「今日は何の日」で焼きおにぎりの日という名前を見かけて、どうして10月8日なのだろうと気になった方もいるのではないでしょうか。しょうゆの焦げる香りがする焼きおにぎりは、お弁当や夜食、冷凍食品の定番として、子どもから大人まで親しまれている味です。
この記事では、焼きおにぎりの日の日付と由来、同じ「十と八」から生まれた10月8日のほかの記念日、焼きおにぎりの歴史、おにぎりにまつわる記念日の違い、記念日に家で楽しむ焼き方のコツまでをまとめました。
焼きおにぎりの日は毎年10月8日です。「米」の字が「十」と「八」に分けられることと、10月が新米の季節であることなどから、ニチレイフーズが制定しました。
焼きおにぎりの日は10月8日|制定はニチレイフーズ
焼きおにぎりの日は、毎年10月8日です。日付は固定されていて、年によって動くことはありません。冷凍食品の「本格炒め炒飯」などで知られる株式会社ニチレイフーズが制定し、一般社団法人・日本記念日協会に記念日として認定・登録されています。
正式な名前は、送りがなの「き」を入れない「焼おにぎりの日」です。ニチレイフーズの冷凍食品の商品名「焼おにぎり」にそろえた表記で、検索では「焼きおにぎりの日」と書かれることも多いため、この記事では読みやすさを優先して「焼きおにぎり」と表記します。
10月8日になった3つの理由
10月8日という日付には、ひとつではなく3つの理由が重ねられています。どれも焼きおにぎりの主役であるお米や、焼きおにぎりならではの食感に結びついたものです。
- 「米」という字を分解すると「十」と「八」になること
- 10月は新米が出回る季節であること
- しょうゆの香ばしさが「じゅ(10)わっと」、歯ざわりが「パチパチ(8)」とする語呂合わせ
1つめは、漢字の形を使った由来です。「米」の字は、真ん中の「十」と、その上下に散らばる点を「八」に見立てて分けることができます。2つめは季節の由来で、10月はその年に収穫されたばかりの新米が店頭に並ぶ時期です。3つめは、焼き目からしょうゆがじゅわっと香り、表面がパチパチと焼ける様子を数字に重ねた語呂合わせになっています。
同じ「十と八」から生まれた10月8日の記念日
漢字を「十」と「八」に分けて10月8日にした記念日は、焼きおにぎりの日だけではありません。同じ日には、字の形に注目して日付を決めた記念日がほかにもあります。
代表的なのが「木の日」です。「十」と「八」を組み合わせると「木」の字になることから、日本木材青壮年団体連合会が1977年に制定しました。暮らしの中の木材を見直すきっかけの日とされています。もうひとつが「運動器の健康・骨と関節の日」で、「骨」の字の「ホ」の部分を「十」と「八」に見立てたものです。日本整形外科学会が1994年に「骨と関節の日」として制定し、2018年に今の名前に改められました。
- 日付:毎年10月8日(祝日ではない)
- 正式名:焼おにぎりの日
- 制定:株式会社ニチレイフーズ(日本記念日協会が認定・登録)
- 由来:「米」=「十」と「八」、新米の季節、「じゅわっと・パチパチ」の語呂合わせ
- 同じ日の記念日:木の日、運動器の健康・骨と関節の日 など
焼きおにぎりの歴史|戦国の言い伝えから冷凍食品まで
焼きおにぎりは、冷めて固くなったご飯をおいしく食べ直す知恵として、昔から各地で作られてきました。いつ誰が始めたかははっきりしていませんが、戦国時代にさかのぼる言い伝えが残っている地域もあります。そして平成に入ると、冷凍食品として家庭の冷凍庫に入るようになりました。
上杉謙信の言い伝えと新潟の「けんさ焼き」
米どころの新潟県には、「けんさ焼き」と呼ばれる焼きおにぎりの郷土料理があります。おにぎりにしょうが味噌を塗り、表面を香ばしく焼いたもので、中越地方を中心に、寒い季節に親しまれてきました。「けんさん焼き」と呼ばれることもあります。
名前の由来として伝わっているのが、戦国武将・上杉謙信にまつわる話です。戦の最中、謙信が冷めて固くなったおにぎりを刀の先(剣先)に刺して焼いて食べたことから「けんさ焼き」と呼ばれるようになった、という言い伝えがあります。史料で確かめられる話ではありませんが、焼きおにぎりが古くから身近な食べ方だったことをうかがわせるエピソードです。
冷凍焼きおにぎりの登場は1989年
家庭で焼きおにぎりを手軽に食べられるようになったのは、冷凍食品の登場がきっかけです。冷凍の焼きおにぎりを初めて売り出したのは、1989年(平成元年)の日本水産(現・ニッスイ)でした。その後ニチレイフーズも参入し、今では両社を中心に多くの商品が並ぶ、冷凍食品売り場の定番になっています。
電子レンジで温めるだけで食べられる手軽さから、お弁当や朝ごはん、小腹がすいたときの軽食として広く使われるようになりました。記念日の名前が商品名と同じ「焼おにぎり」の表記になっているところにも、冷凍の焼きおにぎりが暮らしに定着してきた歩みが表れています。

おにぎりにまつわる記念日の違い
おにぎりやお米にちなむ記念日は、焼きおにぎりの日のほかにもいくつかあります。名前が似ていて混同しやすいので、日付と由来の違いを表にまとめました。どの記念日も、お米の字や数字、出来事にちなんで日付が決められています。
おむすびの日・おにぎりの日・焼きおにぎりの日の比較
| 名前 | 日付 | 由来 |
|---|---|---|
| おむすびの日 | 1月17日 | 阪神・淡路大震災で、ボランティアが被災者におむすびを届けたことにちなむ |
| おにぎりの日 | 6月18日 | 日本最古級のおにぎりの化石が見つかった旧鹿西町(現・中能登町)が制定 |
| ビーフンの日 | 8月18日 | 米を原料とするビーフンにちなみ、「米」を「八十八」に分けた日付 |
| 焼おにぎりの日 | 10月8日 | 「米」=「十」と「八」、新米の季節、「じゅわっと・パチパチ」の語呂合わせ |
1月17日の「おむすびの日」は、1995年の阪神・淡路大震災のとき、全国から駆けつけたボランティアが被災した人たちに温かいおむすびを手渡し続けたことに由来します。お米の大切さと、助け合いの心を伝えようと、ごはんを食べよう国民運動推進協議会が2000年に制定しました。
6月18日の「おにぎりの日」は、石川県の旧鹿西町(現・中能登町)が定めた記念日です。町内の遺跡から日本最古級とされるおにぎりの化石が見つかったことが制定のきっかけでした。鹿西の「ろく」を6月に、毎月18日の「米食の日」を日にちにあてて、6月18日になっています。
「米」の字を数字に分ける発想は、焼きおにぎりの日だけのものではありません。8月18日のビーフンの日は「米」を「八十八」と見立てた日付で、10月8日の「十と八」とは分け方が違います。同じ字からいくつもの日付が生まれているのは、漢字の形を楽しむ日本の記念日らしいところです。

「おにぎり」と「おむすび」の呼び名の違い
記念日の名前に「おにぎり」と「おむすび」の両方があるように、ご飯を握ったものには2つの呼び名があります。形や中身で厳密に区別されているわけではなく、地域や家庭、お店によって呼び方が分かれているのが実際のところです。
全国的には「おにぎり」と呼ぶ人が多く、「おむすび」は関東や東北の一部、中国地方などで使われることが多いとされています。ただし同じ地域でも、コンビニやお店の商品名では両方が使われていて、どちらが正しいということはありません。焼いたものは「焼きおにぎり」と呼ぶのが一般的で、「焼きおむすび」という言い方も見られます。
焼きおにぎりの日の楽しみ方|家で焼くコツとアレンジ
焼きおにぎりの日は、新米を使って家で焼きおにぎりを作ってみるのにぴったりの日です。フライパンやオーブントースターがあれば、特別な道具がなくても作れます。手作りが難しい日は、冷凍の焼きおにぎりをひと工夫して楽しむ方法もあります。
フライパンで作る基本の焼きおにぎり
家で作るなら、焦げつきにくいフライパンを使う方法が手軽です。たれを最初から塗らず、まずおにぎりの表面を焼き固めてから味をつけるのが、きれいに仕上げるいちばんのポイントです。
- ご飯(茶わん4杯分ほど)をしっかりめに握り、厚さをそろえた三角形にする
- 握ったおにぎりを、表面が少し乾くまで置いておく
- フライパンに薄く油をひいて中火で温め、何も塗らずに両面を焼く
- 表面がかたくなって焼き色がついたら弱火にし、しょうゆ(好みでみりんを少し)をはけで塗る
- 塗った面を焼いて乾かし、裏返して同じように塗る。これを2〜3回くり返す
オーブントースターで焼く場合は、アルミホイルに薄く油を塗っておにぎりをのせ、まず素焼きにしてから、しょうゆを塗って焼き色がつくまで焼きます。魚焼きグリルを使うと、網目からの直火で香ばしく仕上がります。どの方法でも焦げやすいので、たれを塗ったあとは目を離さないようにしましょう。
崩れない・焦げすぎないコツ
焼きおにぎりの失敗で多いのが、ひっくり返すときに崩れてしまうことです。炊きたてのご飯で、ふつうのおにぎりより少ししっかりめに握ると、米粒どうしがくっついて崩れにくくなります。握ったあと、ラップをせずにしばらく置いて表面を乾かすのも効果的です。
焼くときは、表面がかたくなるまで触らずにじっくり待つのがコツです。焼き固まる前に動かすと、くっついて形が崩れます。しょうゆは何度かに分けて薄く塗り、そのつど乾かすように焼くと、焦がさずに香ばしい焼き目を重ねられます。厚みが均一だと火の通りもそろいやすくなります。
しょうゆ・味噌・バターしょうゆ…味つけのバリエーション
定番のしょうゆ味のほかにも、塗るたれを変えると焼きおにぎりの楽しみ方が広がります。どのたれも焦げやすいので、表面を焼き固めてから最後に塗るのが共通のポイントです。
- しょうゆ+みりん:甘みが加わり、照りのある焼き色になる
- 味噌:みりんや砂糖でのばして塗る。けんさ焼きのように、すりおろしたしょうがを混ぜる食べ方も
- バターしょうゆ:焼き上がりにバターをのせると、洋風の香りに
- めんつゆ:だしの風味がつき、1本で味が決まる
- ごま・かつお節:ご飯に混ぜてから握ると、香ばしさが増す
焼きおにぎりは、焼き鳥や焼肉と同じく「焼き」の香ばしさを楽しむ料理です。焼き鳥の日や焼肉の日のように、料理の名前を語呂合わせにした記念日はほかにもあるので、食卓の話題にしてみるのもよいでしょう。

冷凍焼きおにぎりで手軽にアレンジ
手作りする時間がない日は、冷凍の焼きおにぎりで記念日を楽しむのも一つの方法です。温め方は商品によって違うので、パッケージに書かれた方法と時間を確かめてから調理してください。
アレンジの定番は、温めた焼きおにぎりを器に入れ、熱いだしやお茶をかける「だし茶漬け」です。焼き目の香ばしさがだしに移り、刻みねぎやわさび、ごまをのせると一品料理になります。温めたあと、表面にしょうゆを少し塗ってトースターで軽く焼き直すと、手作りに近い香ばしさを足せます。

10月8日の前後にある記念日と10月の行事
10月は、焼きおにぎりの日のほかにも記念日や季節の行事が続く月です。前日の10月7日は、「とう(10)なん(7)」の語呂合わせから日本損害保険協会が制定した「盗難防止の日」で、住まいや自転車の鍵を見直すきっかけの日になっています。

翌日の10月9日は、「ト(10)ラック(9)」の語呂合わせから全日本トラック協会が制定した「トラックの日」です。新米や秋の味覚がお店に並ぶのも、産地から運んでくれるトラックがあってこそ。暮らしを支える物流の役割を知る記念日として、あわせてどうぞ。

月の後半には、秋の名月を楽しむ十三夜や、仮装を楽しむハロウィンもやってきます。新米や栗、さつまいもなど秋の味覚が出そろう時期でもあり、食にまつわる行事を暮らしに取り入れやすい季節です。10月全体の行事を知りたい方は、一覧の記事もあわせてどうぞ。

焼きおにぎりの日についてよくある質問
- 焼きおにぎりの日はいつですか?
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毎年10月8日です。日付は固定で、年によって変わることはありません。国民の祝日ではないため、休みにはなりません。
- なぜ10月8日なのですか?
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「米」の字が「十」と「八」に分けられること、10月が新米の季節であること、しょうゆの香ばしさが「じゅ(10)わっと」、歯ざわりが「パチパチ(8)」とする語呂合わせの3つが理由です。
- 焼きおにぎりの日は誰が決めたのですか?
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冷凍食品メーカーの株式会社ニチレイフーズが制定し、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されています。正式な名前は「焼おにぎりの日」です。
- おにぎりの日とは違う日ですか?
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はい、別の記念日です。おにぎりの日は6月18日で、日本最古級のおにぎりの化石が見つかった石川県の旧鹿西町(現・中能登町)が制定しました。1月17日には阪神・淡路大震災にちなむ「おむすびの日」もあります。
- 焼きおにぎりが崩れないようにするにはどうすればいいですか?
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炊きたてのご飯を少ししっかりめに握り、表面を乾かしてから焼くと崩れにくくなります。焼くときは、表面がかたくなるまで触らずに待ち、しょうゆは焼き固めたあとで塗りましょう。
まとめ
焼きおにぎりの日は毎年10月8日です。「米」の字を「十」と「八」に分けた形、新米が出回る季節、「じゅわっと・パチパチ」の語呂合わせという3つの理由から、ニチレイフーズが制定しました。同じ「十と八」からは、木の日や骨と関節の日も生まれています。
焼きおにぎりには、上杉謙信にまつわる新潟の「けんさ焼き」の言い伝えが残り、1989年には冷凍食品としても登場しました。6月18日のおにぎりの日や1月17日のおむすびの日とは、日付も由来も異なる記念日です。
10月8日の焼きおにぎりの日には、新米をしっかり握って表面を焼き固め、しょうゆや味噌を塗り重ねて、香ばしい焼きおにぎりを味わってみてください。
