5月の行事まとめ|由来・日付・行事食をカレンダー順で解説

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5月は祝日とゴールデンウィークが重なり、年間でもっとも行事が集中する月のひとつです。「子どもの日や母の日があるのは知っているけれど、八十八夜や立夏との違いは?」と感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、2026年5月の行事をカレンダー順に整理し、それぞれの由来・意味・行事食までまとめて解説します。読み終えるころには、5月という月が持つ豊かな季節感を、暮らしのなかで楽しめるようになります。

この記事でわかること
  • 5月の主な行事と祝日の日付一覧(2026年版)
  • 端午の節句・母の日・八十八夜などの由来
  • 柏餅・ちまきといった行事食の意味と地域差
  • 立夏・小満など二十四節気との関係
目次

5月の行事カレンダー|2026年版一覧表

5月は祝日が3日連続するゴールデンウィークを中心に、農事・節句・記念日が次々と訪れる「行事密度の高い月」です。

まずは2026年5月の主な行事を一覧で確認しましょう。日付順に並べることで、月全体の流れが見えやすくなります。

5月のカレンダーと新緑をイメージした写真

主要な行事・祝日の日付一覧

2026年5月の主な行事は次のとおりです。祝日に該当するものは「祝」と表記しています。

日付行事名区分
5月1日(金)メーデー記念日
5月2日(土)八十八夜雑節
5月3日(日)憲法記念日
5月4日(月)みどりの日
5月5日(火)こどもの日/端午の節句/立夏祝・節句・節気
5月10日(日)母の日(第2日曜日)記念日
5月21日(木)小満二十四節気

このように、5月は祝日と暦の節目(節気・雑節)が密集しています。次の章からは、それぞれの行事を順番に詳しく見ていきましょう。

5月が「皐月(さつき)」と呼ばれる由来

5月の和風月名は「皐月(さつき)」です。語源には諸説ありますが、もっとも有力なのは「早苗月(さなえづき)」が縮まったという説です。

旧暦の5月は田植えの時期にあたり、苗を植える「早苗(さなえ)」を植える月として「早苗月」と呼ばれていました。これがやがて「さつき」と読まれるようになり、漢字に「皐月」が当てられたといわれます。

「皐」という漢字には「神に捧げる稲」という意味があり、稲作と深く結びついた漢字だと考えられています。

5月上旬の行事|ゴールデンウィークと祝日

5月上旬は、メーデーから始まり八十八夜・憲法記念日・みどりの日と続く、行事が立て続けに訪れる時期です。ゴールデンウィークとして連休になるため、家族で過ごす機会も多くなります。

メーデー(5月1日)

メーデーは、世界各地で労働者の権利を訴える日として知られています。起源は1886年のアメリカで、労働者たちが「1日8時間労働」を求めて立ち上がったことがきっかけです。

日本では1920年に第1回メーデーが東京・上野公園で開催されました。現在も労働組合の集会や行進が各地で行われていますが、祝日ではないため平日であれば通常通り出勤する人がほとんどです。

八十八夜(5月2日頃)

八十八夜は、立春から数えて88日目にあたる日で、2026年は5月2日です。雑節(ざっせつ)と呼ばれる暦の節目のひとつで、農作業の目安として大切にされてきました。

「夏も近づく八十八夜〜」で始まる唱歌「茶摘み」でも知られるとおり、この時期は新茶の摘み取りが始まる季節でもあります。八十八夜に摘まれたお茶は「一番茶」と呼ばれ、香り高く縁起物としても親しまれています。

新茶の季節に親戚やお世話になっている方へお茶を贈る習慣があるのも、八十八夜の名残なんですよ。

憲法記念日(5月3日)

憲法記念日は、1947年(昭和22年)5月3日に日本国憲法が施行されたことを記念する祝日です。翌1948年に「国民の祝日に関する法律」によって正式に制定されました。

祝日法では「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」と定められています。憲法に関する講演会や催しが各地で開催される日でもあります。

みどりの日(5月4日)

みどりの日は、自然に親しみ、その恩恵に感謝する祝日です。もともとは昭和天皇の誕生日(4月29日)でしたが、改元後の1989年に「みどりの日」と改称されました。

2007年の祝日法改正で、4月29日は「昭和の日」となり、5月4日に「みどりの日」が移動しました。これによって5月3日〜5日の3日間が連続した祝日となり、現在のゴールデンウィークの形が完成しています。

2026年のゴールデンウィークは5月2日(土)〜5月6日(水・振替休日なし)。カレンダー次第で連休の長さが変わるので、毎年確認しておくと予定が立てやすくなります。

端午の節句(こどもの日・5月5日)の由来と過ごし方

端午の節句は、もともと中国から伝わった厄除けの行事が、日本で「男の子の健やかな成長を願う日」へと変化したものです。

5月5日は「こどもの日」として祝日に制定されていますが、同時に古くから続く「端午の節句」でもあります。この日は単なる連休の最終日ではなく、長い歴史を持つ日本の重要な節句です。

鯉のぼりと五月人形をイメージした写真

端午の節句の起源と「菖蒲」の意味

端午の節句のルーツは、古代中国にまでさかのぼります。「端午」とは「月の最初の午(うま)の日」を指す言葉で、5月5日に固定されたのは中国の戦国時代以降といわれています。

日本に伝わったのは奈良時代で、当初は宮中で薬草を摘んで邪気を払う行事でした。江戸時代になると、武家社会で「菖蒲(しょうぶ)」と「尚武(武を尊ぶ)」が同じ読みであることから、男児の成長を祝う日へと意味が変わっていきました。

菖蒲湯に入る風習は今も続いており、菖蒲の葉を浮かべたお風呂に入ることで、無病息災を願います。

鯉のぼり・五月人形を飾る理由

鯉のぼりと五月人形は、端午の節句を象徴する飾りです。それぞれに込められた意味は次のとおりです。

  • 鯉のぼり:中国の故事「登竜門」に由来。激流を登りきった鯉が竜になったという伝説から、子どもの立身出世を願う飾り
  • 五月人形(兜・鎧):武士の装具を模したもの。子どもを災厄から守る「お守り」としての意味を持つ
  • 金太郎・武者人形:強くたくましく育ってほしいという願いを込めた飾り

飾る時期は地域によって異なりますが、一般的に春分の日を過ぎた4月上旬から飾り始め、5月中旬までに片付けるのが目安とされています。

行事食|柏餅・ちまき・筍の意味と地域差

端午の節句には、柏餅とちまきという代表的な行事食があります。それぞれに縁起の良い意味が込められており、関東と関西で食文化が分かれているのも特徴です。

行事食意味主な地域
柏餅柏の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから「家系が絶えない=子孫繁栄」関東中心
ちまき中国の故事に由来し、無病息災・厄除けを願う関西中心
筍料理まっすぐすくすく育つ姿から、子どもの健やかな成長を願う全国
初鰹「勝つ男」に通じる縁起物として、男児の節句に好まれる全国

関西で食べられる「ちまき」は、笹の葉に細長い甘い団子を包んだ和菓子が一般的です。一方、新潟・山形・秋田などでは「笹巻き」と呼ばれ、もち米を笹で巻いて灰汁で煮るという独自の文化が残っています。

関東で柏餅、関西でちまきが主流になった背景には、江戸時代の参勤交代や柏の木の分布の違いなど、複数の説があります。

5月中旬〜下旬の行事|母の日と立夏・小満

5月中旬から下旬にかけては、母の日や二十四節気の節目が訪れます。ゴールデンウィークが終わって落ち着いた時期だからこそ、季節の移ろいをじっくり味わえる期間です。

母の日(第2日曜日)の由来とカーネーション

母の日は5月の第2日曜日で、2026年は5月10日です。アメリカ発祥の風習で、日本には大正時代に伝わり、戦後に全国へ広まりました。

起源は1907年のアメリカ・バージニア州で、アンナ・ジャービスという女性が亡き母を偲んで白いカーネーションを教会で配ったことが始まりとされています。1914年にはアメリカで正式に祝日として制定されました。

カーネーションには色によって異なる意味があります。

  • 赤いカーネーション:「母への愛」「健在の母への感謝」
  • ピンクのカーネーション:「感謝」「温かい心」
  • 白いカーネーション:「亡き母を偲ぶ」

近年は花以外にもスイーツ・アクセサリー・体験ギフトなど、贈り物の選択肢が広がっています。

「いつもありがとう」の一言を添えるだけでも、お母さんは嬉しいものです。形よりも気持ちを大切にしたいですね。

立夏(5月5日頃)|暦の上での夏の始まり

立夏は二十四節気のひとつで、暦の上での夏の始まりを告げる日です。2026年の立夏は5月5日(こどもの日と同日)で、毎年5月5日〜6日頃にあたります。

この時期は新緑がまぶしく、八十八夜から続く農作業の本格化と重なります。気温も徐々に上がり、初夏の爽やかさを感じられる季節です。

小満(5月21日頃)|万物が満ち始める時期

小満(しょうまん)も二十四節気のひとつで、立夏から数えて15日目にあたります。2026年の小満は5月21日です。

「小満」という名前は、「万物が次第に成長し、天地に満ち始める」という意味から来ています。麦が穂をつけ始める時期でもあり、農家にとってはひと安心できる節目とされてきました。

5月の二十四節気についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

5月の行事食と旬の食材

5月は新緑の季節であると同時に、食卓も豊かになる月です。行事食だけでなく、旬の食材を取り入れることで季節感がぐっと増します。

柏餅・ちまき以外の5月の行事食

5月の行事食は端午の節句のものだけではありません。八十八夜の新茶や、母の日の食卓を華やかにする旬の食材も、5月ならではの楽しみです。

  • 新茶:八十八夜に摘まれた一番茶。香り高く、贈答品としても人気
  • ちまき・笹巻き:地域によって形や味が異なる端午の節句の定番
  • 赤飯:祝い事全般に登場。こどもの日の食卓にもよく並ぶ
  • かしわ料理:「家系を絶やさない」という縁起をかついだ鶏肉料理

5月が旬の食材(新茶・筍・初鰹)

5月は「初物」と呼ばれる食材が次々と登場する時期です。代表的な旬の食材を紹介します。

食材特徴主な料理
新茶立春から88日目に摘まれた一番茶。アミノ酸が豊富で甘みが強い煎茶・冷茶
4〜5月が最盛期。風味と食感の両方が楽しめる若竹煮・筍ご飯
初鰹太平洋を北上する鰹。さっぱりとした味わいが特徴たたき・刺身
そら豆「一寸そら豆」とも呼ばれ、塩茹でが定番塩茹で・かき揚げ
アスパラガス露地物が出回るのは4〜6月。甘みと香りが強い炒め物・グリル

「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」は、江戸時代の俳人・山口素堂による有名な句で、初夏の風物詩を凝縮した一句として知られています。

5月の行事を楽しむための豆知識

5月の行事をより深く楽しむために、誕生花や風物詩など、知っておくと暮らしが彩られる豆知識を紹介します。

5月の花や新緑の風景写真

5月の誕生花・誕生石

5月の誕生花と誕生石は、贈り物選びの参考にもなる情報です。

  • 誕生花:すずらん(花言葉:再び幸せが訪れる)/カーネーション(花言葉:無垢で深い愛)
  • 誕生石:エメラルド(石言葉:幸運・幸福・愛・希望)

すずらんはフランスでは5月1日に大切な人へ贈ると幸運が訪れるとされる花で、「ミュゲ(Muguet)」と呼ばれて親しまれています。

5月の風物詩・季語

俳句や手紙の挨拶でよく使われる5月の季語には、初夏の爽やかさを感じさせるものが多くあります。

  • 新緑・若葉・青葉
  • 薫風(くんぷう):初夏の若葉を渡る風
  • 立夏・小満
  • 鯉のぼり・菖蒲・牡丹
  • 初鰹・新茶
  • 蛙・燕(つばめ)

5月の手紙の書き出しには「新緑の候」「薫風の候」といった時候の挨拶がよく使われます。季語を取り入れると、文章にも季節感が生まれます。

よくある質問

5月5日はこどもの日と端午の節句のどちらが正式名称ですか?

祝日法上の正式名称は「こどもの日」で、1948年に制定されました。一方の「端午の節句」は古くから続く伝統行事の名称で、両方を併せて呼ぶことも一般的です。同じ日に祝うため、どちらの呼び方も間違いではありません。

八十八夜は毎年5月2日ですか?

ほぼ毎年5月1日〜2日のいずれかです。立春から数えて88日目という決め方のため、立春の日付(2月3日または4日)に応じて1日ずれることがあります。2026年は5月2日です。

母の日にカーネーション以外を贈っても失礼ではないですか?

まったく問題ありません。最近はバラやアジサイなど他の花も人気で、お菓子・実用品・体験ギフトを贈る方も増えています。大切なのは感謝の気持ちを伝えることです。

ゴールデンウィークの語源は何ですか?

1951年に映画会社の大映が、5月の連休に公開した作品が大ヒットしたことから、宣伝用語として「ゴールデンウィーク」と呼んだのが始まりとされています。当初は映画業界の言葉でしたが、その後一般にも定着しました。

関東と関西でちまきと柏餅が分かれているのはなぜですか?

諸説ありますが、柏の木の分布が西日本に少なかったことが大きな理由とされています。関西では中国から伝わった「ちまき」の文化がそのまま残り、関東では柏の葉を使った「柏餅」が江戸時代に広まったといわれます。

まとめ|5月の行事を知って季節を楽しもう

5月は祝日と節句、二十四節気が重なる「行事密度の高い月」。それぞれの由来を知ることで、暮らしの中で季節をより豊かに感じられます。

この記事のポイントを振り返ります。

  • 5月上旬はゴールデンウィーク。メーデー・八十八夜・憲法記念日・みどりの日が連続する
  • 5月5日は「こどもの日」「端午の節句」「立夏」が同日に重なる節目
  • 柏餅は関東、ちまきは関西と地域で行事食に違いがある
  • 母の日は第2日曜日。2026年は5月10日
  • 立夏(5月5日頃)と小満(5月21日頃)で暦は本格的な夏に向かう

5月は「皐月」という和名のとおり、田植えの月であり、命が芽吹く季節でもあります。行事の意味を知ったうえで過ごすと、何気ない一日にも文化的な背景が感じられるはずです。今年の5月は、ぜひ家族や身近な人と一緒に、季節の節目を楽しんでみてください。

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