お盆とは?意味・由来・することをやさしく解説

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お盆とは?ご先祖様をお迎えして供養する日本の伝統行事

お盆とは、亡くなったご先祖様の霊をこの世に迎えて供養する、日本の伝統的な年中行事です。毎年夏に行われ、家族が集まってお墓参りをしたり、お供えをしたりして過ごします。

普段はなかなか意識しないご先祖様との「つながり」を、あらためて感じる期間ともいえます。

お盆を一言でいうと

ご先祖様の霊が年に一度、家に帰ってくると考えられている期間。家族がその霊をお迎えし、感謝を込めて供養する行事です。

一言でいうとお盆はどんな行事?

お盆の考え方の中心にあるのは、「ご先祖様の霊が年に一度、家に帰ってくる」という言い伝えです。そのため、迎え火をたいて霊を家にお招きし、期間中はおもてなしをして、最後は送り火でお見送りします。

宗教的な行事でありながら、地域や家庭の習わしとして受け継がれてきた面も大きく、堅苦しく考えすぎる必要はありません。ご先祖様に思いを寄せる時間、と捉えると分かりやすいでしょう。

正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」

お盆は略した呼び方で、正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます。仏教の行事に由来する言葉で、「お盆」はこの盂蘭盆会を短くしたものです。

普段の会話では「お盆」で十分ですが、由来をたどると仏教とのつながりが見えてきます。次の章で、その語源やいわれを見ていきましょう。

お盆の由来|「盂蘭盆会」の意味と目連尊者の伝説

お盆の由来は、仏教の「盂蘭盆会」という法要にあると伝えられています。その背景には、亡き母を救おうとしたお釈迦様の弟子のお話があります。

お盆のお供えものと盆提灯のやわらかいイメージ

サンスクリット語「ウラバンナ」が語源

「盂蘭盆」は、古代インドのサンスクリット語「ウラバンナ」を漢字に写したものとされています。ウラバンナには「逆さ吊り」という意味があり、これは「逆さ吊りにされるほどの苦しみ」を表しているといわれます。

つまり盂蘭盆会は、そうした苦しみにある人を救うための供養、という意味合いを持っているのです。

母を救った目連尊者のお話

お盆の由来としてよく語られるのが、お釈迦様の弟子である目連尊者(もくれんそんじゃ)の伝説です。目連は、亡くなった母親が餓鬼道という苦しみの世界に落ちていることを知り、深く悲しみました。

そこでお釈迦様に相談したところ、「夏の修行を終えた僧たちに、心を込めて供養をしなさい」と教えられます。その通りに実行すると、母親は苦しみから救われたと伝えられています。

このお話が、ご先祖様を供養するお盆のもとになったといわれているんですね。

この言い伝えが、現在のお盆の「ご先祖様を供養する」という考え方につながっているとされています。

お盆に何をする?主な過ごし方

お盆の期間には、ご先祖様の霊をお迎えし、供養し、お見送りするという一連の流れがあります。代表的な過ごし方を順に見ていきましょう。

STEP
迎え火でご先祖様をお迎えする

お盆の初日には「迎え火」をたいて、ご先祖様の霊が迷わず家に帰ってこられるように道しるべとします。玄関先などで火をともすのが一般的です。

STEP
お墓参り・お供え・盆棚でおもてなし

期間中はお墓参りをしたり、盆棚(精霊棚)を設けてお供えをしたりして、ご先祖様をおもてなしします。故人が好きだった食べ物や季節の果物などをお供えします。

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送り火でお見送りする

お盆の最終日には「送り火」をたいて、ご先祖様の霊をあの世へお見送りします。迎え火と対になる大切な行事です。

迎え火でご先祖様をお迎えする

迎え火は、ご先祖様の霊が家に帰ってくるための目印です。オガラ(麻の茎)を燃やしてたくのが伝統的な方法で、その煙に乗って霊が帰ってくると考えられてきました。

マンションなどで火をたくのが難しい場合は、盆提灯を灯すことで迎え火の代わりとすることもあります。

お墓参り・お供え・盆棚

お盆といえばお墓参りを思い浮かべる方も多いでしょう。お墓を掃除し、花や線香をお供えして、ご先祖様に手を合わせます。

家では盆棚(精霊棚)を用意し、位牌や季節の野菜・果物、そして後ほど紹介する精霊馬などを飾ります。故人を思いながら準備する時間そのものが、供養につながります。

送り火でお見送りする

送り火は、迎え火でお招きしたご先祖様の霊を、再びあの世へお見送りするための火です。京都の「五山送り火」のように、地域ぐるみの大きな行事として行われる場所もあります。

送り火の具体的なやり方や時間帯については、別の記事でくわしく紹介しています。

お盆の代表的な風習と飾り

お盆には、地域や家庭によってさまざまな風習があります。ここでは、特に広く知られている飾りや行事を紹介します。それぞれに込められた意味を知ると、より味わい深く感じられます。

精霊馬(きゅうりの馬・なすの牛)の意味

お盆の飾りとしてよく知られているのが「精霊馬(しょうりょううま)」です。きゅうりで馬を、なすで牛を模して作り、割り箸などで足をつけて飾ります。

それぞれには、ご先祖様の乗り物としての意味が込められています。

  • きゅうりの馬:足の速い馬に乗って、少しでも早くこの世へ帰ってきてもらうため
  • なすの牛:歩みのゆっくりな牛に乗って、名残を惜しみながらあの世へ戻ってもらうため

「早く来て、ゆっくり帰ってほしい」という、ご先祖様を思う気持ちが形になった風習といえます。

盆提灯・盆踊りの由来

盆提灯(ぼんぢょうちん)は、ご先祖様の霊が迷わず帰ってこられるように灯す明かりです。迎え火・送り火と同じく、霊の道しるべとしての役割があります。

また、夏の風物詩である盆踊りも、もとはお盆に帰ってきたご先祖様の霊を慰め、送り出すための行事だったと伝えられています。今では地域の夏祭りとして親しまれています。

お盆はいつ行う?地域で時期が異なる

お盆の時期は全国一律ではなく、大きく分けて7月に行う地域と8月に行う地域があります。多くの地域では8月13日から16日ごろに行われますが、東京の一部などでは7月に行います。

7月盆と8月盆がある

この時期の違いは、明治時代の暦の切り替えが関係しているとされています。旧暦から新暦へ変わったことで、そのまま7月に行う地域と、季節感を合わせて1か月遅らせた8月に行う地域とに分かれました。

2026年の具体的な日程や、地域ごとの期間のちがいについては、こちらの記事でくわしく解説しています。

お盆に関するよくある質問

お盆とお彼岸は何が違うのですか?

どちらもご先祖様を供養する行事ですが、お盆はご先祖様の霊を家にお迎えするのに対し、お彼岸はこちらからお墓参りに出向いて供養するのが基本です。時期も、お盆は夏、お彼岸は春と秋に行われます。

新盆(初盆)とはどういう意味ですか?

故人が亡くなって四十九日を過ぎたあと、初めて迎えるお盆のことを新盆(にいぼん・あらぼん)や初盆(はつぼん)と呼びます。通常のお盆よりも丁寧に供養することが多いです。

お盆にやってはいけないことはありますか?

地域によっては、殺生を連想させる釣りや、水の事故を戒める意味で海に入ることを控える風習があります。あくまで言い伝えや地域の慣習であり、全国共通の決まりではありません。

まとめ|お盆はご先祖様に感謝を伝える行事

お盆とは、ご先祖様の霊を家にお迎えして供養する、日本に古くから伝わる年中行事です。正式には「盂蘭盆会」といい、母を救った目連尊者の伝説がその由来と伝えられています。

この記事のまとめ

お盆は迎え火でご先祖様をお迎えし、お墓参りやお供えでおもてなしをして、送り火でお見送りする行事です。精霊馬や盆提灯といった風習にも、ご先祖様を思う気持ちが込められています。

難しく考えず、ご先祖様に「ありがとう」と感謝を伝える時間として、今年のお盆を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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