「京都三大祭り」という言葉は聞いたことがあっても、どの祭りを指すのか、すぐに3つ挙げられる人は意外と少ないものです。答えは葵祭・祇園祭・時代祭の3つ。いずれも京都を代表する伝統行事で、春・夏・秋とちょうど季節をめぐるように開催されます。
この記事では、3つの祭りの日程や主催神社、見どころを季節順にやさしく整理しました。「なぜこの3つなのか」「それぞれ何が違うのか」も、表を使って一目でわかるようにまとめています。

京都旅行の計画にも、ちょっとした豆知識にも役立ちますよ。まずは3つの名前から覚えていきましょう。
京都三大祭りとは?まず3つの祭りを覚えよう
京都三大祭りとは、葵祭(あおいまつり)・祇園祭(ぎおんまつり)・時代祭(じだいまつり)の3つを指します。それぞれ主催する神社も歴史も異なりますが、共通しているのは「平安時代以来の京都の文化を今に伝える格式高い祭り」であることです。


葵祭・祇園祭・時代祭の3つ(季節順の早見表)
覚え方のコツは「季節順」です。春の葵祭から始まり、夏の祇園祭、秋の時代祭へと続きます。下の表で開催月をセットにして覚えると忘れにくくなります。
| 祭り | 開催時期 | 季節 |
|---|---|---|
| 葵祭 | 5月15日 | 春 |
| 祇園祭 | 7月1日〜31日 | 夏 |
| 時代祭 | 10月22日 | 秋 |
なぜこの3つが「三大祭り」と呼ばれるのか
3つに共通するのは、長い歴史と京都ならではの格式です。葵祭は約1400年前から続くとされる最古の祭礼、祇園祭は1000年以上の歴史を誇る八坂神社の祭礼、時代祭は平安神宮の創建を記念して始まった祭りです。
いずれも華やかな「行列」が大きな見どころで、平安絵巻のような装束や、京都の歴史そのものを再現する演出が楽しめます。この格式と規模、そして見ごたえのある行列が、三大祭りと呼ばれる理由といえます。
葵祭(5月15日)|平安絵巻の王朝行列
葵祭は、毎年5月15日に行われる京都三大祭りの先陣を切る春の祭りです。約1400年前から続くとされ、日本でもっとも古い祭りのひとつに数えられます。正式には「賀茂祭(かもさい)」といいます。
日程と主催神社(下鴨・上賀茂神社)
葵祭は、下鴨神社(賀茂御祖神社)と上賀茂神社(賀茂別雷神社)の例祭です。メインとなる行列は5月15日に行われ、京都御所を出発して下鴨神社、上賀茂神社へと進みます。
見どころ:王朝行列とフタバアオイ
最大の見どころは「路頭の儀」と呼ばれる王朝行列です。平安時代の貴族の装束に身を包んだ約500人の行列が、まるで動く平安絵巻のようにゆっくりと進みます。
名前の由来となった「フタバアオイ」の葉が、参加者の衣装や牛車に飾られているのも特徴です。みやびな雰囲気をじっくり味わいたい人にぴったりの祭りといえます。
日本最古級の祭礼で、見どころは平安装束の王朝行列。華やかさよりも、優雅で落ち着いた「みやびさ」を楽しむ祭りです。
祇園祭(7月1日〜31日)|1か月続く山鉾の祭
祇園祭は、八坂神社の祭礼として7月の1か月間にわたって行われる、京都の夏を代表する祭りです。1000年以上の歴史を持ち、日本三大祭りのひとつにも数えられます。


日程の流れと山鉾巡行(前祭・後祭)
祇園祭は7月1日の「吉符入(きっぷいり)」に始まり、7月31日の「疫神社夏越祭」まで、さまざまな神事が続きます。なかでもハイライトが「山鉾巡行(やまほこじゅんこう)」で、これは2回に分けて行われます。
7月17日に行われ、23基の山鉾が市内を巡ります。先に行われるため「前祭」と呼ばれます。
7月24日に行われ、11基の山鉾が巡行します。前祭と後祭を合わせて34基の山鉾が登場します。
見どころ:宵山と33基の山鉾
巡行前夜の「宵山(よいやま)」も大きな見どころです。山鉾に提灯がともり、祇園囃子の音色が街に響くなか、多くの露店でにぎわいます。
そして祭りのハイライトが、前祭23基・後祭11基の山鉾が市内を進む山鉾巡行です。豪華な装飾を施した山鉾は「動く美術館」とも呼ばれ、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
時代祭(10月22日)|京都の歴史を歩く大行列
時代祭は、毎年10月22日に行われる平安神宮の祭りです。三大祭りのなかではもっとも新しく、1895年(明治28年)に平安神宮が創建されたのを記念して始まりました。
日程と平安神宮の由来
10月22日は、桓武天皇が794年に平安京へ都を移したとされる日にちなんでいます。平安神宮は、この平安遷都1100年を記念して創建された神社です。時代祭は、その歴史を市民の力で祝うために生まれました。
見どころ:8つの時代・2000名の行列
最大の見どころは、京都の歴史を再現する大行列です。明治維新から延暦時代までの8つの時代を、それぞれの装束に身を包んだ総勢約2000名が練り歩きます。
時代衣装は綿密な時代考証に基づいて作られており、まるで歴史絵巻をさかのぼって眺めているような気分になれます。京都の1000年以上の歴史を、目の前で一度に味わえる祭りです。
3つの祭りの違いを一覧で比較
3つの祭りは、開催時期だけでなく主催する神社や祭りのテーマも異なります。下の表で違いを整理すると、それぞれの個性が見えてきます。
主催神社・歴史・テーマの違い早見表
| 祭り | 時期 | 主催神社 | 見どころ・テーマ |
|---|---|---|---|
| 葵祭 | 5月15日 | 下鴨神社・上賀茂神社 | 平安貴族の王朝行列(みやび) |
| 祇園祭 | 7月1〜31日 | 八坂神社 | 33基の山鉾巡行(豪華・にぎやか) |
| 時代祭 | 10月22日 | 平安神宮 | 8時代・2000名の歴史行列 |
「春は優雅な葵祭、夏はにぎやかな祇園祭、秋は歴史の時代祭」と、季節とイメージをセットにすると覚えやすくなります。
東北にも有名な「三大祭り」があり、京都とはまた違ったにぎやかさが楽しめます。あわせて知っておくと、日本の祭り文化への理解がぐっと深まります。


京都三大祭りのよくある質問(FAQ)
- 京都三大祭りはどれですか?
-
5月の葵祭、7月の祇園祭、10月の時代祭の3つです。いずれも京都を代表する伝統行事で、春・夏・秋と季節をめぐるように開催されます。
- 一番歴史が古いのはどの祭りですか?
-
葵祭です。約1400年前から続くとされ、日本でもっとも古い祭りのひとつに数えられます。一方、時代祭は1895年に始まった、三大祭りのなかでは新しい祭りです。
- 祇園祭の山鉾巡行はいつ行われますか?
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前祭が7月17日、後祭が7月24日に行われます。前祭で23基、後祭で11基、合わせて34基の山鉾が登場します。
- 京都四大祭りという言葉もありますか?
-
三大祭りに「五山送り火(8月16日)」を加えて「京都四大行事」と呼ぶこともあります。送り火は祭りというより夏のお盆の伝統行事です。
まとめ:京都三大祭りは季節をめぐる京都の風物詩
京都三大祭りは、春の葵祭・夏の祇園祭・秋の時代祭の3つです。それぞれ主催する神社も歴史も異なりますが、いずれも京都の長い歴史と文化を今に伝える、格式高い行事です。
葵祭(5月15日・下鴨上賀茂神社)は優雅な王朝行列、祇園祭(7月・八坂神社)は33基の山鉾巡行、時代祭(10月22日・平安神宮)は8時代の歴史行列。季節とセットで覚えるのがコツです。
3つの祭りはそれぞれ違った魅力を持っています。優雅さを味わいたいなら葵祭、にぎやかさを楽しみたいなら祇園祭、歴史好きなら時代祭。京都を訪れる際は、季節に合わせてお気に入りの祭りを見つけてみてはいかがでしょうか。


















