初午とは?意味や由来・いなり寿司の理由も紹介

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初午とは?意味と読み方

初午(はつうま)とは、2月最初の「午(うま)の日」のことです。稲荷神社のお祭り「初午祭」が行われる日として、古くから親しまれてきました。

現在でも暦のなかで特別な日として扱われており、いなり寿司を食べたり稲荷神社にお参りしたりする風習が全国に残っています。

初午は2月最初の「午の日」

かつて日本では、日付を十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)で数える習慣がありました。12日ごとに同じ干支が巡ってくるため、2月に「午の日」が2〜3回訪れることになります。

そのうち最初にやってくる午の日が「初午」です。毎年日付が変わるため、「初午は何月何日」と固定されているわけではありません。

二の午・三の午とは

2月に2回目に訪れる午の日を「二の午(にのうま)」、3回目があれば「三の午(さんのうま)」と呼びます。年によっては2月中に午の日が3回巡ってくることもあるのです。

二の午・三の午にもお祭りやお参りを行う神社がありますが、もっとも盛大に祝われるのはやはり初午の日になります。

稲荷神社の赤い鳥居のイメージ

初午の由来|稲荷神社との深い関係

初午の由来は、京都にある伏見稲荷大社にさかのぼります。稲荷神社と初午には、1,300年以上の歴史的なつながりがあるのです。

伏見稲荷大社と初午の起源

奈良時代の711年(和銅4年)、2月の初午の日に穀物の神様「稲荷大神(いなりおおかみ)」が京都・稲荷山に降り立ったとされています。この出来事が伏見稲荷大社の創建の起源であり、初午祭の始まりでもあります。

以来、毎年2月の初午には伏見稲荷大社で「初午大祭」が盛大に執り行われるようになりました。この風習が全国の稲荷神社へと広がり、現在に至っています。

稲荷神と五穀豊穣の信仰

「稲荷」の語源は「稲生り(いねなり)」、つまり稲が豊かに実ることを意味するとされています。もともとは農業の神様として、五穀豊穣を願う信仰の対象でした。

時代が進むにつれ、稲荷神への信仰は農村だけにとどまらなくなります。商家では商売繁盛、職人は技芸上達と、さまざまなご利益を求めて祀られるようになりました。現在、全国には約3万社の稲荷神社があるといわれており、日本でもっとも数の多い神社の一つです。

2026年の初午はいつ?

2026年の初午は2月1日(日)です。年によって日付が変わるため、毎年確認が必要になります。

新暦の初午は2月1日(日)

2026年は2月の最初の午の日が2月1日に当たります。参考までに、近年の初午の日付をまとめました。

初午の日付
2024年2月12日(月)
2025年2月6日(木)
2026年2月1日(日)
2027年2月8日(月)

このように、初午は毎年1月下旬〜2月中旬の間で変動します。

旧暦の初午はいつ?

地域や神社によっては、新暦ではなく旧暦にもとづいて初午祭を行うところがあります。旧暦の2月は新暦のおよそ3月にあたるため、旧暦の初午は新暦よりも約1か月遅くなるのが特徴です。

2026年の場合、旧暦の初午は3月21日(土)頃にあたります。お近くの稲荷神社がどちらの暦で行事を行っているか、事前に確認しておくと安心です。

初午の食べ物|いなり寿司を食べる理由

初午の行事食といえば、まず思い浮かぶのがいなり寿司でしょう。ほかにも地域ごとに特色ある食べ物があり、初午ならではの食文化を楽しめます。

なぜいなり寿司?油揚げとキツネの関係

稲荷神社では、キツネが神様の使いとして祀られています。キツネの好物が油揚げとされることから、初午には油揚げをお供えする風習が生まれました。

やがて、油揚げにすし飯を詰めたものを奉納するようになり、これが「いなり寿司」の始まりだとされています。現在でも初午の日にいなり寿司を食べる家庭は多く、スーパーやコンビニでもこの時期に合わせた商品が並びます。

東日本と西日本でいなり寿司の形が違う

いなり寿司には、実は地域による形の違いがあるのをご存じでしょうか。

  • 東日本:米俵に見立てた「俵型」
  • 西日本:キツネの耳をイメージした「三角型」

どちらも稲荷信仰に由来する形です。俵型は五穀豊穣の願いを、三角型はキツネの耳をそれぞれ表しています。お住まいの地域ではどちらの形が一般的か、意識してみると面白いかもしれません。

俵型と三角型のいなり寿司の比較イメージ

しもつかれ・初午団子・畑菜のからし和え

いなり寿司のほかにも、初午にちなんだ郷土料理があります。

  • しもつかれ:栃木県を中心に食べられる郷土料理。鬼おろしですった大根・にんじんに、鮭の頭・大豆・油揚げ・酒粕を煮込んで作る
  • 初午団子:蚕(かいこ)の繭に見立てた小さな団子。養蚕が盛んだった地域で、豊作を祈願してお供えした
  • 畑菜のからし和え:京都の初午の行事食。畑菜(はたけな)をからし和えにしていただく

こうした地方色豊かな行事食が残っているのも、初午が長く大切にされてきた証といえるでしょう。

初午に何をする?お参りの仕方とご利益

初午の日には、稲荷神社へお参りする「初午詣(はつうまもうで)」が古くからの習わしです。ここでは、お参りの仕方やご利益を紹介します。

稲荷神社へのお参りとお供え物

初午詣では、油揚げやいなり寿司をお供え物として持参するのが一般的です。神社によっては初午祭に合わせて特別な祈祷を行っているところもあります。

初午のお供え物の例
  • 油揚げ・いなり寿司
  • 赤飯
  • お神酒(おみき)
  • ろうそく・線香(地域による)

お供え物のルールは神社ごとに異なる場合があるため、初めて訪れる神社では事前に確認しておくとよいでしょう。

初午のご利益(商売繁盛・五穀豊穣ほか)

稲荷神社のご利益は多岐にわたります。もともとの五穀豊穣に加えて、現在では以下のようなご利益で信仰されています。

  • 五穀豊穣
  • 商売繁盛
  • 家内安全
  • 産業興隆
  • 芸能上達

初午は一年のなかでも稲荷神の力がもっとも強まる日とされています。新しいことを始めるタイミングとしても縁起がよいといわれているため、この日に合わせてお参りする方も多いようです。

初午にまつわる豆知識

初午の意味や由来を押さえたところで、知っておくとちょっと楽しい豆知識も紹介します。

「初午いなりの日」とは

一般社団法人全日本いなり寿司協会は、初午の日を「初午いなりの日」として記念日に制定しています。初午にいなり寿司を食べる風習をもっと広めたいという思いから生まれた記念日です。

この日に合わせて、全国の飲食店やスーパーでいなり寿司のフェアが行われることも増えてきました。

旗日(旗を立てる日)としての初午

江戸時代には、初午は子どもたちが寺子屋に入門する日でもありました。「寒さがゆるむ2月の午の日に学びを始める」という習わしがあったのです。

また、かつて商家では初午の日に店先に旗やのぼりを立てて、稲荷神をお迎えしていました。こうした風習が「旗日」の語源の一つとも伝えられています。

まとめ

初午とは、2月最初の午の日に行われる稲荷神社のお祭りです。711年に稲荷大神が京都・稲荷山に降り立ったことに由来し、1,300年以上の歴史を持つ日本の伝統行事として受け継がれてきました。

2026年の初午は2月1日(日)です。いなり寿司を食べたり、お近くの稲荷神社にお参りしたりして、日本の伝統行事を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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