庭木を植え替えようとカレンダーを開いたら、予定していた週がまるごと土用に入っていた。引っ越しの日取りや、家の基礎工事の着工日でも同じことが起こります。そんなときの手がかりが、土用の期間中に点在する「間日(まび)」です。2026年の間日の全日程と、その決まり方までの案内。
土用は年に4回、季節の変わり目におとずれます。1回あたり18日前後あるので、庭仕事や工事の日程がぶつかることは避けられません。間日を知っていれば、予定を丸ごと先送りせずに済みます。
間日は暦の日付ではなく、その日の十二支で決まります。2026年は冬土用に5日、春・夏・秋の土用にそれぞれ4日ずつあります。
土用の間日とは?まずは結論から
土用の間日(まび)とは、土用の期間中でも土をいじる作業をしてよいとされる日のことです。読み方は「まび」で、漢字では「間日」と書きます。
土用の期間は、季節の変わり目に年4回おとずれます。この間は土を動かす作業を避ける、という言い伝えがあります。とはいえ18日前後もあるため、その間ずっと庭仕事ができないのは不便ですよね。
そこで設けられているのが間日です。間日にあたる日であれば、ガーデニングや家庭菜園、基礎工事などの「土に関わる作業」をしても差し支えないと考えられてきました。

「土用は土を触っちゃダメ」と聞いて予定を諦めかけていた方も、間日を知っておけば安心ですよ。
間日は「土をいじってもいい日」
間日のポイントは、土用期間のなかに数日だけ点在する「お休みの日」のような位置づけだということです。
土用期間中に土いじりを避けたい人は、間日を選べば作業を進められます。
たとえば家庭菜園の植え替えや、庭木の植樹、ガーデニングの土の入れ替えなどを土用期間にやりたい場合、間日の日付に合わせて予定を組むのがおすすめです。
注意したいのは、間日が続けて並ぶとはかぎらない点です。2026年の冬土用なら1月17日と19日にひとつずつあり、そのあと28日・29日・31日にまとまります。数日がかりの作業をすべて間日に収めたいときは、期間の前半と後半のどちらに間日が寄っているかを先に見ておくと、日程が組みやすくなります。
そもそも土用期間に何を避けるの?
土用の期間に避けるとされているのは、主に「土を動かす作業」です。具体的には次のようなものが挙げられます。
- 庭の掘り起こし・土の入れ替え
- 家庭菜園やガーデニングでの植え付け
- 井戸掘りや基礎工事などの土木作業
- 増改築のための地面を掘る工事
これらは、土をつかさどる神様(土公神)が地中にいる期間に土を動かすと良くない、という古くからの考え方によるものです。あくまで風習・言い伝えであり、科学的な根拠にもとづくものではありません。
控えるとされる期間は、土用入りの日から土用明けの前日までです。2026年の夏なら7月20日から8月6日までの18日間で、立秋の8月7日からは対象外になります。このうち間日の4日を差し引いた14日が、土を動かす作業を控える日という数え方です。
2026年の土用期間と間日カレンダー【一覧表】
2026年の土用は、冬・春・夏・秋の年4回あります。まずは全体を一覧表で確認しておきましょう。
| 季節 | 土用期間 | 間日 |
|---|---|---|
| 冬土用 | 1月17日〜2月3日 | 1/17・1/19・1/28・1/29・1/31 |
| 春土用 | 4月17日〜5月4日 | 4/17・4/25・4/26・4/29 |
| 夏土用 | 7月20日〜8月6日 | 7/21・7/28・7/29・8/2 |
| 秋土用 | 10月20日〜11月6日 | 10/24・10/26・10/28・11/5 |
表の期間は、土用入りの日と土用明けの日を含んだ日数です。間日はこの内側にしか置かれないので、期間の前後は季節を問わず通常どおり扱われます。動くのは間日の日付だけではなく、土用入り・土用明けそのものも年によって1日ほど前後します。
冬の土用(1/17〜2/3)と間日
2026年の冬土用は、1月17日から2月3日までです。立春(2月4日)の前日までが期間となります。
冬土用の間日は、寅・卯・巳の日にあたる次の5日です。
- 1月17日
- 1月19日
- 1月28日
- 1月29日
- 1月31日
冬は土いじりの予定が少ない時期ですが、雪国での融雪作業や寒肥(かんごえ)など土に関わる作業を考えている場合は、間日を目安にするとよいでしょう。
2026年は冬土用の間日が5日と、四季のなかでもっとも多くなっています。初日の1月17日は土用入りと間日が重なっているので、期間が始まったその日から作業に入れます。1月19日のあとは1週間以上あいて、次は1月28日です。寒肥を数日に分けたい場合は、この空白を見込んでおくと組みやすくなります。
春の土用(4/17〜5/4)と間日
2026年の春土用は、4月17日から5月4日までです。ちょうどガーデニングや家庭菜園を始めたくなる季節と重なります。
春土用の間日は、巳・午・酉の日にあたる次の4日です。
- 4月17日
- 4月25日
- 4月26日
- 4月29日
苗の植え付けや土づくりをしたい方は、ゴールデンウィーク前後のこの間日を活用すると安心です。
春土用の間日は4月29日で打ち止めになり、大型連休の本番にあたる5月1日から4日までは一日もありません。連休中にまとめて作業したい方は、この空白を先に押さえておくと予定を立て直さずに済みます。前倒しできるなら、初日の4月17日を含む前半に寄せる形になります。
春土用が明けた翌日の5月5日は立夏です。暦のうえでは、ここから夏が始まります。


夏の土用(7/20〜8/6)と間日
2026年の夏土用は、7月20日から8月6日までです。「土用の丑の日」でおなじみの、もっとも有名な土用がこの時期です。
夏土用の間日は、卯・辰・申の日にあたる次の4日です。
- 7月21日
- 7月28日
- 7月29日
- 8月2日
夏土用の間日は7月中に3日集まり、8月に入ってからは8月2日の1日だけです。お盆前に庭を整えたい場合、8月2日を逃すと次は土用明けの8月7日以降になります。真夏の作業になるため、日付だけでなく着手する時間帯まで含めて考えておくと無理がありません。
夏土用といえばうなぎを食べる「土用の丑の日」が気になる方も多いはずです。丑の日の意味や2026年の日付については、こちらの記事で詳しく解説しています。


秋の土用(10/20〜11/6)と間日
2026年の秋土用は、10月20日から11月6日までです。立冬(11月7日)の前日までが期間です。
秋土用の間日は、未・酉・亥の日にあたる次の4日です。
- 10月24日
- 10月26日
- 10月28日
- 11月5日
秋は球根植えや庭木の手入れに適した時期です。土を動かす作業を予定している場合は、この間日を選ぶとよいでしょう。
10月24日から28日にかけて3日が続き、そのあとは1週間ほど間があいて11月5日が最後になります。秋植え球根の植え付けを土用のうちに済ませたいなら、10月下旬のこの3日にまとめると日程を組みやすくなります。
秋土用が明けるのは11月6日で、翌11月7日が立冬です。


なぜ間日は土いじりをしてもいいの?
間日に土いじりをしてもよいとされる理由は、「土をつかさどる神様が地上を離れる日」だからと考えられているためです。
土用期間は、もともと土公神(どくじん)という土の神様が地中を支配する時期とされてきました。その間に土を動かすと神様の怒りに触れる、という言い伝えがあったのです。
そもそも土用という呼び名は、五行説に由来します。春夏秋冬に木・火・金・水を割り当てると「土」が余るため、各季節の終わりの18日間を土に配当した、という考え方です。土の気がもっとも強まる期間だから土に手を入れるのを慎む、という筋道になっています。
土公神(どくじん)が天に昇る日という考え方
間日は、その土公神が地中を離れて天に昇るとされる日です。神様が地中にいない日なら、土を動かしても問題ない、というわけですね。
間日の考え方:土用期間=土公神が地中にいる→土いじりを避ける。間日=土公神が天に昇る→土いじりをしてもよい。こうした民間信仰にもとづいた習わしです。
土公神は季節ごとに居場所を変える神とされ、春はかまど、夏は門、秋は井戸、冬は庭にいるという言い伝えが陰陽道の系統に伝わってきました。土用のあいだは地中にとどまり、間日にはそこを離れる、という理解のしかたです。天へ招いたのは文殊菩薩だとする説明も残っています。
どれも民間信仰として語り継がれてきた説明で、由来を一つに決められるものではありません。
どの日が間日になるかは、日ごとに割り当てられた十二支(干支)によって決まります。季節ごとに「この干支の日が間日」と定められているため、年によって日付が変わるのです。
間日の決まり方と2027年以降の調べ方
十二支は12日でひとまわりするため、18日前後ある土用の期間には、同じ十二支の日が1回か2回だけめぐってきます。期間がちょうど18日なら、12の十二支のうち6つが2回めぐる計算です。季節ごとに決められた3つの十二支に当たる日は、合計で3日から6日のあいだに収まります。
季節によって間日の日数が変わるのも、この巡り合わせの差によるものです。たとえば夏土用なら、卯・辰・申にあたる日が期間中に何回まわってくるかで、拾える日数が変わります。仕組み自体は毎年変わらないので、翌年以降の日付も自分でたどれます。
季節ごとに決まっている間日の十二支
どの十二支の日を間日とするかは、季節ごとに決まっています。年が変わっても組み合わせは同じで、動くのは、その十二支が何月何日にあたるかだけです。
| 季節 | 間日にあたる日の十二支 | 2026年の日数 |
|---|---|---|
| 冬土用 | 寅・卯・巳 | 5日 |
| 春土用 | 巳・午・酉 | 4日 |
| 夏土用 | 卯・辰・申 | 4日 |
| 秋土用 | 未・酉・亥 | 4日 |
なぜ季節ごとにこの三つずつなのかについては複数の説明が伝わっており、定説と呼べるものはありません。暦注として受け継がれてきた決まりごととして受け取り、日付を割り出すための手がかりに使うのが実際的です。
翌年以降の間日を自分で調べる手順
2027年より先の間日も、次の順にたどれば割り出せます。
- 調べたい季節の土用入りと土用明けを確認する(土用明けは立春・立夏・立秋・立冬の前日)
- 日ごとの干支が印刷された暦や手帳を用意する(六曜しか載っていないものでは追えません)
- その期間から、上の表の十二支にあたる日を拾い出す
拾い出した日が、そのまま間日です。土用入りの日付そのものは、国立天文台の暦要項に「土用」として載っています。市販のカレンダーには土用や間日が最初から刷り込まれているものもあるので、その場合は照合するだけで済みます。
土用にやってはいけないとされること
土用期間中に避けるとされる行いは、土いじり以外にもいくつかあります。いずれも古くからの言い伝えであり、必ず守らなければならない決まりではありません。
- 土を動かす作業:庭仕事・農作業・基礎工事など
- 新しいことを始める:開業・転職・引っ越しなど
- 場所を移す行為:旅行・移転など
季節の変わり目は体調を崩しやすいので無理を避けて静かに過ごす、という生活の知恵が背景にあるという見方もあります。気になる場合の目安として知っておくとよいでしょう。
「新しいことを始める」にどこまで含めるかは、家や地域によって幅があります。開業や引っ越しだけを見る場合もあれば、結婚や就職の日取りまで気にする場合もあり、共通の線引きがあるわけではありません。
一方で、土用の時期だからこそ続けられてきた習わしもあります。夏の土用に衣類や書物を風にあてる虫干し、梅を日に干す土用干し、暑さをしのぐための食べものなどです。控えることばかりが土用の中身ではありません。
工事や引っ越しは相手のある予定なので、18日間をまるごと外すのは現実的ではありません。着工日や搬入日といった「始まりの日」だけを間日に合わせる、あるいは土用に入る前に着手を済ませておく、という組み方があります。2026年の夏土用なら、7月19日までに始めてしまうか、7月21日・28日・29日・8月2日のいずれかを着工日に置く形です。
どこまで気にするかは人によって違います。関係する人が多い予定ほど、日取りを決める前に気にする人がいるかどうかを確かめておくと、あとから説明し直す手間が減ります。
間日でも気をつけたいこと・よくある誤解
間日は便利な考え方ですが、いくつか誤解されやすいポイントがあります。事前に整理しておきましょう。
誤解1:間日なら何をしてもいい
間日に「土いじりOK」とされるのは、あくまで土用期間中の土に関する作業についての話です。引っ越しや開業など、ほかのタブーまで自動的に解禁されるわけではない、と考える説もあります。
土用のあいだ控えるとされる行いは複数あるので、自分が気にしているのがどれなのかをはっきりさせてから間日を使うと、判断に迷いません。
誤解2:間日はどの土用も同じ日付
間日は十二支で決まるため、季節ごとに対象の干支が異なります。冬・春・夏・秋でそれぞれ間日の干支も日付も変わる点に注意してください。
同じ「間日」でも、冬に使える日と夏に使える日はまったく別ものです。去年の日付をそのまま流用したり、別の季節の間日を当てはめたりすると、そもそも土用の期間からも外れてしまいます。
誤解3:土用や間日は絶対に守るべきルール
土用にまつわる習わしは民間信仰であり、法律や科学的な決まりではありません。気にする方は間日を目安にし、気にしない方は通常どおり作業しても問題ありません。
誤解4:「土用」は土曜日のこと
読みが同じなので「土曜の丑の日」と書かれることがありますが、土用は季節の変わり目の18日間を指す暦のことばで、曜日とは関係がありません。間日を土曜日のなかから探しても見つからないのは、このためです。
「土用」と「土曜」の使い分けは、こちらで詳しく整理しています。


よくある質問
- 間日の読み方は?
-
「まび」と読みます。土用期間のあいだに点在する、土いじりをしてよいとされる日のことです。
- 間日でも土いじりは本当に大丈夫?
-
間日は土公神が天に昇り地中を離れる日とされ、土を動かす作業をしてもよいと考えられてきました。あくまで言い伝えにもとづくものなので、気になる方の目安としてご活用ください。
- 土用期間に引っ越しや旅行をしてもいい?
-
古くは避けるとされてきましたが、必ず守る決まりではありません。気になる場合は間日や土用明け以降を選ぶと安心です。
- 2026年の夏土用の間日はいつ?
-
7月21日・7月28日・7月29日・8月2日の4日です。夏土用の期間は7月20日〜8月6日です。
- 鉢植えやプランターの土を入れ替えるのも避けたほうがいい?
-
地面を掘り返す作業と、鉢やプランターの土を替える作業を分けて考える受け止め方があります。線引きが決まっているものではないので、気になるようなら間日に寄せておけば迷いません。庭と鉢を一度に手入れするなら、間日が続いている日を選ぶと一日で片づきます。
まとめ|2026年の間日を活用して季節の節目を過ごす
土用の間日は、土用期間中でも土いじりをしてよいとされる日のことです。2026年は冬・春・夏・秋の各土用に、それぞれ4〜5日の間日があります。
- 読みは「まび」。土用18日間のなかに点在する例外の日
- 2026年は冬が1/17・19・28・29・31、春が4/17・25・26・29
- 夏は7/21・28・29と8/2、秋は10/24・26・28と11/5
- 対象の十二支は季節ごとに固定。日付が動くのは十二支の巡りが年ごとにずれるため
- 解禁されるのは土に関する作業まで。ほかのタブーは別立てで考える
土用期間に庭仕事や家庭菜園を予定するときは、間日の日付に合わせて計画を立てましょう。
土用にまつわる習わしは、季節の変わり目を大切に過ごすための昔ながらの知恵です。間日をうまく活用しながら、無理なく季節の節目を過ごしてみてください。
土を動かす予定が土用に重なったときは、間日にずらせるかどうかがひとつめの分かれ道です。間日にも合わなければ、土用に入る前に着手を済ませるか、土用明けを待つかになります。どれも選べないなら、気にせず進めるという道も昔から並んでいます。
土用の丑の日にうなぎを食べる理由が気になる方は、こちらもあわせてどうぞ。























