はちみつの日は8月3日|由来と3月8日「みつばちの日」との違い

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朝のトーストにとろりとかけるひとさじ。はちみつは、暮らしのなかにさりげなく居座っている甘みです。

そのはちみつをたたえる日が、8月3日にあります。名前を聞けば「なるほど」と思える、素直な語呂合わせの記念日です。

この記事では、はちみつの日がいつ・誰によって作られたのかを最初にお伝えします。そのうえで、よく混同される3月8日「みつばちの日」との違い、当日に話したくなる豆知識、楽しみ方、扱ううえで知っておきたいことまでを順にまとめました。

目次

はちみつの日は8月3日|まずは結論から

はちみつの日は、毎年8月3日です。1985年(昭和60年)に、全日本はちみつ協同組合と日本養蜂はちみつ協会(現・日本養蜂協会)が制定しました。

曜日に左右されない日付固定の記念日なので、毎年かならず8月3日にやってきます。40年ちかく続いてきた、記念日としてはベテランの部類です。

項目内容
記念日名はちみつの日
日付8月3日(毎年)
制定年1985年(昭和60年)
制定者全日本はちみつ協同組合/日本養蜂はちみつ協会(現・日本養蜂協会)
日付の由来「八(はち)・三(みつ)」の語呂合わせ

由来は「八(はち)・三(みつ)」の語呂合わせ

8月3日が選ばれた理由は、数字をそのまま読んだ「八(はち)・三(みつ)」という語呂合わせです。8と3を並べると「はちみつ」になる。ただそれだけの、気持ちのよい単純さがあります。

語呂合わせの記念日はたくさんありますが、たいていは少し無理をしています。「ハー(8)ブ(2)」のように、読み方を寄せてようやく成立するものが多いのです。

その点、はちみつの日は数字の読みをいじる必要がありません。八も三も、日本語としてごく自然な読み方をしているだけ。覚えやすさでいえば上位に入る記念日でしょう。

制定したのは養蜂とはちみつの業界団体

制定したのは、はちみつを扱う事業者が集まる全日本はちみつ協同組合と、養蜂業を支える日本養蜂はちみつ協会の2団体です。後者は現在、日本養蜂協会という名称になっています。

資料によって「日本養蜂はちみつ協会」と書かれていたり「日本養蜂協会」と書かれていたりするのは、この改称のためです。どちらも同じ団体を指しています。

記念日の制定者名に表記のゆれがある場合、団体名が途中で変わっているケースがよくあります。はちみつの日もその一例です。

「食品としてのはちみつを広めたい」という目的

この記念日がめざしたのは、はちみつやはちみつを使った商品の魅力を、もっと多くの人に知ってもらうことでした。

1985年といえば、砂糖以外の甘味料が食卓で存在感を増しはじめた時期です。そのなかで、自然由来の甘みとしてのはちみつをあらためて打ち出そうとした、という背景が読み取れます。

はちみつの日は8月3日。1985年に業界2団体が「八・三」の語呂合わせで制定した記念日です。

はちみつの日と間違えやすい記念日

はちみつまわりには、よく似た記念日がいくつかあります。とくに紛らわしいのが3月8日の「みつばちの日」です。数字が入れ替わっているだけなので、混同されがちです。

ここで3つまとめて整理しておきましょう。日付・由来・制定者がそれぞれ異なります。

記念日日付由来制定
はちみつの日8月3日八(はち)・三(みつ)全日本はちみつ協同組合ほか(1985年)
みつばちの日3月8日みつ(3)・ばち(8)同じく業界団体(1985年)
世界ミツバチの日5月20日近代養蜂の先駆者の誕生日国連が定めた国際デー

3月8日「みつばちの日」との違い

3月8日は「みつばちの日」です。「みつ(3)・ばち(8)」と読む語呂合わせで、はちみつの日と同じ団体が同じ1985年に制定しました。

つまり兄弟のような関係の記念日です。8月3日は「はちみつ」という食品の日、3月8日は「みつばち」という生きものの日、と主役が分かれています。

3月といえば、越冬を終えたみつばちが再び活動を始める時季にあたります。生きものの側を主役に据えるなら、たしかに春がふさわしいといえるでしょう。

5月20日「世界ミツバチの日」とは

5月20日の「世界ミツバチの日」は、日本の記念日ではありません。国連が定めた国際デーで、世界共通の日付です。

由来は語呂合わせではなく、近代的な養蜂の技術を広めた人物の誕生日にちなんでいます。みつばちが作物の受粉を担う存在であることを世界的に知ってもらう、という趣旨で設けられました。

語呂合わせで生まれた国内の2つとは、成り立ちがまるで違います。同じ「ミツバチ」の名を持ちながら、性格の異なる記念日が並んでいるわけです。

「食べるほう」と「飛ぶほう」で覚える

どちらがどちらか迷ったら、数字の並びをそのまま読んでみてください。

混同しないための覚え方
  • 8月3日 → 「8・3」=はち・みつ → 食べるほう(はちみつの日)
  • 3月8日 → 「3・8」=みつ・ばち → 飛ぶほう(みつばちの日)
  • 5月20日 → 語呂ではなく人名由来 → 世界共通(世界ミツバチの日)

数字を声に出して読めば、答えはそのまま口から出てきます。語呂合わせの記念日は、こういうときに強いのです。

ガラス瓶に入ったはちみつとディッパーを木のテーブルに置いた落ち着いた雰囲気の一枚

8月3日にちなんだはちみつの豆知識

せっかくの記念日ですから、話のタネになる話題も仕入れておきましょう。はちみつは、知ると印象が変わる点がいくつもある食品です。

花の種類で味も色もまるで変わる

はちみつは、みつばちがどの花から蜜を集めたかによって、味も香りも色も変わります。同じ「はちみつ」という名前でも、中身はかなり別ものです。

  • アカシア…色が薄く、くせが少ない。国産はちみつの代表格
  • れんげ…やわらかな甘さと香り。かつて日本の定番だった種類
  • みかん…柑橘らしいさわやかな香りが残る
  • そば…黒っぽい色と独特の濃い風味。好みが分かれる個性派
  • 百花(ひゃっか)…複数の花の蜜が混ざったもの。産地ごとに表情が違う

ラベルに花の名前が書かれているのは、そのためです。今まで「はちみつが苦手」と思っていた人も、種類を変えると印象が変わることがあります。

白く固まるのは劣化ではなく結晶化

買い置きのはちみつが白くジャリジャリに固まっていた——という経験はないでしょうか。あれは傷んだのではなく、結晶化という自然な現象です。

はちみつに含まれるブドウ糖が、温度が下がると結晶になって固まります。ブドウ糖の割合が多い種類ほど固まりやすく、アカシアのように固まりにくい種類もあります。

戻したいときは、瓶ごとぬるめの湯せんにかけてゆっくり溶かします。熱湯に入れたり電子レンジで一気に加熱したりすると、香りが飛びやすいので避けたほうが無難です。

結晶化は品質が落ちたしるしではありません。むしろ、余計なものが加えられていないはちみつほど起こりやすい現象です。

「純粋はちみつ」と「加糖はちみつ」の違い

店頭で「純粋」と書かれた商品を見かけます。これは雰囲気で付けられた言葉ではなく、業界のルールにもとづく区分です。

表示中身
純粋はちみつはちみつだけのもの。糖類などを加えていない
加糖はちみつはちみつに水あめなどの糖類を加えたもの
精製はちみつ色や香りの成分を取り除く処理をしたもの

価格に差がある理由の多くは、この区分にあります。花の香りを楽しみたいなら純粋はちみつを、料理の甘み付けだけなら加糖タイプを、と用途で選び分けるとよいでしょう。

1瓶に必要な蜜の量を知ると見方が変わる

みつばち1匹が一生のあいだに集める蜜の量は、ティースプーン1杯にも満たないとされています。

手元の瓶を満たすには、途方もない数のみつばちが、途方もない回数の往復を重ねていることになります。8月3日は、その積み重ねに少しだけ思いを向ける日でもあります。

はちみつの日の楽しみ方

特別な準備は要りません。8月3日にはちみつをひとさじ味わう。それだけで、この記念日は十分に成立します。

いつもの一杯・一皿に足してみる

トースト、ヨーグルト、紅茶。まずは定番から。夏らしさを求めるなら、炭酸水にはちみつとレモンを合わせるのもさわやかです。

料理に使うのもおすすめです。照り焼きのたれや、ドレッシングの酸味をやわらげる隠し味として、砂糖の代わりに少量を加えると角のとれた味になります。

花の違いを食べ比べてみる

記念日らしさを出したいなら、種類を2つ買って食べ比べる方法があります。小容量の瓶やスティックタイプなら、気軽に試せます。

くせの少ないアカシアと、個性の強いそばはちみつ。この2つを並べると、同じ食品とは思えないほど違います。家族で当てっこをしても盛り上がるでしょう。

色の異なる数種類のはちみつを小瓶に並べて比較している上品な構図

お店やメーカーの企画をのぞく

記念日の前後には、はちみつを扱うお店やメーカーが企画を用意することがあります。都市部のビルで行われる屋上養蜂のはちみつが、期間限定で並ぶこともあります。

気になるお店のお知らせをのぞいてみると、ふだん出会えない産地のものが見つかるかもしれません。

8月3日は、8月の行事のなかでも気軽に参加できる部類です。お盆前の慌ただしくなる前に、ひと息つく口実にしてみてください。

8月にはほかにも季節の行事が並びます。ひと月の流れをつかんでおくと、予定も立てやすくなります。

はちみつを扱うときに知っておきたいこと

身近な食品ですが、ひとつだけ、必ず押さえておきたい注意点があります。1歳未満の赤ちゃんにははちみつを与えないことです。

1歳未満の赤ちゃんには与えない

消費者庁や厚生労働省、各自治体は、1歳未満の乳児にはちみつを与えないよう繰り返し周知しています。乳児ボツリヌス症を防ぐためです。

1歳未満は腸内の環境が整っていないため、はちみつに含まれることのあるボツリヌス菌の芽胞が体内で増えてしまう場合があります。加熱しても芽胞は死なないため、「火を通したから大丈夫」とはなりません。

対象になるのは、はちみつそのものだけではありません。はちみつ入りの飲みもの、お菓子、パンなども同じです。原材料表示を確かめる習慣をつけておくと安心です。

なお、1歳を過ぎればこの心配はなくなります。大人が食べるぶんには問題ありません。

1歳未満の赤ちゃんには、はちみつおよびはちみつを含む食品を与えないでください。離乳食のレシピを見るときも、材料に含まれていないか確認しましょう。

保存は常温で、直射日光を避けて

はちみつは常温での保存が基本です。冷蔵庫に入れると結晶化が進みやすくなるため、かえって扱いにくくなります。

  • 直射日光の当たらない場所に置く
  • ふたはしっかり閉める(湿気を吸いやすいため)
  • 取り出すスプーンは、水気のない清潔なものを使う
  • ほかの食品のにおいが移らない場所を選ぶ

水分や食べかすが混ざると傷みの原因になります。パンくずの付いたスプーンをそのまま瓶に戻さない、という一点だけでも意識しておくとよいでしょう。

健康効果をうたう情報には慎重に

はちみつの日は「健康食品としての普及」を掲げて生まれた記念日です。ただし、はちみつは食品であって薬ではありません。

ネット上には効能を強く打ち出す情報も見かけますが、そうした表現はうのみにせず、ひとつの甘味料としておいしく取り入れるのが健やかな付き合い方でしょう。

ちなみに、8月にはほかにも食べものにまつわる記念日が並んでいます。

はちみつの日についてよくある質問

はちみつの日は毎年8月3日で変わりませんか?

変わりません。「八(はち)・三(みつ)」の語呂合わせによる日付固定の記念日なので、曜日にかかわらず毎年8月3日です。2026年は月曜日にあたります。

3月8日の「みつばちの日」とは別の記念日ですか?

別の記念日です。3月8日は「みつ(3)・ばち(8)」の語呂合わせで、みつばちという生きものが主役。8月3日はその蜜、つまり食品としてのはちみつが主役です。制定したのは同じ団体で、いずれも1985年に定められました。

はちみつが白く固まってしまいました。食べても大丈夫ですか?

結晶化という自然な現象なので、そのまま食べられます。とろりとした状態に戻したい場合は、瓶ごとぬるめの湯せんにかけてゆっくり溶かしてください。熱湯や電子レンジでの急な加熱は香りが飛びやすいため避けましょう。

赤ちゃんにはちみつを食べさせてもよいのはいつからですか?

1歳を過ぎてからです。乳児ボツリヌス症を防ぐため、1歳未満の乳児にははちみつおよびはちみつを含む食品を与えないよう、消費者庁や厚生労働省が注意を呼びかけています。加熱しても防げないため、月齢を目安に判断してください。

「純粋はちみつ」とふつうのはちみつは何が違うのですか?

純粋はちみつは、水あめなどの糖類を加えていないはちみつのことです。糖類を加えたものは「加糖はちみつ」と表示されます。花の香りや風味を楽しみたい場合は純粋はちみつが向いています。

まとめ|8月3日は「はち・みつ」の日

はちみつの日は8月3日。1985年に全日本はちみつ協同組合と日本養蜂はちみつ協会(現・日本養蜂協会)が、「八(はち)・三(みつ)」の語呂合わせで制定した記念日です。

よく似た記念日に、3月8日の「みつばちの日」と5月20日の「世界ミツバチの日」があります。数字を読めば区別できるので、あわせて覚えておくと迷いません。

花の種類で味が変わること、白く固まるのは結晶化であること、そして1歳未満の赤ちゃんには与えないこと。この3つを知っておけば、はちみつとの付き合い方はぐっと豊かになります。

8と3で「はちみつ」。数字の並びがそのまま名前になる、いちばん素直な記念日です。今年の8月3日は、ひとさじの甘さを味わってみてください。

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