ハムの日は8月6日|由来と日本のハムの歴史・種類を解説

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朝のトーストにのせる一枚、お弁当のすき間を埋める一枚。ハムは、意識しないうちに毎日の食卓へ入り込んでいる食材です。

そんなハムにも、専用の記念日があります。8月6日の「ハムの日」です。数字の読み方から生まれた、覚えやすい日付になっています。

この記事では、ハムの日がいつ・誰によって定められたのかをまず整理します。そのうえで、日本にハムが伝わってから食卓の定番になるまでの歴史、部位や作り方で変わるハムの種類、ベーコンやソーセージとの違い、そして開封後の扱い方までを順にまとめました。今日が何の日かを知るだけでなく、次にハムを買うときに役立つところまで持ち帰ってもらえたらと思います。

目次

ハムの日は8月6日|由来は「ハ(8)ム(6)」の語呂合わせ

ハムの日は、毎年8月6日です。「ハ(8)ム(6)」と数字を読む語呂合わせにちなんで定められました。日付が固定されているので、曜日にかかわらず毎年8月6日にやってきます。

まずは全体像を表で押さえておきましょう。

項目内容
記念日名ハムの日
日付8月6日(毎年)
制定日本ハム・ソーセージ工業協同組合
日付の由来「ハ(8)ム(6)」の語呂合わせ
目的ハムをはじめとする食肉加工品への関心を高めること

制定したのは日本ハム・ソーセージ工業協同組合

ハムの日を定めたのは、日本ハム・ソーセージ工業協同組合です。ハム・ソーセージ・ベーコンといった食肉加工品をつくるメーカーが集まった団体で、製品の安全性に関する情報発信や、原料をめぐる課題への対応などを担っています。

特定の企業ではなく業界全体の団体が制定しているため、ハムの日は「どこかの商品を宣伝する日」ではありません。ハムという食べもの自体を振り返る日、と考えるとしっくりきます。

同じ組合は、8月6日のほかにも食肉加工品にまつわる日を扱っています。ハムの日はそのなかで、もっとも語呂合わせがわかりやすい一日です。

語呂合わせだからこそ覚えやすい

記念日の由来には、大きく分けて二つの型があります。実際に起きた出来事の日付をとるものと、数字の語呂合わせでつくるものです。ハムの日は後者にあたります。

出来事に由来する記念日は意味が深い一方で、日付そのものは覚えにくいことがあります。語呂合わせの記念日は逆で、由来を一度聞けば日付がそのまま頭に残ります。「ハムの日は8と6」と読めてしまうので、忘れようがありません。

8月上旬は、こうした食べものの記念日が続く時期でもあります。

8月上旬に並ぶ食べものの記念日
  • 8月2日…カレーうどんの日(夏に食欲を落とさないようにという願いから)
  • 8月3日…はちみつの日(「は(8)ちみ(3)つ」の語呂合わせ)
  • 8月6日…ハムの日(「ハ(8)ム(6)」の語呂合わせ)

数字の読みでつくられた記念日が並ぶなかに、ハムの日も収まっているわけです。

さらに翌7日にも、数字の読みから生まれた食べものの記念日が控えています。

ハムの日は8月6日。「ハ(8)ム(6)」の語呂合わせから、日本ハム・ソーセージ工業協同組合が定めた記念日です。

薄切りのハムを木の皿に並べた落ち着いた雰囲気の写真

日本のハムの歴史|横浜・鎌倉から広がった食文化

日本でハムがつくられるようになったのは、明治時代のことです。開港した横浜に外国人が暮らすようになり、その食文化とともに製法が伝わりました。日本ハム・ソーセージ工業協同組合も、日本での普及が明治のはじめごろから始まったとしています。

明治期に伝わったハムづくり

日本のハムづくりの出発点としてよく挙げられるのが、イギリス人のウィリアム・カーティスです。幕末に横浜へ渡り、明治7年(1874年)ごろ、現在の横浜市戸塚区にあたる地でホテルを開きました。その裏手に牧場をつくり、ハムやベーコン、牛乳やバターの製造を始めたと伝えられています。

当時、ハムの製法は簡単には表に出ない技術でした。それが地元の人に伝わったきっかけとして、工場が火事になった際に村人が消火にあたり、その礼として製法が教えられた、という逸話が残っています。地域に語り継がれてきた話で、細部については諸説あります。

いずれにせよ、この地域で技術が受け継がれたことが、のちの「鎌倉ハム」という呼び名につながっていきます。

大船軒のハムサンドから「鎌倉ハム」へ

ハムを一般の人が口にする機会をつくったのが、駅弁でした。明治32年(1899年)、大船駅で駅弁を手がけていた大船軒がハムサンドウィッチを売り出します。これが評判を呼び、翌明治33年(1900年)にはハムの製造部門が独立しました。それが現在も続く鎌倉ハム富岡商会です。

列車に乗る人が手に取り、各地へ持ち帰る。駅というのは、新しい食べものが広まるうえで理想的な場所でした。ハムが「珍しい西洋の食べもの」から「買って帰れるもの」へと変わっていった時期です。

「鎌倉ハム」は特定の一社を指す名前ではなく、この地域で育った製法の系譜を指す呼び名として使われてきました。同じ名を掲げる会社が複数あるのは、そのためです。

食卓の定番になるまで

明治から大正にかけてのハムは、まだ日常の食材ではありませんでした。手間のかかる製法と、豚肉そのものの流通量の少なさが壁になっていたためです。

広く行き渡るようになったのは、戦後になってからでした。豚肉の生産が増え、冷蔵設備が家庭にも届き、スーパーマーケットという売り場ができたこと。この三つがそろって、ハムはようやく毎日の食材になりました。パックの薄切りハムが冷蔵庫の定位置に収まるようになったのは、それほど昔のことではありません。

150年ほどのあいだに、ハムは外国人向けの特別な保存食から、お弁当のすき間を埋める存在へと立ち位置を変えたことになります。

ハムの種類|使う部位と作り方で名前が変わる

売り場には何種類ものハムが並んでいますが、名前の違いはおおむねどの部位を使うかどう仕上げるかの二点で決まります。この二つがわかると、パッケージの表示がぐっと読みやすくなります。

名前使う部位特徴
ロースハムロース(背中側)きめが細かく、適度な脂を含んだやわらかい味わい
ボンレスハムもも骨を抜いて仕上げる。脂が少なくあっさり
ショルダーハム赤身とすじが混じり、しっかりした肉の風味
生ハムもも・肩・ロースなど加熱せず、塩漬けと乾燥・熟成で仕上げる
プレスハム肉片を寄せ集める日本で生まれた種類。手ごろな価格が持ち味

ロースハム・ボンレスハム・ショルダーハム

この三つは、名前がそのまま部位を表しています。ロースハムは背中側のロース肉を使ったもので、日本の売り場でもっともよく見かけるタイプです。脂の入り方がほどよく、そのまま食べてもクセがありません。

ボンレスハムはもも肉を使います。「ボンレス」は骨がないという意味で、もともと骨つきだったハムから骨を抜いて成形することに由来する呼び名です。脂が少ないぶん、味わいはあっさりしています。

ショルダーハムは肩の肉です。よく動く部位なので赤身が引き締まっており、肉らしい歯ごたえが残ります。厚めに切って料理に使うと持ち味が出ます。

数種類のハムを切り分けて木のボードに並べた比較イメージ写真

生ハムは「加熱しない」ハム

生ハムがほかと大きく違うのは、加熱の工程を通らないところです。塩漬けにしたあと、乾燥と熟成に時間をかけて仕上げます。水分が抜けて塩分が高めになるため、薄く切って少量ずつ味わう食べ方が合います。

色が濃く、旨みが凝縮しているのは、この長い熟成によるものです。ロースハムと同じ「ハム」という言葉でくくられていても、つくり方はかなり離れています。

プレスハムは日本生まれ

プレスハムは、大きな肉のかたまりではなく、小さめの肉片を寄せ集めて成形したハムです。原料を無駄なく使えることから、日本で独自に発達しました。

手ごろな価格で買えるため、炒めものやチャーハンなど、加熱して使う料理と相性がよいタイプです。用途を分けて選べば、それぞれの持ち味が生きます。

ハムとベーコン・ソーセージはどこが違う?

同じ売り場に並ぶ三つですが、違いは使う部位加熱するかどうか、そして形のつくり方にあります。

主な部位仕上げ方
ハムロース・もも・肩など塩漬け・くん煙のあと、ゆでる/蒸すなどして加熱する
ベーコンばら塩漬けのあとくん煙する。加熱の工程は入らないのが基本
ソーセージひき肉ひいた肉を皮に詰めて成形する

ハムはかたまりの肉を成形して加熱まで行うため、そのまま食べられます。ベーコンはばら肉を使い、くん煙で仕上げるのが基本なので、脂と燻したかおりが立ちます。焼いたときの香ばしさが際立つのはこのためです。

ソーセージは、部位ではなく形のつくり方で分かれます。肉をひいて皮に詰めるという工程そのものが、ソーセージをソーセージたらしめている点です。ウインナーやフランクフルトといった呼び分けは、この皮の種類や太さによるものです。

三つが混同されやすいのは、どれも塩漬けとくん煙という共通の工程を通るためです。分かれ道になるのは、そのあとで加熱するかどうか、そして肉をかたまりのまま扱うかひいてしまうかという点になります。

この見方でいくと、加熱の工程を持たない生ハムは、ハムのなかでベーコンに近い位置にあることになります。名前が似ているかどうかより、工程で並べたほうが関係がつかみやすいわけです。

買うときに迷ったら、「そのまま食べたいならハム、焼いて香りを出したいならベーコン」と覚えておくと選びやすくなります。

ハムの日にためしたい食べ方と保存のコツ

ハムはそのまま食べられる食材なので、つい買い置きのまま日が経ってしまいがちです。記念日をきっかけに、扱い方を見直してみるのもよさそうです。

開封後は早めに使い切る

パッケージに書かれた賞味期限は、封を開けていない状態を前提とした日付です。開けたあとは空気に触れる面が増えるため、期限まで日数が残っていても早めに使い切るのが基本になります。

保存の目安は商品によって違うので、パッケージの表示を確認するのが確実です。表示に「開封後は早めにお召し上がりください」とだけある場合も多く、その場合は数日を目安に考えておくと安心でしょう。

開封後に気をつけたいこと
  • 残った分は袋のまま置かず、密閉できる容器や保存袋に移す
  • 冷蔵庫のドアポケットは温度が上がりやすいので、庫内の奥に置く
  • 取り分けるときは清潔な箸を使い、手で直接つままない
  • 使い切れないとわかっているなら、開封前に冷凍しておく

気温の高い時期は、買い物から帰宅するまでの時間も影響します。夏場はほかの食材より先に冷蔵庫へ入れておきましょう。

焼く・炒めるとおいしさが変わる

そのまま食べられる食材ですが、火を通すと印象が変わります。フライパンで軽く焼くと、ふちが反り返って香ばしさが出ます。厚めに切ったハムをステーキのように焼けば、それだけで主菜になります。

細切りにして炒めものやチャーハンに加えるのも定番です。塩気と旨みがすでに入っているので、調味料を控えめにしても味が決まります。プレスハムのように加熱向きのタイプは、この使い方で持ち味が出ます。

反対に、生ハムは加熱せずに味わうものです。サラダにのせたり、果物と合わせたりして、塩気と甘みの対比を楽しむ食べ方が向いています。

8月にはほかにも、季節の食べものにまつわる行事や記念日が並びます。あわせて眺めてみてください。

ハムの日についてよくある質問

ハムの日は毎年8月6日で変わりませんか?

変わりません。「ハ(8)ム(6)」という数字の語呂合わせに由来する日付固定の記念日なので、曜日にかかわらず毎年8月6日です。

ハムの日を決めたのはどこですか?

日本ハム・ソーセージ工業協同組合です。食肉加工品をつくるメーカーが集まった業界団体で、製品の安全性に関する情報発信などを行っています。特定の企業が自社商品のために定めた記念日ではありません。

日本でハムがつくられるようになったのはいつごろですか?

明治時代のはじめごろからとされています。横浜の開港をきっかけに製法が伝わり、明治32年に大船軒がハムサンドウィッチを売り出したことなどを通じて、少しずつ知られるようになりました。

ロースハムとボンレスハムはどちらを選べばよいですか?

そのまま食べたりサンドイッチにしたりするなら、脂がほどよく入ったロースハムが合います。あっさりした味わいが好みなら、もも肉を使ったボンレスハムを選ぶとよいでしょう。用途と好みで使い分けるのがおすすめです。

生ハムはハムの一種なのですか?

ハムの仲間として扱われますが、つくり方は大きく異なります。ロースハムなどが加熱して仕上げるのに対し、生ハムは加熱せず、塩漬けと乾燥・熟成で仕上げます。そのため水分が少なく、塩分は高めです。

ハムの日に何かイベントはありますか?

全国一斉の決まった行事はありません。年によってメーカーや小売店が独自の企画を行うことがあるため、気になる場合はその年の告知を確認してみてください。

まとめ|8月6日は冷蔵庫のハムを見直す日

ハムの日は8月6日。「ハ(8)ム(6)」の語呂合わせから、日本ハム・ソーセージ工業協同組合が定めた記念日です。

その背景には、明治時代に横浜へ伝わった製法から始まり、大船軒のハムサンドを経て、戦後に家庭の食材として広がっていった150年ほどの流れがあります。ロースハム・ボンレスハム・ショルダーハム・生ハム・プレスハムという名前の違いも、部位と仕上げ方の二点で整理できます。

そのまま食べるならハム、焼いて香りを出したいならベーコン。使い分けがわかると、売り場での選び方も変わってきます。

当たり前に食べているものにも、ここまで来た道のりがあります。8月6日は、冷蔵庫のハムを一枚取り出して、その来歴を思い浮かべてみる日にしてみてください。

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