「新しい趣味を見つけたい」「好きなアーティストの曲を自分で弾いてみたい」──そんな思いからギターに興味を持つ方はとても多いです。でも、いざ始めようとすると「楽器なんて触ったことないけど、本当に独学で弾けるようになるの?」「そもそも何から手をつけたらいいのか、まったく分からない…」と不安になってしまいますよね。
先に結論をお伝えすると、正しいステップさえ踏めば、ギターは独学でも必ず弾けるようになります。ポイントは、これまで多くの人が実践して「これなら挫折しにくい」と証明されてきた道筋をたどることです。
この記事では、ギターをまったく触ったことがない方に向けて、ゼロから1曲弾けるようになるまでの具体的なロードマップをお伝えします。練習の進め方はもちろん、独学で陥りがちな落とし穴の避け方、自分に合った教材の選び方まで、必要な情報をすべて詰め込みました。読み終わる頃には、ギター上達への道筋がクリアに見えているはずです。
そもそも独学でギターは弾けるようになる?
結論から言うと、ギターは独学でも十分に弾けるようになります。ただし、独学で挫折してしまう人が多いのも事実です。その原因は才能やセンスではなく、ほとんどの場合「練習の進め方」にあります。
ここでは、独学でギターを習得するために知っておきたい3つのポイントを紹介します。この3つを意識するだけで、挫折の確率はぐっと下がります。
ポイント1:「練習の地図」を手に入れる
独学で一番つらいのは「次に何をすればいいか分からない」という状態です。YouTubeにはたくさんのレッスン動画がありますし、ネット上には膨大な情報が転がっています。でも、それらはバラバラの断片でしかありません。初心者が効率よく上達するには、それらの断片を一本の線でつないでくれる「練習の地図」、つまり体系的なカリキュラムが必要です。
まずは信頼できる教則本やオンライン教材を一つだけ選んで、浮気せずにその道筋を信じて進んでみてください。遠回りに見えるかもしれませんが、実はこれが最短ルートです。
ポイント2:60点で次に進む
真面目な人ほど「コードの音が全部きれいに鳴るまで次に進めない」と思いがちです。でも、最初からプロのような音を出すのは無理な話。多少指が痛くても、いくつかの弦がうまく鳴らなくても、「まあ、だいたいこんな感じかな」という60点の出来で先に進んでしまいましょう。
コードチェンジやストロークなど、次のステップに進むことで、前の課題が自然と解決することはよくあります。完璧主義は独学の大敵です。
ポイント3:「毎日5分」は「週1回2時間」に勝つ
人間の脳と身体は、短い時間でも繰り返し触れる動作を記憶しやすいようにできています。週末にまとめて2時間練習するよりも、毎日たった5分でもギターに触れるほうが、指の動きやコードの形を効率的に覚えられます。
「練習するぞ!」と気合いを入れる必要はありません。テレビを見ながらギターを抱えるだけ、コードを一つ押さえてみるだけでも効果は十分あります。
独学とギター教室、どっちがいい?徹底比較
ギターを始めるにあたって「独学にするか、教室に通うか」で悩む方も多いでしょう。それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分に合ったスタイルを選ぶことが大切です。
独学のメリット・デメリット
独学の最大のメリットは、費用を抑えられることと、自分のペースで進められることです。教材費だけで済むので、教室に通うよりも圧倒的に安く始められます。また、好きな時間に好きなだけ練習できるので、忙しい社会人や学生でも続けやすいでしょう。
一方で、分からないことがあっても質問できる相手がいない、間違ったフォームが身についても気づきにくい、というデメリットがあります。モチベーションの維持も自分次第なので、一人で黙々と続けるのが苦手な人には向かないかもしれません。
ギター教室のメリット・デメリット
ギター教室のメリットは、プロの講師から直接指導を受けられることです。正しいフォームをその場で教えてもらえますし、分からないことはすぐに質問できます。一緒に頑張る仲間がいることも、モチベーション維持につながります。
デメリットは、費用がかかることと、時間の制約があることです。月謝は一般的に8,000円から15,000円程度、マンツーマンレッスンだと1万円を超えることも珍しくありません。また、決まった曜日・時間に通う必要があるため、スケジュール調整が難しい人には負担になります。
こんな人は独学がおすすめ
費用をできるだけ抑えたい人、自分のペースでコツコツ進めたい人、時間や場所に縛られたくない人には独学がおすすめです。また、すでに他の楽器経験があって「練習の仕方」を知っている人も、独学で十分やっていけるでしょう。
こんな人は教室がおすすめ
一人だとサボってしまいそうな人、正しいフォームを最初からきちんと身につけたい人、疑問点をすぐに解決したい人は、教室に通うことを検討してもいいかもしれません。予算に余裕があり、短期間で確実に上達したい人にも教室は向いています。
ギターの種類と選び方
練習を始める前に、まずはあなたの相棒となるギターを選びましょう。ギターには大きく分けて3つのタイプがあり、それぞれ音色や弾き心地が違います。
アコースティックギター(アコギ)
「ギター」と聞いて多くの人がイメージするのがこのタイプです。金属の弦が張られていて、明るくキラキラした音が特徴。ピックでジャカジャカとかき鳴らすストローク奏法から、指で優しくつま弾くアルペジオまで、幅広い表現ができます。弾き語りをしたい人に一番人気があり、初心者向けのモデルも豊富に揃っています。
エレクトリックギター(エレキ)
アンプ(スピーカー)につないで音を出すギターです。ボディが薄く、弦も柔らかいので、アコギに比べて押さえやすいのが大きなメリット。ロック、ポップス、ジャズなど幅広いジャンルで使われていて、エフェクターを使えばいろいろな音作りが楽しめます。バンドを組みたい人、好きなロックバンドの曲をコピーしたい人におすすめです。
クラシックギター
ナイロン製の柔らかい弦が張られていて、暖かく優しい丸みのある音色が特徴です。主に指で弦を弾いて演奏します。ボサノヴァや演歌、ソロギター(一人でメロディと伴奏を同時に弾くスタイル)などで使われることが多いです。弦が柔らかいので指への負担は少ないですが、ネック(握る部分)が太いモデルが多いため、手が小さい人は実際に持って確認したほうがいいでしょう。
初心者にはどれがおすすめ?
弾き語りがしたいならアコースティックギター、バンドを組みたい・押さえやすさ重視ならエレクトリックギターがおすすめです。最初の1本は1万円から3万円程度のエントリーモデルで十分。上達してから、もっといいギターにステップアップすればOKです。
ギター独学に必要な道具リスト
ギター本体以外にも、練習を快適に進めるために揃えておきたい道具があります。楽器店やネット通販で、ギターと一緒に購入しておきましょう。
まず絶対に必要なのがチューナーです。弦の音を正しい高さに合わせるための必須アイテムで、スマホアプリでも代用できますが、ギターのヘッドに挟む「クリップチューナー」が手軽で正確なのでおすすめ。1,000円程度で買えます。
次にピック。弦を弾くための小さな三角形の板で、形や硬さによって音色が変わります。最初は「ティアドロップ型」か「おにぎり型」で、「ミディアム」という標準的な硬さのものを数枚買っておくといいでしょう。1枚100円前後なので、いろいろ試してみてください。
交換用の弦も用意しておきましょう。弦は消耗品で、切れたり錆びたりします。予備を1セット持っておくと安心です。
ギタースタンドも地味に重要です。ギターを安全に立てかけておけるので、ケースに出し入れする手間が省けて、練習のハードルがぐっと下がります。「毎日5分触る」習慣をつけるためにも、ぜひ用意したいアイテムです。
カポタスト(カポ)は、曲のキーを簡単に変えるための道具。これ一つで弾ける曲のレパートリーが大幅に増えます。最初は1,000円程度の安価なもので十分です。
ストラップは、立って演奏するときにギターを肩から下げるベルト。座って弾く場合でも、ストラップを使うとギターが安定して正しいフォームを保ちやすくなります。
エレキギターの場合は、アンプも必要です。ヘッドホン端子付きの小型アンプが数千円から売られているので、自宅練習用に一つ持っておくといいでしょう。
ギター独学ロードマップ:1曲弾けるまでの7ステップ
道具が揃ったら、いよいよ練習スタートです。以下の7つのステップを順番に進めていけば、誰でも着実に上達できます。
ステップ1:ギターの構え方とチューニング
まずはギターの持ち方から。右利きの人は、ギターのくびれた部分を右足の太ももに乗せて、右腕でボディを軽く抱え込みます。このとき、猫背にならないよう背筋を軽く伸ばすことを意識してください。
そして、練習前には必ずチューニングを行います。クリップチューナーをヘッドに取り付けて、6弦(一番太い弦)から順番に1弦まで、表示が真ん中に来るようにペグ(糸巻き)を回して音を合わせていきます。各弦の音は6弦から順にE・A・D・G・B・E。この「練習前には必ずチューニング」という習慣をつけることが、上達への第一歩です。
ステップ2:ピックの持ち方とダウンストローク
ピックは親指の腹と人差し指の側面で、軽くつまむように持ちます。力を入れすぎず、でも落とさない絶妙なバランスがポイント。最初は一番シンプルな「ダウンストローク(上から下へ振り下ろす弾き方)」を練習しましょう。
左手はまだ何も押さえなくて大丈夫です。メトロノームアプリを使って、一定のテンポで「ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ」と6本の弦をまんべんなく鳴らすことを意識しながら、ひたすら繰り返します。これがすべてのストロークの基礎になります。
ステップ3:基本コードを4つ覚える
いよいよ左手で弦を押さえます。ギターのコードは何百種類もありますが、最初に覚えるべき基本コードはごくわずか。まずは「C」「G」「Am」「Em」の4つから始めましょう。
C(シー)は明るい響きで、多くの曲で使われる基本中の基本。G(ジー)もCと並んで使用頻度がとても高いコードです。Am(エーマイナー)は少し切ない響きで、Cからの移動が比較的簡単。Em(イーマイナー)は指2本で押さえられる、最も簡単なコードの一つです。
最初は指が言うことを聞かず、すべての弦がきれいに鳴らないかもしれません。でも心配いりません。コツは「指を立てて、目的の弦だけを真上から押さえること」と「フレット(金属の仕切り)のすぐ左側を押さえること」です。一つのコードをポロロンと鳴らして、6本の弦の音がだいたい鳴っているか確認する作業を繰り返しましょう。
ステップ4:コードチェンジを練習する
一つのコードが押さえられるようになったら、次は「コードからコードへの移動(コードチェンジ)」です。これがスムーズにできないと曲になりません。ここが最初の大きな壁であり、多くの人がつまずくポイントです。
練習方法は地味ですが、効果は抜群。たとえば「C」と「G」を覚えたら、メトロノームに合わせて4回ずつ、ひたすら往復します。「C、C、C、C、G、G、G、G、C、C、C、C…」という具合です。右手はステップ2で練習したダウンストロークを続けます。
最初はテンポをかなりゆっくり(BPM60くらい)に設定して、コードチェンジのときに音が途切れても気にせず、とにかく止めずに続けることが大事です。指が次のコードの形を覚えるまで、何度も何度も繰り返しましょう。
ステップ5:定番のコード進行で弾き語り気分を味わう
いくつかのコードを覚えたら、それらをつなげて「曲っぽく」してみましょう。実は、世の中のヒット曲の多くは、いくつかの決まったコード進行のパターンで作られています。
まずは初心者にも弾きやすい「カノン進行」から試してみてください。
C → G → Am → Em → F → C → Dm → G
この8つのコードの流れを、それぞれ4回ずつダウンストロークで弾いてみましょう。どこかで聴いたことがあるような、懐かしいメロディが聞こえてきませんか?この進行は、「パッヘルベルのカノン」に由来していて、「大きな古時計」「負けないで」「さくら(独唱)」など、数えきれないほどの名曲に使われています。
もう一つ覚えておきたいのが「王道進行」と呼ばれるもの。
F → G → Em → Am
この4つのコードを繰り返すだけで、J-POPらしい切なくも美しい響きが生まれます。「残酷な天使のテーゼ」「丸の内サディスティック」「マリーゴールド」など、数多くのヒット曲に使われている進行です。Fコードが難しければ、後述する簡易フォームで代用してOKです。
ステップ6:Fコードを攻略する
多くの初心者を絶望させる最大の壁、それが「Fコード」です。人差し指1本で複数の弦を同時に押さえる「セーハ(バレー)」というテクニックが必要で、最初はまったく音が鳴らずに心が折れそうになります。
でも、Fコードには攻略法があります。いきなり完璧なFを目指す必要はありません。
まずは簡易フォームから始めましょう。「Fmaj7(エフメジャーセブン)」という、セーハしない押さえ方があります。1弦を開放弦(何も押さえない)にして、2フレットの1弦だけ押さえないフォームです。これだけでも多くの曲に対応できますし、響きもFに近いので、初心者のうちはこれで十分です。
本格的なFに挑戦するときは、いくつかのコツを意識してみてください。人差し指を少し寝かせて、腹ではなく側面で押さえること。親指をネックの裏の中央に置いて、テコの原理で支えること。そして、6弦から1本ずつ順番に弦を鳴らして、どこが鳴らない原因になっているか探ること。
Fコードは一朝一夕でマスターできるものではありません。でも、毎日少しずつ挑戦していれば、ある日突然きれいな音が出る瞬間が必ず訪れます。
ステップ7:タブ譜を読んで好きな曲に挑戦
コード弾きに慣れてきたら、いよいよあなたの好きな曲に挑戦です。そのとき使うのが「タブ譜(TAB譜)」。ギター専用の楽譜で、6本の線がギターの弦を、線上の数字が「何フレット目を押さえるか」を表しています。五線譜が読めなくても、直感的にメロディやフレーズを弾くことができる便利なものです。
「(曲名) ギター 初心者 簡単」などで検索すると、コード数が少なくテンポがゆっくりな曲が見つかります。最初はそういう曲から始めて、徐々にレベルアップしていきましょう。憧れの曲を自分の手で奏でられたときの感動は、これまでの苦労をすべて吹き飛ばしてくれる最高のご褒美です。
練習時間の目安:どのくらい練習すればいい?
「1日どのくらい練習すればいいの?」という質問をよく聞きます。目安をお伝えしますが、あくまで参考程度に考えてください。大切なのは、無理なく続けられるペースを見つけることです。
最初の1~2週間
1日10~15分程度で十分です。この時期はギターの持ち方やピックの持ち方、チューニングに慣れることが目標。長時間練習しても指が痛くなるだけなので、短時間で切り上げましょう。
3週間~1ヶ月
1日15~30分を目安に。基本コードを覚えて、コードチェンジの練習をする時期です。この頃になると指先の皮が硬くなり始めて、痛みが和らいできます。
1~2ヶ月目
1日30分~1時間。コードチェンジがスムーズになってきて、簡単な曲に挑戦できる時期です。弾きたい曲があると練習が楽しくなるので、この頃から好きな曲に挑戦してみましょう。
3ヶ月目以降
時間を決めず、弾きたいときに弾くスタイルでOK。基礎が身についているので、あとは楽しみながらレパートリーを増やしていけます。もちろん、もっと上達したいならしっかり練習時間を確保するのもいいでしょう。
挫折しやすい時期と乗り越え方
独学でギターを続けていると、「やめたい」と思う時期が何度か訪れます。でも、挫折しやすいタイミングをあらかじめ知っておけば、心の準備ができます。
1週間目:指が痛すぎる
始めて1週間くらいは、左手の指先がとにかく痛いです。弦を押さえるたびにズキズキして、「こんなの続けられない」と思うかもしれません。でも、これは誰もが通る道。1~2週間もすれば指先の皮が硬くなって、痛みはほとんど感じなくなります。この時期は無理せず短時間の練習にとどめて、「今は身体が適応している期間だ」と思って耐えましょう。
2~3週間目:全然上達しない気がする
基本コードを覚え始めた頃、「こんなに練習しているのに全然うまくならない」と感じることがあります。でも、ギターは「階段型」で上達するもの。平坦な時期が続いて、ある日突然「あれ、弾けるようになってる!」という瞬間が訪れます。伸びを実感できない時期こそ、コツコツ続けることが大事です。
1ヶ月目:Fコードの壁
多くの人が1ヶ月目あたりでFコードにぶち当たります。何度やっても音が鳴らない、指が届かない、心が折れる…。でも、前述のとおり簡易フォーム(Fmaj7)を使えば、完璧なFが弾けなくても曲は弾けます。「いつかできるようになればいいや」くらいの気持ちで、先に進んでしまいましょう。
2~3ヶ月目:飽きてきた
基本的なことができるようになると、逆に「なんかマンネリだな」と感じることがあります。そんなときは、新しい曲に挑戦したり、動画サイトで他のギタリストの演奏を見たりして、刺激を入れましょう。一緒にギターを弾ける友達を作るのも効果的です。
独学ギタリストが陥る3つの落とし穴
独学の道には、知らないうちにハマってしまう落とし穴がいくつかあります。あらかじめ知っておいて、上手に避けましょう。
落とし穴1:YouTubeサーフィン地獄
「もっといい練習法があるはず」とあちこちの動画を見て回っているうちに、情報が混乱して結局何も練習せずに1日が終わる…というパターン。情報は多すぎると逆に毒になります。信じると決めた一つの教材を最後までやり通す「一途さ」が、独学では何より大切です。
落とし穴2:音が出ないから進めない病
先ほども触れましたが、最初から完璧な音を目指すと上達が遅れます。「今日はコードチェンジが昨日より0.1秒速くなった」くらいの小さな進歩を見つけて、自分を褒めてあげましょう。その積み重ねが大きな成長につながります。
落とし穴3:モチベーション蒸発現象
一人で練習していると、どうしてもやる気が維持しにくくなります。対策としては、「1ヶ月後にこの曲を弾き語りする」といった具体的な目標を設定すること。また、自分の演奏をスマホで録画して定期的に見返すのもおすすめです。1ヶ月前の自分と比べると、客観的な成長を実感できて自信がつきます。
初心者におすすめの練習曲
基本コードが押さえられるようになったら、実際の曲に挑戦してみましょう。ここでは、コードが少なくて初心者でも弾きやすい曲をいくつか紹介します。
アコギ向け(弾き語り)
「マリーゴールド」(あいみょん)は、カポを2フレットに付ければC、G、Am、Emなどの基本コードで弾けます。テンポもゆっくりで、弾き語りの練習に最適です。
「チェリー」(スピッツ)も初心者定番曲の一つ。明るいメロディで弾いていて楽しく、コードチェンジの練習にもなります。
「Stand By Me」(Ben E. King)は、G、Em、C、Dの4つのコードだけで弾ける洋楽の名曲。シンプルなのにかっこよく聞こえるので、達成感があります。
エレキ向け(バンド曲)
「小さな恋のうた」(MONGOL800)は、パワーコード(2~3本の弦だけを押さえるシンプルなコード)で弾けるので、エレキ初心者にぴったり。テンポは速めですが、ゆっくり練習すれば必ず弾けるようになります。
「Smoke on the Water」(Deep Purple)のイントロリフは、ギター初心者なら一度は弾きたい定番フレーズ。簡単なのに「ギター弾いてる感」が味わえます。
「曇天」(DOES)は、アニメ「銀魂」のオープニング曲。パワーコード中心で構成されていて、勢いのある曲が好きな人におすすめです。
ギター独学教材の選び方
独学の成否を大きく左右するのが教材選びです。それぞれのメディアにメリット・デメリットがあるので、自分に合ったものを選びましょう。
YouTubeなどの無料動画
メリットは、なんといっても無料であること。特定の曲の弾き方を知りたいときなど、ピンポイントで情報を探すのにとても便利です。
デメリットは、情報がバラバラで体系的な学習には向かないこと。指導者のレベルもピンキリで、間違った情報が発信されていることも。初心者がメインの教材として使うには、情報を見極める力が必要です。あくまで補助的に使うのがおすすめです。
教則本
メリットは、比較的安価(1,500円~3,000円程度)で、プロの指導者がまとめた体系的なカリキュラムが手に入ること。手元に置いて何度も見返せるのも便利です。
デメリットは、音や指の動きが分かりにくいこと。写真や図だけでは微妙なニュアンスが伝わらず、変な癖がついてしまう可能性も。疑問が出ても質問できないため、つまずくと先に進めなくなることがあります。
DVD・動画付きオンライン教材
メリットは、本の体系性と動画の分かりやすさを両立していること。プロの講師の手の動きをいろいろな角度から確認できるので、正しいフォームが身につきやすいです。決められたカリキュラムに沿って進めるだけで、効率的に上達できるよう設計されています。
デメリットは、本に比べて費用がかかること(1万円~3万円程度)。ただ、ギター教室に通う費用(月謝8,000円~15,000円程度)と比較すれば、数ヶ月分で元が取れます。「上達への投資」と考えれば、決して高くはないでしょう。
ギターにまったく触れたことがない初心者の方には、挫折のリスクを減らすためにも、DVD・動画付きの体系的な教材をおすすめします。
ギター独学に関するよくある質問
- 手が小さいのですが、ギターは弾けますか?
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まったく問題ありません。手が小さい女性や子どもでも、素晴らしい演奏をするギタリストは世界中にたくさんいます。ネックが細いモデルや、ボディが小さいミニギターなど、体格に合ったギターも豊富にあるので、楽器店で実際に持たせてもらうといいでしょう。
- 練習は毎日しないとダメですか?
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理想は毎日ですが、義務感でやると続きません。週に3~4日でも、継続すれば必ず上達します。大切なのは「ギターを嫌いにならないこと」。疲れている日は無理せず休みましょう。
- どのくらいで1曲弾けるようになりますか?
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個人差や曲の難易度によりますが、シンプルなコードで構成された曲なら、早い人で1ヶ月、平均的には2~3ヶ月で弾き語りができるようになる方が多いです。焦らず自分のペースで進めましょう。
- 楽譜が読めなくても大丈夫?
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大丈夫です。前述の「タブ譜」の読み方さえ覚えれば、ポップスやロックのほとんどの曲は演奏できます。タブ譜の読み方は、教則本やネットで調べれば数十分で理解できます。
- 指が痛くなるのですが…
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これは全ギタリストが通る道です。特に左手の指先は、弦を押さえ続けることで皮膚が硬くなるまで痛みを伴います。ひどいときは無理せず休んでください。1~2週間ほどで指先の皮が硬くなり、痛みを感じにくくなります。
- アパート暮らしで音が心配です
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アコギの場合、サウンドホール(ボディの穴)を覆うカバーや、弦の振動を抑える弱音器(サイレンサー)といったグッズがあります。エレキの場合は、アンプにヘッドホンをつなげば、周囲にまったく音を漏らさずに練習できます。
- 左利きですが、左利き用ギターを買うべき?
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左利き用ギターを使う方法と、右利き用ギターをそのまま使う方法、どちらもあります。左利き用は選択肢が少なく価格も高めですが、自然な形で弾けるメリットがあります。一方、右利き用をそのまま使えば選択肢が広がりますし、「左手でコードを押さえる」という点では左利きの方が有利という考え方もあります。どちらがいいかは人それぞれなので、可能であれば両方試してみてから決めるのがおすすめです。
まとめ:楽しむことが上達への一番の近道
ここまで、ギター独学の具体的なロードマップとコツをお伝えしてきました。最後に一番大切なことをお伝えします。それは「ギターを楽しむこと」です。
練習は地味で、つらいときもあります。でも、できなかったコードが鳴らせたときの喜び、好きな曲のイントロが弾けたときの興奮、1曲通して演奏できたときの達成感は、何物にも代えがたいものです。
この記事で紹介したステップは、あくまで上達のための一つの地図。時には寄り道して、好きなコードをただかき鳴らすだけでも、好きな曲を聴きながらエアギターをするだけでもいいんです。ギターとの付き合い方は自由です。
ぜひこの記事を参考に、今日から楽しいギターライフの第一歩を踏み出してください。あなたの音楽生活がより豊かなものになることを願っています。

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