山の日はなぜ8月11日?由来と2026年の日付・お盆休みとの関係

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カレンダーの8月11日に赤い印を見つけて、「これって何の日だったかな」と立ち止まったことはありませんか。海の日や敬老の日ほど馴染みがなく、由来まで説明できる人は多くありません。

山の日は、国民の祝日のなかでいちばん新しい祝日です。生まれたのは2016年で、まだ10年ほどの歴史しかありません。だからこそ「なぜ8月11日なの?」「いつからできたの?」という疑問がつきまといます。

この記事では、2026年の山の日の日付と曜日、8月11日に決まった意外な経緯、祝日として制定されるまでの流れ、そしてお盆休みとのつなげ方までをまとめました。結論から書くと、山の日は毎年8月11日で固定、日付の決め手は「お盆に近いこと」と「ある日への配慮」でした。

目次

山の日は毎年8月11日|2026年は8月11日(火)

山の日は毎年8月11日と決まっています。2026年の山の日は8月11日(火)です。年によって日付が動くことはありません。

祝日のなかには、成人の日や海の日のように「第2月曜日」といった形で曜日に紐づいているものがあります。これはハッピーマンデー制度と呼ばれるしくみです。山の日はこの制度の対象外なので、日付そのものが動くことはありません。

そのため、年ごとに変わるのは曜日だけです。向こう5年の並びを見ておくと、休みの計画が立てやすくなります。

山の日曜日連休の形
2026年8月11日火曜日単独の祝日(お盆前)
2027年8月11日水曜日単独の祝日(週の中日)
2028年8月11日金曜日土日と合わせて3連休
2029年8月11日土曜日土曜と重なる
2030年8月11日日曜日翌12日(月)が振替休日

過去に2回だけ日付がずれた年がある

「毎年8月11日で固定」と書きましたが、例外が2回ありました。東京オリンピック・パラリンピックに合わせた特例法によって、山の日が別の日に移された年があるのです。

  • 2020年:8月10日(月)に移動(大会期間中の交通混雑をやわらげる目的)
  • 2021年:8月8日(日)に移動。翌9日(月)が振替休日に

いずれも一度きりの特例で、2022年からは8月11日に戻っています。古いカレンダーや記憶をもとに日付を数えると、ここでずれることがあるので気をつけてください。

2026年の山の日は8月11日(火)。月曜の8月10日は平日なので、お盆休みを長くつなげたい場合はここが分かれ目になります。

山の日はなぜ8月11日になった?日付の由来

8月11日という日付に、山にまつわる歴史的な出来事があるわけではありません。決め手になったのは「お盆休みとつなげやすいこと」と、8月12日を避けたいという配慮でした。順を追って見ていきます。

当初の候補は6月や「海の日」の翌日だった

祝日を新しくつくるとき、まず話題になるのは「祝日のない月」です。日本の祝日は6月と8月にありませんでした(当時)。そのため、6月に山の日を置く案が早い段階から挙がっています。

海の日の翌日に置く案も検討されました。海と山を並べて考える発想で、たしかに分かりやすい組み合わせです。ただ、7月に祝日が2日続くことへの抵抗もあり、実現には至りませんでした。

最終的に8月が選ばれた理由は、実利的なものでした。お盆の帰省や夏休みと重なる時期なら、山に出かける人が実際に増えます。学校が休みで、家族で動きやすい時期でもあります。「山に親しむ機会を得る」という祝日の趣旨に、いちばん素直に合う月が8月だったわけです。

8月12日案が見送られた理由

8月のなかでも、当初有力だったのは8月12日でした。お盆の入りにより近く、休みをつなげやすいからです。

しかし8月12日は、1985年に日本航空123便の墜落事故が起きた日にあたります。事故現場は群馬県の御巣鷹の尾根で、まさに山でした。遺族の心情への配慮から12日案は見送られ、1日前の8月11日に落ち着いたという経緯があります。

山の日の日付には、こうした配慮が背景にあります。単なる語呂合わせで決まったわけではない、という点は覚えておきたいところです。

「八」は山、「11」は木立に見えるという見方

山の日を紹介する記事でよく見かけるのが、字の形の話です。漢数字の「八」は末広がりで山の稜線に見え、「11」は木が2本並んで立っているように見える、という説明です。

覚え方としては親しみやすく、子どもに説明するときにも便利です。ただし、これは日付が決まったあとに語られるようになった見立てとされ、制定の決め手になった理由ではありません。由来として断定的に伝えるのは避けたほうが無難です。

日付が決まった流れ
  • 祝日のない6月案、海の日の翌日案が先に検討された
  • 山に出かける人が多い8月が有力に
  • お盆に近い8月12日案が浮上するも、日航機事故への配慮で見送り
  • 1日前の8月11日に決定(2013年11月)

同じ8月11日には、暮らしにちなんだ記念日も置かれています。こちらは数字の見立てではなく、実際のできごとが由来になっている記念日です。

山の日はいつからできた祝日?制定までの経緯

山の日が施行されたのは2016年1月1日です。改正祝日法が成立したのはその2年前、2014年でした。国民の祝日としては16番目にあたり、現在もっとも新しい祝日です。

祝日は国が思いつきでつくるものではありません。山の日の場合も、民間の呼びかけから始まって国会での法改正にたどり着くまで、およそ5年かかっています。

できごと
2009年日本山岳会が「山の日」制定を提唱
2010年山の日制定協議会が発足し、運動が本格化
2013年4月超党派の「山の日制定議員連盟」が設立
2013年11月日付を8月11日とすることが決まる
2014年改正祝日法が成立
2016年1月1日施行。同年8月11日に初めての山の日を迎える

注目したいのは、この動きが東京から降ってきたものではないという点です。国民の祝日になる前から、各地の自治体が独自に「山の日」を設けていました。2012年の時点で13の府県が、それぞれの名前で山にちなんだ記念日を定めていたとされます。

  • 長野県「信州 山の日」:7月の第4日曜日
  • 大阪府「おおさか山の日」:11月の第2土曜日
  • 静岡県「富士山の日」:2月23日(「ふ・じ・さん」の語呂合わせ)

地域ごとにばらばらだった山への思いが、少しずつ束ねられて国の祝日になった。山の日の成り立ちは、そんな順番をたどっています。

山の日の意味と趣旨|「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」

祝日法に書かれた山の日の趣旨は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」という一文です。短いですが、この祝日の性格をよく表しています。

他の祝日と読み比べると違いが見えてきます。建国記念の日や憲法記念日は、特定の出来事や理念に結びついた日です。それに対して山の日は、歴史上の一日を記念するものではありません。「山に出かけてみましょう」「山からもらっているものを思い出しましょう」という、行動を促すタイプの祝日です。

海の日と対になる祝日

山の日を語るとき、必ず引き合いに出されるのが海の日です。海の日の趣旨は「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」。恩恵への感謝という骨格が共通しています。

ただし、成り立ちには20年の開きがあります。海の日が国民の祝日になったのは1996年で、2003年からはハッピーマンデー制度によって7月の第3月曜日に移りました。山の日はそれよりずっと後発で、日付は固定のままです。

国土のおよそ3分の2を森林が占める日本で、海の日はあるのに山の日はない。この不均衡が、制定運動を後押しした背景のひとつでした。

山の日は「何かを記念する日」ではなく「山に親しむ日」。行事や決まりごとがないのは、そもそも過ごし方が自由に委ねられている祝日だからです。

山の日は何をする日?家族で楽しむ過ごし方

山の日には、ひな祭りの雛人形や七夕の笹飾りのような、決まった行事がありません。門松を立てる日でもなければ、特定の食べ物を用意する日でもない。だからこそ、どう過ごすかを自分で決められます。

山に行くなら、標高の高い本格的な登山でなくてかまいません。ロープウェイで上がれる展望台、車で行ける高原、遊歩道の整ったハイキングコース。歩く距離が短くても、山の空気に触れる時間は十分につくれます。

8月は日差しも気温も厳しい時期です。出かけるなら早い時間帯を選び、水分と休憩を多めに見積もっておくと安心です。無理のない行き先を選ぶことが、この日をいちばん楽しむコツになります。

夏の低山ハイキングコースを歩く家族のイメージ

「山の日」記念全国大会が毎年開かれている

山の日には、その年ごとに開催地を変える記念行事があります。「山の日」記念全国大会です。式典のほか、地元の山を活かした催しや自然体験のプログラムが組まれます。

2026年は第10回にあたり、岐阜県高山市で8月11日(火・祝)に開かれる予定です。飛騨の山々に囲まれた土地で、節目の回を迎えることになります。

開催地はその後も決まっていて、2027年は香川県、2028年は福島県が予定されています。近くで開かれる年があれば、山の日の過ごし方の選択肢に入れてみてもよいかもしれません。

山に行かなくてもできること

猛暑の日や予定が合わない年は、家で山に触れる過ごし方もあります。難しく考えなくて大丈夫です。

  • 山菜やきのこ、川魚など「山の幸」を食卓に取り入れる
  • 地図やアプリで、自分の住む町から見える山の名前を調べる
  • 山を舞台にした絵本や映画を家族で見る
  • 次に登ってみたい山を家族で1つ決めておく

近くの山の名前を知ると、いつもの景色の見え方が少し変わります。「山に親しむ機会を得る」という趣旨は、そのくらいの小さなきっかけでも十分に満たされます。

山の日とお盆休みの関係|2026年の連休のつくり方

山の日がお盆の少し前に置かれているのは偶然ではありません。制定の議論でも「お盆休みとつなげやすい」ことが日付選びの理由に挙がっていました。実際、多くの企業が山の日を起点に夏季休暇を組んでいます。

2026年の並びを確認しておきましょう。8月11日が火曜日なので、前の週末とは月曜日1日をはさんだ形になります。

日付曜日区分
8月8日〜9日土・日週末
8月10日平日
8月11日山の日(祝日)
8月12日〜14日水〜金平日(お盆の時期)
8月15日〜16日土・日週末

この並びなら、8月10日と12日〜14日の計4日を休みにすれば、8日(土)から16日(日)まで9連休になります。10日を出勤にする場合でも、12日〜14日の3日を休めば11日から16日までの6連休です。

ただし、この時期は山も観光地も混み合います。宿や高速道路、登山口の駐車場は早い時期から埋まりやすいので、山の日に合わせて出かけるなら計画は前倒しが安心です。お盆の期間そのものについては、次の記事で地域差も含めて整理しています。

お盆と山の日は日付が近いだけで、由来のつながりはありません。お盆は先祖を迎える仏教行事、山の日は2016年にできた国民の祝日です。

よくある質問

山の日が日曜日と重なったら、振替休日はありますか?

あります。国民の祝日が日曜日にあたるときは、その後の最も近い平日が休日になります。直近では2030年8月11日が日曜日にあたるため、翌12日(月)が振替休日になる見込みです。

山の日と海の日は、どちらが先にできた祝日ですか?

海の日が先です。海の日は1996年に国民の祝日となり、山の日は2016年の施行なので20年の差があります。山の日は現在もっとも新しい国民の祝日です。

山の日にちなんだ食べ物や決まった行事はありますか?

決まった行事食はありません。ひな祭りや七夕のように長い歴史を持つ行事ではないためです。全国規模の行事としては「山の日」記念全国大会があり、開催地は毎年変わります。

海外にも山の日はありますか?

国民の祝日として設けている国は限られますが、国際連合は12月11日を「国際山岳デー(International Mountain Day)」と定めています。山の環境や暮らしについて考える国際的な記念日です。

山の日は学校や役所も休みになりますか?

国民の祝日なので、役所や銀行は休みになります。小中高校は夏休みの期間中にあたるため、山の日だけが特別扱いになることはほとんどありません。

まとめ

山の日について、日付・由来・成り立ちを整理してきました。要点を振り返ります。

  • 山の日は毎年8月11日で固定。2026年は8月11日(火)
  • ハッピーマンデー制度の対象外なので、日付は動かない
  • 2020年(8月10日)と2021年(8月8日)だけ、五輪の特例で移動した
  • 8月11日になった決め手は、お盆とつなげやすいことと8月12日への配慮
  • 2014年に法改正が成立し、2016年に施行された16番目の祝日
  • 趣旨は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」

山の日は、過ごし方が決められていない珍しい祝日です。遠くの山に登らなくても、近所から見える山の名前を調べるだけで趣旨にかなっています。今年の8月11日は、少しだけ山の方角を眺めてみてはいかがでしょう。

8月にはお盆や夏祭りなど、山の日以外にも行事が集まっています。ひと月の流れをまとめて知りたい方は、こちらもあわせてどうぞ。

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