9月の行事一覧カレンダー【2026年版】
9月は夏の名残と秋の訪れが交差する月です。防災の日から始まり、重陽の節句・敬老の日・十五夜・秋分の日と、由緒ある行事が次々と続きます。
9月の主な行事・祝日・記念日
| 日付(2026年) | 行事・記念日 | おもな内容 |
|---|---|---|
| 9月1日 | 防災の日 | 関東大震災の日にちなむ。防災訓練が各地で行われる |
| 9月9日 | 重陽の節句 | 五節句のひとつ。菊で不老長寿を願う |
| 9月21日 | 敬老の日 | 国民の祝日。長寿を祝い感謝を伝える(第3月曜日) |
| 9月20日〜26日 | 秋のお彼岸 | 秋分の日を中日とする一週間。お墓参りの習わし |
| 9月23日 | 秋分の日 | 国民の祝日。昼と夜の長さがほぼ同じになる日 |
| 9月25日 | 十五夜(中秋の名月) | 旧暦8月15日。お月見で秋の収穫に感謝 |


防災の日(9月1日)の意味と由来
防災の日は、地震や台風などの災害への備えを見直す日として1960年に制定されました。家庭や学校、職場で防災訓練が行われる大切な日です。
9月1日に定められた理由
9月1日は、1923年(大正12年)に関東大震災が発生した日です。およそ10万人を超える犠牲者を出したこの震災を忘れず、教訓を生かすために選ばれました。
また、暦の上では「二百十日(にひゃくとおか)」にあたり、立春から数えて210日目にあたる日です。昔から台風が来やすい厄日とされ、農家にとっては風よけの祈願をする時期でもありました。
家庭でできる備えのポイント
防災の日をきっかけに、非常用持ち出し袋や備蓄品を見直してみましょう。水や食料は、家族の人数×3日分を目安にそろえておくと安心です。
- 飲料水:1人1日3リットルが目安。3日分を備蓄
- 非常食:アルファ米、レトルト食品、缶詰など
- 懐中電灯・モバイルバッテリー:停電時の明かりと通信手段
- 救急セット・常備薬:普段使う薬も忘れずに
- 貴重品のコピー:身分証や保険証の写し
重陽の節句(9月9日)の意味と由来
重陽の節句は、菊の花を用いて長寿を願う行事です。ひな祭りや端午の節句と並ぶ「五節句」のひとつですが、現代では少しなじみが薄くなっています。
菊の節句と呼ばれる理由
古代中国では、奇数は縁起のよい「陽の数」とされ、その奇数の中でも最も大きい9が重なる9月9日は、特別にめでたい日と考えられてきました。「重陽」とは「陽が重なる」という意味です。
この時期に咲く菊は「仙人の花」として長寿の象徴とされ、菊酒を飲んで邪気を払う風習が平安時代に日本へ伝わりました。そのため、重陽の節句は「菊の節句」とも呼ばれています。
重陽の節句の過ごし方
伝統的な過ごし方としては、菊の花びらを浮かべたお酒(菊酒)をいただいたり、栗ご飯を食べたりする風習があります。栗ご飯にちなんで「栗の節句」と呼ぶ地域もあります。

菊酒って大人っぽいですね。食用菊をサラダや酢の物に添えるだけでも、季節の雰囲気を楽しめますよ。
また、前日の9月8日の夜に菊の花に綿をかぶせ、翌朝その露で体を拭くと若返るという「被綿(きせわた)」の風習も、宮中行事として伝わっています。


敬老の日(2026年は9月21日)の意味と由来
敬老の日は「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨とした国民の祝日です。日本で生まれ、日本独自に発展してきた祝日でもあります。
敬老の日の由来
敬老の日の起源は、1947年に兵庫県多可郡野間谷村(現・多可町)で始まった「としよりの日」にあるとされています。「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村づくりをしよう」という村長の呼びかけがきっかけでした。
この取り組みが全国に広がり、1966年に国民の祝日として制定されました。2003年からは祝日法改正(ハッピーマンデー制度)により、9月の第3月曜日へと移行しています。
贈り物・食事会の定番
敬老の日には、祖父母や親への感謝を伝えるのが一般的です。花束やお菓子、実用的なプレゼントなど、相手が喜ぶものを選びましょう。
- 花の贈り物:りんどう、バラ、胡蝶蘭など
- 食べ物:和菓子、お赤飯、旬の果物
- 実用品:湯のみ、座布団、あたたかいルームウェア
- 体験ギフト:食事会、温泉旅行、写真館での記念撮影
敬老の日に明確な年齢の基準はありません。祖父母や両親の年齢を気にせず、感謝を伝えたい相手に素直な気持ちを届けるのが、本来の趣旨にかなった祝い方です。
十五夜・お月見(2026年は9月25日)の意味と由来
十五夜は、旧暦8月15日の満月を眺めて秋の収穫に感謝する行事です。「中秋の名月」とも呼ばれ、一年でもっとも美しいとされる月を愛でる日本の伝統文化です。
中秋の名月とは
旧暦では7月〜9月が秋にあたり、その真ん中の8月15日を「中秋」と呼びました。この日の月が空気の澄んだ秋の夜にくっきりと見えることから、古くから人々に親しまれてきました。
平安時代には貴族たちが月見の宴を催し、江戸時代になると庶民の間にも広まり、収穫祭としての性格が強まりました。新暦では毎年日付が変わるため、2026年は9月25日が十五夜にあたります。


お月見団子・ススキを飾る理由
十五夜には、月見団子やススキ、季節の野菜や果物をお供えするのが習わしです。それぞれに意味があります。
- 月見団子:満月に見立てた丸い形。十五夜は15個、または5個を重ねて供える
- ススキ:稲穂に見立てた秋の七草。魔除けの意味もある
- 里芋・栗・枝豆:収穫への感謝を込めたお供え物
- ぶどう・柿:つる性の植物は月との結びつきが強いとされる
十五夜は別名「芋名月(いもめいげつ)」とも呼ばれ、里芋など芋類を供える風習が各地に残ります。満月に見立てた団子と合わせて、秋の実りを味わう素敵な夜になります。
秋分の日と秋のお彼岸(2026年は9月23日/9月20日〜26日)
秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」ことを趣旨とする国民の祝日です。前後3日を含む一週間が「秋のお彼岸」にあたり、お墓参りの習わしが続いています。
秋分の日が祝日になった理由
秋分は二十四節気のひとつで、太陽が真東から昇り真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。この日を境に、少しずつ日が短くなっていきます。
戦前は「秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)」という、歴代天皇や皇族の霊を祀る宮中行事が行われる日でした。戦後の1948年、祖先供養の文化を広く国民の祝日として引き継ぐ形で「秋分の日」が制定されました。
秋分の日は太陽の動きで決まるため、前年の2月1日に国立天文台の算出に基づいて閣議決定されます。年によって9月22日または23日に変わるのはこのためです。
お彼岸のお墓参り・おはぎの意味
秋のお彼岸は、秋分の日を中日として前後3日ずつの合計7日間を指します。2026年は9月20日(彼岸入り)から9月26日(彼岸明け)までの一週間です。
「彼岸」とは仏教でいう「向こう岸」、つまりご先祖様のいる世界を意味します。昼と夜の長さが等しいこの時期に、現世(此岸)と彼岸がもっとも近づくとされ、先祖供養にふさわしい時期とされてきました。



お彼岸のお供えといえばおはぎですね。春のぼたもちと呼び方が変わるのは、季節の花にちなんでいるんですよ。
秋のお彼岸には「おはぎ」を供えるのが定番です。秋に咲く萩(はぎ)の花にちなんだ呼び名で、春の「ぼたもち」(牡丹の花)と同じ食べ物ながら、季節によって呼び分ける奥ゆかしい文化が残っています。


9月の行事を暮らしに取り入れるヒント
9月は行事が多い分、忙しく感じることもあります。無理なく、季節の節目を楽しむ工夫を知っておくと、秋の訪れをより豊かに味わえます。
子どもと楽しむ9月の行事
子どもと一緒に季節の行事を体験すると、暮らしの文化が自然と受け継がれていきます。
- 防災の日:家族で避難経路を確認し、非常食を一緒に試食してみる
- 重陽の節句:食用菊を使った料理を作り、菊の花の話をする
- 敬老の日:祖父母に手紙や似顔絵を描いて贈る
- 十五夜:月見団子を手作りし、ベランダから月を眺める
- 秋のお彼岸:家族でお墓参りをし、ご先祖様のことを話す
季節の食材を味わう
9月は秋の味覚が出そろう季節です。行事食と合わせて旬の食材を楽しむと、食卓も華やぎます。
- 魚介:さんま、かつお(戻り鰹)、サバ、秋鮭
- 野菜:里芋、さつまいも、かぼちゃ、きのこ類
- 果物:なし、ぶどう、いちじく、早生みかん
- 米穀:新米、栗、銀杏


まとめ
9月の行事を振り返ると、防災への備えから、先祖への感謝、長寿の祝い、月を愛でる風情まで、日本人の暮らしに根付いた豊かな文化が感じられます。
- 防災の日(9月1日):関東大震災にちなむ、備えを見直す日
- 重陽の節句(9月9日):菊で不老長寿を願う五節句のひとつ
- 敬老の日(2026年は9月21日):長寿を祝う日本発祥の祝日
- 十五夜(2026年は9月25日):中秋の名月を愛で収穫に感謝
- 秋分の日(2026年は9月23日):祖先をしのぶ祝日
- 秋のお彼岸(9月20日〜26日):お墓参りの一週間
忙しい日常のなかでも、9月の行事の意味を知っておくと、季節の移ろいを深く感じられます。家族と一緒に、暮らしの節目を丁寧に楽しんでみてください。次の10月へ続く秋の豊かさが、より身近に感じられるはずです。





















