「鬼は外、福は内!」の掛け声とともに豆をまき、夜には恵方を向いて太巻きを頬張る──。2月の節分は、日本の冬を彩る楽しい年中行事のひとつですよね。
でも、ちょっと待ってください。節分に食べるものって、本当に恵方巻きと福豆だけでしょうか?
実は日本各地には、恵方巻きが全国的に広まるずっと前から、節分の日に食べられてきた伝統的な食べ物がたくさんあるんです。いわしやそば、けんちん汁にこんにゃく……。一見すると節分とは結びつかないように思えるこれらの食べ物には、「家族みんなが元気で暮らせますように」「悪いものを追い払えますように」といった、昔の人々の切実な願いが込められています。
この記事では、古くから受け継がれてきた節分の食べ物7つについて、その由来や意味を詳しくご紹介します。地域ごとのユニークな風習や、お子さんと一緒に楽しむためのヒントもお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。今年の節分が、いつもよりちょっと特別な一日になるかもしれません。
そもそも節分ってどんな日?立春との深い関係
節分の食べ物について詳しく見ていく前に、まずは「節分」という行事そのものについて、少しおさらいしておきましょう。意外と知らないことがあるかもしれませんよ。
節分という言葉は、文字通り「季節を分ける」という意味を持っています。本来は立春・立夏・立秋・立冬という四つの季節の変わり目の前日すべてを指す言葉でした。つまり、昔は年に4回も節分があったんですね。
その中でも、特に重要視されてきたのが立春の前日にあたる節分です。なぜかというと、旧暦では立春が一年の始まりと考えられていたから。つまり、立春の前日である節分は「大晦日」のような特別な意味を持つ日だったのです。一年の終わりに厄を払い、新しい年を清らかな気持ちで迎えたい──そんな人々の願いから、節分にはさまざまな厄除けの行事が行われるようになりました。
現在の節分は2月3日であることが多いですが、これは固定ではありません。立春の日付は天文学的な計算によって決まるため、年によっては2月2日や2月4日になることもあります。2021年には124年ぶりに2月2日が節分になったことが話題になりましたよね。
今や国民的行事となった「恵方巻き」について
節分といえば恵方巻き、というイメージが定着していますが、実はこの風習が全国に広まったのは、それほど昔のことではありません。
恵方巻きの起源には諸説ありますが、大阪を中心とした関西地方で、商売繁盛や無病息災を願って食べられていた太巻き寿司がルーツとされています。それが1990年代後半から2000年代にかけて、大手コンビニエンスストアやスーパーの販売戦略によって全国的に知られるようになりました。
恵方巻きの食べ方には、いくつかのルールがあります。その年の「恵方」と呼ばれる縁起の良い方角を向いて食べること、食べ終わるまで無言でいること、そして太巻きを切らずに丸ごと食べること。これらには「縁を切らない」「福を逃さない」といった願いが込められているといわれています。
恵方巻きはもちろん素敵な風習ですが、日本にはそれ以外にも、長い歴史の中で育まれてきた節分の食文化がたくさんあります。次の章からは、そんな伝統的な節分の食べ物たちを詳しく見ていきましょう。
節分に食べたい縁起物はこれ!7つの食べ物をご紹介
ここでは、この記事で取り上げる節分の食べ物を一覧でご紹介します。それぞれに込められた願いや、主に食べられている地域が異なるので、気になるものからチェックしてみてください。
いわし
主な地域:全国(特に西日本)
魔除け・無病息災を願う。焼いたときの煙と匂いで鬼を追い払うとされています。
そば
主な地域:全国
厄除け・長寿・金運アップを願う。切れやすい麺で「厄を断ち切る」意味があります。
けんちん汁
主な地域:関東地方など
体を温め、寒い冬を乗り切る行事食。具だくさんで栄養満点です。
こんにゃく
主な地域:四国地方など
「砂おろし」で体内を浄化。一年の汚れを落とし、清らかに新年を迎えます。
くじら
主な地域:山口県など
大きな幸せ・成長を願う。「大きなものを食べて大きく育つ」という縁起担ぎです。
福茶
主な地域:全国
無病息災・一年の幸福を願う。福豆と梅干し、昆布で作る縁起の良いお茶です。
福豆
主な地域:全国
魔除け・無病息災を願う節分の主役。年の数だけ食べて一年の健康を祈ります。
節分の食べ物に込められた意味と由来を詳しく解説
ここからは、それぞれの食べ物がなぜ節分に食べられるようになったのか、その背景にある物語を詳しく見ていきましょう。由来を知ると、食べるときの気持ちも変わってきますよ。
いわし──強烈な匂いと煙で鬼を追い払う最強の魔除け
「え、節分にいわし?」と意外に思われる方もいるかもしれません。でも実は、いわしは古くから伝わる非常にパワフルな魔除けの食べ物なんです。特に西日本では、節分にいわしを食べる風習が今でも根強く残っています。
いわしが節分の魔除けとして選ばれた理由は、大きく分けて二つあるとされています。
一つ目は、「陰の気を打ち消す」という考え方です。いわしという名前の由来には「弱し(よわし)」「卑し(いやし)」といった説があり、昔は身分の低い魚と見なされていました。この「弱い」魚をあえて食べることで、自分の中にある弱さや陰の気を追い出すという、陰陽思想に基づいた厄払いの意味があったのです。
二つ目は、より直接的な魔除けの力です。昔の人々は、鬼や邪気といった目に見えない存在は、強い匂いのするものや尖ったものを嫌うと信じていました。いわしを焼くと立ち上る、あの独特の煙と強烈な匂い。これが鬼を家に近づけさせない「天然のバリア」の役割を果たしたのですね。
玄関に飾る「柊鰯(ひいらぎいわし)」って知ってる?
いわしの魔除けパワーをさらに強化するための風習が「柊鰯(ひいらぎいわし)」です。これは、焼いたいわしの頭を、トゲトゲの葉っぱが特徴的な柊(ひいらぎ)の枝に刺して、玄関先や門口に飾るというもの。
鬼が嫌う「いわしの臭い」と、触ると痛い「柊のトゲ」。この二つの力を組み合わせることで、鬼の侵入を徹底的にブロックしようとした、昔の人の知恵が詰まったおまじないです。見た目はちょっとユニークですが、その効果は絶大だと信じられてきました。
作り方はとても簡単です。まず、いわしを塩焼きにして美味しくいただきます。残った頭の部分を柊の小枝に刺し、節分当日の朝から玄関の外に飾りましょう。翌日の立春まで飾っておくのが一般的です。お子さんと一緒に作れば、節分の思い出にもなりますね。
いわし料理のポイント
節分にいわしを食べるなら、やはり定番は塩焼きです。グリルで焼くだけなので手軽ですし、煙と匂いで魔除け効果もバッチリ。脂がのったいわしなら、大根おろしとお醤油でシンプルにいただくのがおすすめです。
塩焼き以外にも、甘辛く煮た蒲焼き風や、生姜をきかせた煮付けも美味しいですよ。骨が気になるお子さんには、圧力鍋で骨まで柔らかく煮たり、つみれにしてお味噌汁に入れたりするのも良いでしょう。カルシウムも一緒に摂れて一石二鳥です。
そば──実は「元祖・年越しそば」だった!厄を断ち切る縁起物
大晦日に食べる「年越しそば」はみなさんご存知ですよね。でも、節分にそばを食べる「節分そば」という風習があることは、あまり知られていないかもしれません。
実は、歴史的に見ると節分そばのほうが先輩格。というのも、先ほどお話ししたように、旧暦では立春が一年の始まりでした。その前日である節分は、いわば「旧暦の大晦日」。一年の締めくくりにそばを食べて厄を払い、新しい年(春)を迎えるという風習は、もともと節分に行われていたのです。
現在のように12月31日に年越しそばを食べる習慣が一般的になったのは、明治時代以降のこと。新暦が採用されて大晦日の日付が変わっても、「年の変わり目にそばを食べる」という文化だけは形を変えて残ったというわけですね。
節分にそばが選ばれた理由には、さまざまな願いが込められています。そばは他の麺類と比べて切れやすいことから「一年の災いや苦労との縁を断ち切る」という意味があります。また、細く長い形状にあやかって「細く長く健康に生きられますように」という長寿の願いも。
さらに、そばという植物は痩せた土地でも風雨に負けずたくましく育つことから、「強く健やかに生きていけるように」という願いも込められました。面白いところでは、昔の金銀細工師が散らばった金粉を集めるのにそば粉を使っていたことから、「そばは金を集める」として金運アップの縁起物とも考えられていたそうです。
節分そばの楽しみ方
節分そばは、基本的には普段のおそばと同じように楽しめばOKです。温かいかけそばでも、冷たいざるそばでも、お好みでどうぞ。せっかくなので、縁起の良い具材をトッピングしてみるのも楽しいですね。
たとえば、海老の天ぷらは「腰が曲がるまで長生き」の象徴。油揚げは商売繁盛のご利益があるとされるお稲荷さんにちなんで、金運アップが期待できます。ネギは「労(ねぎら)う」に通じるとして、一年の疲れを癒やす意味もあるんですよ。
けんちん汁──具だくさんで栄養満点!寒い冬を乗り切る行事食
けんちん汁は、大根、人参、ごぼう、里芋といった根菜類と、豆腐やこんにゃくをごま油で炒めてから出汁で煮込んだ、醤油ベースの具だくさん汁物です。主に関東地方で、節分をはじめとする冬の行事食として親しまれてきました。
「けんちん」という名前の由来には諸説ありますが、鎌倉にある建長寺(けんちょうじ)で作られていた精進料理が起源という説が有名です。もともとは肉や魚を使わない精進料理だったため、出汁も昆布や椎茸からとるのが本来の作り方。ただし、現在では鰹出汁を使うレシピも多く見られます。
節分は暦の上では冬の最後の日。一年で最も寒さが厳しいこの時期に、たっぷりの野菜が入った温かいけんちん汁を食べて体を芯から温め、これから始まる春を元気に迎えよう──そんな昔の人々の生活の知恵が、この行事食には詰まっています。
特定の具材に「これを入れなければならない」という決まりはありませんが、たくさんの具材が入っていることで「たくさんの福を体に取り込む」という意味合いもあるようです。家族みんなで大きな鍋を囲んでけんちん汁をいただく。そんな温かな光景が、節分の良き思い出になりますね。
けんちん汁を作るときのコツ
けんちん汁の美味しさの秘訣は、最初に具材をごま油でしっかり炒めること。これによって野菜の甘みが引き出され、コクのある味わいに仕上がります。
具材は冷蔵庫にあるもので構いません。定番の大根、人参、ごぼう、里芋に加えて、しいたけやしめじなどのきのこ類を入れても美味しいですよ。豆腐は木綿豆腐を手でちぎって入れると、表面に凹凸ができて味が染み込みやすくなります。
仕上げにお好みで七味唐辛子をふりかけると、体がさらにポカポカ温まります。
こんにゃく──「砂おろし」で体の中を大掃除
四国地方の一部では、節分にこんにゃくを食べる「砂おろし」という風習があります。これは、こんにゃくを食べることで体の中に一年間で溜まった悪いもの(砂)を外に出し、体内をきれいにするという考え方です。「砂払い」と呼ぶ地域もあります。
こんにゃくは食物繊維がとても豊富で、昔から「お腹の掃除屋さん」として知られてきました。実際、こんにゃくに含まれるグルコマンナンという食物繊維には、腸内環境を整える働きがあることが現代の研究でもわかっています。
旧暦の大晦日にあたる節分に、こんにゃくを食べて体を内側からきれいにし、清々しい心身で新しい年を迎えよう──。現代風に言えば「デトックス」ですね。科学的な知識がなかった時代に、経験的にこんにゃくの効果を理解していた昔の人々の知恵には驚かされます。
こんにゃく料理のバリエーション
節分のこんにゃく料理としては、白和えや煮しめが定番です。白和えは、水切りした豆腐をすり鉢ですって、茹でたこんにゃくと和えるだけ。砂糖、味噌、白ごまを加えると、まろやかで優しい味わいになります。
もっと手軽に楽しみたいなら、こんにゃくの煮物がおすすめ。一口大にちぎったこんにゃくを、醤油、みりん、砂糖で甘辛く煮るだけでOKです。ちぎることで表面積が増えて味が染み込みやすくなりますし、見た目にも素朴な雰囲気が出ます。仕上げに鷹の爪を加えてピリ辛にしても美味しいですよ。
くじら──大きなものを食べて大きな幸せを呼び込む
山口県の一部地域などでは、節分にくじらを食べるというちょっと珍しい風習があります。
くじらといえば、誰もが知る「大きな生き物」の代表格。この大きなくじらを節分に食べることには、「志を大きく持てるように」「器の大きな人間になれるように」「子どもたちが大きく成長できるように」といった願いが込められています。また、大きな福や幸せを呼び込むという縁起担ぎの意味もあるようです。
他の節分の食べ物が「厄払い」や「魔除け」といった「守り」の意味合いが強いのに対して、くじらは「成長」や「幸福」といった「攻め」の願いが込められているのが特徴的ですね。新しい一年の始まりに、前向きな気持ちで大きな目標を掲げる──そんな姿勢を後押ししてくれる食べ物といえるかもしれません。
くじら料理について
現在、くじらはスーパーなどで見かける機会が少なくなりましたが、専門店や通販では刺身用のくじら肉やベーコンなどを購入することができます。
山口県の節分では、くじらの皮と身の間にある脂肪層「おばけ」や、くじら肉を使った鍋料理などが食べられてきました。もし手に入ったら、薄切りにしてさっと湯通しし、酢味噌でいただくのが定番の食べ方です。独特の風味があり、昔懐かしい味わいを楽しめます。
福茶──福豆で作る縁起の良いお茶
「福茶(ふくちゃ)」は、節分に手軽に取り入れられる縁起物として、全国的に親しまれています。作り方はとてもシンプルで、豆まきで使った福豆を数粒と、塩昆布、梅干しを湯呑みに入れて、熱いお湯を注ぐだけ。その年の恵方を向いて飲むと、さらにご利益があるともいわれています。
福茶の由来は平安時代にさかのぼります。村上天皇が病気で苦しんでいたとき、ある僧侶が差し出したお茶を飲んだところ、みるみるうちに回復したという逸話があります。それ以来、天皇は元旦にこのお茶を飲むようになり、やがて庶民の間にも「無病息災と幸福を願う縁起の良いお茶」として広まっていったとされています。
福茶に使われる具材には、それぞれ意味があります。福豆は「まめ(健康)に暮らせるように」、昆布は「よろこぶ」、梅干しは「松竹梅」の縁起物であり、その形が「しわが寄るまで長生き」を連想させるともいわれています。どれも縁起の良いものばかりですね。
福茶の作り方
福茶は特別な材料や技術がなくても、簡単に作ることができます。湯呑みに福豆を3粒ほど入れ、塩昆布をひとつまみ、種を取った梅干しを1個加えます。そこに熱いお湯か、お好みで緑茶を注げば完成です。
福豆の数は「3」が縁起が良いとされますが、地域によっては年の数だけ入れるところもあります。梅干しの酸味と昆布の旨味、そして香ばしい福豆の風味が合わさって、心も体もほっこり温まる一杯になりますよ。豆まきで余った福豆の活用法としてもおすすめです。
福豆──鬼を払い福を呼ぶ、節分の主役
最後にご紹介するのは、節分といえばやっぱりこれ、「福豆」です。炒った大豆を「鬼は外、福は内」の掛け声とともにまき、年の数だけ(または年の数に一つ足した数を)食べるのが一般的な風習ですね。
なぜ豆をまくのかというと、大豆には霊的な力が宿っており、鬼や邪気を打ち払う力があると古くから信じられてきたからです。「魔を滅する」が「魔滅(まめ)」に通じるという語呂合わせもあります。
豆をまいて家の外に鬼を追い出したあと、その豆を自分の体に取り込むことで、体の内側からも邪気を払い、一年間の無病息災を願う──これが福豆を食べる意味です。年齢の数だけ食べるのは、その年を無事に過ごすための力を授かるという考え方に基づいています。
ちなみに、北海道や東北、九州の一部地域では、大豆ではなく落花生をまくところもあります。殻付きのまままくので、拾った後も衛生的に食べられるというメリットがあるのだとか。地域によって豆まきの形もさまざまなんですね。
福豆が苦手な方・硬いものが食べられない方へ
福豆は香ばしくて美味しいですが、硬いので小さなお子さんやお年寄りには食べにくいこともありますよね。そんなときは、福茶にして飲んだり、炊き込みご飯に入れたりするのがおすすめです。
福豆を一晩水に浸けてから炊飯器でお米と一緒に炊くと、ほくほくの豆ご飯になります。少量の塩と昆布を加えると、より風味豊かに仕上がりますよ。これなら硬い豆が苦手な方でも、福豆のご利益をいただけますね。
お子さんと一緒に節分を楽しむヒント
節分は、お子さんに日本の伝統文化を伝える絶好の機会です。ここでは、家族みんなで節分を楽しむためのアイデアをいくつかご紹介します。
まずは豆まきから。「鬼は外、福は内」の掛け声は、小さなお子さんでも覚えやすいですよね。お父さんやお母さんが鬼のお面をかぶって逃げ回り、お子さんが豆を投げるという役割分担は、どの家庭でも盛り上がる定番の光景です。
先ほどご紹介した「柊鰯」作りも、お子さんと一緒に取り組める楽しい活動です。いわしの頭を柊の枝に刺すのは少し難しいかもしれませんが、飾り付けをお手伝いしてもらったり、なぜ柊鰯を飾るのか由来を教えてあげたりすると、節分への理解が深まります。
料理に参加してもらうのも良いですね。恵方巻きの具材を自分で選んで巻いてもらったり、福茶に入れる福豆を数えてもらったり。「自分で作った」という経験は、食への興味を育てるきっかけにもなります。
また、節分の絵本を読み聞かせるのもおすすめです。「なぜ豆をまくの?」「鬼って何?」といった疑問に、物語を通じて答えてあげることができます。行事の意味を理解することで、お子さんの節分体験はより豊かなものになるでしょう。
最後に、小さなお子さんがいるご家庭では豆の誤嚥(ごえん)に注意が必要です。消費者庁では、5歳以下のお子さんには硬い豆やナッツ類を食べさせないよう注意喚起しています。お子さんには福茶や豆ご飯など、安全な形で福豆を楽しませてあげてくださいね。
節分の食べ物に関するよくある質問
ここでは、節分の食べ物についてよく聞かれる質問にお答えします。
- 節分の食べ物は、何時ごろ食べるのが良いですか?
-
節分当日(多くの年は2月3日)であれば、特に時間帯の決まりはありません。一般的には、夕食のメニューとして取り入れるご家庭が多いようです。恵方巻きを夕食のメインにして、いわしの塩焼きやけんちん汁を副菜として添えれば、節分らしい食卓の完成です。
福茶は食事の時間に限らず、午後のティータイムや、豆まきが終わった後のひと休みにいただくのも良いですね。大切なのは、願いを込めて美味しくいただくこと。あまり堅く考えず、ご自身の生活リズムに合わせて楽しんでください。
- 恵方巻きと伝統的な節分の食べ物を一緒に食べても大丈夫?
-
もちろん大丈夫です。恵方巻きは比較的新しい風習ですが、伝統的な節分の食べ物と組み合わせても何の問題もありません。むしろ、恵方巻きをメインに、いわしの塩焼き、けんちん汁やそばを添えれば、栄養バランスも良く、節分の食卓がより華やかになりますよ。
恵方巻きで「福を巻き込む」、いわしで「鬼を追い払う」、そばで「厄を断ち切る」──それぞれ異なる意味を持つ食べ物を組み合わせることで、いろいろな方向から福を呼び込めるかもしれませんね。
- 紹介された食べ物を全部食べないといけませんか?
-
いいえ、そんなことはありません。この記事でご紹介した食べ物は、日本各地でそれぞれ食べられてきたもの。地域によっては馴染みのないものもあるでしょうし、好みや手に入りやすさも人それぞれです。
今年は厄除けを重視したいならそばを、魔除けの力を借りたいならいわしを、健康を願うなら福茶やけんちん汁を──というように、その年のご自身の願い事や気分に合わせて、気になるものを一つからでも取り入れてみてください。大切なのは、食べ物に込められた意味を知り、感謝の気持ちでいただくことです。
- 節分の食べ物は、節分以外の日に食べてもいいですか?
-
もちろんです。いわしもそばもけんちん汁も、普段から食べられている一般的な食べ物。節分以外の日に食べても、美味しさは変わりませんし、栄養価も同じです。
ただ、せっかくなら節分という特別な日に、由来や意味を思い浮かべながらいただくことで、より深い味わいを感じられるのではないでしょうか。年に一度の行事食として楽しむからこそ、特別感が増すという面もありますね。
まとめ:今年の節分は、願いを込めた一品を食卓に
今回は、恵方巻きや豆まきだけではない、日本各地に伝わる節分の食文化についてご紹介しました。
いわし、そば、けんちん汁、こんにゃく、くじら、福茶、そして福豆。これらの食べ物には、「家族みんなが健康で暮らせますように」「悪いことが起きませんように」「良い一年になりますように」という、昔の人々の切実な願いが込められています。それは、時代が変わっても変わらない、家族を想う温かい心そのものです。
今年の節分は、定番の恵方巻きや豆まきに加えて、この記事でご紹介した伝統的な食べ物を一品、食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。その由来や意味を家族と話しながらいただけば、きっと心も体も満たされ、素晴らしい春の始まりを迎えられるはずです。
この記事が、あなたとご家族の節分をより楽しく、意味深いものにするお手伝いになれば嬉しいです。

コメント