ラーメンの日はなぜ7月11日?由来と語呂合わせをやさしく解説

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「ラーメンの日っていつだっけ?」「なぜその日に決まったの?」と気になったことはありませんか。答えは7月11日です。この日付には、思わず「なるほど」とうなずきたくなる理由が隠されています。

カレンダーに「ラーメンの日」とあるのを見て、どうして7月11日なのだろうと立ち止まった人もいるはずです。麺を連想しやすい11月11日でもなく、湯気の恋しくなる冬でもない、7月の中旬。数字の並びを眺めているだけでは、選ばれた理由はなかなか見えてきません。

この記事では、ラーメンの日が7月11日になった由来や語呂合わせ、そして記念日にまつわる歴史の話まで、やさしく解説します。読み終えるころには、次の7月11日がちょっと特別な一日に感じられるはずです。

湯気の立つラーメンの丼とレンゲ・箸を並べたイメージ
目次

ラーメンの日はいつ?【結論:7月11日】

ラーメンの日は、毎年7月11日です。これは一般社団法人日本ラーメン協会が制定した記念日で、きちんとした背景があります。

日付は固定なので、何曜日にあたるかは年によって変わりますが、日付そのものが動くことはありません。ハッピーマンデー制度で移動する祝日とは違い、7月11日という数字の並び自体に意味がある記念日だからです。

制定したのは業界の団体で、記念日として登録されるまでの経緯もはっきりしています。だれが言い出したのか分からないまま広まった「◯◯の日」とは成り立ちが異なり、由来をたどると制定した側の狙いまで見えてきます。

制定したのは日本ラーメン協会

ラーメンの日を制定したのは、一般社団法人日本ラーメン協会です。ラーメン産業の振興と発展、そして日本独自に育まれたラーメン文化を支えていくことを目的として定められました。

いまや日本のラーメンは「RAMEN」として海外でも親しまれる存在です。その文化を大切にしようという思いが、この記念日には込められています。

協会は「7月11日はラーメンの日」としてキャンペーンの告知を毎年行っており、公式サイトには2018年以降の実施記録が並んでいます。日付を決めて終わりではなく、毎年の呼びかけを重ねてきたことが分かります。

記念日に合わせて公開される「日本ご当地ラーメン一覧」も協会の取り組みのひとつです。2025年版では185種類が掲載され、どの地域にどんな一杯があるのかをまとめて眺められます。

日本記念日協会にも登録された正式な記念日

ラーメンの日は、思いつきで決められたものではありません。日本ラーメン協会が一般社団法人日本記念日協会へ申請し、正式に認定・登録された記念日です。

協会の説明によれば、登録されたのは2017年です。日本記念日協会は1991年に設立された団体で、企業や団体、個人が設けた記念日の認定と登録を行っています。

手続きでは、記念日の名称・日付・由来・目的といった項目を申請書に記入して提出します。届いた内容は審査にかけられ、政治的・宗教的な色合いの強いものなどは認定されないことがあります。

認定されると記念日登録証が発行され、協会のサイトに記念日として掲載されます。ラーメンの日を「正式な記念日」と呼べるのは、この手順を踏んでいるからです。

思いつきじゃなくて、ちゃんと登録された記念日なんですね。

ラーメンの日はなぜ7月11日なのか?2つの理由

ラーメンの日が7月11日になったのには、大きく分けて2つの理由があります。ひとつは数字を使った語呂合わせ、もうひとつは歴史上の人物にちなんだ説です。順番に見ていきましょう。

この2つは、どちらか一方が正解というものではありません。制定した協会も両方を並べて挙げています。数字の見立てだけでは候補になる日付がいくつも出てきますし、人物の誕生日だけでは覚えるきっかけが弱い。二つが同じ7月11日で重なったことが、この日を選ぶ後押しになりました。

言いかえれば、7月11日は「覚えやすさ」と「ゆかり」を同時に満たす日付だったということです。記念日の日付選びには制定した側の狙いが表れますが、ラーメンの日はその分かりやすい例といえます。

理由1:数字の「7」「11」をレンゲと箸に見立てた語呂合わせ

1つ目は、日付の数字を食器に見立てた語呂合わせです。「7」の形をレンゲに、「11」の形をに見立てているのです。

言われてみると、たしかに「7」はレンゲのカーブに、「11」はまっすぐな箸に見えてきます。ラーメンを食べるときに欠かせない道具が、日付そのものに表れているわけです。

見立てのしかたを具体的にたどると、納得しやすくなります。「7」は上の横棒から斜めに下りる形で、レンゲの柄から、スープをすくう受け皿のふくらみへ続く線をなぞったような形です。対する「11」は、縦にまっすぐ2本並ぶ線がそのまま箸の姿になります。

丼の横にレンゲと箸を置いた状態を思い浮かべると、「7/11」という表記そのものが、これから食べはじめるテーブルの絵に見えてきます。音で読む語呂合わせが多いなかで、形で読ませるタイプの見立てになっているのが面白いところです。

数字の見立て

  • 「7」→ スープをすくうレンゲ
  • 「11」→ 麺をつまむ箸

理由2:水戸光圀(水戸黄門)の誕生日にちなむ説

2つ目は、歴史上の人物にちなんだ説です。日本で初めてラーメンを食べたと語り継がれてきた水戸光圀(水戸黄門)の誕生日が、新暦で1628年7月11日にあたるとされています。

ラーメンにゆかりが深いとされる人物の誕生日と、レンゲ・箸の語呂合わせ。この2つが重なる7月11日が、記念日にふさわしい日として選ばれたと考えられています。

光圀の誕生日は、当時使われていた暦では寛永5年6月10日にあたります。これを現在の暦に置き換えると1628年7月11日となり、記念日の日付と一致します。旧暦のままなら6月10日ですから、新暦に換算して初めて7月11日という数字が現れる点は押さえておきたいところです。

光圀は水戸藩の2代藩主で、歴史書『大日本史』の編さんを始めた人物としても知られます。テレビの時代劇でおなじみの「水戸黄門」は、この光圀をもとにした呼び名です。ラーメンとの結びつきそのものには後述のとおり見直しが入っていますが、日付の根拠としてはこの誕生日が使われています。

「水戸黄門が最初にラーメンを食べた」は本当?

「日本で最初にラーメンを食べたのは水戸黄門」という話は有名です。ただ、近年の研究でこの説には見直しが入っています。ここでは、そのあたりの事情を整理しておきましょう。

記念日の由来として語られてきた話と、記録から確かめられる事実は、必ずしも同じではありません。7月11日という日付が揺らぐわけではないのですが、「日本で最初の一杯」という部分については、いまの研究が別の答えを出しています。

きっかけは、2017年に新横浜ラーメン博物館が発表した室町時代の記録でした。

かつての定説と、2017年に見つかった新事実

長いあいだ、日本で初めて中国風の麺を口にしたのは、江戸時代前期の大名・水戸光圀だと考えられてきました。明から日本へ渡ってきた学者の朱舜水(しゅしゅんすい)から、中国の麺料理を教わったという言い伝えによるものです。

ところが2017年、この定説をくつがえす記録が注目を集めました。室町時代の日記『蔭涼軒日録(いんりょうけんにちろく)』に、1488年に京都の寺院で「経帯麺(けいたいめん)」という小麦粉とかん水を使った麺が食べられていたと記されていたのです。

つまり、水戸光圀よりも約200年も前に、すでに中国風の麺が日本で食べられていた可能性が高いということになります。「水戸黄門が最初」というのは、いまでは断定できない話になっているのです。

日記に登場する経帯麺の作り方は、中国の生活百科『居家必用事類全集』に載っていたものでした。小麦粉と塩に加えて、かん水を使う点が現在の中華麺と共通します。かん水を使うかどうかが、うどんなど他の麺と区別する決め手になっています。

それまで日本最古とされてきたのは1697年の記録です。1488年までさかのぼると、およそ200年ぶん古い記録に置き換わることになります。

ここがポイント:「水戸黄門が日本初のラーメンを食べた」という話は、記念日の由来として語り継がれてきたものです。歴史的な事実としては、室町時代にさかのぼる説が有力になっています。

それでも語り継がれる「水戸藩らーめん」

最初の一杯という説には見直しが入りましたが、水戸とラーメンのつながりが消えたわけではありません。水戸光圀が食べたとされる麺を再現した「水戸藩らーめん」は、いまも地域の名物として親しまれています。

れんこん粉を練り込んだ麺や、五辛(ごしん)と呼ばれる薬味を添えるのが特徴です。歴史のロマンを感じながら味わえる一杯として、水戸を訪れた際の楽しみのひとつになっています。

れんこんは茨城県の特産として知られる食材で、それを麺に練り込むことで水戸ならではの一杯になっています。五辛は香りの強い5種類の薬味をまとめた呼び方で、薬味を添えて食べるところに中国由来の食べ方の面影が残ります。

ここで押さえておきたいのは、「最初の一杯だったかどうか」と「水戸に麺料理の記録が残っていること」は別の話だという点です。最古の座がゆずられても、光圀が中国由来の麺を口にした人物として記録に残っている事実は変わりません。記念日の由来としてこの説が語り継がれてきた背景も、そこにあります。

ラーメンの日の楽しみ方

せっかくのラーメンの日、いつもより少しだけ意識して過ごしてみませんか。むずかしいことは必要ありません。あなたなりの一杯を楽しむだけで十分です。

7月11日は梅雨が明けきらない時期にあたる年も多く、熱い一杯を敬遠したくなる日もあります。そんなときは冷やし中華やつけ麺、冷たいスープの一杯に置き換えてもかまいません。日付は語呂合わせと誕生日から決まったもので、食べる季節に合わせて選ばれた日ではないからです。

平日に当たる年も多い日付です。夜に一杯だけ予定を入れる、昼休みを15分ずらして混雑を避けるといった小さな調整で、記念日らしさは十分に出せます。

お気に入りの一杯を食べに行く

いちばんシンプルなのは、好きなラーメン店へ足を運ぶことです。定番の一杯でも、ずっと気になっていた新しいお店でもかまいません。

ラーメンの日に合わせて、割引やトッピングサービスなどのキャンペーンを行うお店もあります。お気に入りの店の情報をチェックしておくと、お得に楽しめるかもしれません。

初めての店に入るなら、看板やメニューの先頭に出ている一杯を選ぶのが分かりやすい方法です。その店がいちばん食べてほしい味が置かれていることが多く、方向性をつかんでから次に何を頼むか決められます。

時間帯を選べるなら、昼のピークを外した13時半以降や、夜の早い時間は並びにくい傾向です。7月11日が土日と重なる年は行列が長くなりやすいので、開店直後をねらうか、あえて翌週にずらして静かに味わうという選び方もあります。

気になっていたあのお店、ラーメンの日に行ってみようかな。

おうちで作る・ご当地ラーメンを取り寄せる

外に出かけなくても、おうちでラーメンの日を楽しむ方法はたくさんあります。インスタント麺をひと工夫したり、生麺タイプを買ってきたりと、選択肢は豊富です。

最近は全国のご当地ラーメンをお取り寄せできる通販も充実しています。札幌の味噌、博多の豚骨、喜多方の醤油など、旅行気分で食べ比べてみるのもおすすめです。

袋麺を家で仕上げるときのコツは、麺をゆでる湯とスープを溶く湯を分けることです。ゆで汁には小麦粉が溶け出しているため、そのままスープに使うと粉っぽさが残ります。別の鍋やポットで沸かした湯でスープを溶き、湯切りした麺を合わせるだけで味の輪郭がはっきりします。

トッピングは麺をゆでる前に切り終えておくと、のびる前に盛り付けられます。丼にあらかじめ熱湯を注いで温めておけば、食べ終わりまでスープが冷めにくくなります。ゆで時間は表示より10〜20秒短めで上げ、丼の中の余熱で仕上げると最後まで食感が残ります。

ラーメンにまつわる豆知識

ラーメンの日にちなんで、知っておくと少し話したくなる豆知識を紹介します。ちょっとした会話のネタにもなりますよ。

話題になるのは味やお店の情報だけではありません。呼び名の移り変わりや記念日の数え方といった、言葉と数字にまつわる話にも面白い切り口が隠れています。

たとえば中国語の「拉麺(ラーミエン)」は、生地を引っ張って伸ばす作り方から来た呼び名です。日本のラーメンは切って作る麺が主流ですが、名前のほうには手で伸ばす麺の記憶が残っているわけです。由来をひとつ知るだけで、丼の中の見え方が少し変わります。

「中華そば」との違い

「ラーメン」と「中華そば」は、基本的には同じ食べ物を指す言葉です。呼び方が違うだけで、明確な定義の差があるわけではありません。

一般的には、醤油ベースのあっさりした昔ながらの一杯を「中華そば」、幅広いスタイルをまとめて「ラーメン」と呼ぶ傾向があります。お店やメニューによって使い分けられていると考えると分かりやすいでしょう。

呼び名の移り変わりをたどると、違いの正体がはっきりします。明治期に横浜や神戸で出されはじめたころは「南京そば」、明治中期以降は「支那そば」と呼ばれました。戦後は「支那」という語の使用を控える流れが生まれ、そこから「中華そば」の表記が広まります。新横浜ラーメン博物館の解説でも、支那そば・中華そば・ラーメンの違いは味ではなく「時代」の違いとして整理されています。

同じ食べ物に時代ごとの名前が積み重なっている、という状態です。いまでは店が出したい雰囲気に合わせて選ぶ言葉になっていて、昔ながらの佇まいを打ち出す店は「中華そば」、新しい味を看板にする店は「ラーメン」と掲げる。そんな使い分けが起きています。

語呂合わせから生まれた他のラーメン記念日

実は、ラーメンにまつわる記念日は7月11日だけではありません。数字の語呂合わせから生まれた記念日がいくつもあります。

  • 7月11日:ラーメンの日(レンゲと箸の見立て)
  • 10月2日:とんこつラーメンの日(「とん(10)こつ(2)」の語呂合わせ)
  • 11月11日:麺の日(細長い「1」が麺のように並ぶ)

こうして見ると、日本人がいかにラーメンや麺類を愛しているかが伝わってきますね。記念日のカレンダーを眺めるだけでも、ちょっとした発見があります。

10月2日のとんこつラーメンの日を定めたのは、豚骨ラーメン発祥の地とされる福岡県久留米市の久留米ラーメン会です。地元で豚骨ラーメンを味わってもらい、久留米の知名度を高めることを目的にしています。

11月11日の麺の日は、生めん類の製造業者でつくる全国製麺協同組合連合会(全麺連)が「めんの日」として定めたものです。1が4つ並ぶ11月11日は象徴的な日として扱われ、日本記念日協会の登録も受けています。

語呂合わせから生まれた記念日といえば、こんな記事もあります。あわせて楽しんでみてください。

一方で、語呂合わせではなく実際のできごとから生まれた記念日もあります。同じ「11日」でも、8月11日の記念日は由来のたどり方がまったく違います。

同じ型の記念日は、ラーメンそのものにもあります。8月25日の「即席ラーメン記念日」は、1958年にチキンラーメンが発売された日にちなむ記念日です。

同じ7月11日には、ラーメンとは関係のない記念日も登録されています。こちらは7と11という数字を店の営業時間にあてはめたもので、日付が同じでも成り立ちは別ものです。

よくある質問

ラーメンの日は毎年同じ日付ですか?

はい、ラーメンの日は毎年7月11日で固定されています。日付が変わることはありません。

ラーメンの日は誰が決めたのですか?

一般社団法人日本ラーメン協会が制定し、日本記念日協会に登録された記念日です。

水戸黄門が本当に日本で最初にラーメンを食べたのですか?

長くそう語り継がれてきましたが、2017年に室町時代の麺料理の記録が見つかり、現在では最初とは断定できなくなっています。記念日の由来として親しまれてきた説とお考えください。

ラーメンの日は祝日や休みになるのですか?

国民の祝日ではないので、学校や仕事はふだんどおりです。法律で定められた休日とは仕組みが違い、民間の団体が申請して登録した記念日にあたります。お店やメーカーの企画が中心になる一日です。

7月11日の「ラーメンの日」と11月11日の「麺の日」は同じものですか?

別々の記念日です。めんの日は麺類全般が対象で、11月11日のほか毎月11日も「めんの日」として扱われています。一方のラーメンの日はラーメンに絞った記念日で、機会は7月11日の年1回だけです。対象の広さと回数が違うと覚えておくと、混同しません。

まとめ:ラーメンの日は7月11日

ラーメンの日は毎年7月11日です。日本ラーメン協会が制定し、日本記念日協会にも登録された正式な記念日でした。

この記事のまとめ

  • ラーメンの日は毎年7月11日
  • 「7」をレンゲ、「11」を箸に見立てた語呂合わせが由来のひとつ
  • 水戸光圀(水戸黄門)の誕生日にちなむ説もある
  • 「水戸黄門が日本初のラーメンを食べた」は、近年の研究で見直しが進んでいる
  • 日本記念日協会への登録は2017年
  • 呼び名は南京そば・支那そば・中華そばと移り変わってきた

7月11日という日付は、レンゲと箸の見立てと、水戸光圀の誕生日という二つの由来が重なって選ばれた日です。記念日として登録された2017年に、日本最古の麺の記録を室町時代までさかのぼらせる発表も重なりました。語り継がれてきた由来と、書き換えられていく歴史が同じ年に並んだ記念日、というわけです。

由来を知ってから食べる一杯は、いつもよりちょっと味わい深く感じられるかもしれません。今年の7月11日は、お気に入りのラーメンで小さなお祝いをしてみてはいかがでしょうか。

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