「土曜の丑の日」と検索したあなた。実はその表記、少しだけ間違っているかもしれません。正しくは「土用の丑の日」と書きます。曜日の「土曜」ではなく、季節の節目を表す「土用(どよう)」が本来の言葉なのです。
とはいえ、読み方が同じ「どよう」なので、間違えてしまうのは無理もありません。この記事では、「土曜」と「土用」の違いをスッキリ整理し、正しい読み方・意味、そして2026年はいつなのかまでをやさしく解説します。
「土曜の丑の日」ではなく「土用(どよう)の丑の日」が正解。読み方は同じでも、意味はまったく違います。
「土曜の丑の日」は間違い?正しくは「土用の丑の日」
結論から言うと、うなぎを食べる夏の行事は「土用の丑の日」と書くのが正しい表記です。「土曜の丑の日」は、読み方が同じことから生まれたよくある変換ミスです。
おたよりやSNSの投稿でも「土曜の丑の日」という表記はよく見かけ、誤りと気づかれないまま広まっています。書いた本人も読み手も、音だけでは違いに気づけないのが厄介な点です。
検索するときは「土曜の丑の日」と入力しても、同じ話題のページにたどり着けます。ただし、おたよりや案内文に書き残すなら「土用」が正しい表記です。
結論:「土曜日」ではなく「土用(どよう)」が正しい
「土曜の丑の日」と書くと、まるで毎週やってくる「土曜日」の行事のように聞こえます。しかし実際には、土曜日とはまったく関係がありません。
正しい「土用」は、季節の変わり目を指す暦の言葉です。土曜日のような曜日ではなく、年に何度か訪れる特定の期間を表します。

「どよう」って打つと、変換候補に「土曜」が先に出てくるんですよね。だから間違えやすいんです。
ふたつの言葉は、指しているものがまったく違います。並べてみると、重なる部分がないことがはっきりします。
| 項目 | 土用 | 土曜 |
|---|---|---|
| 読み方 | どよう | どよう |
| 指すもの | 季節の変わり目の約18日間 | 一週間のうちの1日 |
| 由来 | 五行の「土」 | 七曜の「土星」 |
| 1年の回数 | 4回 | 毎週1回 |
| 使う場面 | 暦・年中行事 | 日付・予定 |
うなぎの行事は、表の「土用」の側に属します。曜日の欄をたどっても行き当たらないのは、種類そのものが違う言葉だからです。
なぜ「土曜」と間違えやすいのか
「土曜」と「土用」を混同しやすいのには、いくつか理由があります。
- 読み方がどちらも「どよう」でまったく同じ
- パソコンやスマホの変換で「土曜」が先に出やすい
- 「土用」という言葉自体が日常であまり使われない
とくに「土用」は普段の生活で耳にする機会が少ない言葉です。一方で「土曜」は毎週使うなじみ深い言葉のため、つい変換ミスをしてしまいます。検索する人がとても多いのも、この間違えやすさが背景にあります。
入力の仕組みも取り違えを後押しします。多くの日本語入力ソフトは、よく使う語を優先して候補の上位に並べます。「土曜」は毎週のように使うので上位に残り、「土用」は年に数回しか使わないため下がっていきます。
カレンダーの表記も混乱のもとです。市販のカレンダーでは、日付の下に「土用」などの暦の言葉が小さく刷り込まれています。曜日の欄とは別の情報ですが、同じマス目に並ぶため見分けがつきにくくなります。
カレンダーに刷り込まれる暦の言葉は土用だけではありません。読み方から迷いやすい六曜については、意味と順番を別の記事で一覧にしています。


手書きの場面でも取り違えは起こります。店頭の掲示やSNSの投稿は、変換候補ではなく記憶に頼って書くためです。音がまったく同じ言葉は、記憶の中でも入れ替わりやすくなります。
「土用の丑の日」の正しい読み方と意味
「土用の丑の日」は「どようのうしのひ」と読みます。少し難しく感じるかもしれませんが、「土用」と「丑の日」の2つに分けて考えると意味がわかりやすくなります。
どちらも暦から来た言葉です。ひとつずつ意味をたどると、なぜこの時期にうなぎなのかまでつながって見えてきます。
読み方そのものはむずかしくありません。漢字の見た目に身構えるより、音で覚えてしまったほうが早い言葉です。
「土用(どよう)」の読み方と意味
「土用」は「どよう」と読みます。これは中国から伝わった五行思想にもとづく言葉で、季節の変わり目を表します。
具体的には、立春・立夏・立秋・立冬それぞれの直前の約18日間が「土用」の期間です。つまり土用は年に4回あり、夏だけのものではありません。一般に「土用の丑の日」というと夏のものを指すことが多いですが、本来は四季それぞれに存在します。
土用は年4回ある:「土用」は夏だけのものではありません。立春・立夏・立秋・立冬の前、それぞれ約18日間が土用にあたります。夏の土用がとくに有名なため、夏のものだと思われがちです。
辞書では、「土用」は「土旺用事(どおうようじ)」を略した語だと説明されています。土の気が盛んになってはたらく期間、という意味合いです。送り仮名は付けず、漢字二文字だけで「土用」と書きます。
読みは「どよう」の一通りで、「つちよう」や「どよう日」とは読みません。ふりがなを振るなら「土用(どよう)」とまとめて添える形が自然です。
この期間には、土をいじる作業を避けるという言い伝えが各地に残っています。ただし期間中にも例外の日があり、「間日(まび)」と呼ばれます。
間日の読み方と、その年にどの日があたるかは間日の記事で確認できます。


「丑の日(うしのひ)」の読み方と意味
「丑の日」は「うしのひ」と読みます。これは十二支(子・丑・寅…)を日付に当てはめたもので、12日ごとに「丑の日」が巡ってきます。
昔は日付を十二支で数える習慣があり、その名残です。年賀状でおなじみの「丑年(うしどし)」と同じ「丑」を、日にちに当てはめたものと考えるとイメージしやすいでしょう。
「丑」は音読みでは「ちゅう」ですが、日付を表すときは「うし」と読みます。読み仮名を付けるなら「丑の日(うしのひ)」と続けて示します。
書くときに迷いやすいのが「丑」と「牛」です。十二支の「うし」は「丑」で、動物の牛とは字が違います。「牛の日」と書いてしまうと、まったく別の意味になります。
日にちの十二支は12日ごとに一巡します。干支欄のあるカレンダーなら、その日のマスに小さく「丑」と入っています。
つなげると「土用の丑の日」になる
この2つを合わせると、「土用の期間中にやってくる丑の日」という意味になります。これが「土用の丑の日」の正体です。
土用は約18日間、丑の日は12日ごとに巡るため、ひとつの土用に丑の日が1回だけの年と、2回ある年があります。2回ある場合は、先に来る日を「一の丑」、後に来る日を「二の丑」と呼びます。
声に出すときは「どようの・うしのひ」と区切ります。「どよう・のうし」で切ると、意味が取りにくくなります。
間にある「の」は、「土用という期間にある丑の日」という関係を示しています。短く「土用の丑」と呼ぶこともありますが、「土用」の字は変わりません。
この組み立てを覚えておくと、表記に迷ったときも「暦の期間+その中の日」と思い出せます。


「土曜の丑の日」と検索する人が知りたいこと(2026年はいつ?)
「土曜の丑の日」と調べる多くの人は、結局「今年はいつうなぎを食べる日なの?」を知りたいはずです。ここでは2026年の日付を確認しておきましょう。
日付は年ごとに動きます。土用に入る日が太陽の動きをもとに決まり、そこへ12日ごとの丑の日が重なるためです。
去年の日付を覚えていても、そのまま使い回すことはできません。お店の予約や買い物の計画は、その年の日付を確かめてから立てるのが確実です。
2026年の土用の丑の日はいつか(要点)
2026年の夏の土用の丑の日は、7月26日(日)です。この年は土用の期間中に丑の日が1回だけのため、「二の丑」はありません。
なお、土用は年4回あるため、夏以外にも土用の丑の日は存在します。2026年の各季節の土用の丑の日は次のとおりです。
| 季節 | 2026年の土用の丑の日 |
|---|---|
| 冬 | 1月27日(火) |
| 春 | 4月21日(火)・5月3日(日) |
| 夏 | 7月26日(日) |
| 秋 | 10月30日(金) |


「土曜日」とは関係ある?ない?
結論として、土用の丑の日と「土曜日」にはまったく関係がありません。2026年7月26日はたまたま日曜日であり、土曜日ではありません。
「土用」の「土」は、五行思想の「木・火・土・金・水」のうちの「土」を指します。曜日の「土曜」の「土」とは由来が別物です。漢字が同じなので紛らわしいですが、別の言葉だと覚えておきましょう。
とはいえ、丑の日がたまたま土曜日に重なる年もあります。2025年の夏は一の丑が7月19日で、この日は土曜日でした。
そうした年に当たると、「土曜日の行事」という思い込みがいっそう強まります。翌年には別の曜日へ移るので、曜日で覚えるとかえって混乱のもとです。
覚えるなら日付か、「立秋の前の約18日間にある丑の日」という決まり方のほうが確実です。
「土曜の丑の日」にうなぎを食べる理由(要点)
土用の丑の日といえば「うなぎ」ですが、なぜうなぎを食べるようになったのでしょうか。ここでは要点だけをかんたんに紹介します。
夏の土用は、暑さが一年の頂点に向かう時期にあたります。うなぎと結びついたのは、食が細りやすいこの時期と重なっていたからです。
由来にはいくつかの説があり、どれも江戸時代の話として伝わっています。よく知られているのは、うなぎ屋の宣伝から広まったという流れです。
由来をひと言で
うなぎを食べる習慣の由来として広く知られているのは、江戸時代の発明家・平賀源内が関わったとされる話です。夏に売れ行きが落ちていたうなぎ屋のために、源内が「本日丑の日」と店先に張り出すことをすすめ、それが評判になったと伝えられています。
また、「丑の日には『う』のつく食べ物を食べると夏負けしない」という風習も古くからありました。うなぎはまさに「う」で始まる食べ物です。
由来には諸説あります:平賀源内の話は最も有名ですが、これを裏づける確かな史料は残っていません。あくまで「広く語り継がれている説」のひとつとして知られています。
うなぎ以外に食べるとよいとされる食べ物
「う」のつく食べ物が縁起がよいとされたことから、うなぎ以外にも次のような食べ物が親しまれてきました。
- 梅干し(うめぼし)
- 瓜(うり)・きゅうり
- うどん
- 牛肉(うし)
基準になっているのは漢字ではなく読みです。「牛」は字だけ見ると「う」で始まりませんが、読みが「うし」なのであてはまります。
逆に「梅」を「ばい」と読めば外れてしまいます。験担ぎの言葉遊びなので、読みで判断するのが決まりです。
うなぎは価格が高めなので、こうした「う」のつく食べ物で代える家庭も少なくありません。由来やうなぎ以外の食べ物について、もっとくわしく知りたい方は次の記事もどうぞ。


「土用」と「土曜」の書き分け方|案内文やSNSでの書き方
意味の違いがわかっても、いざ書くときには迷うものです。とくに人に読ませる文章では、表記が正しいかどうかが気になります。
書き分けの手がかりは、漢字そのものにあります。使う場面ごとの言い回しも決まっているので、型を覚えてしまえば毎年迷わずに済みます。
おたよりや店頭の掲示は、配ってから直すのに手間がかかります。書く前と書いたあとの二段構えで確認しておくと安心です。
漢字で見分けるコツ
「土用」の「用」は、「用いる」の用です。土の気を用いる期間、と結びつけると思い出しやすくなります。
一方の「土曜」の「曜」は七曜の曜で、日・月・火・水・木・金・土の並びに使われます。この並びは太陽と月、そして五つの惑星の名から来ています。土曜の「土」は土星のことです。
暦の期間なら「用」、一週間のうちの一日なら「曜」。うなぎの行事は暦の話なので「用」を選びます。
自信が持てないときは、「今週の」を頭に付けて確かめる方法もあります。「今週の土曜」とは言えますが、「今週の土用」とは言いません。
おたより・案内文での書き方の例
実際の文面では、初めて出てくる箇所にふりがなを添えると読み手が迷いません。園や学校のおたより、社内の連絡、店頭の掲示で使える形を挙げます。
おたより:7月26日(日)は土用(どよう)の丑の日です。ご家庭でも季節の話題にしてみてください。
社内の連絡:7月26日(日)の土用の丑の日にあわせ、社員食堂で特別メニューをご用意します。
店頭の掲示:本日は土用の丑の日です。うなぎの蒲焼き、承ります。
二度目からはふりがなを省いてかまいません。行事の説明を一言添えておくと、曜日と取り違えられにくくなります。
日付と曜日を並べて書くと、さらに誤解が減ります。「7月26日(日)」のように曜日を括弧で示せば、土曜日と読み違える余地がなくなります。
変換ミスを防ぐ入力のひと工夫
入力の設定を少し変えるだけでも、取り違えは減らせます。日本語入力の単語登録に「どよう→土用」を加えておけば、候補の上位に出せます。
変換したあとに一度手を止め、漢字を目で確かめる習慣も効きます。読み上げでは音が同じで区別できないので、確認は必ず文字で行います。
仕上げの前には、検索置換で「土曜の丑」を探す方法もあります。見つかった箇所を「土用の丑」に置き換えれば、取りこぼしがなくなります。
使い回した文面ほど、同じ誤りが残りがちです。前年のおたよりを流用するときは、この一語だけは見直しておきましょう。
よくある質問
- 「土曜の丑の日」と「土用の丑の日」、どちらが正しいですか?
-
「土用の丑の日」が正しい表記です。「土曜」は曜日の土曜日を指す別の言葉で、変換ミスとしてよく見られます。読み方はどちらも「どよう」で同じです。
- 土用の丑の日は土曜日に決まっているのですか?
-
いいえ、曜日とは関係ありません。土用の期間中に巡ってくる「丑の日」が土用の丑の日です。年によって何曜日になるかは変わります。2026年夏の土用の丑の日は日曜日です。
- 土用の丑の日は夏だけですか?
-
本来は年4回あります。立春・立夏・立秋・立冬の前に土用があり、それぞれに丑の日が含まれます。ただし、うなぎを食べる習慣で有名なのは夏の土用の丑の日です。
- 「一の丑」「二の丑」とは何ですか?
-
ひとつの土用の期間に丑の日が2回ある年に、先に来る日を「一の丑」、後の日を「二の丑」と呼びます。2026年夏は丑の日が1回だけなので、二の丑はありません。
- 配ったおたよりに「土曜の丑の日」と書いてしまいました。訂正は必要ですか?
-
日付と曜日が正しければ、伝えたい内容はそのまま届きます。次の号や貼り替えの機会に「土用(どよう)の丑の日」へそろえておけば十分です。急いで訂正文を出すより、次に出す文面から直すほうが読み手の負担になりません。
- 案内文では「土用の丑の日」と「土用丑の日」のどちらで書きますか?
-
読み手を選ばないのは「土用の丑の日」です。「の」が入ることで、土用という期間の中にある丑の日だと伝わります。字数を詰めたい店頭の短い掲示などでは「土用丑の日」も使われますが、どちらでも意味は同じです。
まとめ|「土曜」ではなく「土用」、正しく覚えよう
「土曜の丑の日」は、読み方が同じことから生まれたよくある変換ミスでした。正しくは「土用(どよう)の丑の日」で、曜日の土曜日とは関係がありません。
最後に、この記事のポイントを整理します。
- 書くときは「土用の丑の日」。読みは「どようのうしのひ」
- 「土用」は季節が入れ替わる直前の約18日間で、一年に4回めぐる
- 「土曜」は七曜のうちの一日で、由来は土星。暦の土用とは別の言葉
- 案内文はふりがなを添えて「土用(どよう)」と書くと読み手が迷わない
- 日付と曜日を並べて書けば、土曜日と読み違えられる心配がない
正しい表記は「土用の丑の日」。「土用」は季節の変わり目の約18日間を指し、土曜日とは無関係です。2026年夏は7月26日(日)で、二の丑はありません。
表記の判断は、暦の期間なら「用」という一点で足ります。
「土用」の意味がわかると、季節の節目を少しだけ身近に感じられます。次に検索するときは、ぜひ「土用の丑の日」と正しく書いてみてくださいね。





















