩まとめ|お盆・花火・夏の味覚を由来とともに紹介

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夜空を彩る花火、軒先に揺れる風鈴、迎え火に照らされたお盆の夕暮れ。8月は、夏のクライマックスと静かな終わりが同居する、情緒ゆたかな月です。にぎやかな夏祭りの一方で、ご先祖を思う行事もあり、暮らしのあちこちに季節の彩りが宿ります。

この記事では、8月の風物詩を「行事」「花・自然」「味覚」の3つの切り口で、由来とともにご紹介します。背景を知ると、見慣れた晩夏の景色がいっそう味わい深く感じられますよ。

目次

8月の風物詩とは|晩夏を彩る行事・花・味覚

8月の風物詩とは、夏の盛りから秋の気配へと移り変わるこの時期ならではの行事や自然、食べ物を指します。連日の暑さが続く一方で、暦の上では秋が始まるのも8月の特徴です。

風物詩の多くは、暑さを乗り越える昔の人の工夫や、季節の節目を大切にする心から生まれました。お盆はご先祖を迎える祈りから、花火は供養や災いをはらう願いから、それぞれ受け継がれてきたものです。

8月は二十四節気では「立秋(りっしゅう)」と「処暑(しょしょ)」にあたります。立秋を過ぎると、暑さの中にもどこか秋の気配が混じり始める頃合いです。

夏の夜空に上がる花火や、お盆の提灯など、8月の風物詩を象徴する落ち着いたイメージ写真

8月の風物詩【行事編】

8月の行事は、ご先祖を迎えるお盆、夜空を焦がす花火大会、地域でにぎわう夏祭りなど、にぎやかさと厳かさが入り混じります。それぞれの由来をたどりながら見ていきましょう。

お盆(8月13〜16日)|先祖を迎える夏の習わし

お盆は、亡くなったご先祖の霊を家に迎え、ともに過ごして送り出す夏の行事です。多くの地域では8月13日から16日にかけて行われ、迎え火や送り火、お墓参りなどの習わしがあります。

もとは仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」に、日本古来の祖先を敬う信仰が結びついて広まったと伝えられています。きゅうりやなすで作る「精霊馬(しょうりょううま)」も、ご先祖の乗り物に見立てた風物詩のひとつです。

お盆の時期は地域によって違い、7月に行うところもあるんですよ。

お盆の正確な期間や、迎え火・送り火の意味については、こちらの記事でくわしく紹介しています。

花火大会|夜空を彩る夏の風物詩

花火大会は、8月の夜を代表する風物詩です。全国各地で大規模な大会が開かれ、夏の夜空を鮮やかに染め上げます。

日本の花火には、慰霊や鎮魂の意味が込められたものが少なくありません。江戸時代、隅田川の花火が、飢饉や疫病で亡くなった人々の供養と災厄ばらいを願って打ち上げられたのが起源のひとつと伝えられています。涼を求めて夜空を見上げる時間は、夏ならではのひとときです。

豆知識

花火を見て上がる「たまや〜」「かぎや〜」というかけ声は、江戸時代に花火を手がけた二大花火師、玉屋(たまや)と鍵屋(かぎや)の屋号に由来すると伝えられています。

夏祭り・盆踊り|地域でにぎわう晩夏

8月は全国で夏祭りや盆踊りが盛んに行われる月です。やぐらを囲んで踊る盆踊りは、もともとお盆に帰ってきたご先祖を慰め、送り出すための踊りだったと伝えられています。

東北では青森のねぶた祭や秋田の竿燈(かんとう)まつりなど、勇壮な祭りが夏の風物詩として親しまれています。屋台の灯りや太鼓の音は、晩夏の夜を彩る情景の定番です。

山の日(8月11日)|山に親しむ国民の祝日

山の日は、8月11日に定められた国民の祝日です。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨として、2016年から施行されました。

夏山シーズンの真っただ中にあり、登山やハイキングを楽しむ人も多い時期です。お盆休みと連なって大型連休になる年もあり、夏のレジャーを後押しする祝日として定着しつつあります。

8月の風物詩【花・自然編】

8月は、強い日差しの中で力強く咲く花と、夕立や蝉時雨といった夏らしい自然の景色が魅力です。視覚や音で季節を感じさせてくれる風物詩を見ていきましょう。

ひまわり・百日紅・朝顔|夏を彩る花

夏の盛りに咲く花といえば、ひまわり・百日紅(さるすべり)・朝顔が代表格です。それぞれに8月らしい個性があり、暮らしに季節感を運んでくれます。

  • ひまわり:太陽に向かって咲く夏の象徴。背の高い花畑は8月の風景の定番です
  • 百日紅(さるすべり):夏のあいだ長く咲き続ける紅色の花。名前は「約100日咲く」ことに由来します
  • 朝顔:早朝に花を開く涼やかな花。夏休みの観察日記でもおなじみです

夏に咲く花をもっと知りたい方は、こちらの一覧記事もあわせてどうぞ。

入道雲・夕立・蝉時雨|晩夏の空と音

8月の空には、夏ならではの景色が広がります。もくもくとそびえる入道雲、午後の夕立、そして降るように響く蝉の声は、いずれも晩夏の情景を彩る風物詩です。

多くの蝉が一斉に鳴く様子を「蝉時雨(せみしぐれ)」と呼びます。お盆の頃に鳴くツクツクボウシの声は、夏の終わりが近いことを知らせる音ともいわれ、季節の移ろいを感じさせてくれます。

夕方に吹く涼しい風や、ひぐらしの声に気づいたら、それは秋が少しずつ近づいているサインかもしれません。立秋を過ぎた8月は、夏と秋が静かに入れ替わる季節です。

入道雲が広がる夏空や、ひまわり畑など、晩夏の自然を写した上品な写真

8月の風物詩【味覚編】

8月の食卓には、夏の暑さを乗り切る工夫と、旬を味わう楽しみが詰まっています。みずみずしいスイカから、つるりとした冷たい麺まで、季節ならではの味覚を紹介します。

スイカ・かき氷・トウモロコシ|夏の定番

暑い8月には、見た目にも涼やかな食べ物が食卓に並びます。スイカ・かき氷・トウモロコシは、いずれも夏ならではの定番の味覚です。

水分たっぷりのスイカは、海辺のスイカ割りでもおなじみの夏の果物です。削った氷にシロップをかけたかき氷は、縁日や夏祭りの定番。甘みの増したトウモロコシは、焼きトウモロコシの香ばしい香りが夏祭りの情緒を引き立てます。

スイカに塩をかけると、甘みがより引き立って感じられるんですよ。

そうめん・冷やし中華|涼を味わう

食欲が落ちがちな8月には、つるりとのどを通る冷たい麺が活躍します。そうめんと冷やし中華は、夏の食卓を涼やかに彩る定番の味覚です。

細く白いそうめんは、暑い日でもさっぱりといただける一品。彩り豊かな具材をのせた冷やし中華は、見た目にも涼を感じさせてくれます。薬味や旬の夏野菜を添えれば、夏らしさがいっそう引き立ちます。

お盆の行事食

お盆の期間には、肉や魚を使わない精進料理をお供えする家庭もあります。ご先祖への感謝を込めた、季節の野菜中心のやさしい食事です。地域や家庭によって習わしはさまざまです。

8月の風物詩を楽しむ工夫

8月の風物詩は、ちょっとした心がけで日常の中に取り入れられます。特別な準備がなくても、季節の彩りを暮らしに添えることができますよ。

  • 玄関先に風鈴を吊るして、涼やかな音色で夏を感じてみる
  • お盆には精霊馬を飾ったり、お墓参りでご先祖に手を合わせたりする
  • 夕方の散歩で入道雲や夕立、蝉の声に季節の移ろいを感じる
  • 旬のスイカやトウモロコシを食卓に取り入れて夏の味覚を楽しむ

8月の風物詩は、夏のクライマックスと静かな終わりが同居する、味わい深い季節の彩りです。由来を知ると、見慣れた晩夏の景色がいっそう豊かに感じられます。

8月の行事の日程や意味をくわしく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

8月の風物詩に関するよくある質問

8月の風物詩を代表するものは何ですか?

お盆(8月13〜16日)、花火大会、夏祭り・盆踊りなどが代表的です。花ではひまわりや百日紅、自然では入道雲や蝉時雨、味覚ではスイカやかき氷も8月ならではの風物詩です。

お盆はなぜ8月に行うのですか?

明治時代の暦の切り替えの際、旧暦の時期に近い8月に行う地域が多くなったためと伝えられています。一方で、東京などでは7月にお盆を行う地域もあります。

立秋を過ぎたら暑中見舞いは出せませんか?

立秋(8月7日頃)を過ぎると、暑中見舞いではなく「残暑見舞い」として出すのが一般的です。暦の上では立秋から秋に入るためです。

8月の二十四節気は何ですか?

8月には「立秋(りっしゅう)」と「処暑(しょしょ)」があります。立秋は秋の始まり、処暑は暑さが和らぎ始める頃を表します。

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