「10月11日はウインクの日」と聞いて、なぜウインクなのかと首をかしげた人もいるかもしれません。カレンダーの数字を眺めても、すぐにはピンとこない記念日です。実はこの日付には、数字を人の顔に見立てる、ちょっとした遊び心が込められています。
この記事では、ウインクの日の由来と、前日10月10日の「目の愛護デー」とのつながりを整理しました。ウインクという言葉の意味や、国によって違う受け取られ方、当日の楽しみ方もあわせて紹介します。
ウインクの日は毎年10月11日です。「10」と「11」を横に倒すと、片方の目を開けてもう片方を閉じた顔に見えることが由来とされています。
ウインクの日は10月11日|由来は「10・11」を横に倒した顔
ウインクの日は毎年10月11日です。祝日ではなく、年によって日付が動くこともありません。「オクトーバーウインク」と呼ばれることもあり、記念日カレンダーやSNSで、遊び心のある記念日として紹介されています。
2027年の10月11日は月曜日で、10月の第2月曜日に決まっているスポーツの日と同じ日になります。翌2028年は水曜日です。祝日と重なる年は、いつもより話題にしやすいかもしれません。
「10」と「11」がウインクに見える理由
由来は、数字の形を人の顔に見立てる発想です。「10 11」と書いた紙を90度回して横向きにすると、「1」が眉毛、「0」が開いた目に見えてきます。右側の「11」は、眉毛と、閉じた目を表す横線の組み合わせです。
開いた目と閉じた目が並ぶので、片目をつぶったウインクの顔になる、というわけです。文字や記号を顔に見立てて楽しむ点では、顔文字に近い発想といえます。
ウインクの日の基本
- 日付:毎年10月11日(祝日ではない)
- 別名:オクトーバーウインク
- 由来:「10」「11」を横に倒すと、ウインクした顔に見える
- 制定者:はっきりしていない
- 前日:10月10日は「目の愛護デー」
制定者は?公式の記念日なのか
ウインクの日を誰が決めたのかは、はっきりしていません。企業や団体が定めた記念日であれば、制定の趣旨や時期が公表されているのが一般的です。ウインクの日については、そうした制定者の情報が確認できませんでした。
記念日の認定・登録を行っている一般社団法人日本記念日協会の登録記念日として紹介されている情報も、確認できる範囲では見当たりません。数字の見立てのおもしろさから広まり、記念日カレンダーなどで紹介されるようになった日、と受け止めておくのがよさそうです。
「ウインク」と「ウィンク」どちらの表記?
表記は「ウインクの日」「ウィンクの日」の両方が使われています。英語の wink をカタカナにするとき、「イ」を大きく書くか小さく書くかの違いで、どちらも誤りではありません。国語辞典の見出し語では「ウインク」の形が一般的です。
カタカナの書き方には、国が示した目安もあります。1991年(平成3年)の内閣告示「外来語の表記」は、外来語に使う仮名を2つの表に分けて示しています。「ウィ」は、原音や原つづりになるべく近く書き表したいときに使う側の表に入っています。
新聞社の用語集にも、地名や人名以外の外来語は「ウイ」と書くのを原則とする例があります。「ウイスキー」や「ウインカー」も、「イ」を大きく書く形が広く使われている語です。
前日10月10日「目の愛護デー」とのつながり
ウインクの日とセットで知っておきたいのが、前日の10月10日「目の愛護デー」です。こちらは「10 10」を横に倒すと、眉と目が2つずつ並んだ顔に見えることにちなむ日です。両目を開いた10月10日に対して、片目を閉じた10月11日がウインクの日と、ちょうど対になっています。
数字で見比べると、2つの日付の違いは最後の1字だけです。「10 10」の最後の「0」が「1」に入れ替わると、開いていた片方の目が閉じた線になります。
目の愛護デーの由来
目の愛護デーの始まりは、1931年(昭和6年)に中央盲人福祉協会が定めた「視力保存デー」です。戦後の1947年(昭和22年)に「目の愛護デー」と名前を改め、厚生省(現在の厚生労働省)が主唱する行事として続いてきました。
毎年この時期には、目の大切さを考えるきっかけとして、各地で啓発の催しなどが行われています。目にちなんだ日が2日続けて並ぶので、10月10日と11日をセットで覚えておくと、ちょっとした話のタネになります。
なお、10月10日といえば、かつての体育の日を思い出す人も多いでしょう。1964年の東京オリンピック開会式にちなむ日付で、いまは「スポーツの日」として10月の第2月曜日に移っています。

10月11日のほかの記念日
10月11日には、ウインクの日のほかにも記念日がいくつかあります。代表的なものを表にまとめました。
| 記念日 | 内容 |
|---|---|
| 国際ガールズ・デー | 2011年の国連総会で定められた国際デー。女の子の権利や教育の機会について考える日 |
| カミングアウトの日 | アメリカで1988年に始まった「National Coming Out Day」と同じ日。日本でも、LGBTをはじめ、ありのままの自分を打ち明けるきっかけの日として提唱されている |
| 安全・安心なまちづくりの日 | 2005年に政府の犯罪対策閣僚会議が定めた日。この日から20日までが全国地域安全運動の期間 |
同じ10月11日でも、国連が定めた国際デーから、数字の見立てで生まれた日まで、成り立ちはさまざまです。ウインクの日をきっかけに、同じ日のほかの記念日に目を向けてみるのもおもしろいでしょう。
数字の見立てのほかに、昔の呼び名から日付が決まった記念日もあります。2日後の10月13日は、江戸の人々が焼き芋を「十三里」と呼んだことにちなむサツマイモの日です。

出来事の日付がそのまま記念日になった例もあります。3日後の10月14日は、1926年にくまのプーさんの原作童話が出版されたことにちなむ、くまのプーさん原作デビューの日です。

ウインクの意味と語源|wink と blink の違い
ウインクは、片方の目だけを意図的に閉じて、すぐに開けるしぐさです。合図や親しみを伝えるためのもので、英語の wink がそのまま日本語になりました。似た英単語に blink がありますが、こちらは両目のまばたきを指します。
冗談を言ったあとに片目で合図する、写真を撮る瞬間に片目をつぶる。英語では、どちらの動作も wink の1語で言い表せます。この語をさかのぼると、古英語の wincian に行き着きます。目を閉じる、まばたきする、合図をするといった意味を持つ語でした。ドイツ語で手を振って合図することを表す winken も、同じ系統の語とされています。
英語の wink が持つ意味
wink には「片目をつぶって合図する」のほか、光が「ちかちかと点滅する」という意味もあります。車の「ウインカー」も、点滅して曲がる方向を知らせる様子を wink に重ねた呼び名とする説があります(ドイツ語の Winker から来たという見方もあります)。なお、アメリカ英語では turn signal や blinker と呼ぶのが一般的です。
英語には「forty winks(40回のウインク)」という言い回しもあり、短いうたた寝や昼寝を意味します。ウインクが「目を閉じる短い時間」と結びついている、おもしろい表現です。
blink との違い
blink は、両目をぱちぱちさせるまばたきで、意識せずに行うものも含みます。一方の wink は、片目を自分の意思で閉じる動作で、そこに何らかのメッセージが込められます。違いを表にすると次のとおりです。
| 言葉 | 閉じる目 | 意識 | 主な意味 |
|---|---|---|---|
| wink(ウインク) | 片目 | 意図して行う | 合図・親しみ・冗談のサイン |
| blink(まばたき) | 両目 | 無意識のものも含む | 目を閉じてすぐ開ける動作 |
英語の「in the blink of an eye」は、「まばたきする間に」、つまり「一瞬で」という意味の表現です。ウインクとまばたきは、英語の慣用句でも使い分けられています。
日本語の「目配せ」「秋波を送る」
日本語でウインクに近いのは「目配せ(めくばせ)」です。目つきや目の動きで相手に合図を送ることで、片目を閉じるとは限りません。会議中に「そろそろ」と目で伝えるような場面も、目配せにあたります。
秋のウインクの日にちなんで覚えておくと、季節感のある雑学として話題にできます。
国によって違うウインクの受け取られ方
ウインクは世界共通の合図に見えますが、受け取られ方は文化や場面によって違います。親しみのこもったしぐさになることもあれば、相手を戸惑わせてしまうこともあるため、使う場面を選ぶのがポイントです。
身振りの意味が国によって変わる例は、ウインクに限りません。日本でよく使われる手招きは、欧米の人には追い払うしぐさに見えることがあります。しぐさの形は変わらなくても、意味はその土地の習慣の中で決まっているわけです。
欧米では冗談や親しみの合図
欧米の映画やドラマでは、ウインクがよく登場します。「今のは冗談だよ」「ここだけの話ね」といった気持ちを、言葉を使わずに伝える合図です。親しい相手との間で、ちょっとした秘密を共有する感覚や親しみを表すときに使われます。
緊張している子どもに「大丈夫だよ」と励ますように片目をつぶる場面もあり、必ずしも恋愛の意味だけではありません。
相手を安心させるウインクは、物語の中でも描かれてきました。1823年、アメリカ・ニューヨーク州の新聞に、のちに「A Visit from St. Nicholas」の題で知られる詩が載りました。この詩には、夜中に現れた聖ニコラウス(サンタクロース)が、片目をつぶり、頭をくいっと動かしてみせる場面があります。それを見た語り手は、怖がることは何もないと悟ります。
書き出しの一文から「’Twas the Night Before Christmas」とも呼ばれる詩です。英語圏では、クリスマスの定番として読み継がれています。
失礼と受け取られる場面もある
一方で、地域や相手によっては、ウインクがなれなれしい、あるいは異性への誘いのように受け取られることがあります。アジアや中東の一部の文化圏では、失礼なしぐさと感じる人もいます。
顔文字 (^_-) と絵文字 😉
文字のやりとりでは、ウインクは顔文字や絵文字で表されます。日本の顔文字では「(^_-)」や「(^_-)-☆」、英語圏では横向きの「;-)」がよく使われます。絵文字の 😉 は英語名を「winking face」といい、冗談めかした気持ちや軽い目配せを添えたいときに使われます。
ただ、文章だけのやりとりでは表情が伝わりにくいぶん、受け取り方の差も大きくなりがちです。仕事の連絡や目上の人へのメッセージでは控えめにしておくと安心です。
ウインクの日の楽しみ方
朝、家族に「おはよう」と声をかけながら片目をつぶる。冷蔵庫に貼る伝言メモの端に、片目を閉じた顔を描き添える。ウインクの日らしいふるまいは、こうした数秒で済む小さなしぐさから始められます。ウインクは誰かに向けて送る合図なので、受け取って笑ってくれる相手がいると、記念日らしい楽しさが生まれます。
ウインクの日は、決まった行事やイベントがある記念日ではありません。だからこそ、ちょっとした遊び心で自由に楽しめます。家族や友人との会話のきっかけにしたり、写真やSNSに取り入れたりと、気軽な楽しみ方を紹介します。

写真やSNSでウインク
いちばん手軽なのは、写真にウインクを取り入れることです。家族写真や友人との1枚で、全員でウインクしてみると、いつもとは違う表情が残ります。うまくできない人がいても、それも含めて笑える写真になるはずです。
SNSに投稿するなら、「10月11日はウインクの日」とひと言添えると、由来を知らない人との会話のきっかけになります。前日の目の愛護デーとあわせて、「10・10と10・11を横にしてみて」と数字の見立てを紹介するのもおすすめです。
体を使ったしぐさにちなむ記念日には、8月9日の「ハグの日」もあります。語呂合わせの由来とあわせて読むと、記念日の成り立ちの違いがわかります。

ウインクが苦手な人の練習のコツ
片目だけをうまく閉じられない、閉じた側の口元までゆがんでしまう、という人は珍しくありません。左右のどちらかだけはできる、という人も多いものです。練習するなら、鏡を見ながら次の順で試してみてください。
- まずは得意なほうの目で、ゆっくり閉じて開ける
- 閉じる側の頬を、少し持ち上げるように意識する
- 反対側の目は、軽く見開くつもりで開けておく
- 慣れてきたら、閉じてから開けるまでを短くしていく
力を入れすぎると顔全体がこわばってしまうので、短い時間で何回か試す程度にとどめましょう。上手なウインクより、笑顔で片目をつぶる気持ちのほうが、相手には伝わりやすいものです。
10月11日のおまじない
インターネット上では、ウインクの日にちなんだおまじないも紹介されています。「10月11日に好きな人へウインクすると気持ちが伝わる」「朝起きたら、好きな人の名前の文字数だけウインクすると会えるようになる」といったものです。
由来がはっきりした言い伝えではないので、効果を期待するものというより、記念日を楽しむための遊びとして受け止めるのがよいでしょう。友人同士で話題にするくらいの軽さが、ウインクの日らしい楽しみ方です。
よくある質問
- ウインクの日は毎年10月11日ですか?
-
はい。日付は固定で、毎年10月11日です。祝日ではないため、休みにはなりません。
- ウインクの日は誰が決めたのですか?
-
制定した団体や個人ははっきりしていません。「10」「11」を横に倒すとウインクした顔に見えるという見立てから、記念日として紹介されるようになりました。
- アイドルデュオの「Wink」と関係はありますか?
-
ウインクの日とWinkとの関係を示す情報は見当たりません。ウインクの日の由来は、あくまで数字の形の見立てです。
- 10月10日の目の愛護デーとはどう違いますか?
-
目の愛護デーは、「10 10」を横にすると両目と眉に見えることにちなみ、目の大切さを考える日です。ウインクの日は片目を閉じた顔に見える10月11日で、啓発の行事ではなく、遊び心のある記念日です。
まとめ
ウインクの日は毎年10月11日です。「10」と「11」を横に倒すと、開いた目と閉じた目が並んでウインクした顔に見えることにちなみます。制定者ははっきりしませんが、前日10月10日の目の愛護デーと対になる、数字の見立てを楽しむ日として親しまれています。
ウインクは欧米では冗談や親しみの合図ですが、場面や相手によっては誤解されることもあります。ウインクの日は、家族や友人と写真を撮ったり、目にちなんだ雑学を話したりして、気軽に楽しんでみてください。
10月はほかにも、十三夜やハロウィンなどの行事が続きます。10月の行事をまとめて知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

